【試合詳細】8・4 マリーゴールド広島大会 ジュリア&高橋奈七永vs天麗皇希&後藤智香 MIRAI&桜井麻衣vs青野未来&松井珠紗 翔月なつみ&石川奈青vs野崎渚&CHIAKI ボジラvs瀬戸レア&マイラ・グレース 田中きずなvs南小桃

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『MARIGOLD Summer Gold Shine 2024』
日程:2024年8月4日(日)
開始:17:00
会場:広島県・広島産業会館 東展示館
観衆:293人

▼シングルマッチ 15分1本勝負
○田中きずな
5分3秒 Re:Dream
●南小桃

▼ハンデキャップマッチ 15分1本勝負
○ボジラ
4分12秒 ダブル・パワーボム→エビ固め
●瀬戸レア/●マイラ・グレース

▼タッグマッチ 20分1本勝負
翔月なつみ/●石川奈青
11分31秒 フィッシャーマン・バスター→体固め
野崎渚(フリー)/○CHIAKI

▼タッグマッチ 20分1本勝負
[ミライサク]MIRAI/○桜井麻衣
12分20秒 STF
青野未来/●松井珠紗

▼ジュリア・カウントダウン タッグマッチ 30分1本勝負
○ジュリア/高橋奈七永
22分6秒 ビアンカ
[tWin toWer]天麗皇希/●後藤智香

ジュリアが奈七永と初タッグを結成しtWin toWerに未来を託す!松井が青野に「前の団体のときから何も変わってない」と辛口評価!

第1試合


 試合前には2人が「お願いします!」としっかり握手。
 ゴングが鳴るとロックアップでの力比べから小桃が押し込んでエルボー連打。ロープに振るも、きずながドロップキックで反撃しヘアホイップ。小桃は即座に起き上がってヘアホイップで反撃し、コーナーで顔面を踏みつけていく。
 小桃が引き起こすときずながエルボーを発射し、そのままエルボー合戦へ。きずなが怒涛の連打で打ち勝ってロープに飛ぶが、小桃がカサドーラからの腕十字で切り返す。これは決まり切る前にきずながロープブレイク。
 小桃はボディスラムを狙うフェイントからスモールパッケージ。さらにスクールボーイ、バックスライド、変形DDTと畳み掛けていき、カバーを返したきずなの腕を取って腕固め。きずなは必死のロープブレイク。
 小桃はロープに振っていくが、きずなは「ナメんな!」とランニングネックブリーカードロップ。さらに回転エビ固めからの腕十字に捕らえ、小桃の回避運動に合わせて三角絞めに変形。小桃はロープに足を伸ばしてブレイク。
 きずなはコーナーに上ってミサイルキックを叩き込んでカバーも、小桃が下から丸め込んで切り返す。きずなは余裕を持ってキックアウトし、フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドもカウントは2。ならばときずなはRe:Dream(※高角度ラ・マヒストラル)を決めて3カウントを奪った。

<試合後コメント>
田中きずな
「今日マリーゴールドに入団させていただいてから初めての自力勝利ということで!本来だったら今日はゼイダ選手とDREAM✴STAR GPの出場枠をかけた試合だったんですけど、それが無くなってしまって、小桃選手とになって。小桃ちゃんはキャリアも近くて同世代。負けたくない1人でもあるし、今日はしっかり勝ててよかったなと思うんですけど、ギリギリだったのでもっともっと強くなって、『マリーゴールドのエースを目指してる』って言ってるからにはそこに私は並んでたらいけないと思ってるし、上の方で輝いてる先輩たちに並んでいかないといけないので毎日毎日努力して、上を見て頑張っていきたいと思います。ありがとうございました!」

南小桃
「広島、きぃたんとのシングル。きぃたんはずっと一緒に練習してきて、最後のフィニッシュもずっときぃたんと練習してたから、悔しいです。またシングルしたいです。ありがとうございました」

第2試合


 ボジラが鬼の形相で2人を見つめると、マイラがレアに先発を押し付けて下がっていく。
 ゴングが鳴ると、レアは戸惑いながらもドロップキック3連打もボジラは微動だにせず退屈そうな表情を浮かべる。レアがロープに振ろうとするもボジラは動かず。逆に腕一本でロープにぶん投げてラリアットでなぎ倒し、場外に蹴落としながら「バイバ~イ♪」と余裕を見せる。
 しかし、マイラがこっそり背後から忍び寄って背後からエルボー連打。ボジラがノーダメージといった様子でゆっくり振り向くと、マイラは気まずそうに笑いながら後ずさり。ボジラがラリアットを発射するが、マイラは避けてエルボー、ローキック、ソバットと連打して回転エビ固めを狙う。当然ボジラは倒れずヒップドロップ。しかし、マイラはブリッジで抜け出して低空ドロップキックを叩き込む意地を見せ、串刺しヒップアタックからコーナーに上ってダイビング・クロスボディを発射。ボジラは軽々とキャッチするが、マイラは大暴れして抜け出し「アイムソーリー!」と命乞い。
 その隙にレアがボジラの背後から飛びついてスタンド式の胴絞めスリーパーホールド。ボジラがコーナーにぶつけて脱出するも、マイラがロープに飛んでコルバタを仕掛ける。しかし、ボジラは軽々とキャッチしてポイ捨て。
 ボジラはマイラに串刺しボディスプラッシュ。レアにも同技を狙うが、レアは回避して串刺しドロップキック。さらにマイラのバックドロップにレアのドロップキックを合わせる連携攻撃でついにボジラを倒して2人がかりでフォール。しかし、ボジラはカウント1で余裕のキックアウト。
 マイラは万策尽きた様子で考え込んだ後、ヤケクソで雄叫びを上げながら突っ込んでいくもボジラがカウンターのラリアット。ボジラはロープにすがりつくレアを無理やりロープに振り、十字ロープワークからの交通事故タックル。
 マイラが捨て身の突撃からエルボー連打も、ボジラはキャッチしてチョークスラム。ボジラはリバーススプラッシュで2人まとめて圧殺しようとするが、2人は慌てて回避。マイラのトラースキック、レアの低空ドロップキックが決まる。
 マイラ&レアがコーナーに上っていくが、ボジラがそれぞれの肩に2人を同時に担ぎ上げてダブルのパワーボムで叩きつけて3カウントを奪った。

<試合後コメント>
マイラ・グレース&瀬戸レア
マイラ「大丈夫?」
レア「大丈夫……」
マイラ「2人で行って勝てないなんて、ボジラはバケモンよ……」
レア「ボジラ、交通事故ですよ、交通事故……いたい……」
マイラ「負けないで!元気だして!(※背中をバシバシ叩く)」
レア「痛い!」
マイラ「あっ、ごめんね!私たちは頑張ったわよ」
レア「ありがとう……」
(※ハイタッチを交わして2人でフラフラと退席)

ボジラ
「バカンスみたいに楽な試合だった。1vs2だった?それがどうした。どうでもいいことだ。私が一番強いことなんて誰もが知っている。SIZE DOES MATTER!デカさこそが正義だということを知らしめていくだけだ。それで?次は?誰でもいい。とにかくマリーゴールドにいる奴らを全員ぶっ壊していくだけだ」

第3試合


 試合前に石川が元気に「お願いしまァす!」と握手を求めるも、CHIAKI&野崎は無視。翔月も呆れた表情を浮かべながら先にコーナーに下がっていく。
 石川は翔月に「行きましょう」と声をかけて「行くぞオラーッ!」と突っ込んで奇襲をかけるが、翔月は呼応せず。石川含めて全員が戸惑いの表情を浮かべる中でゴング。
 野崎&CHIAKIが「全然息合ってねーなお前(笑)」と嘲笑しながら石川をコーナーに振ってトレイン攻撃。さらにダブルのブレーンバスターで叩きつけ、2人で石川を踏みつけながらポーズ。さらにCHIAKIが側転ダブルニードロップから石川をロープにくくりつけ、野崎とともに顔面踏みつけ。さらにCHIAKIの串刺しスピアーから野崎のおしゃれキックが決まる。

 タッチを受けた野崎は、翔月に見せつけるように石川にスリーパーホールドを決めながらの顔面かきむしり。さらに顔面バーンからビッグブートを発射も、かわした石川がスクールボーイ。さらにロープに飛ぶが、場外からCHIAKIが足払い。転んだ石川の顔面に野崎が低空ドロップキックをぶち込む。石川は必死のエルボー連打も、受け切った野崎がロープに振ってビッグブートを発射。石川は側転でかわしてランニング・クロスボディを見舞い、翔月にタッチ。
 翔月は野崎にドロップキックから串刺しランニング・ダブルニー。さらにロープを使ったダブルニードロップから貫通ランニング・ダブルニーを放つが、野崎が回避して「お返しだ!」とランニング・ダブルニー。さらにスリーパーホールドからドルミルに移行するも石川がカット。野崎はニーリフト連打からロープに飛ぶが、翔月が「ナメんな!」とカウンターのハイキック。さらに延髄切りを発射も、かわした野崎がザキゴェを発射。翔月はこれをかわしてフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド。引き起こしていくが、野崎がトラースキックから「これでも喰らえッ!」とショットガン・ドロップキック。CHIAKIにタッチ。
 CHIAKIは翔月に顔面ウォッシュからアイアンクロー。さらにアイアンクロー・スラムを狙うが、持ち上げられた瞬間に翔月が組み付いてDDTで切り返し貫通ランニング・ダブルニーから「こいほー!」と叫んで地元のカープファンを沸かせる。
 翔月が必殺のダイビング・ダブルニードロップを放つためにCHIAKIをセットしている間に石川が「おっしゃ行くぞ~!」とコーナーに上がる。翔月がブチ切れて文句を言っている間にCHIAKIがイスを持ち込んで2人に殴りかかるが、2人で慌てて回避。
 翔月&石川が2人でCHIAKIをロープに振ろうとするが、2人で逆方向に振ろうとするど一切息が合わず試合そっちのけで口論に発展。野崎が「お前らいい加減にしろ!」とショットガン・ドロップキックで吹っ飛ばす。
 CHIAKIが翔月に狼煙を狙うが、翔月が回転エビ固めで切り返してランニングニー。翔月が決めにかかるが、石川が猛烈にタッチを要求。翔月はげんなりしながらもタッチに応じる。
 石川が堂々とイスを振りかぶりながらリングインすると、当然レフェリーに止められる。石川が戸惑っている間にCHIAKIがイスごとビッグブートでぶち抜き、アルゼンチン・バックブリーカーで捕らえる。翔月が「何やってんだよ石川ァ!」と呆れながらカットし、チグハグなトレイン攻撃。石川がコーナーに上ってダイビング・クロスボディからタチアガール。野崎が翔月をレフェリーにぶつけて強引なカット。
 レフェリーが倒れている間に野崎が石川の顔面にイスを投擲。さらに野崎が石川をイスに座らせた上でCHIAKIとともにダブルのドロップキック。野崎がレフェリーの気を引いている間にCHIAKIがリング中央にイスをセットし、その上に石川をボディスラムで叩きつける。さらにCHIAKIがフィッシャーマン・バスターを狙うが、石川がヘッドシザーズ・ホイップで切り返してロープに飛ぶも、CHIAKIがカウンターのパワースラム。
 場外で野崎がイス攻撃で翔月を押さえる中、CHIAKIが滞空時間の長いフィッシャーマン・バスターで石川を叩きつけて3カウントを奪った。

<試合後コメント>
CHIAKI&野崎渚
CHIAKI「おう、石川ァ。どーだ?後輩に負ける気分は?(笑)大したこと無かったな、翔月なつみも」
野崎「見て分かるように、昨日CHIAKIは大流血して感情が爆発した本当に続々する姿を見てたから、今日も引き続きやってくれると思ってたよ。ナイスな闘いでした!ウチららしいいい勝負だったんじゃないかなと思います。ありがとうございました」
CHIAKI「バイバ~イ♪」

翔月なつみ&石川奈青
(※Tシャツ姿の翔月が1人でコメント開始)
翔月「初めての広島大会、自分、広島カープに従兄弟がいるんで絶対に勝ちたかったんですよ。今日Sシートの特典も翔月なつみのTシャツ作っていただいて。今日はメチャクチャ『こいほー!』と叫びたくて気合を入れてやって来たのに、また石川奈青と組ませて。何考えてんだロッシー小川はって感じですよね。で、また負けて?もう石川マジでさぁ、こっちだって組みたくないっつってんのにさぁ、アイツの方も組みたくないとか言ってんのになんで……」
(※石川が乱入)
石川「こっちが組みたくないんだよ!2度とお前とは……」
翔月「お前マジどこ行ってたんだよ!着替えちまったよもう!」
石川「お前が置いてくからだろ?!」
翔月「お前何してんだよ。ずっとキープされてて。なにしてんのホント」
石川「わかんねーけど気付いたら3獲られてんだよ!」
翔月「いい加減にしてくれよもう!」
石川「最後はくらい先輩らしく引っ張って帰れよ!」
翔月「マジでさぁ、こっちがイス攻撃しろっつってんのになんでお前が持ち出してさぁ」
石川「おうおう、やるっつったからやろうとしたんだろうが」
翔月「あんな堂々と持ってきたら止められるに決まってんだろ!」
石川「お前が止めとけよ!」
翔月「頭を使って試合をしろよ!ホントにもう、2度と組みたくないですよ!」
石川「こっちこそ2度と組みたくないよ!」
翔月「マジでロッシー小川、一生コイツと組ませんなよ」
石川「こっちから願い下げです!」

第4試合


 青野&松井が試合前に握手を求めるが、ミライサクは警戒して応じず。
 MIRAIと松井の対面でゴングが鳴ると、ロックアップからMIRAIがヘッドロックでじっくり絞ってショルダータックルで倒す。ロープに飛ぶも松井がロープやコーナーを使った3次元的な動きで翻弄し低空ドロップキック。青野にタッチ。
 青野はMIRAIにボディスラムを狙うが、桜井がカット。ミライサクでトレイン攻撃からMIRAIがダブルスレッジハンマー。桜井にタッチ。

 桜井はヘアホイップからコーナーで顔面踏みつけ。さらにパリ風おパラダイスロックで固め、踏みつけながら「この庶民がッ!」と罵倒。身動きが取れないままの青野を尻目にMIRAIにタッチ。
 MIRAIは笑顔で青野を踏みつけてから桜井にタッチ。
 桜井は青野の上に座って貴婦人ポーズ。MIRAIにタッチ。
 MIRAIは桜井とともに青野の尻へダブルの低空ドロップキック。MIRAIがロープに飛ぶも、青野がカウンターのドロップキック。松井にタッチ。
 松井はランニング・クロスボディからカサドーラ・フットスタンプ。青野にタッチ。
 青野はMIRAIに串刺しドロップキックからの低空串刺しドロップキック。さらにサッカーボールキック3連打からハイキックを狙うが、MIRAIがキャッチして変形ドラゴンスクリューからカーブストンプ、低空ドロップキックと連撃。続けてエルボー合戦を展開していき、青野がローキックで怯ませてロープに飛ぶ。桜井がエプロンからミドルキックを入れて青野を止めると、MIRAIはロープに飛ぶ。しかし今度は松井がエプロンからミドルキックを入れてMIRAIを止め、青野が串刺しラリアット。青野&松井が2人でロープに振ろうとするも、MIRAIがかわして青野が松井をDDTで突き刺す形で倒し、桜井にタッチ。
 桜井は青野にビッグブートからのドロップキック、足を使ったファイナルカットからシャイニング・バスターを狙うが、振り払った青野がミドルキックからキャプチュード。松井にタッチ。
 松井はコーナーに上って桜井へミサイルキック。さらに串刺し低空クロスボディからブサイク・ニー、変形MARUMARUスープレックスを狙うもMIRAIがミドルキックでカット。桜井がビッグブートで倒して行くが、松井はエルボー連打から桜井のビッグブートをキャッチしてストレッチ・マフラー。これをMIRAIがカットしてミライサクでロープに振ろうとするも、青野がダブルラリアットでなぎ倒す。松井が桜井にブサイク・ニーを叩き込み、2人で連携を狙うがMIRAIがダブルラリアットで倒して場外に放りだし、桜井がプランチャで追撃。
 桜井は松井をリングに放り込んでランニング・ビッグブートから庶民征伐。さらに桜井のレッグラリアート+MIRAIのラリアットでサンドイッチ攻撃。桜井はシャイニング・バスターを狙うが、松井がDDTで切り返し、青野がスライディング・ラリアットで追撃。松井がマ・ツイカワイストラルも、MIRAIがカット。
 ミライサクは青野に合体クロスアームSTOを見舞って排除するも、松井が桜井にウラカン・ラナ。松井がブサイク・ニーを狙うもMIRAIが飛び込んできてラリアット。桜井がシャイニング・ケンカキックからSTFで捕らえると、松井が無念のタップ。

桜井「広島大会にお越しの庶民の皆様、ごきげんよう!ミライサクがツインスタータッグチャンピオンになって広島に戻ってまいりましたわぁ~♪今日私たちは広島一お高級な牡蠣を食べようと思いますが、あなた達庶民は……なんだっけあの、葉っぱの形の……」
MIRAI「……もみじ饅頭?」
桜井「もみじ饅頭っていうの?それでも食べて帰りなさい!それじゃあ、ごめんあそばせ♪」

<試合後コメント>
MIRAI&桜井麻衣
桜井「広島大会、ミライサク、ツインスターチャンピオンになって戻って来ることが出来ました!そして今日、勝利できました!」
MIRAI「いえーい♪STF~♪」
桜井「防衛戦も控えてるので、この調子で勝利でやっていきましょう」
MIRAI「やっていきましょう(笑)」
桜井「ちょっと待って?試合後だから全然言葉が出てこないんだけど(笑)」
MIRAI「とりあえず牡蠣食べに行こう、牡蠣。でもお土産に庶民のもみじ饅頭買っちゃった(笑)」
桜井「なにやってんのよ貴女もうっ!」

青野未来&松井珠紗
青野「今日はミライサクにリベンジだったんですけど、また2人に負けた!ホントは私的には翔月なつみとリベンジしたかった。なぜか松井と組まされて。そりゃあ連携なんてないし、上手くいくわけ無いじゃん。でもさぁ、なにギブアップしてんの?!」
松井「……はぁ。でも未来さん、あのSTF食らった?」
青野「食らった」
松井「マジで?!」
青野「いてーよ。メッチャ痛い!」
松井「だからそんな小顔なんですねぇ?今回マリーゴールドに来て、未来さんと自分も6年くらいの随分長い付き合いになりましたねえ?私はホント未来さんの素晴らしいところを知っていて、未来さんの素晴らしいところは顔と肩幅。以上。それ以外はホントつまんない。未来さんってホントつまんないなあって思ってて。ベルトを獲っても待ってるだけ。売られた喧嘩を買うだけ。自分からは何も無いじゃないですか?それ、前の団体のときにも言われてましたよね?一体何が変わったんですか?」
青野「……私、挑戦、あの、ユナイテッド・ナショナルチャンピオンが一番最初に欲しいって言ったのが私。動いてる。自分の気持ち言葉にしてる。見てた?見てないよね?!」
松井「そのあとは?」
青野「そのあと?!」
松井「そのあと。獲った後の話してんの、今」
青野「獲った後?!じゃあ来いよお前!」
松井「だぁから私はスーパーフライが欲しいんだって!聞いてましたぁ?私の今までの言動?」
青野「……でもいいじゃん!白いベルトでもいいじゃん!来いよ!」
松井「そーいうことじゃないんですよ。なんでもいいからベルトが欲しいわけじゃなくて、私は今貴女と組んでる翔月なつみのスーパーフライのベルトが欲しいんです。分かった?」
青野「じゃあベルト獲ったら来れば?」
松井「……はぁ~」
青野「そしたらちょっと自信持てるんじゃない?今は自信ないだろうけど!またそのときまで待ってるよ」
松井「そう言ってられるのも今の内なんで。年増に負けません!」

第5試合


 試合前にtWin toWerが握手を求めていくと、ジュリアはその手を蹴落とすと見せかけてしっかりと握り返す。
 後藤が先発を志願し「奈七永!……いや、ジュリア!来い!」と挑発。ジュリアは「奈七永さんに失礼だろーがよォ~」と渋々出ていく。
 ゴングが鳴るなり後藤が突っ込んでいってエルボーを連打し、アトミックドロップ。すかさず皇希がビッグブートで追撃し、tWin toWerでダブルのビッグブート。さらに皇希が後藤をアトミックドロップの形でジュリアに投げ落とす。tWin toWerがロープに振ってダブルのエルボーを狙うが、ジュリアが後藤に、奈七永が皇希にビンタ。
 そのままジュリアが後藤を、奈七永が皇希をロープにくくりつけながら「パッショォーーーン!」と雄叫びを上げつつ逆水平チョップを猛連打。ジュリアが後藤の尻を引っ叩いてから片足ドロップキック。奈七永にタッチ。
 奈七永は後藤に「ゴチカ!パッショォーーーン!」とヘアホイップから大外刈で倒して横四方固。ロープに逃れた後藤は気迫の逆水平チョップを連打し、「来いよ奈七永ッ!」と自らコーナーにくっついてマシンガン・チョップを受け入れる姿勢に。奈七永は要望に応えてマシンガン・チョップ連打から脇固め。後藤は奈七永の腕に噛みついて脱出も、怒った奈七永が後藤の腕に噛みつき返しながらジュリアにタッチ。
 ジュリアも後藤の腕に歯型がガッツリ残るほどに噛みつき攻撃を見舞い、スリーパーホールドからキャメルクラッチ。後藤はボロボロになりながらもチョップを連打。ジュリアは余裕の微笑みで受けきってからブレーンバスターで叩きつけ、奈七永にタッチ。
 奈七永はジュリアとともに後藤をロープに振ってダブルのエルボーからダブルのビッグブート。奈七永は連続体固めでスタミナを削って行くが、起き上がった後藤が気迫のエルボー連打。奈七永はビンタから延髄切りで反撃も、後藤は倒れずビッグブート。さらにコーナーにセットして串刺しヒップドロップを連打。皇希にタッチ。
 皇希も串刺しビッグブートで追撃して行くが、かわした奈七永がコーナーでマシンガン・エルボー。皇希もリバースしてマシンガン・エルボーで反撃してショルダータックルでぶつかって行くが、奈七永は倒れず耐えて逆にショルダータックルで倒す。奈七永がバックドロップを狙うが、かわした皇希が顔面へのビッグブートからバックドロップ。さらにロープに飛ぶが、奈七永がカウンターのラリアット。ジュリアにタッチ。
 ジュリアはコーナーに上ってミサイルキックからブレーンバスター。さらにジュリアが十字架固めからのビアンカに捕らえるが、後藤が必死のカット。ジュリアはロープに飛んでいくが、皇希がパワースラムで迎撃しカナディアン・フェイスバスターを狙う。ジュリアはこれを回転エビ固めで切り返し、ロープに振っていくが皇希がドロップキック。後藤にタッチ。
 後藤はジュリアにエルボー連打から「今度こそ!」とぶっこ抜いてボディスラム。さらに「ジュリア回すぞ!」とジャイアント・スイングを狙うが、ジュリアが上半身の力だけで起き上がってフロントネックロック。さらにコーナーに振って奈七永とともにトレイン攻撃を見舞い、奈七永のスパインバスター+ジュリアのダイビング・ネックブリーカーの合体攻撃。ジュリアは「頑張れよ。頑張れ!」とビンタを見舞って後藤に活を入れると、後藤は雄叫びを上げながらエルボー連打。ジュリアは嬉しそうに笑いながらヘッドバッドで返礼し、強烈なビンタで追撃。
 ジュリアがロープに飛ぶと、皇希が「智香!行くぞ!」と飛び込んできて2人でダブルのショルダータックル。さらに後藤のショルダースルーに皇希が投げっぱなしボディスラムを合わせる合体攻撃を見舞い、後藤がジュリアをジャイアント・スイングで10回転ぶん回す。さらに皇希が後藤をカナディアン・フェイスバスターの形でジュリアの上に投げ落とす合体攻撃。奈七永がギロチンドロップでのカットを狙うが、これがジュリアに誤爆。皇希が奈七永をビッグブートで吹っ飛ばす。
 tWin toWerがジュリア&奈七永をロープに振ろうとするが、振り返した2人がtWin toWerにカウンターのエルボー。ジュリア&奈七永が後藤にサンドイッチ式シャイニング・ケンカキックの競演を見せるが、粘る後藤がジュリアにGCS。tWin toWerがジュリアへダブルのリフトアップ式フェイスバスターを狙うが、奈七永が後藤のボディにラリアットを見舞ってカット。ジュリアが皇希をブレーンバスターで叩きつけ、ジュリア&奈七永が2人で「パッッショォーーンッ!」と叫んでからバックドロップの競演。

 ジュリアが後藤をコーナーに上げて雪崩式ダブルアーム・スープレックスで叩きつけ、そのままビアンカに捕らえる。カットに来た皇希を奈七永が腕固めで捕縛すると、救援を断たれた後藤が無念のギブアップ。

ジュリア「広島の諸君、ごきげんよう!ごきげんよォ~~ッ!おーし、ジュリアカウントダウン、今日で2戦目かな。残るは後3戦。私はその貴重な残りの相手になんでお前らを選んだか分かるか?(※tWin toWerの顔を踏みながら)アンタたちは顔もかわいくて?身長も高くて?みんなに期待されてる。将来有望な若手たちなんだろ?怯んだ?怖かった?それとも、楽しかった?どうだったか聞かせてよ」
皇希「死ぬほど痛くて、でも、悔しいくらい楽しかった!」
後藤「楽しくなんかないッ!勝たなきゃ意味ないんだよ、皇希!楽しいなんて言ってる場合じゃないの、智香たちは!勝たなきゃ意味ないよ!必ず、強くなります!負けない!」

 ジュリアがtWin toWerの頭をグシャグシャと撫でてからマイクを取る。

ジュリア「いいね、その意気だよ。私は今日、コイツら2人と闘えてよかったと思ったよ。ありがとう!そして!そしてそしてそして、国宝!そしてカリスマのタッグ、皆さんどうでしたか?!本音を言えばもっともっと早く私は高橋奈七永に出会いたかった。だから、高橋奈七永が色んな若手たちと闘って、なんか優しい言葉をかけたり、いい先輩やってたりしてるの見て、めっちゃムカついてたんですよ。私、最初で最後になるかも知れないこのタッグ、絶対に実現させたかった。今日は本当にありがとうございました!もっと早く出会いたかった!チクショーッ!」

奈七永「パッッショォーーンッ!!広島のみんな、パッションだったよ。そして、ジュリア!コイツ、メチャクチャパッションな女なんだよ!ジュリアが今言ったように、本当にもっと早く出会いたかった。でもこうやってマリーゴールドで出会って4ヶ月くらいだけどさ、同じ時間をともに出来たことがメチャクチャ私にとっては宝だし。だから、こんなにさみしくなると思わなかったんだけど、こうやって隣に立つことを選んでくれたこともメチャクチャ嬉しいし、時間なんて関係なくジュリアは私の大事な戦友……かな?どこに行ってもそれは変わらないと思ってるけど、いいかな?」
ジュリア「私は場所がどんなに離れててもそんなの関係ないと思ってる。心と心はいつだって繋がってると思ってる。だから、いつか高橋奈七永と一騎打ちすることだって全く諦めてない。これからも多分お互いが白髪まみれのばあちゃんになっても、パッションパッション言い合っていられる仲間。そんな仲間が私はできたと思ってます。出会ってくれてありがとうございました!」
奈七永「1個だけ頼んどくよ。私は引退を見据えてマリーゴールドに来てるわけでさ。もし引退ロードに入ったときには、必ずどこにいても、ジュリア、帰ってこいよ」
ジュリア「ありがとうございます。約束します」

 ジュリアと奈七永が固く握手。

ジュリア「私は8月19日に日本で最後の試合をして、世界と勝負しに行ってきます。さっき言った通り、マリーゴールドで出会った選手たち、仲間、スタッフさん、そしてここにいるお客さんも自分はファミリーだと思ってるから。いつまでも、いつでも繋がってる。そういう気持ちで向こうに行ってくるからさ!みんなもマリーゴールドの応援をこれからも引き続きよろしくお願いします。ありがとうございました!」

奈七永「tWin toWer、オイ!今日のこの試合、絶対無駄にすんなよ。お前らも、そして他のメンバーだって、ジュリア1人が抜けたってなんてことないって言えるくらい、やれよ!やれば出来んだろゴチカ!」
後藤「そのとおりです。やれば出来る!やらなきゃ出来ない!やってやるッ!」
皇希「ジュリアさん、まずは大事な大事なカウントダウンに私たちtWin toWerを選んでくれてありがとうございます。私がまだプロレスを始める前、私がプロレスを始めたら付いていくならこの人についていきたいと思ったのがジュリアさんでした。まだまだ全然何も学べてないし、学び足りないよ!だから私はこのマリーゴールドのリングででっかくなって、次はジュリアさん、貴女と一騎打ちがしたいです!だからそれまで、ずっと見守っていてください」

ジュリア「だったら上がってこいよ。超特急でここまで上がってこいよ!出来んのかオイ!出来んのか!」

 ジュリアがビンタを見舞うと皇希が即座にビンタで反撃。

皇希「やれます!」
ジュリア「OK!」

 ジュリアと皇希がガッチリ抱き合う。

後藤「お2人のプロレスへの愛情、たくさん受け取りました。プロレスが好きッ!ジュリアさんのいる海外まで私たちtWin toWerの名を届けます。だから期待しててください。ありがとうございました!」
ジュリア「分かった。思いは十分に伝わった。伝わったよね。結果出して行動で見せてくれるって信じてるから。口で言うのは簡単だからね。やってくれよ?じゃあ今日は4人で締めるか!特別な締めだよ?ジュリアが『アリベデルチ』って言ったら、『パッション!』だ。出来るか?!じゃあ立って!」
奈七永「出来んのかパッション!出来んのか!」
後藤「やれば出来る!やらなきゃ出来ない!やってやるッ!」
ジュリア「それじゃあ諸君!また会おう!アリベデルチ!」
全員「「「「パッション!!」」」」

<試合後コメント>
ジュリア&高橋奈七永
ジュリア「広島パッション、ありがとうございました!発表してから1日1日重ねるたびに、ちょっと寂しさっていうのかな。『あぁ行くんだ』って自分の中で実感するようになってきて。マリーゴールドに入ってみんなと出会えて、まだ時間は短いけどメチャクチャ濃厚な時間で。リング上でも言った通り、私はここに来たこと、そしてみんなと出会えたことは一生モンの宝物だし、みんなのことはずっとファミリーだと思える。そんな人たちに出会えて幸せです。そして高橋奈七永の隣に立つことは夢だったんですよ、ホントに!(笑)おっ、ジュリ番いるな!知ってるよな?言ってたもんな?でも、これもプロレスっていうか。きっと私たちはここで出会って、これから長い付き合いになりそうな気がしてますよ、奈七永さん」
奈七永「そうだねぇ。そうなんだ」
ジュリア「私そう思ってます」
奈七永「こちらこそ!」
ジュリア「だからどうしても高橋奈七永とは1回闘いたかった。それはもうホントに私の夢なんですけど、私パッション・シスターズ、あの3人、石川とも闘いたいし、闘いたい人多すぎてタッグになってしまったんだけど。だけど次、3vs3で闘うので。私、高橋奈七永から勝ちにいきますから!皆さん楽しみにしててください!」
奈七永「マリーゴールド始まって、旗揚げで怪我をして!コイツは試合ができない身体になって今か今かと思ったら渡米を発表して!とんでもない女だ本当に!でもとんでもない女だからこうやってみんなの心に刻んでいくんだと思う」

天麗皇希&後藤智香
後藤「……ごめん。一番したくなかったギブアップ。最後まで頑張ろうって思って、隣で皇希もこらえてたのに、ごめん。まだまだ……たしかに楽しかったよ。でも、今ここで智香たちが『楽しい』って言ったらそれで止まっちゃうから。悔しい気持ちを忘れずに、勝つそのときまで取っておこう」
皇希「そうだね。『楽しい』で私はそれで止まるつもりはないし、『楽しい』って思えたからまた新しく見えたものがあると思ってるんです。ぶっちゃけ、ジュリアさんがいなくなるって聞いてから私は『闘えないかな?』って思ってたから、ジュリアさんがtWin toWerと闘いたいって思ってくれたっていうのは私の中ではすごく大きくて。最後助けに行けなくてゴメン。でも2人で今やれることはやったと思う。今回のことでもっとやらなきゃって、私たちが引っ張って行かなきゃって思えたから。また2人で強くなろう!」
後藤「見ててください!」
皇希「ジュリアさん、最高速でまた貴女のところに行くんで、待っててください!」

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