「なんで勝てないんですか?!」サラブレッドの美少女二世レスラーに敗れた泥まみれの雑草レスラーが涙の咆哮!

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 14日、東京都・渋谷区スポーツセンターにて『Marigold Fantastic Adventure2024』が開催。石川奈青と田中きずながシングルマッチを行った。

 石川はデビュー前からの病気や怪我に苦しみ、様々な不運に見舞われながらも“プロレスラー”として生きることに強い誇りを持っている選手。泥水をすするどころか泥まみれになりながらもあがき続けるその姿を応援するファンは多い。
 しかし、石川はマリーゴールドに来てからいいところ無し。「隅っこの女」「踏み台」「雑草」「期待されてない女」「口だけ」「連敗」「泥水」「ただの当たり屋」「無様」「噛ませ犬」「スペ体質」「不遇」などと様々な罵倒を受けてきた。
 そんな石川に“女子プロレス界の人間国宝”高橋奈七永が手を差し伸べ【パッション・シスターズ】を結成。しかし、突き抜けられないままの石川にブチ切れた奈七永が「いつ奮起するんだよオメーはよ!」と発破をかけ、パッション・シスターズ解散をほのめかしつつ今月24日の後楽園ホール大会で一騎打ちを行うことに。石川は何度目かの崖っぷちに立たされている。

 そんな石川は、12日の京都大会、13日の浜松大会、14日の渋谷大会とシングル3連戦が組まれた。しかし12日は林下詩美に、13日は桜井麻衣に完敗。14日には田中きずなとのシングルが決まっていた。
 きずなは田中稔&府川唯未という名プロレスラーの両親から生まれたサラブレッド。豊かな才能を受け継ぎ、19歳の若さで女子プロレス界の未来を担う存在として将来を嘱望される才能の塊。ソロ写真集が発売されるなどビジュアル面の人気も高い。
 両者は2022年2月のプロミネンスで1度シングル戦を行っており、その際には石川が完勝。しかし、マリーゴールドに来てからの2人の勢いは対照的。輝かしい未来を期待されるエリートのきずなと、泥水レスラーの石川の対戦は陰と陽、光と闇の対比と言えた。


 にこやかに握手から始まった試合だったが、石川はきずなの泣き所である腰に容赦ない一点集中攻撃。きずなも得意のサブミッションで反撃していくが、石川はえげつない角度の逆エビ固めやひねりを加えて腰から落とすダブルアーム・スープレックスなどで貪欲に勝ちにいき、きずなの必殺技であるRe:Dream(※高角度エビ固め)も根性で返して自らの必殺技であるジャーマン・スープレックス・ホールドを狙う。
 絶体絶命のきずなだったが、父を思わせるキレのスピンキックからランニングニーを叩き込み、母の必殺技であったサブマリーナ・スープレックス(※リストクラッチ式フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド)を初解禁して3カウント。
 石川は後天的な努力では獲得し得ない“血”の力に敗れたという見方も出来る結末となった。

 石川は涙で顔面をグチャグチャにしながらバックステージに現れ「あ゛ぁ~ッ!なんで勝てない?!昨日も一昨日も今日も!3連戦3連敗!なんで?!今日も!別に勝てる相手!油断してたとかじゃ全然なくて最初から決めに行くつもりでやったんですけど、なんで勝てないんですか?!」と頭を抱えながら悲痛な叫び。この悔しさを24日の奈七永戦にぶつけることを宣言した。

 対するきずなは「私は移籍前に1度奈青さんとシングルやらせていただいたんですけど、そのときは完敗してしまって。今この同じマリーゴールドにいる中で移籍前に対戦させていただいたことのある数少ない相手が奈青さんだったので、成長したっていうのを証明するためにもすごくすごく勝ちたかった相手だったので、今日勝てたことがすごく嬉しいです」と笑顔。
 きずなは24日の後楽園ホール大会でビクトリア弓月との19歳タッグでツインスター王座(※タッグ王座)に挑戦予定。きずなの前には明るい未来が広がっていきそうだ。

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