「『チャンピオンになるとはどういうことか』を手ほどきする」ザック・セイバーJr.が1・4東京ドーム大会で海野翔太へIWGP世界ヘビー級王座戦での教育を宣言

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 6日、東京都・テレビ朝日社内にて新日本プロレスが2025年1月4日に開催する『WRESTLE KINGDOM 19 in 東京ドーム』のカード発表記者会見を行った。

 ザックは2011年にNOAHに留学という形で初来日。2017年からは戦場を新日本に移し、コロナ禍で苦しい時期も日本に移住し活躍。3度のIWGPタッグ王座戴冠、2度のNEW JAPAN CUP制覇、NJPW WORLD認定TV王座での驚異的な長期政権維持など輝かしい結果を残して来たが、“IWGP”の名を冠するシングル王座にはいつもあと一歩のところで手が届かずにいた。
 そんな中、ザックは今年のG1 CLIMAXで初優勝を果たし、10月には内藤哲也を下して悲願のIWGP世界ヘビー級王座戴冠。戴冠から約3週間の間にSANADA、鷹木信悟を下して2度の防衛に成功するなど勢いに乗っている。

 そんなザックにかねてから挑戦を表明していたのは海野翔太。
 海野はヤングライオンを卒業してジョン・モクスリーに師事。凱旋帰国後には団体側からも “令和闘魂三銃士”なるものに任命されるなど将来のエースとしての熱い期待を寄せられてきた。
 そんな団体から猛プッシュや派手な言動、SNSでの積極的な意見発信などが中高年ファンの反感を買ったか、最近の海野はベビーフェイスであるにも関わらず登場する度にブーイングにさらされている。海野がザックに挑戦表明を行った際にはブーイングというより“怒号”と呼べる猛反発の声が上がった。

 4日の大阪大会にて1月4日の東京ドーム大会でのメインイベントでザックと海野のIWGP世界ヘビー級王座戦が決定すると、場内は大ブーイング。
 その後、現AEWのリコシェが突然現れてザックを襲撃。1・5東京ドーム大会でザックへの挑戦を表明するが、4日にザックが防衛することが前提とされているかのようなやり取りにブチ切れた海野がザックにデスライダーを放つという暴挙に出たことでファンのヘイトは完全に海野に向いていた。

 会見に出席した海野は、一言目にザックへ謝罪。「一度ライオンマークを捨てて出ていった人間が、ヘビー級で実績も残していない、結果もない。そんな人がのこのこ新日本プロレスに帰ってきて奇襲しただけで自分のタイトルマッチを消化試合かのように『次は俺だ』って言われた現状が許せなくてあの行動に出ました」と当時の心境を語った。

 そして「ザックさんがコロナ禍でも、新日本が苦しい状況でも、日本に残ってくれて、新日本プロレスに貢献して一生懸命頑張ってきた姿っていうのは自分はずっと見てきましたし、海外でイギリスにいるときにも気にかけてくれていたことも自分はずっと覚えています。ライオンマークに対して、新日本プロレスに対して、ここまで愛を持ってくれているチャンピオンに僕は誇りを感じますし、尊敬していますし、真正面からぶつかって勝ちにいきたいと本気で思っています」と真摯にコメント。
 「オカダさんがいなくなって、オスプレイがいなくなって、タマさんもいなくなって、これから新日本プロレスは若い世代が引っ張っていかないとダメでしょう?5年後、10年後、実績がある結果がある、メインに立ってる選手で回してて、未来もクソも無いでしょう」とブーイングやプレッシャーに負けずに未来を背負っていく覚悟を語った。

 ザックは海野の謝罪を快く受け入れたうえで「海野は新日本プロレスの未来であり、将来的にチャンピオンとなり、新日本プロレスを率いていく新世代であることは疑いがないことだと思う。しかし、彼がチャンピオンになるのは次回の東京ドーム大会のリングではない。新世代に時代を委ねていくことが将来的に起こるとしても、それは今ではない。海野のことはもちろん倒すが、ここから引き上げるのも自分の役割だと思っている。海野は必ず将来チャンピオンになる選手だ。海野に『チャンピオンになるとはどういうことか』というのをリングの上で手ほどきし、そして伝授できればと思う」と教育者的な目線で海野を迎え撃つ考えを語った。

『WRESTLE KINGDOM 19 in 東京ドーム』
日程:2025年1月4日(土)
開始:17:00
会場:東京都・東京ドーム

▼IWGP世界ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者/TMDK】ザック・セイバーJr.
vs
【挑戦者】海野翔太
※第11代王者は3度目の防衛戦。

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