【会見全文】史上初の女子ワンマッチ興行に向けてウナギ・サヤカと里村明衣子が後楽園ホールで記者会見!里村が「私を喜ばせるためにこの会見を開いたのか」とウナギに激怒?!

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 3日、東京都・後楽園ホールにて、今月16日に開催される『後楽園ホール ワンマッチ興行 ウナギ・サヤカ 殿はご乱心 我が名は』についての記者会見が行われた。

 ウナギは2019年1月に東京女子プロレスでデビューし、2020年11月からスターダムに参戦。後に所属となるも “ギャン期”に突入してスターダムから飛び出し、現在はプロレス界を股にかけた“査定”の旅を行っている。
 数多の女子団体で引っ張りだこである他、全日本プロレスで諏訪魔と壮大な痴話喧嘩を繰り広げたり、大仁田厚と電流爆破戦を行ったり、ZERO1の火祭り参戦を果たしたりと男子プロレス界でも大暴れ。株式会社ウナギカブキの社長としても辣腕を振るっている。

 その勇名は海外にも轟き、アメリカの女子団体『KITSUNE』では初代王座を戴冠。JTO GIRLS王座、アイアンマン王座も併せてシングル三冠王として君臨した時期もあり、昨年9月にはCMLL日本女子王座も戴冠。知名度だけではなく確かな結果も残してきた。
 破天荒な言動が目を引く行動力の化身であり、そのハングリーな姿勢は男女問わず数多のレジェンド選手たちが高く評価。昨年1月には後楽園ホールで自主興行を開催し、チケット完売という稀有な実績を打ち立てた。同年9月の後楽園自主興行第2弾では2025年4月26日に両国国技館で自主興行『ウナギ絶好調』を行うことを発表。全財産をはたいて破産覚悟で単身国技館進出を決めた傾奇者ぶりには業界内外から尊敬と畏怖の念を集めている。

 そんな大勝負にさきがけ、今月16日にはウナギが女子では初の後楽園ホールワンマッチ興行を開催。30周年となる今年4月29日のセンダイガールズ後楽園ホール大会で引退を決めている里村明衣子と最初で最後の一騎打ちを行うこととなった。


ウナギ・サヤカ
「極彩色に翔ける傾奇者、ウナギ・サヤカです!……なんか、結婚式みたいですね。雰囲気がね(※里村に話を振るも里村は無視)。そして私たち誕生日に後楽園ホールでやってたんですね。運命ですね、これは。私が今回ワンマッチにしたのは、7月に里村明衣子が引退すると発表して、さらにそこに『やりたい奴は名乗りを上げてこい』と。あのときに多分かなりの女子レスラーが対戦したいと、シングルで対戦したいとメチャクチャ思ったはずなんですよ。でも、そこで普通に『対戦お願いします』って私が行くわけないじゃないですか。この里村明衣子。プロレスキャリアの中でまだやったことないことを、そして正直ワンマッチ興行、かなり勇気がいります。やっぱりどうしても今チケットが売れなくて、団体でやっても埋まらないことも多々ある中で、ワンマッチっていう。しかも今の時代にどうなんだろうかっていうのはあったんですけど、ずっと私もワンマッチやりたいと思っていたので、引退を聞いたときに『これしかない』とソッコーで後楽園を押さえました。もう私の中ではワンマッチ興行しかないでしょうって気持ちで今回のワンマッチ興行を決めさせていただきました」

里村明衣子
「私がウナギ・サヤカからオファーをいただいたときに、ウナギ・サヤカという人間に断る理由はないなと思い、すぐ承諾しました。ウナギ・サヤカと里村明衣子のワンマッチ興行、満員になるだろうと予想していましたが、案の定2月16日までには超満員札止めになると思います。私は昨年の7月末に引退発表してから、日本に戻ってきて試合をし始めましたけど、今のところ負け無し。最高の里村明衣子の状態でリングに上っています。この状態で2月16日、超満員の中で最高の里村明衣子の闘いをウナギ・サヤカと繰り広げられることに対しては、私はすごく喜びを感じています。ただね、すごく心配です。私の攻撃に、ウナギ・サヤカが耐えられるか。スタミナが付いてこられるか。ここが非常に心配です。10分……いや、5分保たないんじゃないかなと思うんですよね。まあ私としては興行史上最短の記録を作れるので、それに対しては狙っていますけど、それをさせたくないなら頑張ってください」

――後楽園ホール初の女子プロレスワンマッチ興行に向け、普段と違う気持ちはあるか
ウナギ「私は今回のワンマッチに限らず、これからも普通の人が思いつかないことを傾奇者らしく、ウナギ・サヤカとしてやっていくつもりなので、別に今回のワンマッチが……もちろん、里村明衣子にとって特別なものにする気持ちはありますが、これからも正直まだまだもっと考えていることはあるので。でも、特別な日ではありますが、これからもっと特別なことはやっていきます」
里村「自分自身はいつもと変わらずリングに上がるだけです」

――2人とも後楽園ホールでデビューしていて、里村選手は4月29日に後楽園ホールで引退。2人にとって後楽園ホールとはどういう場所か
ウナギ「後楽園ホールはやっぱりデビューした地でもありますし、初めてベルトを巻いた場所でもありますし、たくさんタイトルマッチをしてきたり、たくさん初めて乗り込んだりした場所でもあります。なので、今回このワンマッチという形を後楽園ホールで出来ることをとても嬉しく思いますし、これからももっと……やっぱ今まで聖地・後楽園ホールで、後楽園に感謝してきたプロレスラーはたくさんいると思いますが、私は後楽園に感謝されるプロレスラーになりたいと、それに見合うプロレスというか、案だったり、いろんなことを考えていきたいと。ともにこれからも、私はまだプロレスラーをやるので、ともに生きていきたいと思っている場所です」
里村「プロレスラーとして誕生した原点の場所ですので、常に後楽園ホールで試合するときにはそのことを忘れずに闘っております。ただですね、ウナギ・サヤカと里村明衣子のデビューの地が一緒ということで。私は30年前にデビューしましたが、一緒だとしても覚悟の度合いが違うんだぞってことは試合で見せ付けたいと思います」

――ウナギ選手、この試合で吸収したいものがあるのか、あるいはどうしても勝ちたいのか。この闘いで自分が得られるものはなにか、また何を得たいと思っているか
ウナギ「正直、毎回いろんなことをやるたびに、なんか1人でやるのってメッチャ大変なんですよ。なんで、『これを得たい』『これを手に入れたい』と思って始めるというよりは、終わったときに気付いたら得ていたみたいなことがすごくたくさんあって。でも今回はホント、ワンマッチに関しては、今までの興行って誰かしらを見にお客さんが集まってくれたりとか、『この人たちが見られるから』っていう……たくさん集まってたけど、実際自分が呼んだかも分からないとか。実際のところはわからないところもあったんですけど、今回に関しては私と里村明衣子という本当に2人だけの闘いなので、それを見に来てくれているお客さんも感じたいですし、ちょっとホントに踏み込んだことのないことなので、何を得られるかは終わってから感じたいと思います。でも私は正直、もう何回も言ってますけど、強いのは里村明衣子ですが、勝つのはウナギ・サヤカです」

――里村選手、ウナギ選手は“ギャン期”と称してあらゆる団体を煽ってお客さんを連れてくるという独特なアプローチを行っているが、里村選手はこれをどう見ていたか
里村「素晴らしいと思いますよ。行動力があって、有言実行してますから。ただ、レスラーとしては……どうかな?」

――里村選手は26歳でセンダイガールズを旗揚げし、ウナギ選手も株式会社ウナギカブキの社長として活躍している。お互いの生き方に触発されるものはあるか
ウナギ「生き方……う~ん……でも、今回このワンマッチをやる前に対談させてもらったんですけど、それを見ていただいたらわかると思うんですけど、確かに始めた経緯だったりとか、スタイルはもちろん違うんですけど、なんか私はプロレスに対しての根っこだったりとか、里村さんのプロレスに対しての考え方の変化っていうものに関しては、ホントに固すぎて『いや、もうその時代じゃないでしょ』って思う先輩の方たちもいるんですけど、とても柔軟で。なんか、もう見るからにカタブツじゃないですか、里村明衣子という存在は。超・硬派!超・プロレスラー!ホントに若いときからずっとプロレスのことを考え続けてずっと生きてきたってだけにしか見えてなかったんですけど、ホントにすごいレスラーを思って、すごく柔軟に今の時代を生きているプロレスラーだなってすごく感じていて。なんか、『一緒じゃん!』って結構思ってます。根っこの部分は、プロレスへの気持ちというか、そこは強く一緒だなって思っているし、これからも、もちろん里村明衣子という存在は、センダイガールズがありますので、仙女があるので、そこの選手を育てていくとか、そこの選手にバトンを渡すって気持ちだと思うんですよ。多分皆さん所属団体というか、作られた団体があるレスラーはきっとそうだと思うんですけど、私は受け取りたいと思ってます。里村明衣子の気持ちも受け取って生きていきたいと思っているので。だから、ホント今回に関して言うのは、里村明衣子とワンマッチやりたいってワーッて乗り込んだときも、『なんでウナギに私が感謝されないといけないの?』みたいなこと言われたんですけど、関係ないんですよ、団体とか、どこでやってるとか、関係なくて。私はもちろん仙女のレスラーに、選手にバトンをつなぎたいという気持ちは一番強くないといけないとは思うんですけど、私は里村明衣子からちゃんとバトンを受け継いで、女子プロレスラーとしてこれからもたくさんのものを残していきたいと思っています」

――ウナギ選手、今回この大会自体の詳細について。何分何本勝負といった試合のルールや、お2人以外に登場するゲストなどの情報はあるか
ウナギ「……どうするぅ?」
里村「それはもう、決めて下さい」
ウナギ「いや、ワンマッチなので、私たちの試合しかありませんし、ゲストもいません!試合は、そんなね、何本勝負とかいらないでしょ!1本で。無制限にしますか?」
里村「(無言で頷く)」
ウナギ「無制限1本で行きたいと思います!そんな5分なんかで終わりませんから。皆さん楽しみにしてて下さい」

――里村選手。先程「5分保たないんじゃないか」という言葉もあったが、選手としてのウナギ選手への評価は
里村「う~ん、そうですねえ……選手としての評価……。試合してみないとわからないですし、今こうして言葉が出てこないっていうのは、これが評価なんじゃないでしょうか」

――ウナギ選手としては、あくまでも勝利を目指すと
ウナギ「最初から負けると思って闘うバカがどこにいんだよッ!」

――仮に予言が当たって試合が5分で終わったら、16:00開始、16:10終了ということもあり得る?
ウナギ「まあ、ハイ。そうなりますね。あとは物販します。ちょっとでも、無いですけど、無いですけどね?5分とかで終わっちゃったらビンゴ大会でもしようかな。臨機応変に動きます」
里村「……試合以外でそういうことを考えてる時点で、なにかちょっと勘違いしてるんじゃないかと思いますよ。なんのための興行なのか。里村vsウナギ・サヤカの試合じゃないの?まずはリング上だろ」

 質疑応答の時間が終わり、フォトセッションに移ろうというところで再び里村がマイクを取る。

里村「ちょっといいですか?今日の記者会見でウナギ・サヤカは私を喜ばせるためにこの会見を開いたのか。私はもっとテンションを上げるためにね、2・16の試合に対して、燃えたぎるなにかがあるんじゃないかと思ってここに来たんだよね。なんか起爆剤となる言葉とか無いのかな?もっとメーター上げろよッ!」
ウナギ「……そんなに、逆に、求めてくれてたんですね」
里村「あのさ、超満員になるんだよ。超満員のお客さんの中でどんだけ求められてるか、分かってるよ」
ウナギ「里村明衣子は、むしろプロレスの試合とリングの中だけで魅せろ的なタイプのレスラーだと思ってたんで。ぶっちゃけこの会見にそんな、そこまで熱い気持ちで臨んでいてくれたなんて、逆に私はとてもビックリしています。でも、安心して下さい。正直私もこの試合のために色々動いています。……カタブツメイメイ」
里村「……全ッ然上がらねーよ。なにがメイメイだ」
ウナギ「カタブツね?カタブツメイメイね?……いや、私はマジで里村明衣子に対してただの鬼だと思ってたよ。いつもそんな怖い顔して。ずっと顔怖いしさ。どの試合も全部顔怖いしさ。ホントに鬼だと思ってたよ。でも、私がこのワンマッチという形で、貴女のそのただの鬼だけの顔を、その仮面を、もう剥がしてやろうと思ってます。カタブツメイメイちゃん、楽しみにしてて下さい」
里村「このキャリアになりますと、そしてこの年齢になりますと、何を言われても、何をされても揺るぎません。今の時点で勝ちが見えました。それを揺るがしたいんだったら、当日までもっとテンション上げてこいよッ!」


 その後、会見終了時時点で残りチケット枚数が130枚を切っていることがアナウンス。
 史上初の世紀の一戦を見るためのチケットは、ローチケにて絶賛発売中だ。
https://l-tike.com/sports/mevent/?mid=738719

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