【試合詳細】8・17 全日本プロレス立川大会 【三冠ヘビー級】安齊勇馬vs青柳優馬 【世界タッグ】斉藤ジュン&斉藤レイvs諏訪魔&鈴木秀樹 【アジアタッグ】MUSASHI&吉岡世起vs田村男児&井上凌 【GAORA TV】阿部史典vs立花誠吾

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『熱闘!サマーアクションウォーズ2024』
日程:2024年8月17日(土)
開始:15:00
会場:東京都・立川立飛アリーナ
観衆:2,031人

▼GAORA TVチャンピオンシップ 60分1本勝負
【王者】○阿部史典(格闘探偵団)
11分8秒 横入り式エビ固め
【挑戦者】●立花誠吾(フリー)
※第26代王者が初防衛に成功。

▼3wayタッグマッチ 30分1本勝負
[SAITO BROTHERS]○"ミスター斉藤"土井成樹/セニョール斉藤
10分6秒 横入り式エビ固め
芦野祥太郎/●黒潮TOKYOジャパン(フリー)
※もう1組は佐藤光留(パンクラスMISSION)/竹田誠志(フリー)

▼ELPIDA vs 北斗軍 6人タッグマッチ 30分1本勝負
[ELPIDA]本田竜輝/○綾部蓮/ライジングHAYATO
11分16秒 デスルーレット→片エビ固め
[北斗軍]●羆嵐(フリー)/ハートリー・ジャクソン(フリー)/ジャック・ケネディ(柳ヶ瀬)

▼アジアタッグ選手権試合 60分1本勝負
【王者組/むーちゃんせーちゃん】MUSASHI/○吉岡世起(フリー)
16分48秒 ラ・マヒストラル
【挑戦者組】●田村男児/井上凌
※第124代王者組が2度目の防衛に成功。

▼全日本隊 vs 北斗軍 スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
○宮原健斗/デイビーボーイ・スミスJr.
15分0秒 シャットダウン・スープレックス・ホールド
[北斗軍]●大森北斗/サイラス

▼世界タッグ選手権試合 60分1本勝負
【王者組/SAITO BROTHERS】○斉藤ジュン/斉藤レイ
17分33秒 ジャックハマー→片エビ固め
【挑戦者組/バカバカコンビ】●諏訪魔/鈴木秀樹(フリー)
※第99代王者組が3度目の防衛に成功。

▼三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者/ELPIDA】●安齊勇馬
26分41秒 THE FOOL→片エビ固め
【挑戦者】○青柳優馬
※第72代王者が6度目の防衛に失敗。青柳が新王者となる。

青柳が安齊を破って三冠王座を戴冠し老害ファンへ宣戦布告!世界タッグ防衛のSAITO BROTHERSが新世代対決へ!MUSASHI&吉岡のアジアタッグに負け犬タッグが挑戦表明!

第1試合


 2人は試合前から額を突き合わせてバチバチのにらみ合いを展開。
 ロックアップから互いに腰投げでテイクダウンを奪い合いつつ視殺戦。額を突き合わせながら「ナメてんのかオラッ!」と威嚇しつつ2人で場外に出ていって殴り合いを展開。額を突き合わせながら観客席へとなだれ込んでいき、そのまま会場外へと出ていってしまう。その後2人は二階客席に登場して殴り合い、場外カウントが進む中で猛ダッシュで戻ってきて両リン決着を回避。
 阿部はレフェリーの目を盗んでヘッドロックパンチ。「パー!」とアピールするも渕のようには行かず。立花は阿部の低空ドロップキックを回避して「オメーのことなんて分かってきたんだよ」と吼えるも、阿部は延髄切り、回転浄土宗、サッカーボールキック3連打と猛攻。4発目をキャッチした立花が武者返しからロープに振ってマンハッタンドロップ。「アァ~ン?」とヤンキー座りでガンを飛ばしてからビッグブートで場外に蹴落とし、得意のノータッチ・トペ・コンヒーロ。
 立花は「今日はコーナーからも飛んじゃうぞ!」とコーナーに上っていくが、阿部がブレイキンなウインドミルで颯爽と起き上がり、コーナーに上ってヘッドバッド合戦を展開。競り勝った阿部が雪崩式ブレーンバスターも、立花はすぐさまブレーンバスターで反撃。互いに強烈なエルボーを打ち合ってダブルダウン。

 両者ふらふらと起き上がり、立花がビッグブート、阿部がドロップキックと一歩も引かず。阿部はアサルトポイントから澤宗紀直伝お卍固めで捕らえるも、立花がぶっこ抜いてイケメン落とし。

 両者ヒザをつきながらのエルボー合戦となり、立花が左右の連打からローリングエルボー。吹っ飛んだ阿部がアイル・ビー・バック式伊良部パンチを発射も、かわした立花がジャーマン・スープレックス、スピアー。さらにヤンキーハンマーを狙うが、阿部がウラカン・ラナで切り返す。立花は阿部の追撃を低空ドロップキックで潰してヤンキーハンマーを発射も、かわしてバックを取った阿部がスクールボーイで3カウントを奪った。

立花「あぁくそ!オイ、阿部!第1試合終わったばかりだけどよ、ちょっと喋ろうぜ。……なんて言うわけ無いだろ!ふざけんな!なんでお前にみたいな坊主に2回も負けなきゃいけないんだ!負けて負けて負けだよ!」
阿部「アニキ!ちょっと待って!お前負けて負けて負けてさ、俺負けて勝った勝った。ちょっとバランス悪くなったけどさ、アニキ、俺ら負け犬だ。アニキ!負け犬同士さ、一緒に組んだら強いのかわかんないけど、アニキ!俺らさ、闘って自称:名勝負数え歌って言ってんだからさ、タッグ組んだらもっと面白い試合できるんじゃないの?アニキ、一緒に帰ろう」

<試合後コメント>

阿部史典&立花誠吾
(※2人でベルトを持って電車ごっこのように登場)
阿部「アニキ、アニキ!これ俺のだから1回離して」
立花「オメ、なんなんだよ!一緒に巻こうって言ったり離せって言ったり!男らしくねーなーこの坊主は!」
阿部「一応自称名勝負数え唄やってっからさ」
立花「俺たち2人だけの名勝負数え唄だ!」
阿部「タッグ組もうよ。どうよアニキ」
立花「正直な、名勝負数え唄……」
阿部「うっわ(笑)コイツ自分で言ってる(笑)はずかしー奴だな」
立花「お前と2試合やって2回負けたけど、負けてあげたところがなきにしもあらずだからよ。お前と組むのは面白いかもな」
阿部「名前どーする?」
立花「名前ぇ?お前気が早くねーか?」
阿部「そっか(笑)もうベルト獲った後のこと考えてた。負け犬なのに。負けないようにがんばろーぜ!」
立花「そうだなァ」
阿部「アニキありがとう!また体験したいわ、アニキと」
立花「俺は2度としたくねーわ」
阿部「(※ベルトの)こっち持って。帰るよ。帰りどっち?」
立花「俺は新宿の方だよ」
阿部「俺も一緒だから。一緒に帰ろう」

第2試合


 芦野、セニョール、光留の対面でゴング。「かかってこい!」と吼えるセニョールに2人でアキレス腱固め。芦野が光留に河津掛けも、セニョールが2人まとめてカバー。クリーンブレイクからセニョールが土井にタッチ。
 土井&セニョールが素早い連携で芦野に集中攻撃。光留が土井をアンクルホールドで捕らえながら竹田にタッチ。
 竹田は串刺しドロップキックからロープに飛ぶが、芦野がカウンターのフロント・スープレックス。芦野がセニョールに首4の字固め。光留が芦野に首4の字固め。土井が光留に首4の字固め。黒潮が土井に首4の字固め。竹田が黒潮に首4の字固めをかけて全員が数珠つなぎに。竹田が巨大ハサミを取り出して黒潮の長髪をカットしようとすると、レフェリーが慌てて反則カウントをとり始め、全員バラけて場外乱闘へ。

 リング上は土井と芦野の対面に。土井がスリーパーホールドからサンセットフリップ。セニョールがタッチロープで芦野にチョーク攻撃&股間へのニードロップでアシストし、2人で芦野をコーナーに振る。芦野はトレイン攻撃をかわして敵4人に串刺しエルボースマッシュを叩き込んでいき、セニョールにぶっこ抜きの俵返し。黒潮にタッチ。
 黒潮はコーナーに上って敵4人へミサイルキックを発射も、4人全員が徒歩で回避したため自爆。4人が黒潮にトレイン攻撃を見舞い、クアドラプルブレーンバスターを狙うが、土井&セニョールが途中離脱してカバーに入る。光留&竹田が大暴れするも、竹田のタックルが光留に誤爆。竹田と土井のエルボー合戦となり、竹田がカウンターのフロント・スープレックス。芦野にはソバットから大ばさみを振りかぶるが、黒潮が羽交い締めにして守る。芦野がショットガン・ドロップキックを発射も、これが黒潮に誤爆。竹田が芦野をショットガン・ドロップキックで排除して黒潮の髪を切ろうとするが、ハサミが黒潮の腹に突き刺さってしまう。
 黒潮は死んでしまったのかと思われたが、ジャケットのポケットに偶然入っていた青柳優馬のアクリルスタンド(※グッズ)のおかげで命が守られていたことが判明。大喜びする黒潮を土井がスクールボーイで丸め込んで3カウントを奪った。

<試合後コメント>

“ミスター斉藤”土井成樹&セニョール斉藤
土井「シー・セニョール!言いたいこといっぱいあるけど、まず、なんや!竹田オイ!ハサミはあかんやろハサミは!そしてイケメン!シー・セニョール!」
セニョール「シー!シー!」
土井「なんで入ってんねん。なんで持ってんねん。青柳優馬のアクスタがなんでポケットに入ってんねん!おかしいやろ!それからシー・セニョール!シー・セニョール!それからオイ!井上!お前世界ジュニアアピールしといていつ決まるねん!お前9・1言うたやろ!いつでもええからな。それにしても、イケメンおかしいやろ」

(※黒潮&芦野がしれっと入ってきてコメントを始める)
黒潮「今日、ちょっと負けたけど。立川でお祭りできたし」
芦野「そうだなぁ」
土井「シー・セニョール!シー・セニョール!」
黒潮「2vs2vs2の3WAYって結構難しくて」
セニョール「シー・セニョール!シー・セニョール!」
土井「アクスタってそんな強いんか?!」
黒潮「今喋ってんだよ!邪魔すんなよ!」
土井「人のコメント邪魔したのはお前や!アクスタおかしいやろ!」
(※土井&セニョールが文句を言いながら去っていく)

黒潮「……(ポケットの中にアクスタが)やっぱ無い。あんときしかいねーんだよ」
芦野「えぇっ?!リング上だけの奇跡か?!」
黒潮「オイ!アイツらとSAITO BROTHERS、闘うのおもしろそうだな」
芦野「いいっすね。俺はいつでもいいっすよ」
黒潮「ただよ、獲るもんないじゃん。アイツらから。向こうは多分いくらでもあるよ?俺のジャケットとか、この髪型とか。でもアイツらは獲るもんねーからな。お前らが獲るもんできたら俺らが行ってやるよ。絶対おもしれーぞ」

佐藤光留&竹田誠志
光留「イったはずだろ!手応えあったっすよね?!」
竹田「感触あったよオイ!でもな、先っぽに血がついてないってことはそういうことなんだろ。チクショー!青柳がコラ!」
光留「全部青柳が悪い!」
竹田「一番の敵は青柳だな」
光留「なんだあのアクリルスタンドなんか出しやがって。売れてんのかアレは。全日本!(※全日本の広報担当者がうなずく)」
竹田「俺のハサミのおかげで全部売れるんじゃねーか?」
光留「今『売れてんのか』っつったらうなずきやがりましたよ!」
竹田「オイオイオイオイ(笑)すごい手応えあんのか?!」
光留「串刺しにしてやろうかオイ!」
竹田「でもな、“まぜるな危険”とか言ってたけど、スゲー楽しかったわ。もうちょいやらせろオイ」
光留「あるんじゃない?やりてー奴いっぱいいるだろ竹田選手とよ。ハサミで刺されてー奴全日本プロレスにいっぱいいるんじゃないのか?お前ら新世代とか言ってねーで新しい世代は自分で作れよ。新しい自分、出してみろよ自分で。待ってますよ、もっかい」
竹田「光留さんとは今日はタッグ組んだけど、まだまだバチバチやりたいからね。俺ら、U-FILE、そしてパンクラス。なんでこんなことやってんだコノヤロー」
光留「ホントだよ。これが21世紀のプロレス・パンクラスだ!」
竹田「U-FILE CAMP、なんだそれはコノヤロー。しらねーよ俺は。まあまた狂気が欲しかったら竹田誠志を呼ぶんだな」

第3試合


 本田と羆嵐の対面でゴング。ロックアップでの力比べからショルダータックルでのぶつかり合い、エルボー合戦を展開。羆嵐がショルダータックルでなぎ倒すも、本田がロープに押し付けて顔面を踏みつけながらレフェリー&観衆と「1!2!3!4!」と合唱。両者タッチ。
 HAYATOとジャクソンの対面。ジャクソンがじっくりとヘッドロックで絞り上げ、ショルダータックルでなぎ倒す。ロープに飛ぶが、HAYATOがドロップキックを狙う。ジャクソンはこれをキャッチして振り払うが、HAYATOはロープを引き下げて場外へ落とす。場外飛びのフェイントからポーズを決め、リングに上ってきたジャクソンにドロップキック。ジャクソンも倒れずドロップキックでふっ飛ばし、ケネディにタッチ。
 ケネディはショルダータックルから逆水平チョップを連打。羆嵐にタッチ。
 羆嵐はHAYATOにボディスラムからセントーン。ジャクソンにタッチ。
 ジャクソンはボディスラムからエルボードロップ。ケネディにタッチ。
 ケネディはHAYATOとチョップ合戦を展開。打ち勝った後に「ワン、トゥー、スリー!」とカウントしながらの投げっぱなしブロックバスター。ケネディが串刺し攻撃を狙うが、HAYATOがショットガン・ドロップキック。ケネディは倒れず耐えて逆水平チョップからロープに飛ぶが、HAYATOが追走ドロップキックで一矢報いて本田にタッチ。
 本田はケネディに串刺しラリアット、「死ねェッ!」と叫んでのスパインバスターからロープに飛んでラリアットを発射するも、ケネディがカウンターのラリアットで倒してジャクソンにタッチ。
 ジャクソンは本田に串刺しスプラッシュ連打からフェイスクラッシャー、セントーンと連撃。ジャクソンはラリアットを発射も、本田がラリアットで撃ち落とす。ラリアットでの正面衝突が続き、本田がなんとかなぎ倒すも、ジャクソンがすぐ起きてラリアットでお返し。両者大の字になり、タッチへ。

 綾部と羆嵐の対面。圧倒的に身長で勝る綾部がビッグブートを打ち込み、エルボー連打。羆嵐がロープに飛ぶも綾部がビッグブートで迎撃。さらにデスルーレットを宣言して担ごうとするが、羆嵐がぶっこ抜いてアルゼンチン・バックブリーカー。これはHAYATO&本田がカットに向かうが、羆嵐は綾部を2人に向けて投擲。
 ジャクソン&ケネディが綾部にダブルショルダータックル、ジャクソンのギロチンドロップ、ケネディのエルボードロップ、羆嵐のセントーンが連続で決まる。さらに3人で綾部にトレイン攻撃を狙うが、本田の交通事故タックル、HAYATOのスワンダイブ式大sブ式ミサイルキックで救出。HAYATOがスワンダイブ式プランチャで飛んでいって北斗軍の援軍を絶ち、本田のファイナルベントから綾部のデスルーレットが決まって羆嵐から3カウントを奪った。

<試合後コメント>

ライジングHAYATO
「今日、台風って言われてたけど、消し飛んだね。でも、ファンのみんなの気持ちのおかげかな。ありがとう。あと、1つ言いたいことがあったんだ。この前SNSで炎上して、東スポとか色々記事になってたけど、今こそプロレスラーがプロレスラーらしく生きる時代だと思うよ。ファンの前で大企業に尻尾をふるプロレスラーはプロレスやめてほしい。さもなきゃ、くたばっちまえ」

本田竜輝&綾部蓮
綾部「最後、羆嵐からしっかりデスルーレットで3カウントだ。闘いを重ねるごとにこのELPIDAでの闘い、一戦一戦息が合ってる感覚が確実にあって、メチャクチャ手応え感じてるよ。ELPIDA始動してまだ日が浅いかもしれないけど、狙っていくものもどんどんあるから。そろそろ手にしたいなと思うよ」
本田「まあ、4人で目指してる咆哮は一緒だと思うから。ただ仲良しこよしじゃなくてお互い高め合っていくチームにこれからもっともっとなっていくと思うから。そして俺達はどんどん全日本プロレスのタイトル戦線狙っていくぞ」

羆嵐&ハートリー・ジャクソン&ジャック・ケネディ
羆嵐「うーわ、やられた。ちょっと、ちょっとだけ油断が。途中まで圧倒してたけどちょっとの油断が命取りだった。ソーリー」
ジャクソン「謝ることはない。俺達はチームだ。チーム一丸となって闘っていけばいい。これは始まりに過ぎない。北斗軍でこれからすべてをぶち壊していけばいいんだ」
羆嵐「OK!行くぞ!」
ケネディ「イクゾ!」
羆嵐「HAhaaaaa!」

第4試合


 MUSASHIと男児の対面でゴング。MUSASHIがロックアップをスカしてから会場四方へ「盛り上がっていこうぜ~!」と叫ぶお決まりのムーブを決めていると、男児が髪の毛を掴んで妨害。ロープワークの応酬からMUSASHIがカニバサミで倒して低空ドロップキック。改めて「盛り上がっていこうぜ~!」と叫ぶ。両者タッチ。
 吉岡と井上の対面。井上がミドルからビッグブートを放って先制すると、吉岡もミドルで返して打ち合いに。井上が打ち勝ってロープに飛ぶも、吉岡がゼロ戦キックで迎撃し、MUSASHIにタッチ。
 むーちゃんせーちゃんがコンビネーションソバットからサンドイッチ式ドロップキック。さらに2人で「盛り上がっていこうぜ~!」と叫ぶも、男児が2人の髪を掴んで妨害。男児がタッチを受ける。
 男児はMUSASHIにエルボー&ハンマーパンチ連打からブレーンバスターを狙うが、振り払ったMUSASHIがエルボー。そのままエルボー合戦となり、打ち勝った男児がコーナーに押し込んでエルボー連打。ボディスラムで叩きつけてから井上にタッチ。

 井上はMUSASHIにボディスラムを叩きつけ、MUSASHIに好きなようにエルボーを打たせてからサッカーボールキックで反撃。挑発的に小刻みな顔面蹴りを連発していくと、キレたMUSASHIが強烈なエルボーから逆水平チョップ。髪を掴んでコーナーに押し付けて逆水平チョップ連打から数十発の顔面踏みつけ。さらに場外へと放り出して鉄柵に幾度も叩きつけるなど荒々しい姿を見せる。MUSASHIはリングに放り込んでからエクスプロイダー2連発。お返しするかのように挑発的に顔面を蹴りつけてから3発目のエクスプロイダー。このマジギレっぷりにドン引きした吉岡が「むーちゃん、落ち着いて!」となだめてタッチを受ける。
 吉岡は井上に串刺しダブルニーからサッカーボールキック連打。さらに両手を広げて井上に好きなようにエルボーを打たせてからソバットで黙らせてロープに飛ぶが、井上がレッグラリアートで反撃。男児にタッチ。
 男児は吉岡にショルダータックル、串刺しショルダータックル、ブレーンバスターと連撃。さらに井上とともにトレイン攻撃を見舞い、男児のハングマン式リバースDDTに井上がダイビングフットスタンプを合わせる合体攻撃。男児がスリーパーホールドで絞り上げるが、吉岡はなんとかロープへ。男児は必殺のパワーボムを狙うが、吉岡はなんとかこらえる。男児がロープに飛ぶが、吉岡はキャッチしてニーアッパー。MUSASHIもトラースキックからの延髄切り、ファルコンアローでサポート。吉岡がコーナーに上ってスワントーンボムを発射も男児が回避。男児が吉岡をラリアットでなぎ倒してからデスバレーボム。
 男児は雄叫びを上げてパワーボムで叩きつけるもMUSASHIがカット。井上がMUSASHIへ旋風脚からのハイキックを見舞って排除する。男児は吉岡をコーナーに上げて雪崩式デスバレーボムを狙うが、吉岡が着地して地対空延髄切り。吉岡が雪崩式フランケンシュタイナーを狙うが、男児が垂直落下式&雪崩式パワーボム。吉岡が即座に起きてハイキックを叩き込み、コーナーに上ってスワントーンボム。これを返されると、吉岡がバズソーキックを発射も、男児がキャッチしてラリアットを狙う。吉岡がフェイントまじりのトラースキックからロープに飛ぶが、男児がカウンターのラリアット。さらに男児がロープに飛んでラリアットを狙うも、吉岡がトルベジーノからのラ・マヒストラルで3カウントを奪った。

 むーちゃんせーちゃんは抱き合って大喜び。そこへ、第1試合後にタッグ結成を表明した阿部&立花が現れる。立花がGAORA TVのベルトを振り回して威嚇する中、阿部がマイクを取る。

阿部「オイ、とっととしろ!やんぞお前!俺らが来たってことは……アニキ!言ってやってよ!」
立花「俺たち2人がこのタイトルマッチのあとに来たってことは、そのベルトに挑戦させろコノヤローッ!どうだチャンピオン!今すぐ答えろコノヤロー!」
吉岡「いーよ」
MUSASHI「はやっ!即答?!……俺のパートナーがやるってならやってやるよ。場所か。10月の札幌あたりはどうだ?」
(※会場から「えぇ……」という戸惑いの声が上がる)
阿部「あっ、すみません、10月末ですよね?ちょっとテンポ的にあんまよくない気がするんで。……コイツバカっすね(笑)テンポよく行ったほうがいいんだよ。9月1日福岡とかどうっすか」
立花「そうだよお前。ようやくマイクで喋れるようになったと思ったらお前、テンポわりーなお前!フツーに考えたらこういうのはテンポだろ!9月1日福岡以外ねーだろーがお前!どうなんだタッグパートナー!」
吉岡「お客さんの反応を見る限り、9月1日じゃない?むーちゃん?むーちゃん、9月1日だと思うよ。次のビッグマッチだと思うよ?」
MUSASHI「……くがつついたち、やろーぜ」
(※場内から歓声が起きた後に気まずい沈黙が流れる)
阿部「締めろよ!」
MUSASHI「うるせーお前!せっかく俺ら勝っていい気分だったのによ!テンポが悪いとかうるせーなあ!9月1日、この2人の挑戦、むーちゃんせーちゃんが受けてやるよ!一発で獲らせるわけないし何発挑戦しても……」
阿部「早く締めろよ!!」
MUSASHI「うるせー!いいか!むーちゃんせーちゃんまだまだとまんねーぞ!俺達のアジアタッグ防衛ロードまだまだ続くからな!ありがとうございました!」

<試合後コメント>

MUSASHI&吉岡世起
MUSASHI「ありがとう、せーちゃん!」
吉岡「ありがとう、むーちゃん!」
MUSASHI「あの、誰が漫才師だって?誰が?入団して調子乗って浮かれてるって?ふざけんじゃねーよ。俺だってなあ、俺だってせーちゃんだって、激しい戦いできんだよ。あんまナメんじゃねーよ。ねえ、せーちゃん♪」
吉岡「激しい戦い出来るけど、ちょっと浮かれてるくらいがカワイイんだよ!わかってねーなーアイツら。ねえ、むーちゃん♪でもね、10月はちょっと先過ぎるよ。ポンポンとテンポよく行ってさ、次は9月だよ。10月の札幌はちょっと遠くない?」
MUSASHI「いやでも、チャンピオンに選ぶ権利があったんじゃないの?」
吉岡「あったけど、あったけどさ、言ったときお客さんもちょっとさ。『10月?札幌?』って感じだったからさ」
MUSASHI「たしかに。はてながけっこううかんでた」
吉岡「そう。『なんで10月?』って感じ」
MUSASHI「さっぽろでたいとるまっちしたかったんだもん……」
吉岡「防衛してからやればいいじゃん。9月に防衛して、その次の挑戦者を、誰が来るか知らないし俺等が逆指名してもいいけど、10月の札幌でやればいいじゃん」
MUSASHI「そっかぁ!」
吉岡「そーだよ♪ね?ね?でしょ~?(笑)……(※急に真顔になって)むーちゃんさ、俺さ、むーちゃんがなんか1人でライブやってるときに気づいたんだけどさ。俺むーちゃんの連絡先知らないんだけど」
MUSASHI「……うん」
吉岡「いつもTwitterでやり取りしてさ。むーちゃん気付くの遅いじゃん」
MUSASHI「そうだね。そういうのあんまり敏感じゃ……敏感っていうか、マメじゃない」
吉岡「全然返ってこないじゃん。俺たまにちょっとさみしくなる。それで次の人可になってるときとかあるから。連絡先交換しよ?」
MUSASHI「LINE?」
吉岡「LINE?」
MUSASHI「LINE♪」
吉岡「LINE♪ちょっと教えてよ~♪」

第5試合


 入場後、マイクを取った北斗が「おいスミス!今からでもいいぜ?俺達と闘おう。お前はそんなクズ男の横で闘うような男じゃない。俺達と一緒に闘おう!」と勧誘。ケネディが英語で同時通訳するもスミスには届かず。北斗が握手を求めるも、スミスは無視して試合へ。

 スミスとサイラスの対面でゴング。ロックアップでの力比べは互角。スミスが首を取って行くが、サイラスがリストロックで切り返してショルダーアームブリーカー。エルボースマッシュの打ち合いを制したサイラスが背中へのエルボーバッド連打からショルダークロー。スミスは腕力だけでこれを外してエルボーバッド連打。倒れず耐えたサイラスがボディスラムからギロチンドロップを発射も、スミスが避けてギロチンドロップ。サイラスも避けてクリーンブレイク。両者タッチ。
 宮原と北斗の対面。北斗は宮原を無視してスミスの勧誘を敢行。ロックアップで組み合い、押し込んだ北斗が宮原のアゴを撫でながらクリーンブレイク。怒った宮原が突っ込んでいくも、北斗が髪を掴んで引き倒し、スミスに投げキッス。宮原がフロントハイキックで倒してスミスと連携。トレイン攻撃からスミスがリバースフルネルソンで固め、宮原がフロントハイキックを発射するが、これがスミスに誤爆。場外戦に持ち込んだ北斗が宮原を圧倒し、鼻をつまみ上げながらのフェイスロック。これはスミスがカットし、怒りのナックルパート連打。宮原&スミスが連携を取ろうとするも、2人の攻撃はことごとく誤爆。宮原が窮地に陥る。
 宮原とサイラスの対面。サイラスが全体重をかけて宮原を踏みつけていき、「ケーント、ケーント」とコールを煽って挑発。宮原がビンタを見舞うも、サイラスがヘッドバッドで吹っ飛ばす。さらにぶっこ抜きのネック・ハンギング・ツリーからロープ際での踏みつけ攻撃。さらに持ち上げながらリング内を行進してからのブレーンバスター。サイラスはぶっこ抜きアバランシュ・ホールドで叩きつけるが、スミスがカット。サイラスがロープに振るが、宮原は得意のドロップキックコンビネーションでの切り返しを狙う。これをかわしたサイラスがラリアットでなぎ倒し、ランニング・セントーンを発射も宮原が回避してスミスにタッチ。
 スミスはサイラスに串刺しラリアットからテンカウントパンチ。さらに串刺し攻撃を狙うが、サイラスがカウンターのショットガン・ドロップキックでふっ飛ばして北斗にタッチ。
 北斗はコーナーに上ってミサイルキック。吹っ飛んだスミスが宮原にタッチ。
 宮原はドロップキックコンビネーションからマッスルポーズ。さらに健斗コールを煽りながら串刺しジャンピング・エルボー、ノーザンライト・スープレックスと連撃。さらにシャットダウン・スープレックスを狙っていくが、北斗が振り払って宮原のエルボーをレフェリーに誤爆させる。
 レフェリーが失神してリング上が無法地帯となると、北斗がスミスにのラリアットを宮原に誤爆させ、羆嵐、ジャクソン、ケネディも加わって宮原を袋叩きに。トレイン攻撃の後にサイラスがキャノンボールで圧殺し、北斗が「スミス!カモン!俺達と一緒に闘おうぜ!」と改めて北斗軍へ勧誘。握手を求めると、スミスはその手を握って承諾。一緒にポーズを決めて北斗軍へ電撃加入してしまう。

 北斗は「おい宮原!何が本隊だよ!お前は1人で遊んでろバアカ!」と宮原を罵倒するが、その背後からスミスが組み付いて北斗にバックドロップ。慌てて飛び込んできたサイラスにもバックドロップ。
 スミスが宮原を裏切っていなかったことが判明する中、スミスが北斗にジャンピング・パワーボム。続けて宮原が北斗をシャットダウン・スープレックス・ホールドで叩きつけて3カウントを奪った。

宮原「ユー!そう、あなた!デイビーボーイ・スミスJr.!あなたと私、ユー&ミーで、トゥデイスタート!ゼンニチ最強ガイコクジーン!アイ・プレゼントユー!オールジャパン!本隊Tシャツ!エックス!エックス!ラージ!(※スミスが本隊Tシャツを着用し、宮原とハイタッチ)」
スミス「日本の夏のように熱いリングだ。日本のスーパースターがいる全日本プロレス、こんなプロレスリングが熱い国があるか?全日本のベルトを巻くことは俺にとっての目的地の1つだった。オールジャパンプロレスリングの最強ガイジンは俺だ!Tシャツはとてもちょうどいいサイズだ。エックスエックスラージ!ドーモアリガトー!」

 2人はスミスの曲に合わせてノリノリで踊ってから退場していった

<試合後コメント>

宮原健斗&デイビーボーイ・スミスJr.
宮原「北斗軍!残念だったなあ!俺らくらいクレバーなチームになるとお前らを騙すくらい簡単だったな。ソー・イージー!北斗軍!これからこのデイビーボーイ・スミスJr.、ゼンニチ最強外国人選手としてスタートする!そして俺らのタッグがこの日本プロレス界を席巻する!」
スミス「宮原の言うとおりだ。このジャパニーズ・スーパースター、そしてこのストロンゲスト・ガイジン!俺達が組んだら最強なのは間違いない。世界タッグ王座を巻くなんて簡単なことだろう。このベスト・ガイジンとジャパニーズ・スーパースターがオールジャパンの歴史に名を刻むことになる」

第6試合


 レイと諏訪魔の対面でゴング。ロックアップでの力比べは互角。諏訪魔がヘッドロックからショルダータックルでぶつかっていくも、レイは涼しい顔で「カモン!」と挑発。諏訪魔は「テメッ!まだまだオイッ!」と何度もぶつかって行くがレイは倒れず。諏訪魔がバテ始めたところでレイがショルダータックルで吹っ飛ばす。秀樹が「お前弱いな」と罵倒しながらタッチを受ける。
 秀樹もショルダータックルで何度もぶつかって行くが、レイはビクともせず。秀樹もヘロヘロになる中、レイはジュンにタッチ。
 ジュンと秀樹がロックアップでの力比べ。これはジュンが圧倒し、離れ際に髪を解くと場内から黄色い歓声が上がる。さらにジュンがショルダータックルからロープに飛ぶと、秀樹がヒップトスでの切り返しを狙う。これをジュンがコーナーに押し込み、離れ際に髪をかきあげる。一旦離れて秀樹がエルボースマッシュ連打からネックロック。ジュンはバックを取って切り返し、手4つれの腕力勝負。秀樹が華麗なテクニックでジュンを押し倒してアームロック。さらにボディスラムを狙うが、耐えたジュンが逆にボディスラム。ジュン&レイが2人でロープに振るが、秀樹が攻撃を誤爆させて諏訪魔との連携を求める。2人でロープに振っていき、誤爆しそうになるのを諏訪魔が阻止。秀樹の延髄切りから諏訪魔のDDTと素直に連携が決まる。秀樹がジュンをフロントネックロックで絞め落とそうとするも、ジュンがコーナーに押し込んでブレイク。秀樹が諏訪魔にタッチ。
 諏訪魔はジュンをコーナーに叩きつけて串刺しラリアットからスロイダー。さらに「投げるぞオイッ!」とラストライドを狙うが、ジュンがショルダースルーで切り返す。すぐさま秀樹が入ってきて「投げるぞオイッ!」とラストライドを狙うが、ジュンが再びショルダースルーで切り返してレイにタッチ。

 レイは諏訪魔に串刺しショルダータックルからたっぷり間を獲りつつ逆水平チョップ連打。カットに来た秀樹も巻き込んで2人へマシンガン・チョップ。さらにレイが串刺しラリアットからロープに振ってラリアットを放つも、諏訪魔は「テメッ!」とフライング・ショルダー。秀樹にタッチ。
 秀樹はレイにエルボースマッシュ連打。さらにレイの串刺し攻撃をかわしてぶら下がり式首4の字固め。続けてコブラツイストを狙うが、決まり切る前に振り払ったレイが張り手を発射。これをかわした秀樹がドロップキックから巴投げも、レイがフライング・クロスボディ。両者タッチ。
 ジュンと諏訪魔の対面。ジュンがロープに飛んでビッグブートを叩き込み、ブレーンバスターを狙うが、諏訪魔が耐えて逆にブレーンバスター。「秀樹!早く来い!」とふらふらの秀樹を強引に呼び込み、ジュンにトレイン攻撃を狙う。全く息が合わず秀樹がすっ転ぶ結果となるも、諏訪魔は諦めずリトライ。秀樹がジュンにボディスラムを狙うと同時に諏訪魔がジャーマンを狙い、「違う!違うよ!」と言い争っているところへレイがカット。
 ジュン&レイが諏訪魔にトレイン攻撃を見舞い、レイがボディプレス、ジュンがエルボードロップ。これは秀樹がカットも、レイが場外に排除。ジュンが諏訪魔にハンマーパンチ、諏訪魔がジュンにエルボーを放つ打撃戦が展開。ジュンが張り手からのラリアットを放つも、諏訪魔が耐えてラリアット。レイが助けに来るも、秀樹が排除。
 秀樹がジュンをコーナーに上げ、雪崩式ブレーンバスターを狙う。1人では無理と判断して諏訪魔を呼び込み、裏摩周の形に。
 ジュンが秀樹を振り払うも、諏訪魔は気づかず秀樹だけをパワーボムで投げそうになる。秀樹がとっさにフランケンシュタイナーで切り返して諏訪魔に文句を言っているところへ、ジュンがダイビング・ラリアットを見舞って秀樹を吹っ飛ばす。

 諏訪魔が1vs2の孤軍奮闘でダブルチョップを連打も、ジュン&レイが斉藤いぎなりスマッシュ。さらに秀樹をジュンが排除し、レイが諏訪魔にアイスバイン。最後はジュンが諏訪魔をジャックハマーで叩きつけて3カウントを奪った。


ジュン「バカバカコンビを倒して世界タッグを防衛したぞ!」
レイ「おい、周りも言った通りこの世界タッグは俺たちSAITO BROTHERSが永遠に防衛してやるぜっ!フォーッ!……おい、ジュン、なんだそれ」
ジュン「これは、先日の会見でも言った通り、俺たちが勝ったから鈴木秀樹が大好きな猫ちゃんのスイーツを食べようと思って用意したぜ。これは肉球の形をしたフィナンシェだ。コイツをいただきます!」

 なぜか「やめろーっ!」と叫びながら本田が全力ダッシュでリングに飛び込んできて猫ちゃんのフィナンシェを強奪し、一心不乱に頬張り続ける。大ブーイングの中で本田がマイクを取る。

本田「んで俺がここに来たか分かるか?!お前はお菓子が大好きなんだよ!俺はお菓子が大好きなんだ。(※口にフィナンシェが詰まった状態で話しているため観衆は何を言っているか分からずブーイング)なそしてお菓子以上に大好きなものがある。それが……ゴホンッ!(※水を要求しフィナンシェを嚥下)お菓子以上に大好きなものがあるんだよ!それは世界タッグのベルトだ!次、俺達が奪うのはお前たちの持ってる世界タッグのベルトだ!」
綾部「つまり、その世界タッグに、挑戦させろってことだ。その舞台は、そうだなあ……次のビッグマッチ。9月1日、福岡でどうだ?記念すべき第100代王者組は綾部蓮&本田竜輝組でいただくよ」

レイ「おい、おもしれーじゃねーか!ムカつくお前ら2人をぶっ倒してやるぜ!楽しみにしてろ!」
ジュン「本田竜輝、お前は許せない!DOOM!」

 本田は箱ごと強奪した猫ちゃんのフィナンシェを観衆に配りながら退場していった。

<試合後コメント>

斉藤ジュン&斉藤レイ
レイ「WHOOOO!勝ったぜぇ~!また世界タッグのベルト、防衛したぜ。このベルトは誰にも渡さねえ。俺たちSAITO BROTHERSが永遠に防衛し続けてやるぜ。楽しみにしてろ!……どうした?」
ジュン「(※猫ちゃんのフィナンシェの空箱を寂しそうに見ながら)中身が入ってないぞ。せっかく用意した猫ちゃんのフィナンシェを、本田竜輝の野郎、全部持っていきやがった。1個も食べてない。9月1日、福岡大会。アイツらを返り討ちにしてやる。本田竜輝、ELPIDA、ボコボコにしてやるよ!DOOM!」
レイ「楽しみにしてろ!FOOOOO!」

本田竜輝&綾部蓮
本田「シャアッ!なんで俺がお菓子を奪ったか分かるか?!俺はお菓子が大好きなんだよ!そしてお菓子よりも大好きなものがもう1つある。あの世界タッグのベルトだ。次に俺達が奪ってやるのはSAITO BROTHERSが持つ世界タッグのベルトだ。俺達が一発で獲ってやるぜ!」
綾部「この全日本プロレスで俺はベルトを獲ったことがないからな。斉藤ジュン、斉藤レイが持つ世界タッグ、しかも次獲ったら第100代っておまけ付きだ。これを逃す手はないだろう。本田竜輝、やってやろうか」
本田「やってやろうぜェ!」

第7試合


 ロックアップからリストロックの応酬。ヘッドロックからテイクダウンの奪い合いとなり、クリーンブレイク。ヘッドロックの奪い合いから安齊がショルダータックル。互いにアームドラッグで投げ合ってクリーンブレイク。
 再びロックアップでの力比べ。青柳が押し込んで離れ際にガットショット&エルボースタンプ。安齊もエルボー連打で反撃していくが、青柳が打点の高いドロップキックで場外まで吹っ飛ばす。
 場外戦となり、青柳が鉄柵へと叩きつけつつ、安齊コールを贈る観衆へ「安齊じゃねーコノヤロー」と言い返す余裕を見せる。さらに鉄柵を使ったニーロックなど、安齊がテーピングでガチガチに固めた左ヒザへの一点集中攻撃を展開する。
 青柳は安齊をリングに放り込み、トーホールド、ヒザへのガットショット、エルボードロップ、ロープを使ってのにーロックと連撃。安齊がコーナーに振るも、青柳は滞空時間が長くフォームも美しいブーメランアタックで迎撃。青柳は「終わりだ!」とロックスター・バスターを狙うが、安齊がダブルアーム・スープレックスで切り返す。
 青柳が場外に逃れると、安齊が追っていって鉄柵攻撃。エプロンに寝かせたうえでのニーリフトを連打し、リングに放り込んでドロップキック。さらに安齊が串刺しジャンピング・エルボーからフロント・スープレックス。続けてスリーパーホールドで絞り上げていくが、なんとか逃れた青柳がふらふらとエルボーで反撃していく。安齊はエルボー連打で黙らせ、青柳のドロップキックをスカしてロープに飛ぶ。青柳は2発目のドロップキックをヒットさせて反撃開始。
 青柳は串刺しジャンピング・エルボーからフライング・エルボー。さらにコーナーに上ってダイビング・クロスボディ。続けてフロントネックロックからエンドゲームに捕らえるが、安齊はなんとかロープに足をかける。青柳はジャーマン・スープレックスを狙うが、安齊は振り払って串刺しエルボーを放つ。これをかわした青柳が安齊をコーナーに上げ、地対空ドロップキックで場外へと叩き出す。
 青柳は安齊をエプロンに上げ、奈落式バックドロップを狙う。これを振り払った安齊がエプロン上でのドラゴン・スープレックスを敢行。場内からは悲鳴に近いどよめきが上がる。

 青柳は場外カウント9でギリギリの帰還。安齊は串刺しジャンピング・エルボーで追撃するも、青柳は串刺しジャンピング・エルボーでやり返し、ヒザへの低空ドロップキックからドラゴンスクリュー。さらに青柳は串刺しドロップキックからバックドロップ。続けてブレーンバスターを狙うが、安齊が背面着地してジャーマン・スープレックス。青柳もすぐ起きてジャーマン・スープレックス。安齊もすぐ起きてジャーマン・スープレックス。壮絶な意地の張り合いの末にダブルダウン。

 互いにカウント8で立ち上がり、足を止めてのエルボー合戦。安齊が打ち勝り、起き上がれない青柳を無理やり引き起こす。しかし、これは青柳のブラフ。急に動きが良くなった青柳がドラゴンスクリューからロックボトム、ダイビング・エルボードロップからのエンドゲームと必勝パターンに持ち込む。しかし、安齊は無理やりぶっこ抜いてフィッシャーマン・バスター。
 青柳はブーメランアタックを発射も、安齊が地対空ジャンピングニーで撃ち落としてからジャーマン・スープレックス・ホールド。さらに安齊がギムレットを狙うが、青柳は必死に暴れて着地し、エアレイド・クラッシュで叩きつける。さらにスピンキックからロックスター・バスター、THE FOOLと最上級技まで繰り出して畳み掛けるもカウント2。

 青柳がロープに飛ぶが、安齊はジャンピングニーで迎撃しバックドロップ。再びギムレットを狙うが、青柳も必死の脱出。青柳はスピンキックを発射も、キャッチした安齊がギムレットの形から前に落としつつニーアッパー。さらにジャンピングニーからギムレットを狙うが、青柳が逆打ちで切り返す。青柳はジャンピングニーをかわしてジャパニーズ・レッグロール・クラッチホールドもカウントは2。
 青柳はスピンキックを側頭部にクリーンヒットさせ、THE FOOLを2連発。これでも決まらずカウントは2.9。青柳は3発目のTHE FOOLを決めて執念の3カウントを奪った。

 試合後、青柳が握手を求めると、悔しさを隠せない様子の安齊は軽く手に触れ、すぐに背を向けて退場していった。

青柳「皆さん、ご来場いただきありがとうございます。安齊も、ありがとう!あんなんいスゲー男から獲ったんだから、俺のほうがちょびっとだけスゲーだろ!獲ったぞ~ッ!獲ったぞ~ッ!……変な悪口はポンポン浮かんでくるのに、こういう肝心なときだけなにも浮かばない。(※宮原がゆっくりリングに向かっているのを見て)ちょっと下がってもらっていいですか。余韻に浸っているというのに!」

宮原「素晴らしい試合でした。なにか問題あるか?俺が言いたいことはプロレスファンなら予測できるよな?安齊勇馬から再びその三冠ベルトを引っ剥がしてやろうと思ったけどな。まさか青柳優馬、お前が来るとはな。次、9月1日福岡で俺達の三冠戦やらないか」
青柳「ユウマ違いで悪かったな。全日本プロレスといえば宮原健斗、そして青柳優馬だ!新時代と呼ばれる奴らはめちゃくちゃすごいけど、俺達もまだまだ捨てたもんじゃないぞ!9月1日、福岡というから地元出身の井上凌の挑戦でも受けてやろうと思ったが、いいだろう、宮原健斗、俺と勝負だ!」
宮原「試合後にも関わらず相変わらずマイクが上手いことで。おい、宮原健斗と青柳優馬が全日本プロレスのトップだと言ったがな、勘違いするなよ?俺はこの業界のスーパースターだからな?お前と立っている位置が同じか同じじゃないかは9月1日に分かるよ。俺を誰だと思ってんだコラ!スゥ~パァ~スター!福岡が生んだスーパースター!そしてプロレス界で最も最高な男、宮原健斗だ」
青柳「この俺を誰だと思ってる!俺はなあ、全日本プロレスのみんなのピープルズユウマぞ?」
宮原「おい立川!宮原健斗と青柳優馬、どちらを応援するんだ?どちらを応援するんだ立川?!(※「優馬!」の声と青柳コールが圧倒)……まあいい。プロレスファンの願いもこもってるが、今俺が何よりそのベルトを巻きたいんだ。プロレスファンの思いはこの立川では青柳優馬を推すらしいが、9月1日は俺の超・地元福岡だ!そんだけ青柳優馬と言うのであれば、福岡に来いよ!後1つ、この会場。そして全日本プロレスTVを御覧の皆様に言っとこう。青柳優馬がこの3冠のベルト姿は今日だけだからな。しっかり写真撮っとけよ。9月1日、俺達の三冠戦、楽しみにしてるぞ」

 青柳がベルトを掲げながら宮原と視殺戦を展開し、宮原が先に退場していく。

青柳「(※宮原に声援を送るファンを指さして)お前今顔覚えたからな?!ちょっと正直不安だよ。いまので燃え尽きたらからよ、安齊勇馬が背負っていたベルトが、まさかこんなに大きいとは。今すぐ捨てたいくらいだ。だけど、安齊勇馬から渡されたバトンだと思って、安齊勇馬以上に全日本プロレスを盛り上げてみせます!最後に全日本プロレスの新時代を受け入れがたい老害ファンども!全日本プロレスの新時代を応援してくれるようになった新時代ファンの皆さん、この俺青柳優馬についてこい!……ということで、ご来場いただき誠にありがとうございました。今日はこれにて勘弁してやろうじゃないか。バイバイ!」

<試合後コメント>

安齊勇馬
「クソッ!やっぱり青柳さん、スゲーつえーな。今一番尊敬してるレスラーで、俺もあの人に認められたい。超えたいって一心で頑張ってきたけど、まだまだ。青柳さん、最後の握手は認めてくれたってことですか?よく出来たなってことですか?それだったら俺はまだ握手なんてしないですよ。俺は必ずあなたに勝ちます。あなたを越えていく存在だと思ってます。握手は、その時まで。今握手したら俺の中でなにかが止まっちゃう気がしたから。3月30日にベルトを獲ってから3ヶ月間、メチャクチャ大変で、最高な時間だった。1つだけ、あのベルト獲って損したなって思うことは、あのベルトを持つ喜びを、あのベルトから見る景色を知っちゃったことだ。もう俺は一瞬たりとも止まんねーぞ。またあのベルトを巻くまで全力で突っ走ってやる。だからこれからも俺のこと見ててください。ありがとうございました」

青柳優馬
「やった!まずは応援してくれた皆さん、そして立川大会にご来場いただいた皆さん、誠にありがとうございました!そして安齊勇馬、ありがとう、ホントに。安齊勇馬に勝てたことが誇らしく思える。俺も安齊勇馬が盛り上げてきたこの三冠の舞台、そして今の明るく楽しく激しい全日本プロレスの安齊勇馬以上に盛り上げることを約束します。まだまだ後輩たちの高い壁になりたいので、青柳優馬、まだまだ老け込まず若々しくピチピチに頑張りたいと思います。そして9月1日、宮原健斗。地元のスーパースターがなんだ?仙台大会、角田大会のSAITO BROTHERSの地元凱旋を見てから言ってみろ!本当のスーパースターはああいうものだぞ。いいか、俺が自称・スーパースターと全日本プロレスのピープルズ・ユウマ。みんなの優馬の闘いをとくと目に焼き付けてください。そして最後に立っているのはこの俺、青柳優馬です!以上!」

宮原健斗
「挑戦表明しました。青柳優馬、まさかお前が三冠ベルトを巻いてる状況で9月1日に行くとは。相当お前の気持ちが安齊勇馬を勝ったんだろう。ただ、3ヶ月前に安齊勇馬にベルトを獲られ、そして1年半前、三冠ベルトを永田裕志から落として。1年半もこの腰に三冠ベルトの感触を味わっていない。これは大問題だよ、俺にとっては。前の挑戦から約3ヶ月。宮原健斗に早すぎるなんて言葉はないからな。『青柳優馬と宮原健斗がこの全日本プロレスを引っ張ってきた』と彼はリング上で言ったけどね、ただね、俺はこの業界のスーパースターだから。俺は青柳優馬と少し考え方が違うのかもしれないな。たしかに引っ張ってきたのは青柳優馬と宮原健斗だと思うよ。ただ、そこを争うのがプロの世界だから。チャンピオンは1人だからね。9月1日、福岡で、俺の超・地元で青柳優馬のファンはこの三冠ベルト姿にひたって。もう、1回だけで十分だろう。あのファンの声援を聞いてれば。1回巻けばプロレスファンは喜ぶよ。もう次は宮原健斗です。9月1日、福岡で、三冠ベルト巻きますよ」

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