後楽園ホール史上初の女子ワンマッチ興行を株式会社東京ドームがサポート!聖地が関わるその意図とは
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2月16日(日)16時より、ウナギ・サヤカvs里村明衣子のワンマッチ興行が後楽園ホールにて開催される。
今回の興行はウナギが仕掛けたものだが、後楽園ホールを運営している株式会社東京ドームも協力に名を連ねている。
近年、(株)東京ドームが主催となり『後楽園ホール60周年 還暦祭』や『有田哲平の後楽園ホールプロレス噺』などを仕掛けている。
4月16日の小橋建太プロデュース興行『Fortune Dream 10』なども共催で入っている(株)東京ドームが、なぜ今回ウナギのワンマッチに興味を持ったのか?還暦祭のプロデューサーも務めていた(株)東京ドーム興行企画部イベント事業グループ・イベントプロデューサー兼エンタテイメントプランナーの早福智之さんに話を聞いた。
『後楽園ホール ワンマッチ興行 ウナギ・サヤカ #殿はご乱心 我が名は』
日程:2025年2月16日(日)
開始:16:00
会場:東京都・後楽園ホール
チケット:https://l-tike.com/sports/mevent/?mid=738719
▼シングルマッチ 時間無制限1本勝負
ウナギ・サヤカ(フリー)
vs
里村明衣子(仙女)
――まずは後楽園ホールがなぜ最近興行を仕掛けはじめたのかお聞きしてもよろしいでしょうか?
「きっかけは、2022年4月の後楽園ホール還暦祭です。後楽園ホールでしかできない興行を開催することでより後楽園ホールが主役になれると思いました。自分は、前職でイベント企画制作をやっていたので、初めての主催興行をやりたいと、会社に話しました。60年以上の歴史で、団体様とお客様のお陰で「格闘技の聖地」と呼ばれるようになりました。(株)東京ドームとして、後楽園ホールがより広い層に、「格闘技の聖地」と認知していただき、格闘技の普及につながれば良いと考えています。
ですので、(株)東京ドームが関わるプロレス興行は、全て後楽園ホールが軸になっています。」
――いろいろなエンターテインメントがある中で、なぜプロレスを選んだのでしょうか?演劇など複数日行われるものと違ってプロレスは1日なので、売上面でも難しさはあると思うのですが
「東京ドームシティ内の各施設で、ライブや長期の演劇、展示催事等、東京ドームが主催で行っているイベントは年間で多くあります。自分は、その中でも力を入れているのが後楽園ホールを活性化させるイベントです。もちろん、興行ですので目標売上は立てますが、売上を伸ばしたい意向というよりは、プロレス界を盛り上げたい気持ちのほうが強いです。
1日というのは、後楽園ホールはお陰様で空き日が少ないので、自ずと1日になりますし、1日限定の興行の方がインパクトがあると思います。」
――早福さん自身はプロレスはお好きなのでしょうか?
「好きですね。かなり人生に影響を与えられていると思います。新潟生まれでして、当時の新潟のテレビは、ワールドプロレスリングと全日本プロレス中継が日曜日の深夜にやっていたので、どちらをビデオに録り、どちらをリアルタイムで見るかで悩んでいました。1年に数回新潟市体育館にプロレスが来ていたので、それまでにお小遣いを貯めて観戦していました。まさかその時の少年が、プロレスに関わる仕事に就いているとは、驚きです。」
――思い出深い試合はありますか?
「1つに絞れないくらい色々あります。その中でも、特に思い出に残っているのは
・1992年8.16 福岡国際センター 長州力vsグレート・ムタのIWGP戦
・2000年3.26 WCW最後のMONDAY NITRO スティングvsリック・フレアー
・還暦祭女子を行うきっかけになった 2021年11.8 野崎渚vs井上京子
・最近では、宮原健斗vs中嶋勝彦」
――還暦祭など今まで手掛けてこられた興行の手応えはいかがでしょう?
「自分は、団体ではないので興行を乱発するつもりはありません。
プロレス関係者以外でも、有田哲平さんや出演されたゲストの方々も、後楽園ホールへの想いを強くもたれていて嬉しかったです。
興行を重ねて、団体や選手を更にリスペクトする気持ちが強くなりました。後楽園ホールや東京ドームシティを使って、一緒に格闘技を盛り上げるよう精進していきます。また、個人的には、後楽園ホールデビューの選手の活躍は本当に嬉しいです。
選手が後楽園ホールでデビューしたんだ!と胸を張れる会場であり続けます。」
――今回史上初の女子ワンマッチということで、なぜ協力する形になったのでしょうか?
「ウナギさんのYouTubeで見られますが、昨年からウナギさんは東京ドーム興行の実現を目指して、東京ドームシティのアルバイトスタッフとして働いているので、もちろん協力します。もともと、ウナギさんの構想に後楽園ホールでワンマッチをやりたい意向があると聞いていました。今回、里村さんの引退までの道のりとタイミングが合って良かったです。里村さんは、私と同じ新潟出身で里村さんがプロレスに関心を持ったと言われている新潟市体育館での新日本プロレス興行は、自分も同じ会場にいました。後楽園ホールを想ってくれている、後楽園ホールデビューの両選手のワンマッチ。それは、すごい話題になると思いましたし、自分もファンとして見たいと思い協力しております。
興行の軸はウナギさんがやっておりますので、そのサポートをしているくらいですね。今回は、お互いの理念が一致しました。」
――ウナギ選手は破天荒な発言が多いですが、その行動力に負けたと
「うーん。負けたとは少し違いますね。自分はウナギさんの発言は挑戦状のように聞こえるのです。ですので、逆に負けたくない気持ちがあります。
ウナギさんは、もっとお客様の為に良くしたい。新しい事をやったらみんなが喜ぶ。と、現状に満足しない追求心が強い方だと思っています。」
――ウナギさんとはそもそもどこで知り合ったのでしょうか?
「2024年1.7 ウナギさんの初めての後楽園ホール自主興行の後です。会場を見て、自分は純粋にすごい。と思いました。金の幕や門松などがあり、いつもの雰囲気と違う後楽園ホールがありました。退場口に、お客様への来場のお礼と、抱負が書かれていたポスターがありました。さらに、ポスターにはこの会場でデビューして良かった、これからも盛り上げます!と、後楽園ホールへのメッセージもありました。出口まで気をくばる方なんだと感心しました。Xには、「後楽園ホールはこうやって使うんだ!」とポストされていて、自分への挑戦状を受け取った気持ちになりました。とても良い自主興行でしたし後楽園ホールを盛り上げてくれて感謝を伝えました。
ウナギさんは覚えているか分かりませんが、還暦祭の試合のレガースに「後楽園還暦祭」の文字が入っていまして、試合後「おめでとうございます!」と、レガースを渡しに来てくれた時が、ウナギさんとの最初の会話ですね。」
――実際女子ワンマッチで記者会見時点で残りのチケットが130枚。これはプロレス界では驚異的な販売スピードかと思うのですが
「1987年1月14日の藤波さん対木村さんは、即完と聞いてますので、、、
お陰様で約1,500席の完売までもう少しです。年代や新日本プロレスと女子プロの違いはありますが、ウナギさん対里村さんが注目されている証拠だと思います。
「ワンマッチ興行」の単語を検索すると、1987年と並んで今回の興行が表示されると嬉しいですね。あとは当日おふたりが伝説を作ってくれると思っております。」
――後楽園ホールを完売に導けば、以前からウナギ選手が発言している東京ドーム自主興行にも一歩近づきますか?
「ワンマッチが完売になれば、自信になると思います。この後の4月には両国国技館での自主興行もありますし、ひとつひとつ実績の積み重ねだと思っています。
昨年の1.7に東京ドームを目指すと宣言されて、その気持ちは揺るがず進み続けている姿勢は感心しています。」
――何が何でも完売させてプロレス界の新たな一歩を切り開かないといけませんね
「そうですね。ウナギさんにも、信頼とお金を貯めてと言っているので。」
――最後に早福さんがこのワンマッチに期待する思いをお聞かせください
「正直、どのような興行になるか、全く想像ができないです。
後楽園ホールの雰囲気も今までとはまるで違うと思います。ウナギさんの覚悟と、気持ちを受け取った里村さん。両選手とも自分の想像を超えた試合をしてくれると思います。
2.16 当日はワンマッチ興行の話で東京ドームシティや水道橋周辺でプロレス談義に花が咲いていると思います。
選手、スタッフ、お客様にとって、2025年2月16日は、一生忘れられない後楽園ホールでの最高の思い出になることを期待しています。」
会場自体から大きく期待されている本興行は、プロレス界から注目を浴びていると言っても過言ではない。
ウナギ・サヤカが傾奇者の花道を作り完売御礼の伝説を作る。