7.18巌流島でのミドル級トーナメントはクラットが優勝!田村潔司や岡倫之が勝利!フジの放送中止により谷川広報「新しいパートナーを見つける」

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7月18日、東京・両国国技館で「巌流島 Staging tournament 公開検証2」が開催された。
試合は激闘の連続。ミドル級(70kg)トーナメントの本命、J.Z.カルバンが1回戦で敗れる波乱。そのカルバンを破ったコンバット・サンボのビターリ・クラットが決勝戦で元ボクシング日本王者の渡辺一久のボディブローを効かせてKO勝ち。「コンバット・サンボも道衣着用なのでMMAよりもやりやすい」とクラット。

スーパーファイトには、6月の道場マッチで勝利した岡倫之が出場。セコンドは新日本プロレスの永田裕志と木谷オーナー。岡はサバットのボトウのヒザ蹴りとパンチに苦戦しつつも、徐々にタックルと突き押しで場外に転落させる「コツ」を掴み、1Rに2度、2Rに3度転落させて一本勝ちを収めた。「ホントに勝ったのかな。向こうがちゃんと戦ってた」と弱気コメント連発の岡だったが、木谷オーナーにうながされて「田村さんのような最強の人と戦いたい」と田村潔司との対戦希望を表明。ただ「今の自分の実力だと厳しい。負けてしまうと思うけど……」とここでも弱気の虫をのぞかせて、永田にじろりと睨まれていた。

メインイベントには45歳の田村潔司が登場。前に出てプレッシャーをかけると、相手の蹴り足を掴んでグラウンドへ。足関節技を一度はしのがれたが、ヒールホールドで一本勝ちを収めた。
マイクを持った田村は涙ぐみ、言葉を詰まらせながら「今日試合をするにあたってすごく不安で。何か一つでも感じて帰ってもらえればと思ってこの場に立ちました」と胸中を告白。バックステージでも「ナーバスになった」と長期間のブランクと不慣れなルールに戸惑いつつ「難しくてやりがいがあるなと思った」とコメント。

巌流島の谷川貞治広報なお、大会はCS「フジテレビNEXT」で生中継される予定が、大会2日前にフジテレビから「編成上の都合で中継しない」と通告され、一般公開が予定されていた前日会見も急遽場所を移し、メディアのみに公開される形となった。
大会後、囲み取材に応じた谷川広報部長は「(フジ側とは)進展はないです。何もないんじゃないですか」とその後も連絡がないことを明かし「乱暴ですよね。2日前に『放送しない』なんて」と不満を露わにした。

また、会場には千原ジュニアが来場し「すごい面白い、と言って帰っていきました」としつつも「イベントは続きますけど、千原(ジュニア)さんを含めて実行委員会は考えないと。番組ありきだったので。自力でやっているイベントで(フジテレビ側から)放映権料を貰っているわけじゃないですから。でも新しいパートナーは探さないといけないですね」と今後も「巌流島」は継続する意向ながら、実行委員会のメンバーなどは変わっていく見通しを明かした。
「次回は9月か10月ぐらいに道場マッチをやって、年末から年明けにイベントをやりたいと思っています。もともと大みそかにはこだわってはいないです。『地上波で、紅白の裏』なら意味があると思うけど、BSかCSでは大みそかにやるつもりはないです」。

【取材・文/スポーツライター茂田浩司】

巌流島 Staging tournament 公開検証2
日時:2015年7月18日(土)
開場:14:30 開始:15:30
会場:東京・両国国技館

▼第1試合 ミドル級トーナメントリザーブマッチ 巌流島ルール 3分3R
○ソン・ヤードン(散打/中国)
1R 1分30秒 一本
●TOSHI(MMA/マッハ道場)

▼第2試合 ミドル級トーナメント1回戦・第1試合 巌流島ルール 3分3R
●J.Z.カルバン(ルタ・リブレ/ブラジル)
1R 1分11秒 KO
○ビターリ・クラット(コンバット・サンボ/ロシア)

▼第3試合 ミドル級トーナメント1回戦・第2試合 巌流島ルール 3分3R
○渡辺一久(ボクシング/日本)
1R 1分45秒 レフェリーストップ
●チョン・チャンヒョン(テコンドー/韓国)

▼第4試合 スーパーファイト 巌流島ルール 3分3R
●海鵬(大相撲/日本)
2R 2分27秒 KO
○ジミー・アンブリッツ(MMA/USA)

▼第5試合 スーパーファイト 巌流島ルール 3分3R
○ミノワマン(プロレス/日本)
判定3-0(30-29,29-28,29-28)
●楠ジャイロ(ボクシング/ブラジル)

▼第6試合 スーパーファイト 巌流島ルール 3分3R
○岡倫之(レスリング/日本)
2R 0分47秒 一本
●アラン・ボドウ(サバット/フランス)

▼第7試合 スーパーファイト 巌流島特別ルール 1R3分、2R2分
●渡邉剛(古流柔術/日本)
1R 0分15秒 一本
○中島大志(相撲/日本)

▼第8試合 スーパーファイト 巌流島ルール 3分3R
○北村克哉(レスリング/日本)
1R 2分10秒 一本
●ボロドバートル(モンゴル相撲/モンゴル)

▼第9試合 スーパーファイト 巌流島ルール 3分3R
○ブライアン・ドゥウェス(キックボクシング/オランダ)
1R 1分35秒 一本
●マイティ・モー(K-1/USA)

▼第10試合 ミドル級トーナメント決勝戦 巌流島ルール 3分3R
○ビターリ・クラット(コンバット・サンボ/ロシア)
1R 2分41秒 KO
●渡辺一久(ボクシング/日本)
※ビターリ・クラットがミドル級トーナメント優勝

▼第11試合 スーパーファイト 巌流島特別ルール 3分3R
○田村潔司(UWF/日本)
1R 1分02秒 ヒールホールド
●ジョーイ・コピタイン(ボクシング/オランダ)

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