【会見全文】ライアン・ガルシアvs安保瑠輝也の詳細がRIZINから公式発表!桜庭大世のデビュー戦に抜擢された矢地が「ナメてんのか」とイライラ

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 20日、都内某所にて12月31日にさいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN DECADE』についての記者会見が行われた。

 まずは榊原信行CEOが挨拶および大会概要の説明を行った。


榊原信行CEO
「おはようございます。先週末、数日前ですね、RIZIN LANDMARK10、名古屋で大会を開催させていただいて。非常に熱のある素晴らしい大会を、素晴らしい試合を各選手が繰り広げていただいて。それが次の年末の、来月末の大晦日に向けて。昔、大晦日というと紅白歌合戦。今年もやるんですかね、紅白歌合戦。まあまあ盛り上がってないですけど。その紅白歌合戦をぶっ飛ばすんだってことで、『紅白をぶっ飛ばせ!』と猪木さんが言って格闘技の祭典を毎年大晦日に開催する。それが2000年、猪木さんと一緒に大阪ドームで、ミレニアムの年に紅白の裏でプロレス興行でやらせていただいて。INOKI BOM-BA-YEってことで。そこから早24年。紅白との距離も随分近づいた、肉薄していると思います。まあまあ紅白歌合戦を見るんではなくて、大晦日は格闘技を見て過ごす。そういう習慣を皆さんに浸透させてこれたんじゃないかなと。ホントに今年は本気で紅白をぶっ飛ばしに行きたいなと。そう思ってます。もちろん地上波と配信とは違いますけども、どれだけの熱を作り出せるか、お祭りをどう創り出すか。それを格闘技ファンのみんなと、選手たちとともに1ヶ月半、全力で取り組みたい。そう思います。その一助になればということで、昨年大変好評いただきましたRIZINウエハース、第二弾が発売になります。じゃじゃ~ん♪こんな感じ。12月2日から各量販店で販売となります。カードも去年よりもさらにクオリティがアップされて、選手たちのカードが入ったウエハースをバンダイさんの通販サイト、プレミアムバンダイさんで先行発売して即完してるんですね。バンダイさんともご相談をして、本日の午後14時から再予約を受け付けさせていただきます。ウエハース難民にならないように先に箱買いしていただいて、確実にゲットしていただけたらと思いますんで。今日の14時、プレミアムバンダイさんを検索いただいて事前予約をいただけたらと思います」

 その後はチケット・PPV購入ガイドが行われたのちに選手登場。
 上田幹雄、エドポロキング、久保優太、YA-MAN、桜庭大世、矢地祐介が登壇。

貴賢神(代読)
「皆さんこんにちは。今回初のナンバーシリーズが大晦日という素晴らしい舞台をいただけてとても光栄です。榊原社長はじめRIZIN関係者の皆様、ありがとうございます。自分は今アメリカで毎日追い込んでいます。対戦相手のエドポロキング選手に対して、無駄にトラッシュトークする気はないですが、久々の再開がリング上で楽しみにしています。初の大晦日、しっかり勝手盛り上げて来年につなげます。よろしくお願いします」


エドポロキング
「エドポロキングです。こないだも言わせていただいたように大晦日に出場させていただくことが決まったんですけど、僕1人ではこの舞台に立てることは無かったんで、周りの人に感謝して。まずしっかり勝って、貴賢神選手と同様、トラッシュトークなどする気は無いので。試合をしっかり盛り上げて勝って次のステージに進みたいと思います。よろしくお願いします」

ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(代読)
「今年はたくさん試合が出来て嬉しいです。本当は1日に2試合やりたいのですが、継続して試合が組まれていることに感謝しています。対戦する相手はキックボクシングのチャンピオンで素晴らしい打撃を持っています。非情に厳しい試合になると思いますが、全力で闘い勝ちたいと思います。どんな結果であれ、私にとって良い経験になると信じています。ラジャバリーの物語はまだまだ続きます。皆さんの応援感謝します」


久保優太
「前回のRIZINで発表してもらってから結構反響をいただいて。無謀というか、男気があるとか、勇気があるとか言われたりするんですけど、僕はこのカードを望んで叶えてもらったというか。僕は最短RIZINフェザー級でチャンピオンになる道を歩みたいので、そのためにMMAに挑戦してます。このカードを組んで頂いて榊原社長には感謝してますし、シェイドラエフを乗り越えて僕は絶対来年RIZINフェザー級でチャンピオンになりたいと思っているので。皆さん、今ちょっと僕は勝率が薄いかもしれないですけど、いつも、前回も前々回もですけど、僕はここから強くなるので。当日は乗り越えたいと思うんで、当日は期待していてください」

キム・テイン(代読)
「こんにちは。ROAD FCライトヘビー級、ヘビー級チャンピオンのキム・テインです。今度RIZINの中で一番大きいRIZIN年末舞台で試合するようになったが、とてもわくわくしてとても大きな光栄です。このような大きい舞台で私が試合できるようにRIZIN側で呼んでくださって本当にありがとうございます。相手の上田幹雄選手の映像をいただいたんですが、とても上手な選手だったんです。RIZINヘビー級でも1位になっている選手なのでとても楽しみです。強い相手だけに私がよく準備していますし、どうせ結果は私がKOで勝つと思いますが、しっかり準備して私が誰なのかをRIZINファンの方々にお見せします。怪我に気をつけて、しっかり準備して試合の時に1度死んでみましょう。ありがとうございます。よろしくお願いします」


上田幹雄
「皆さんこんにちは、上田幹雄です。対戦相手のキム・テイン選手はROAD FCのチャンピオンということで、他団体のチャンピオンということで、自分自身とてもワクワクしてますし、自分はRIZINのヘビー級を背負って闘うつもりでいます。こうして大晦日って大舞台に呼んでもらって嬉しく思いますし、他団体のチャンピオンが来て闘えることにとても光栄に思ってますし、しっかり勝っていって『RIZINナメんなよ』ってところを見せつけたいと思いますし、キム・テイン選手から『KO勝ちする』って言われてますけど、自分が逆にぶっ飛ばしてKO勝ちするつもりでいるので、大晦日はヘビー級の試合を楽しみにしていてください」

カルシャガ・ダウトベック(代読)
「前回の試合からすぐまた試合が組まれ、伝統的な大晦日大会に出場できることは光栄だ。対戦相手はキック界のスターで、最近MMAに転向し戦績では測れない格闘技の深い経験値を持っている。挑戦に値する選手だと思う。格闘家としてリスペクトしており、決して過小評価をしていない。この試合はどっちがより危険なストライカーかを決める試合だ。この試合で自分からテイクダウンするつもりはないが、同時にMMAというものの奥深さを見せたいと思っている。この試合はファンが求める内容になり、それに勝った者がタイトルマッチに近付くだろう。日本で試合をする度に私を支持する人が増えているように感じ、それは私にとって言葉では表せないくらい尊いことだ。応援してくれる世界中のファン、特に当日さいたまスーパーアリーナに足を運んでくれるファンに心から感謝したい。必ず皆さんの期待に応えると同時に記憶に焼き付くような試合を約束したい」


YA-MAN
「こんにちは、YA-MANです。今回の試合で『俺はエンタメ枠じゃねー』というのを、俺がガチだっていうのをRIZINファンに認めさせるために、ダウトベック選手って8連続KOくらいしてて、RIZINでもずっと勝ってますし。RIZINの中でもトップ選手の人だと思うんで、ここ勝ってRIZINファンにYA-MANっていう存在を、ガチなんだっていうのを証明したいなと思ってます。試合自体は必ずどっちかが倒れる、失神するような試合になると思うんで。もしかしたら俺が失神してるかもしれないし。もちろん俺が失神させるつもりですけど、どっちが倒れてるか分からないです。そんな試合になると思うんで、1R目から皆さん目を離さないようにしてください。皆さんお楽しみにしていてください」

桜庭大世
「はじめまして、桜庭大世です。自分が日本で一番大きいRIZINっていう団体で大晦日という大きな舞台に立てるのは、親の名前でしか立てないと思ってて。しかもぺーぺーなんで。とにかく精一杯頑張ろうと思ってます。人の感情を揺さぶるような試合をしたいと思ってるので、楽しみにしていてください」

矢地祐介
「こんにちは、矢地祐介です。まず10年目の節目の大晦日大会に出場できることをとても嬉しく思います。ありがとうございます。う~ん……でも、榊原さんが隣にいるのに言いづらいんですけど、ちょっと待てと。う~ん、嬉しいけど、試合決まったことは。相手がデビュー戦?っていうところで今回ちょっと複雑な気持ちになりまして……。せっかく前回、日本の若手筆頭のパトリック選手をなんとか倒して『よし、もう1回上へ!』っていう気持ちだったところにこのオファーだったので、すごく……う~ん、ガッカリしたし、悔しい気持ちもありました。ただ、まあ、僕ももう良い年齢になってきて、こういう若手とのしのぎ合いというか、若手の相手をしなくちゃいけなくなったのも重々承知してますし、大晦日っていうこともあって、こういう有名な選手の息子さんみたいな、話題性のあるカードが必要なのは分かってますし。まあ僕自身PRIDE大好きだったんで、そんなPRIDEド真ん中の桜庭和志選手の息子さんと試合ができるのはうれしいんですけども……まあ、複雑な気持ちです。大世くん、とてもいい子なんで言いづらいんですけど、どうやら桜庭さん陣営からの指名?名指し?『矢地くんどうかな?』みたいな話がどうやら僕の耳に入ってきて。『なんだそれ!ナメてんのか!』と。いやいやちょっと待てと。ナメられがちな僕ですけど、15年くらいプロやって、良いときも悪いときもありましたけど、第一線で活躍してきた自負もあるので。『その俺を名指しするとはまあまあ中々ナメてんな』と思ったのが正直な気持ちです。ただ、あんなレジェンドファイターさんの息子さんですし、組技のスキルもあるみたいですし、デビュー戦と言えど何してくるかわからない、どんなポテンシャル持ってるかわからないんでしっかり気を引き締めて闘いたいと思いますけど……。『矢地はちょっと怒ってるぞ』ってことを皆さんに伝えたいと思います。当日はいい試合するつもりなんてなくて、MMAの厳しさをしっかり教えて叩き潰したいと思ってます」

――対戦相手の印象と自分が勝っていると思うポイントは
エドポロ「貴賢神選手は素晴らしいファイターと思ってるんですけど、僕のほうがリーチも長くてスピードも絶対僕のほうが速いと思ってるんでそのへんで圧倒できたらと思ってます。よろしくお願いします。押忍」
久保「相手の方が勝っているところは……やっぱり寝たら、死だと思ってます(笑)僕が勝っているものは、僕はそもそもMMAという競技に於いて自分がこれまでやってきた立ち技競技を使ってMMAで勝とうと思ってて。それをやって来ていると思ってて。だからそれでMMAで総合力で勝負しようとは思って無くて。自分の勝ってる立ち技の部分で勝負しようと思ってます」
上田「僕は6月ああいう負け方をして、死ぬ気でMMAすべてを取り組んで今があるので。すべてが勝ってると思います。なんでも来いと。そう思います」
YA-MAN「打撃面、ボクシングも含めキックボクシング、ストライキングは全部自分のほうが上だと思ってるんで。苦し紛れに組んでくるんじゃないかと思ってますね。ストライキングは確実に俺のほうが強いと思ってます」
大世「矢地さんの印象は、ベテランですごいマッチョな印象です。僕が勝ってるところは……まあ、逆になにも知らないところかなと思います」
矢地「全部僕のほうが上回ってると思うんですけど、彼は若いのと、今まで試合の経験がないというところが逆に何があるか分からない。何しでかすか分からないところは気をつけないといけないですけど、すべてに於いて僕が上だと思ってます」

――榊原CEO、大世選手のデビュー戦の相手がいきなり矢地選手というのは厳しいものだと思う。大世選手に期待することは
榊原「矢地選手が怒ってるんで、怒らないでほしいなあと思いながら(笑)矢地とも話をしたのは、本当に10年という歴史がRIZINの中にある中で、矢地祐介は五味隆典にしても北岡悟にしても、日本を代表する1つ前の世代を喰ってここまで来てるわけなんで。本人も自覚をしていると言いましたけど、追われる立場だし、超えることを求められるというか、超えるチャレンジを若手から受ける立場なので。世代を超えた、矢地はこう言いながらもリスクはすごくあると思うんですね。受ける側としては。デビュー戦の桜庭大世に負けるわけにはいかないじゃないですか。桜庭和志の息子だからってだけで超えられていくわけにはいかないんで。矢地は受けてくれたことに感謝もするし、でも、超えられないぞという思いで若手の挑戦を受け止めて、しっかりプロの厳しさを教えてあげられるような試合になることを期待しつつも、でも、僕らも知らない、やっぱりあの桜庭和志のDNAを持った大世の、まだみんなみたことないものが大晦日に見られるわけですよ。とてつもないポテンシャルを持ってるかもしれないし。未知数な部分が多いだけにですね、何を見せられるのか、結果、初めて大晦日で見られるのを楽しみにしていただけたらと、そう思ってます」

――大世選手、この試合に向けてお父さんからアドバイスはあったか
大世「あんま無いかもしんない。『頑張れ』『一生懸命練習しろ』みたいな感じです(笑)」

――普段は一緒に練習している?
大世「寝技は一緒に練習します」

――当日はお父さんがセコンドに付く?
大世「どうだろ。なんか、めんどくさがり屋なんでもしかしたら付いてくれないかもしれないですけど、聞いてみます」

――大世選手、矢地選手を指名したのはやはりナメていたから?
大世「全然そんなのは無いです。僕の知らないところで言われてたかもしれないですけど、まあ……頑張ります(笑)」

――矢地選手、大世選手からの印象で「ベテランでマッチョ」と格闘技の強さを全く言及されなかった。格闘技EXPOで倉本選手との試合を見ているかと思うが、グラップリングの試合を見た印象は
矢地「手足も長いですし、足関節とか得意そうだなってイメージですかね?まあまあ、それなりにはできそうだなという印象は受けました」

――YA-MAN選手、ダウトベック選手の打撃の印象は
YA-MAN「今までのRIZINで闘ってきた選手って自分ほど打撃は上手くないと思うんで、そういった選手が下がっていってるところに上手くパンチを合わせてただけかなと思ってて。ストライキングが強い選手とはやってないなって印象なんで、余計強く見えるみたいな感じなんで。あとは……これは作戦なんで言わないでおきます(笑)う~ん、ボクシングでも確かカザフスタンのチャンピオンだったと思うんで、そこは警戒すると思うんですけど、ボクシングじゃないんで。蹴りもありますし。ボクサーのチャンピオンがキックボクシングやったら強いのかって言われたらまたぜんぜん違うと思うんで。そういった部分で自分のほうが打撃って部分では上回ってると思ってます」

――矢地選手、フィニッシュの想定は
矢地「それはちょっと試合当日になってみないとわからないですけど、必ずKO、一本、フィニッシュはしなきゃいけないなと思ってるんで。大世くん、とってもいい子ですけど、仕留めたいと思ってます」

――打撃でのKOが少なくなってきている印象がある
矢地「僕もキャリア長くなってきて、自分が若い選手よりダメージが蓄積してるのも感じてますし、だからと言ってアゴが弱いってわけじゃないんですけど、そういう中で最近は組みで闘う、組みでパウンドを出すみたいな選択が増えていったのかなと思うんで。おおまかやることは変わらないんでしょうけど、大晦日なんで楽しい試合にできたらと思ってます」

――桜庭選手、どのように勝ちたいと思うか
大世「僕の作戦は、“とにかく全力を出そう作戦”なんで。打撃で来たら打撃でも行きたいし、どっちかって言ったら寝技が得意なので、寝技でも決めたいとも思います」

――打撃の練習について
大世「キックボクシングのジムで練習させてもらってます」

――久保選手、相手の打撃についての評価は
久保「相手の打撃っていうか、僕はこれでも打撃で世界一になった男なので、ぶっちゃけどう見ても打撃においては自分が一番だと思うんで、自分と比べたら別になんてことは無いかなと正直思っちゃってます」

――危ない攻撃はあるか
久保「まあ、パンチっていうのは当たったらみんな危ないんでね(笑)食らったら危ないと思います。それはシェイドラエフだからではなく、みんな危ないから」

――エドポロ選手、BreakingDownから離れて別の場所で活躍しているが、あの当時からの進化をどう考えているか
エドポロ「BreakingDownのときは正直お遊び程度っていうか。真剣に格闘技で飯食ってやるとか、向上心とか今に比べたら相当薄かったと思うんですけど、今は気持ちも入ってるし、色んな課題っていうか、自分の欠点が見えてきてたんで、それを克服するためにずっと毎日コツコツ必死に練習してるって感じですね。テイクダウンは多分僕からは誰も取れないと思います」

――相手は大型選手だが
エドポロ「BreakingDown出てたときは体重90kgくらいしか無かったんですけど、今125kgくらいあるんで。その点で身体もそれなりに作れてきたと思ってるんで。この身体のポテンシャルを最大限活かしてこれからも試合していきたいですね」

――上田選手、前回衝撃的な敗戦からどのような練習をしてきたか
上田「一番大きな点は柔術を取り入れたってことと、その中でグラップリングの練習を取り入れたっていうところですね。練習内容で言えば一番ですね。あとは1つ1つMMAの練習だったりを、自分の好きな打撃だけではなくてオールラウンドにスパーリングしてみるとか、課題を持って取り組んだというのが1つで。あと環境で言えば、僕が初戦で対戦させてもらった高阪さんに弟子入りをして週1回教えてもらってます。ヘビー級ならではの技術であったりとか、対海外への精神のことであったり、体力・技術であったりとか、1からすべて鍛え直してもらってるんで。今回の大晦日は、そういう意味では自分自身すごくワクワクしてますし、怖いものないなと思ってるんで。全力で闘いたいと思ってます」

――隣にエドポロ選手というヘビー級の新星がいるが、印象は
上田「元々BreakingDownで見たりしてたんで、そのイメージよりデカいですけどね。デカいなと思うだけですね。あとは試合を見てどう思うかですけど、今は『デカッ!』って感じですね(笑)」

――大世選手、大きい舞台に気圧されるか、逆にやる気が出るか
大世「7月のRIZINに出たときは、ちっちゃいときに何回かお父さんの試合とか来てて、身体がちっちゃいのもあったんですけど、すっごい大きい会場で。メッチャ人がいるみたいなイメージだったんですけど、この前リングに上った感じは……全然悪い意味とかじゃなくて『思ったよりも小さいな』と。ここの上だったらいい感じの緊張感で闘えるなと思いました」

――大晦日のさいたまスーパーアリーナは慣れていると言えば慣れている?
大世「メッチャ来てたわけじゃなくて、基本あんまり来てなかったので、慣れてはないです」

――YA-MAN選手、試合以外の話題が先行しているというイライラがある?
YA-MAN「イライラというよりも、SNSとか見ると、ちょっと下に見られてる。格オタから。『YA-MANだろ』『YA-MANに勝っただけじゃん』みたいな。まあ、すごい『エンタメ枠だな』みたいなこと言われるんで、払拭していきたいなと、今回の試合で思ってますね」


――榊原CEO、ライアン・ガルシアvs安保瑠輝也の試合の情報が海外で流れているが、それは事実なのか
榊原「安保瑠輝也選手とライアン・ガルシア選手に関しては、今週末くらいに僕と安保でアメリカに飛んで、アメリカで詳細を発表したいと思ってます。既にアナウンスされていることは基本、正しい情報です。ラウンド数、2分8Rになることとか含め、グローブのオンスも全部決まってますから。いずれにしてもRIZINとして本格的に、来週の発表を楽しみにそこは待ってほしいと思いますけど、世界に向けて、このカードが世界の市場に我々のこの10年間やって来たものと、ここにいる選手たちの試合を届けるフックになりますから。初出しの情報はアメリカから届けたいと思ってますので、今しばらくお待ちいただけたらと。ただ、正式決定であることはご案内しておきたいと、そう思ってます」

――YA-MAN選手、FIGHT CLUBで木村ミノル選手との試合が直前で消滅したことでモチベーションの問題はあるか
YA-MAN「そうっすねえ、試合の2日前に逮捕されたみたいなニュースが。ニュースで知って、そのときから切り替えましたね。年末のRIZINに向けて切り替えていこうと思って、その日の夜から柔術の練習をしてましたね。だから別に、まあメンタル的なダメージは無いですけど、金銭的なダメージがデカいっすよね(笑)結構そこはデカいんで。金欠なんで。最近タクシーから電車に乗るようにしてるんですけど、電車ではちょっと隠れてるんで、あんま気付かないようにしてください(笑)」

――そのマイナス分を取り戻すだけの勝ち方を大晦日にしたいと
YA-MAN「自分のマイナスは無いんで……あっ、金銭的なマイナスですか?もちろんKOボーナス狙ってますよ。いつも以上にKO狙っていこうと思ってます」

――YA-MAN選手、同じ階級の久保選手も「強豪外国人にストライカーとして挑む」という同じ構図で臨む形になるが、意識はするか
YA-MAN「試合内容で久保選手のことを面白いと思ったこと無いんで。確実に自分の試合のほうが面白い試合になるんじゃないですかね?」

――久保選手、今の言葉を受けて
久保「ファイトスタイルのタイプってあると思うんですけど、確かにYA-MAN選手の試合は打ち合いがとても面白いんですけど、僕は別に打ち合いではなくて、一方的に打つほうが好きなので。打たれたくないのでそういう考え方の違いがあるのかな?(笑)」

――榊原CEO、この2試合で良い勝ち方をした選手はフェザー級王座のトップコンテンダーとなり得るか
榊原「ダウトベックもそうだし、シェイドラエフもそうだし、RIZINの中で今年輝いた外国人選手としてはナンバーワン、ナンバーツーくらいで。勝ち方も含めて衝撃的なものをファンに届けたと思うんで。この2人にそれぞれ勝つことっていうのは、自分のタイトル、チャンピオンを頂点としたときに、ランクアップする試合になることは間違いないですね。当然、試合の中の勝ちっぷりも含めて評価をしたうえで来年のタイトル戦線に絡んでいく切符を手に入れることになるだろうなあと思います」

<会見終了後囲み取材>


榊原信行CEO
――安保選手とライアン選手の試合は第1部、北米の時間に合わせての大会で行われるのか
「そうですね。これは最終調整中ですけど、日本でも全部見られますけど、アメリカ向けのカードが6~8試合くらい組まれます。10時くらいから始めて、多分安保とライアンの試合が14時過ぎ。ちょうど日本でみんな先週末、マイク・タイソンの試合を見てたのと同じくらいの時間帯でライアンと安保が試合をするという感じになると思います」

――アメリカでの会見について
「いま最終候補地を調整してて。ニューヨークかダラスかロスか。その中の2都市くらいでツアーみたいな感じで2人が登場して会見を大々的にするって感じになると思いますね。これまでメイウェザーとかパッキャオとか、RIZINにも出てきて試合をしてもらってますけども、そのタイミングでも常に北米を中心としたマーケットになんとかリーチしようってことでトライしてきましたけど、中々思った形で、強力な北米のプラットフォームなり放送局なりが全面的にその試合を放送・配信する……まあ、メイウェザーと天心のときには権利の問題も含めて北米の配信・放送は無かったんですけども、中々本格的な上陸が出来なかった。ようやく10年目にして本格的に上陸して、ファンミオとまずはパートナーシップを結んで、ファンミオの中で、北米は北米だけで独自にこのカードに対してのプロモーションをどんど始めていってますから。日本からは購入できないですけど、北米では先行してPPVが買えたりとか。これまでに無かったアクションが日本にいても見て取っていただけると思いますけど、さらに強力なプラットフォームが次の会見では名乗りを上げてくるんで。RIZINにとってもそうだし、逆に安保瑠輝也にとっては千載一遇の、世界に向けたマーケットに対して存在感をアピールできるチャンスに鳴るかなと思ってはいます」

――安保選手と具体的な話をしたのはいつ頃か
「北米で一昨日くらいに発表をしたタイミングがそのくらいですけど、7・28終わったあたりから大晦日の話をずっとしてます。ライアンになるのか、メイウェザーになるのか、両方とも流れるのかも含めて。でも安保には『とにかく大晦日でビッグチャレンジするぞ』っていうことは伝えていて。本人もそのつもりで、密かにではないけど、内々、ボクシングのトレーニングを、大晦日に向けて相当積んでると思うんですね。相手が仮想ライアン、仮想メイウェザーってところで、どちらかになることを願って、信じて安保はトレーニングしてきましたんで。そのあたりも含めて2人を日本にもその足で、アメリカで例えばロスとダラスでやって、その流れで2人はそのまま日本に飛んできますから、大々的に2人の会見を開いて。アメリカ先行で情報が世界先行で発信されるけども、日本のファンに向けての会見もしっかり。そういう意味では来週末くらいかな。月内にギリギリ間に合うってタイミングになってくるかなと思いますけども、やらせていただいて。そこで詳しく聞いていただけたらと。かなり早いタイミングで、急遽のオファーではないってことです」

――アメリカのボクシング事情、ライアン・ガルシアの現状について
「サスペンデッドの期間が、今年の5月にデビン・ヘイニーとタイトルマッチをやって、勝ったけどドーピングでサスペンド。1年。だから来年4月末くらいまでサスペンド期間中。公式戦は出られない」

――エキシビションならば契約的に問題無いと
「そうですね。これはもうオスカー・デ・ラ・ホーヤとも了解を取ってますし、当日はオスカーも来ると思いますし。我々の中ではRIZINの中のドーピング規定に応じて粛々とやっていくと。ライアンにももちろん我々の、RIZINに上がるうえでのドーピングポリシーを守ってもらうってことでクリアしたいと思います」

――ライアン・ガルシアにもドーピング検査を実施する?
「します。そこも同意を得てますんで。いずれにしても、彼は現役バリバリのボクサーなんで。1年サスペンドされて、それでなんとなく引退ではなくその先がスケジュール満載で。公式戦が決まってきてるしオファーを貰ってる状況なんで、ワンチャンこの大晦日にライアンとしては出れるか出れないか。という中で本人サイドともしっかり話をして。安保はそういう意味では、この前のパッキャオ戦であれだけのパフォーマンスを見せたってことが1つライアンというビッグネームを引き寄せる、奴のライアンの面前でというか、見てる前でパッキャオをあそこまで追い込んだっていうかね?あれだけの試合をしたことが『コイツとだったら闘いたい』と。あのタイミングでライアンが来日してたのは、やっぱりパッキャオとの闘いを本人的には、安保というより『パッキャオとやれないかな?』って思いで試合を見に来たって感じなんですよね。そしたらパッキャオじゃなくて安保に自分の触手が伸びたっていうか、そういうキッカケになったってことだと思いますね」

――ライアン・ガルシア選手がドーピングに引っ掛かって試合が出来なくなったらとてつもない損失が出ると思うが、その場合のペナルティは
「もちろん、ドーピングのペナルティはありますし、僕らのドーピング規定に基づいてやりますから。それをクリアする、試合後にドーピングの結果がどうだったかっていうのはアナウンスされることになりますけど。彼はそこはそういう意味では完全に、次の復帰に向けて準備を整えてるんで、全然自信はあるという感じはありましたね。それでも引っかかれば引っ掛かった中で、当然僕らの規定の中でファイトマネーを没収するとか、そういうことになると思いますけど」

――配信という形だと、複数試合を組む?
「前半で6~8試合アメリカ向けのカードを。今はまだ発表できてないですけど、アンダーカードも結構、今までのRIZINに出てるMMA中心のラインナップでない、多分ボクシングの試合が、ボクシングルールのエキシビションスタイルの試合が3~4くらい。で、MMAの試合が3~4くらい。やるって言った以上はプログラムとして成立しないとダメなんで、6~8だな。その中で調整を。ルールも含めて。今絶賛調整中です」

――日本人選手は安保選手以外にも出場する?
「せっかくの機会なんでね。特にMMAの試合はRIZIN側の選手をうまくキャスティングしていけたらいいなと思ってます。ここは実際ファンミオとの連携の中でマッチアップするんで、僕が話をしちゃうとアメリカサイドはなんでそうやってフライングしたみたいに言うんだってなるんでお楽しみにしていただいて(笑)来週の木曜日から、サンクスギビングっていう、アメリカは感謝祭に入っちゃうんで、その前になります。向こうで月、火、水あたりの会見のタイミングになると思いますので、少し待っていただけたら」

――日本人選手も北米向けの第1部に出たい、もしくは第3部に出たいと選ぶことになると
「まあ、選手には選ばせないですけどね?(笑)僕らが全部マッチアップしますんで。その中で選手が受ける・受けないってことになるとおもいますけども。いずれにしても、アメリカ向けに、仮にRIZINワールドシリーズってことでそれが第1部、第2部は違った形で仕込んでる。これは月が明けてからの発表になりますけど、第2部で4試合くらい。第3部としてRIZIN.49でここが12~14試合くらい。それで年またぎって感じになるかと思います」

――今回ベア・ナックルの試合はあるか
「現状、ベア・ナックルの試合をRIZIN.49の中で組む予定はしてないです。ひょっとしたら2部のパートでルールとして採用するかもしれないですけど、ベア・ナックルファイターを呼んでベア・ナックルとの対抗戦やコラボしてってことにはならないと思います」

――ボクシングルールでは今までずっと3分3Rだったが、今回は2分8Rになった。安保選手は「3分3Rだったら誰にも負けない」と言っていたが、これは安保選手に有利なルールか
「僕らからするとノックアウトルールというか、よくライアンは受けたなと思ってますけどね。安保にとっては千載一遇のチャンスですよ。3分ってボクサーの身体に刻まれていて、3分の中で当然スウェーとかダッキングとかいろんな形で自分の技術、そういうディフェンシブな技術が活かせるけど、安保は『2分はホントに息止めて殴り合える』って言ってたんで、タイソンとジェイク・ポールは殴り合わなかったですけど、この2人は殴り合うしか無いと思いますんで。行くしか無いってことですね。BreakingDownの1分って、未来が天才だなと思うのは、1分って言われたら守るよりは行きますから。2分という時間で、これが3Rだったらアレですけど、8Rやりますんで。ホントにノックアウト、いずれにしてもどっちかが倒れる、究極のノックアウトルールだと思います」

――そのルールはどっちの提案というよりRIZIN側の提案?
「これは北米のマーケットに届ける上で言うと、3分3Rでは彼らの中では不満足というか、PPVとして成立しない。ライアンももちろサスペンド期間中ではあるけどバリバリの現役なんで、公式戦と同じように3分8Rでもいいよというのがベースの中で。それでも体重差が大分あるんだよね。体重で一番揉めたし、ラウンド数で言うと安保もやるかやられるかで……これもあんまここで俺が言っちゃうとおかしくなるもんな?(笑)安保は『やるかやられるかで言ったら無制限ラウンドで』っていう(笑)『どっちか立ってるまでやりましょうよ』くらいの感じですから、アイツは。行くしか無いじゃないですか。だから、ジェイク・ポールvsマイク・タイソンには絶対ならないですよ。それで終わりの人ではないので。ここが始まりの人だから。どこまで狂気を持っていて、とんでもない奴来ちゃったなっていうのを世界にデビューする。安保とすると。そこの圧倒的なパフォーマンスを見せるつもりでいると思うんで。本人の口から語ってもらうのが一番いいと思うんで。ライアンとやるって話自体は、9月くらいからライアンに絞ってずっと1ヶ月半くらい、僕は途中で流れるな、時間的に間に合わないなって感じすら思ってたんですけど、安保はひたむきに、僕らの挑戦事とは別に、夏も秋もここまで向き合ってきてるんだと思います」

――このカードが現地でプロモーションツアーが組まれるまでになったのは、やはりお互いの現役感が影響している?
「そうだろうねえ。もぉ~、お腹いっぱいでしょう?(笑)レジェンドファイターの(笑)58歳でマイク・タイソンはスゴいよ?ホントにあの身体を作って、ジェイク・ポールっていう若い選手と公式戦に臨むっていうのはスゴいことではあるけど、往年のマイク・タイソンを知ってる我々からすると虚しさというか、寂しさみたいなものが漂っちゃうじゃないですか。彼にアレ以上のものを求めるのも酷だし、それに拍手を送るべきことだと思うけども、この2人は未来しかない2人なので。現役バリバリがこの試合で何を見せるのか。そこで見せなければ次がないわけなんで。安保もこの試合がゴールじゃないんで。ここで見せたものが、ひょっとすると彼の世界に向けた大きな扉を開く可能性があると思います」

――結果と内容によっては、非公式ボクシングPPVファイターのような道が開ける?
「開けるでしょうね。こっからは多分、アメリカのマーケットも現役バリバリ感、現役バリバリの選手が非公式戦の中で階級を超えて、ルールを超えて闘うっていうのは、アメリカのマーケットの人に対してもクールな形で届けられるっていうのが今回パートナーシップを組んだプラットフォームの人たちの意識だと思いますんで。これが吉と出るか凶と出るか。チャレンジしてみないとわからないんで。ただ、少なからずアメリカを中心としたワールドワイドでキチっとPPVの売上が上がらないと、大変なことになりますね、これは(笑)日本のマーケットの中で消化できないんですから。アンダーカードも含めて、ライアンを招聘して。だからRIZINの日本にいる、大晦日に見に来ていただけるファンからすると、第1部で1つの大会として成立する大会。セカンドパートはセカンドパートでみんなが『おもしれー』って思ってもらえるものになると思うし。それで3部は3部で、通常であると、3つの興行を別々の日に立てれば、チケットとするとひょっとしたら1部、2部、3部で別で設定出来るものをぶっ通しで見ていただけるようなチケットの価格帯にさせていただいているんで、是非朝から年越しまで、しっかり楽しんでいただけたらなと思います」

――ビジネス規模としては過去最大になる
「過去最大になるでしょうね」

――北米でなにかやるとなればメイウェザーも黙っていないのでは?
「まあ、そうでしょうねえ。ひょっとするとメイウェザーも試合はしないけど絡んでくる可能性ももちろんあるし。……まあ、来ないほうがいいなって(笑)でも絡みたいと思ってる感じはありますね。向こうから連絡が来てるし。北米の中で注目を集められるようにプロモーションをしっかりしないと、SNSにしてもブームアップをさせていくうえでの戦略を、彼ら北米のプラットフォームで今大々的に展開していってるんで。そこはどういう反応が出るか楽しみだなあと思ってます」

――経費を考えると北米でPPVが売れないとペイ出来ないと
「売れてくれないと大変(笑)」

――体重は北米で発表されている
「発表してましたね。153パウンド。69.399999……なんで、69.4kg。ここがライアンが譲れた最大の大きさですね。やっぱり安保のデカさをスゴい警戒してますよね。安保も70kgと思っていたところだったんですけど、まあ153パウンド、69.4で安保も同意はしてるんで。まあ、パッキャオのときに69を作ってるんで、時間もあるし十分出来ると思いますけどね」


『RIZIN DECADE』
日程:2024年12月31日(火)
開始:10:00(予定)
会場:埼玉県・さいたまスーパーアリーナ

▼エキシビションマッチ 3分8R 69.4kg
安保瑠輝也
vs
ライアン・ガルシア

▼RIZINフェザー級王座戦 RIZIN MMAルール 5分3R 66.0kg
【王者】鈴木千裕
vs
【挑戦者】クレベル・コイケ


▼RIZIN MMAルール 5分3R 66.0kg
久保優太
vs
ラジャブアリ・シェイドゥラエフ

▼RIZIN MMAルール 5分3R 66.0kg
YA-MAN
vs
カルシャガ・ダウトベック


▼RIZIN MMAルール 5分3R 71.0kg
矢地祐介
vs
桜庭大世

▼RIZIN MMAルール 5分3R 120.0kg
上田幹雄
vs
キム・テイン

▼RIZIN MMAルール 5分3R 120.0kg
貴賢神
vs
エドポロキング

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