飯伏幸太が古巣DDTにサプライズ登場!「もう一回DDTに上がってもいいですか?」とお願いした飯伏に髙木三四郎が「OKに決まってるだろ!お前はファミリーなんだから!」と涙の抱擁!

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 21日、両国国技館にてDDTプロレス『WRESTLE PETER PAN 2024』が開催。第5試合では『総研ホールディングス・ヤネカベ presents 髙木三四郎無期限休養ロードFINAL~アイアンマンヘビーメタル級選手権試合・ウェポンランブル』として【王者】男色ディーノvs髙木三四郎が行われた。

 三四郎は1995年頃に屋台村プロレスでプロレスデビューし、1997年にDDTプロレス旗揚げメンバーに。2006年より社長に就任し、インディープロレス界を牽引してきた。
 2015年には武藤敬司率いるWRESTLE-1のCEOに就任し、2017年にDDTグループがサイバーエージェントグループ入り。資本的にメジャー団体の仲間入りを果たしたDDTグループにプロレスリングNOAHが合流しCyberFight社が設立され、プレイヤー兼大社長として活躍していた三四郎だったが、今年1月に本大会を最後に無期限休養に入る事を発表。
 CyberFight内でも6月から副社長へと立場を変え、休業前最後の相手にDDTプロレスのアイコンとも言える男色ディーノとDDTの象徴とも言えるアイアンマン王座をかけてなんでもありの『ウェポンランブル』を行うことを宣言した。


 戦前は「休養なんてしょうもない保険かけてくるな!引退させてやる!」と息巻いていたディーノ。挙手をした観客の男性にキスをしながら入場し、会場のボルテージは試合前から最高潮に。
 三四郎は握手をせずに試合をスタートさせ、チョップの打ち合いから三四郎がダブルチョップでなぎ倒す。さらにスタナーを狙うが、切り返したディーノがファイト一発から男色ドライバーを狙うが、これを三四郎がスタナーで切り返す。
 三四郎はスポンサーのヤネカベ職人グッズやドラマチックドリーム号(武装付き自転車)でディーノを痛めつけ、ディーノがヨシヒコwithマッスル坂井を呼び込むとヨシヒコが大旋回コルバタで三四郎を場外に投げ捨て、無重力トペ・コンヒーロで飛びついて場外フランケンと六次元殺法を披露。
 さらに『髙木三四郎引退セレモニー』を強制的に行い、赤井沙希が花束贈呈で現れ天然的なマイクと簡易的な10カウントゴングを鳴らしていくが、カウント9で三四郎が「嘘じゃー!」と花束でディーノを殴り飛ばしていく。

 ここで三四郎のウェポンとしてポイズン澤田JULIE&MIKAMIのアーリーDDTペアが登場し、澤田が呪文でディーノを投げ飛ばし、MIKAMIがミッキーブーメラン。さらに澤田がチョークスラムからMIKAMIがスワントーンボムを投下し、ディーノがピンチになるが東京女子プロレスの甲田哲也代表、山下実優、瑞希、伊東麻希、上福ゆきが登場し逆転。

 ピンチに陥った三四郎だったが、モニターに「DDT両国大会にあの男が返ってくる。AEW所属、復活のゴールデンなスターが髙木三四郎と最後の合体」と映像が流され、全身を金色に塗りたくった中澤マイケルが登場する。マイケルはディーノにスピアーからアルティメットベノムアームを放つが、ディーノが避けて三四郎に誤爆。
 するとモニターに「DDT両国大会にあの男が返ってくる。AEW所属、復活のゴールデンスターが髙木三四郎にとどめを刺す」と映像が流れ、DDT時代の入場曲から今の入場曲へと繋ぐ形で飯伏幸太が登場する。

 大歓声に沸く会場で、思いを伝えあうようなチョップの打ち合いから飯伏はミドルキック連打。さらにサッカーボールキックからその場飛びムーンサルトを投下する。ラリアットの打ち合いを制した飯伏がカミゴェを突き刺し、ディーノは三四郎が立ち上がるのを待つとリップロックからゴッチ式男色ドライバーでトドメをさした。

 ディーノは「ごめんね、どうしてもこの光景で最後は髙木三四郎を沈めたかったんだ。髙木三四郎あんたが、本当にこのまま辞めようが、しれっと復帰しようが私にとってはもうどうでもい。ただ、どの道を選んでも、DDTは大丈夫。なぜなら、男色ディーノがここにいるから」と大観衆の前で宣言。
 三四郎は「男色ディーノ、闘ってくれてありがとう。お前じゃなきゃ、このドラマチックな事にはならなかった。もう俺は、二度と飯伏!お前とリング上で相まみえることがあるとは思ってなかったよ。2016年3月に、お前とここでお別れしてから、お前がどんどん上にあがっていって、俺たちは本当に苦しかった。でも!こうやってまたお前とリングで会うことができるんだったら、俺は引退なんかしないよ!恥ずかしいとなんと言われようが、俺は引退なんかしない!ちゃんと自分と向き合って、体調と向き合って、俺は必ずこのリングに戻ってくるから!だからもし、全てのタイミングが合って、また願いが叶うなら、飯伏、俺とシングルで闘ってくれ。ほんとにありがとう」と手を差し出すと、飯伏はうなづいて握手する。
 そして飯伏は「髙木さん、僕からもお願いが一つあります。もう一回、DDTに上がってもいいですか?」と涙をこらえて言葉を紡ぎ出し、これを聞いた三四郎とディーノはその場に泣き崩れてしまう。
 動揺しながら「駄目ですか?駄目ですか?」と聞く飯伏に、髙木は「OKに決まってるだろ!お前はな!ファミリーなんだから!」と号泣しながら抱擁し、長い事家出していた家族の帰還を喜んだ。

 飯伏は2004年にDDTでデビューし人気選手となり、2013年に新日本プロレスとの二団体所属やそれを放棄しての2016年飯伏プロレス研究所設立など紆余曲折あって現在はAEW所属に。様々なクレイジーな行動でDDTに戻ってくることがないと思われた飯伏や、かつてDDTを盛り上げた選手たちによる“これぞDDT”という共演を見せ、“節目”や“区切り”ではなく過去から未来に繋がる姿を表現してみせたDDTプロレス。
 新世代の台頭だけではない“楽しいDDT”が間違いなく今後も息づいていく。

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