「俺たちは全日本の“未来”じゃない!“今”なんだ!」安齊勇馬が本田竜輝との盟友対決を下して三冠王座V4!斉藤レイとの仙台決戦へ!
20日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『サマーアクションシリーズ2024』が開催。安齊勇馬が本田竜輝を下して三冠ヘビー級王座の4度目の防衛に成功した。
安齊はジャンボ鶴田さんや諏訪魔ら数々の名プロレスラーを輩出してきた名門・中央大学レスリング部出身であり、華々しい成績を残して鳴り物入りで2022年に全日本プロレスに入団。
端正な顔立ちに188cm 105kgという恵まれた体格を持ち、将来の全日本プロレスのヘビー級エースとしての期待を背負って活躍。今年3月にはついに三冠ヘビー級王座戴冠。今年のチャンピオン・カーニバル覇者でありこれまで全日本を牽引してきた宮原健斗、長年全日本を象徴してきた諏訪魔からの防衛を果たすなど名実ともに新時代の旗手となった。
安齊は「記録・歴史・時代の全てと闘っていく」という志を同じくする本田竜輝、ライジングHAYATO、綾部蓮の“ゼンニチ新時代”を象徴する20代の4選手で新ユニット【ELPIDA(エルピーダ)】を結成。
この日の4度目の防衛戦の相手は、ELPIDAの仲間であり【New Period】のタッグパートナーでもある本田。パートナーである安齊の活躍ぶりにジェラシーを燃やす本田は三冠ベルトを巻いて全日本の先頭に立ち、ついでに安齊の持つ最年少戴冠記録も奪ってやろうと意気込んでいた。
本田は世紀末なトゲトゲを増量した赤い新コスチュームで登場。
試合は、開始直後から小細工なしの清々しい真っ向からのぶつかり合いが展開。場外戦を優位に終えた本田が安齊をロープにくくりつけ、和田京平レフェリーを挑発しながら「1!2!3!4!」と観衆とともに反則カウントを数えたり、その報復としてゆっくりカウントを叩く京平レフェリーに詰め寄って行ったりといったムーブの数々で会場の空気を味方につける。
ラリアット、スパインバスターからのキャメルクラッチなど首から上への攻撃を集中させた後にエプロン上でのジャーマン・スープレックスを狙う本田だったが、振り払った安齊がエプロン上でのドラゴン・スープレックスで切り返す。その後、安齊と本田は互いにジャーマン・スープレックスで投げ合うことで意地をぶつけ合い、大の字になってダブルダウン。
満身創痍の2人による足を止めてのエルボー合戦には大歓声が集まり、本田が渾身のラリアットで安齊をなぎ倒した際には会場が本田コール一色に染まる。さらに本田が必殺のファイナルベントの体勢に入るも、これを振り払った安齊が後頭部へのジャンピング・ニー、ドラゴン・スープレックス、ジャンピング・ニーと連撃。さらにジャンピングニーを放つも、本田が空中キャッチしてそのままファイナルベントで叩きつけるという離れ業を見せる。
本田はさらにラリアットで叩き伏せてから正調ファイナルベントを狙うが、着地した安齊がジャンピング・ニー、ランニング・ニー、ジャーマン・スープレックス・ホールドと猛攻。粘る本田をヘッドバッドで黙らせ、必殺のギムレット(※変形パワーボム)で死闘に終止符を打った。
安齊は倒れ伏す盟友を助け起こしてガッチリ握手。本田は悔しそうな表情を浮かべながらもグータッチで祝福し、大・本田コールを背に受けて退場していった。
その後、マイクを取った安齊は「三冠ベルト、4度目の防衛だ。ただ、ホッとする間もなく8月3日(仙台サンプラザ大会)に挑戦表明してるやつがいるよな?」と斉藤レイを呼び出す。
レイは「そのキャリアで三冠を獲って4度の防衛。スゲーじゃねーか。ただ、この俺にチャンピオン・カーニバルで負けたこと忘れちゃいねーよな?8・3仙台大会!お前が完全アウェーな中でぶっ潰してやるぜ!楽しみにしてろ!」と死刑宣告。
これを受けても安齊は一歩も引かず「その日はうめービール飲めねーから今の内にたらふく飲んどけ」と切り返すマイクの成長ぶりも見せつけた。
ファンに向き直った安齊は「俺は……いや、俺たちは全日本プロレスの“未来”なんかじゃないぞ。俺たちが全日本の“今”なんだ!」と絶叫。時代の変革者としての決意を改めて表明した。