2・23後楽園での若手リーグ戦『DGC』優勝決定戦は“メインイベント”で実施!正田壮史「過去に起こった出来事は繰り返す」高鹿佑也「優勝して正田の計算が狂っていたと証明したい」
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DDTプロレスが2月10日、東京・渋谷区のAbemaTowersで若手ナンバー1決定リーグ戦『D GENERATIONS CUP 2025』(以下、DGC)の優勝決定戦(同23日、東京・後楽園ホール)に向けて記者会見を行い、Aブロック代表の正田壮史、Bブロック代表の高鹿佑也が登壇した。
正田は3戦全勝で優勝決定戦にコマを進め、高鹿は最終公式戦(2・9仙台)でTo-yを破り、逆転でブロック突破を果たした。正田vs高鹿の対戦カードは2023年の『DGC』優勝決定戦と同じマッチアップとなる。『DGC』優勝者には、4・6後楽園でKO-D無差別級王座への挑戦権が与えられる。現王者はクリス・ブルックスだが、『旗揚げ28周年記念大会』となる3・20後楽園での防衛戦(次期挑戦者は未定)を控えており、その王座戦の勝者に『DGC』優勝者が挑むことになる。
決戦に向け、高鹿は「第1回のDGCのときと同じ状況だと思ってます。第1回、(優勝決定戦で)正田に負けてしまって。あの日を境に自分と正田の差が大きく生まれてしまった。今回は意地でも優勝して、できてしまった正田との差を少しでも埋めたいと思っています。今の自分の熱い気持ち、自分の勢い。これを正田にぶつけて、僕が優勝して正田の計算が大きく狂っていたと証明したいと思います」と意気込んだ。
2023年覇者の正田は「Aブロック、全勝で勝ち上がって、まさしく僕の計算通りだったと思ってます。会見のときに言ったように、決勝では高鹿さんと当たりたいと思っていて。そうイメージしてたんですけど、計算通りだったということで。Bブロック、誰が上がってこようと勝てるイメージで、計算し尽くしたうえでの参戦だったので。決勝戦、過去に起こった出来事は繰り返すってことで。今回も僕がバッチリ勝って、全勝で勝って。その先にはKO-D無差別級のベルト。これはクリスから獲りたいんです。だからクリスには(3・20後楽園で)防衛してもらって、クリスから無差別級のベルトをしっかり獲って、親孝行します」と優勝の先を見据えた。
ここで、「DGC」優勝決定戦が2・23後楽園のメインイベントで実施されることがアナウンスされた。それを聞いた高鹿は「今聞いてビックリしたんですけど。後楽園でシングルでメインをやらせてもらうのは本当に光栄なこと。前回、正田と決勝戦をやったときは第4試合だったんですけど。あのときとは、僕も正田も比べものにならないくらい成長してるんで。大きくなったものを後楽園のメインでぶつけられれば、最高の試合ができるんじゃないかと思ってます」と話した。
正田は「計算外でしょ…。計算狂っちゃったよ。大学卒業間近の、この文系の頭脳で計算し尽くして、決勝で勝てるって確信してたんや。これで計算おかしいことに…。いや、試合順は関係ないか。全部、俺の計算内。ちょっと取り乱しました…」と一瞬戸惑った様子。
2年前の優勝決定戦と同一カードになった点について、高鹿は「あのときはバーニングにいて、独り立ちできてなかった。まだ、一人のレスラーとして弱かったのかなと思うんです。バーニングがなくなって、一人でDGC戦って、決勝までこれたのは、あのときに比べて一人のレスラーとして大きくなれたのかなっていうのが、あのときと違うと思ってます」と語った。
正田は「前回のときより、ユニットに入って、僕の戦い方がより自由になったと思う。(前回)優勝したことで、DGCの大会自体を僕が引っ張って、盛り上げて最高の大会にしようって。がむしゃらに勝ちを獲りにいくとともに、大会自体の価値を上げようという使命も、この2年間のなかで生まれたのかなと思います」とコメント。
優勝した場合、正田は「王者クリス」に挑戦したいと明言しているが、高鹿は「無差別級のチャンピオン、誰でもいいと言うと語弊もあるような気がするんですけど。所属である以上、無差別に挑戦したい気持ちは常に持ってるし、優勝して無差別は獲りたいし、獲った先もずっと言い続けてる約束があるんで。その約束を叶えたいというのもあるし、獲った先のビジョンも見てやるつもりです。チャンピオンは誰でも大丈夫です」と王者が誰かにはこだわりは見せず。
『DGC』を制覇して、KO-D無差別級王座を奪取できた場合のビジョンに関して、高鹿は「もし無差別を獲ることができたら、DDTをもっといろんな人に見てもらえるように。よその団体もそうだし、いろんな出てみたいところも、対戦してみたい相手もいっぱいいるし。いろんなところで対戦したり、絡んでいって、DDTのKO-D無差別級を広めていければと思います」と青写真を描いた。
正田は「KO-D無差別級のベルトはDDTを象徴する存在だと思ってます。僕がもし優勝して、KO-D無差別級のベルトを獲ったら、DDTの象徴として、かつ若手の象徴として活躍していかないといけないと思うので。若手というのは今のキャリアでしか出せないもので。この後、年を取ってキャリアを重ねていって、そのときに無差別級王者になれたとしても、今とは絶対違うビジョンがあるんで。今、若手であるときには、今回のDGCで戦ったメンバーが挑戦してきてほしいです。他の団体の若い人たちが挑戦してきて、そこで勢いがある試合をしていきたいと考えています」と述べた。
2023年覇者の正田が今回も優勝した場合、2度目の制覇となり、「DGCを卒業するか?」と問われると、正田は「2023年の最初の大会で優勝して。去年は出なくて、今回出た形なので。優勝したからって、卒業するのは考えてないです。来年、もしあるなら、今年みたいにバチバチで最高な戦いができるんだったら、来年もしたいと思います」と卒業は否定した。