【試合詳細】6・16 マリーゴールド名古屋大会 MIRAIvs青野未来 ボジラvs野崎渚 Sareeevs桜井麻衣 林下詩美&天麗皇希vs翔月なつみ&石川奈青 後藤智香vs南小桃vsビクトリア弓月 松井珠紗&CHIAKIvsマイラ・グレース&ゼイダ・スティール
『Marigold Grand Opening Wars 2024』
日程:2024年6月16日(日)
開始:13:00
会場:愛知県・名古屋国際会議場イベントホール
観衆:687人
▼タッグマッチ 15分1本勝負
松井珠紗/○CHIAKI
12分2秒 ムーンウルフ→片エビ固め
●マイラ・グレース/ゼイダ・スティール
▼3WAYマッチ 15分1本勝負
○後藤智香
3分28秒 横入り式エビ固め
●南小桃
※もう1人はビクトリア弓月
▼タッグマッチ 15分1本勝負
○林下詩美/天麗皇希
14分40秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド
翔月なつみ/●石川奈青
▼シングルマッチ 15分1本勝負
○Sareee(フリー)
11分17秒 裏投げ→片エビ固め
●桜井麻衣
▼初代ユナイテッド・ナショナル王座決定トーナメント 1回戦 15分1本勝負
○ボジラ
7分32秒 ドリル・ア・ホール・パイルドライバー→体固め
●野崎渚(フリー)
※ボジラが決勝戦進出。
▼初代ユナイテッド・ナショナル王座決定トーナメント 1回戦 15分1本勝負
△MIRAI
15分0秒 時間切れ引き分け
△青野未来
▼延長戦
△MIRAI
5分0秒 時間切れ引き分け
△青野未来
※後日の再戦が決定。
MIRAIと青野の死闘は延長戦を経ても決着付かず新木場での再試合へ!ボジラが野崎をぶっ刺して決勝戦進出!Sareeeと桜井の一騎打ちは好試合に!
オープニング
大平ひかるリングアナによる対戦カード発表が行われ、その後は右橈骨遠位端骨折によりしばらく欠場することとなったジュリアがリング上で挨拶を実施。オッキー沖田リングアナの合いの手とともに進行していく。
ジュリア「名古屋の諸君、ごきげんよう!マリーゴールド初の名古屋大会、よろしくお願いします!」
――今日の注目カード、注目選手は
ジュリア「ここ最近の桜井麻衣は完全に私の手を離れてしまい、ちょっとさみしい気持ちもあるんだけど、ああやって今自分なりにどんどん仕掛けていってるなというのを見てて誇らしいなって思ってます。今日Sareeeとシングルっていうことで、Sareeeにどれだけ爪痕・傷跡を残すことが出来るのかっていうのは見どころだと思いますね。皆さんも桜井麻衣を応援してやってください。よろしくお願いします」
――白いベルトのトーナメントも行われます
ジュリア「これよ、これこれ。ユナイテッド・ナショナルの初代王者の決定トーナメントがあるということで。やっぱりメインの青野未来とMIRAIのシングルっていうのは、この団体の未来が見えてくるんじゃないかなと思います。大注目です。みんな盛り上がる準備はできてるか~?!盛り上がる準備はできてるか~い?じゃあ腹から声出して行くぞ!マリーゴールド名古屋大会、スタートッ!」
第1試合
松井とマイラの対面でゴング。
ロックアップから軽快リストの取り合いが展開され、互いに攻撃をかわしながらのロープワークの応酬。互いにアームドラッグで競い合っていき、クリーンブレイクから両者タッチ。マイラが「ストゥーピッド!ばか!」と松井&CHIAKIを指さして笑う。
CHIAKIは「なにが馬鹿だ!」とゼイダに八つ当たりしながらアイアンクロー。さらに「ゼイダ!チョーシ乗ってんじゃねーぞ!」と逆エビ固め。さらにロープへくくりつけての串刺しスピアーからボディスラム。さらに側転ダブルニードロップを投下も、ゼイダが回避して自爆させフットスタンプ。さらにロープにつかまりながら「ショッパーイ!」と罵倒しながら後頭部をゲシゲシを踏みつけてからトラースキック。ゼイダはロープに飛んでランニングエルボーを発射も、かわしたCHIAKIがスピアー。松井にタッチ。
松井はゼイダにドロップキックからストレッチ・マフラー。マイラがすぐにカットに入ると、CHIAKIがマイラを排除。松井はゼイダにブレーンバスターからロープに飛んでスライディングニー。引き起こしていくが、その反動を使ってゼイダが延髄切りを決め、DDTで追撃。さらに松井をコーナーに宙吊りにして「ばーか!ばーか!」と罵倒してから串刺しドロップキックを放つも、松井が上体を起こすことで回避し、ダイビング・クロスボディ。ゼイダが下から丸め込んで切り返し、返されるとすぐにマイラにタッチ。
マイラは松井にバックドロップからブレーンバスターを狙うが、松井が首固めで切り返す。マイラも松井の追撃を股抜けスライディングでかわして“あっかんべー”から顔面に低空ドロップキック。これをCHIAKIがカットし、松井と2人でロープに振る。スパイダーでロープに捕まって攻撃をかわしたマイラは2人を場外に放り出し、プランチャで飛んでいって追撃。
マイラは松井をリングに放り込み、ロープに振ろうとする。これを切り返した松井がグリーンキラーで突き刺し、串刺しスライディング・クロスボディ。CHIAKIにタッチ。
CHIAKIはマイラに串刺しスピアー。松井も串刺しジャンピングニーで追撃し、2人でサンドイッチ低空ドロップキック。さらにCHIAKIはスイング式の無双からフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドを狙うが、マイラが振り払ってエルボー連打。CHIAKIもエルボーで反撃していくが、マイラがフライング・ラリアットでなぎ倒す。
マイラはフィッシャーマンズ・スクリューからCHIAKIをロープに引っ掛けてからの619。続けてコーナーに上ってダイビング・ルー・テーズ・プレスを決めるもカウントは2。マイラはバックドロップを狙うが、CHIAKIが振り払ってコーナーに振る。マイラは追撃をかわしてバックドロップからロープに飛ぶが、CHIAKIがパワースラムで迎撃。さらに必殺のムーンウルフ(※アルゼンチン・バスター)を狙うが、着地したマイラがトラースキック。ロープに飛ぶが、CHIAKIがカウンターのハイキック。グラついたマイラにムーンウルフを決めて3カウントを奪った。
<試合後コメント>
松井珠紗&CHIAKI
CHIAKI「マリーゴールドで初めて自分の手で勝利を掴むことが出来ました。ありがとうございます。いつかは自分の力だけで勝てるように。もちろんベルトも狙って頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします」
松井「頼もしいですねえ。今日マイラとゼイダ。昨日に引き続きマイラには勝ちまして。まあその試合よりも私は言いたいことがあるんですけど、今日の試合順知ってますか?白いベルトのトーナメント戦は今日のメインなんですよね?昨日私は京都でスーパフライ級のトーナメントがメチャクチャ前半戦だったんですけど、これなんなんですか?なんなんですか?始まってもないのに勝手に格付けすんなよって!なんで、ちょっと両国国技館、翔月なつみとのシングルで、スーパフライ王座、みんなが体重落としてでも欲しくなるような、そんなベルトに私はしたいと思いますので。見とけよ、オラッ!」
ゼイダ・スティール&マイラ・グレース
ゼイダ「私が負けたわけじゃないしぃ?」
マイラ「(※ゼイダを突き飛ばして)負けたのは私“たち”よ!チームで負けたの」
ゼイダ「はいはい。でも私は負けてないから」
マイラ「もしここで頑張っていきたいなら、ベルトを狙うのかどうかはともかくとして、この結果をもっと真剣に受け止める必要がある。そうじゃなきゃ終わりよ!」
第2試合
ゴングとともに後藤が弓月へ突っ込んでいってビッグブートからボディスラムの形で担ぐ。そのまま弓月を振り回して小桃をふっ飛ばしてからボディスラムで叩きつけるが、弓月がネックスプリングで跳ね起きてビンタ。後藤はヘアホイップで放り捨てるが、弓月もお返しのヘアホイップからドロップキック。これは小桃がカット。
弓月は小桃を場外に放り出し、「ゴチカ!立て!」とエルボー連打。後藤も「ナメんな!」とエルボーで返し、真っ向からの打ち合いに。後藤がロープに飛ぶも、弓月がカウンターのドロップキック。弓月がロープに飛ぶと、後藤が自慢のお尻でヒップアタック。カットに来た小桃もヒップアタックで蹴散らし、弓月をジャイアント・スイングで5回転。恐る恐るカットしようとしていた小桃へ「ウワアアァァーーッッ」と雄たけびで脅かして下がらせる。
弓月は後藤にティヘラから顔面へのドロップキック。これは小桃がカット。弓月が小桃を場外に排除。後藤と弓月が再びバチバチのエルボー合戦を展開。機を得た後藤がアトミックドロップから510-Nで叩きつけてカバーも、2で返される。その隙を狙って小桃が後藤にスクールボーイからバックスライドを狙うが、耐えた後藤が横入り式エビ固めで3カウントを奪った。
この結末に納得行かない弓月が後藤へと突っかかっていき、2人で殴り合いながら退場していった。
<試合後コメント>
ビクトリア弓月&後藤智香
(※弓月と後藤が乱闘しながらコメントスペースへ登場)
後藤「ふざけんなよ弓月!智香が勝っただろ!文句あんのか?!」
弓月「うっせーなあ!お前何なんだよ!」
後藤「いいかげんにしろよ。負けを認めろ」
弓月「お前、次やるときは私に勝てると思うな。次はお前に勝ってやるからな!」
南小桃
「……3WAY、むずかしいです!べんきょーします!」
第3試合
アクトレスキラーの石川が「皇希出てこいよ」とドスの効いた声で先発を要求。
皇希と石川の対面でゴングが鳴ると、手4つを求める皇希に付き合わずに石川がエルボー連打。石川がしつこいヘッドロックで絞り上げてから髪を掴んでのエルボー連打。コーナーに振って突っ込んでいくが、皇希がかわして串刺しビッグブート。さらにコーナーでの串刺しエルボー連打からヘアホイップ。石川は「ナメなんよコラ」とヘアホイップで投げるも、皇希が側転で着地して串刺しビッグブート。この一撃で石川のコスチュームの肩紐が千切れてしまい、胸元をかばって身動きが取れなくなった石川へ皇希がストンピングの雨あられからヘアホイップ連発。詩美にタッチ。
石川はその隙に場外へと転がり出て松井&CHIAKIから受け取ったTシャツを着用。皇希へ「テメッ!コスチューム壊してんじゃねーぞ!ふざけんじゃねーよ?!」とガチギレしながらエルボー。
詩美は「どこ見てんだ!」と石川を捕縛してボディスラムからストンピング連打。皇希にタッチ。
皇希は顔面へのビッグブートからボディスラムを狙うが、石川が着地して「ナメんなコラッ!」とクロスボディ。さらに石川がボディスラムで叩きつけ、喉元を踏みつけながらのフォール。これを返されると翔月にタッチ。
翔月は皇希にサッカーボールキックを6連打。さらにロープ際でのダブルニードロップからフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドを狙うが、皇希が着地。その瞬間に翔月が脇固めで捕らえるが詩美がカット。皇希は詩美とともにロープに振って翔月へダブルのショルダータックル。さらに皇希が170cmプレスからビッグブート、ジャンピング・ビッグブート、バックフリップと連撃し、「終わりだ!」とカナディアン・フェイスバスターを狙う。翔月はこれを回転エビ固めで切り返し、側頭部へのトラースキックからロープに飛ぶが、皇希がパワースラムで迎撃。詩美にタッチ。
詩美は翔月をコーナーに振って串刺しバックエルボーから後頭部への低空ドロップキック。引き起こしていくが、翔月が振り払って卍固め。詩美はこれを持ち上げてサイドバスターで叩きつけることで切り返し、ショルダースルーから串刺しラリアット。さらにロープに飛んでラリアットを狙うが、キャッチした翔月がキドクラッチ。詩美が返したところへハイキックを叩き込み、ツキノイシで突き刺してから串刺しランニングダブルニー。石川にタッチ。
石川は詩美へ朝陽さんの得意技であったランニング・ネックブリーカー・ドロップ。さらにショルダータックルでぶつかっていき、詩美と真っ向勝負。これに打ち勝った詩美はロープに走るが、翔月がエプロンからミドルキックを見舞ってアシスト。詩美がよろけたところで石川がボディスラムで叩きつけ、必殺のジャーマン・スープレックス・ホールドを狙う。詩美は振り払って強烈なエルボーを叩き込み、皇希を呼び込んで詩美のスライディング・ラリアット+皇希のビッグブートのサンドイッチ攻撃。
詩美はジャーマン・スープレックス・ホールドを狙うが、石川は全力で抵抗してロープを掴む。詩美がロープへ飛んだところで石川がカウンターのランニングエルボーを叩き込み、N.A.Oを決めるもカウントは2。ならばと石川はコーナーに上っていくが、皇希が足を掴んで妨害。詩美は下から石川を担ぎ上げてバックフリップで叩きつけ、スライディング・ラリアットで追撃。さらにラリアットを狙うが、石川がヘッドシザーズからの丸め込みで切り返す。これは皇希がカット。
石川は詩美を、翔月は皇希をロープに振るが、詩美がボディスラム、皇希がビッグブートで撃退。詩美のミサイルキック+皇希のアメジスト・バタフライの競演が決まり、詩美が石川にコウモリ吊り落としからジャーマン・スープレックス・ホールドを狙う。石川はこれを回転エビ固めで切り返し、タチアガールもカウントは2。
雄叫びを上げながら追撃を狙う石川だったが、詩美がカウンターのラリアットからジャーマン・スープレックス・ホールドで叩きつけて3カウントを奪った。
試合が終わっても石川は荒ぶり続け、泣きながら皇希にエルボー連打。止めに来た詩美にもエルボーを放っていくが、あっけなく撃退されてしまった。
<試合後コメント>
林下詩美&天麗皇希
皇希「石川奈青……アイツマジなんなんすか?ほんとに!新木場でやったシングルも、こないだも今日も私が勝ちました。もちろん詩美さんの力もありますけど。もう、ずっと突っかかってきて!いい加減しつこいんで、もう1回シングルとかで私が今度は徹底的にぶちのめしたいと思います」
詩美「石川奈青、負けても勝っても向かってくるあの根性と負けん気だけは買ってますよ。その心がまだ折れてないんだったら、自分でも皇希でもしっかりぶった切りに行きたいと思います」
翔月なつみ&石川奈青
翔月「アクトレスのスパイとか、足引っ張んなとか言って、最初からコスチュームほどけて足引っ張ってるし。なんだよ。協力するのがタッグだから、どんなに相手との因縁があろうが、個人的な感情は置いてまずは闘いに集中しろって。正直言いたい試合でした。自分も全然全力出せなかったし、相手の詩美さんも全然出せなかったんで、メチャクチャ不完全燃焼のまま初の名古屋が終わっちゃったなって。メチャクチャ悔しいんで、自分もまた石川と組んだりあたったりすることがあると思うんで、そのときにはもうちょっと、思い切り教育してから挑みたいですね」
(※ここで石川が地を這いながら現れる)
翔月「なんだよお前」
石川「フォローするんじゃなかったのかよ!」
翔月「フォローしようがねーだろ。最初から……」
石川「あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!悔しいッ!うわあああああああ!!」
翔月「なんだお前。口だけか?パッション注入してもらわないと出来ないんですか?」
石川「パッションが逃げてるだけだろうが!私がパッション注入してやるくらいだよ!あ゛あ゛あ゛あ゛!コスチュームも結構新しいコスチュームなのに!皇希なんかにボロボロにされて!マジでなんなのアイツ?!お前もロイヤルの一味なんだろ?!」
翔月「いやいや、もう終わってっから、ロイヤルはよぉ(笑)なんだ?自分が負けたからって言い訳してんじゃねーよ。悔しかったらパッション入れて、高橋奈七永を潰すくらいの気持ちで……」
石川「高橋奈七永もお前も詩美も皇希も全員潰してやるからな!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
翔月「おうおう、かかってこいよ」
石川「絶対に倒してやる!絶対に強くなってやる!」
翔月「おう。名古屋の皆さん、次に帰ってくるときは石川奈青がメッチャ強くなってるらしいんで、そのへん査定をお願いしまぁ~す♪」
石川「あと1分、あと1分あればなんとか……」
第4試合
先に入場を終えていたSareeeが待ち受ける中、赤コーナーから入場してきた桜井がリングインするなり脱いだガウンを投げつけながら奇襲。
桜井がロープに飛んでドロップキックからカバーも、Sareeeがブリッジでするりと抜けて「ナメんな!」とドロップキック。さらに容赦なく腹を蹴り上げ、コーナーで顔面踏みつけ。さらに「どうしたコラ」と顔面にローキックを叩き込んでいくと、観衆からはどよめきの声が上がる。
Sareeeはボディスラムから逆エビ固め。そこから足をクロスさせつつ髪を掴みながらのダブルレッグロック。桜井はなんとかロープへ。
Sareeeはストンピングの連打から「逃がすかオラッ!」と再びダブルレッグロックで捕らえ、鎌固め。Sareeeが「どうしたオラ」と見下ろすと、桜井は必死のエルボー連打から「Sareeeィッ!」と叫びながらのビッグブートでぶっ飛ばす。
桜井は串刺しビッグブートからブルドッギング・ヘッドロック、STFと続けるがSareeeはロープを掴んでブレイク。
桜井はロープ際のSareeeへ貫通ビッグブートから顔面への低空ドロップキック。さらに足を使ってのファイナルカットを狙うが、振り払ったSareeeが強烈なエルボー。ダウンした桜井へSareeeがミサイルキック2連撃。桜井は折れること無くエルボー合戦を仕掛けていくが、Sareeeが強烈なエルボーで返すたびにたたらを踏む。桜井は連打に継ぐ連打からロープに飛ぶが、Sareeeは「残念でした!」とカサドーラ・フットスタンプで切り返す。
Sareeeはコーナーに上って行くが、桜井が追いすがって地対空ビッグブートで場外に落とす。桜井はコーナーに上って場外へプランチャ。場外戦へと持ち込み、本部席のジュリアが座るテーブルにSareeeを叩きつける。
桜井はSareeeをリングに戻して顔面への低空ドロップキックからブレーンバスター・ホールド。さらにコーナーに上ってダイビング・エルボードロップを投下も、Sareeeが回避したため自爆。Sareeeは顔面へのフットスタンプというえげつない攻撃から腹部へのダイビング・フットスタンプ。桜井は根性で肩を上げる。
Sareeeは裏投げを狙うが、振り払った桜井がビンタからロープに飛ぶ。Sareeeは追走式ドロップキックから「もらった!」とフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド。さらにダイビング・フットスタンプを発射も、かわした桜井がレッグラリアートからマイ・パン・ロール。これを返されるとシャイニング・バスターを決めるが、これもカウント2で返されてしまう。
桜井はコーナーに上ってダイビング・エルボードロップ。さらに投げようとするが、Sareeeが振り払ってソバットから全力フルスイングのエルボー。ロープ際まで吹っ飛んだ桜井の顔面を貫くドロップキックからカバーに入るが、カウント2で自ら引き起こす。
Sareeeが「しっかりしろよコラッ!」と活を入れると、桜井は雄叫びを上げながら強烈なビッグブートを叩き込み、マイ・パン・ロール。これを返された桜井はロープに飛ぶが、キャッチしたSareeeが裏投げで脳天から突き刺して3カウントを奪った。
Sareee「おい桜井麻衣!お前、貴婦人なんかより熱い闘い出来んじゃねーかよ。今日の顔つきのほうがいい顔してるぞ。ホントはお前、熱い闘いがやりたいんじゃねーか?そんなのすべてテメー次第なんだよ。オイ、分かるか?テメー次第なんだよ、すべて。試合の反省、あとでジュリアにちゃんと聞いとけ!」
リングを降りたSareeeは本部席のジュリアの前に立つ。ジュリアは右腕をぶらぶらさせて復調をアピールし、7月13日の決戦に向けて万全を誓った。
<試合後コメント>
Sareee
「桜井麻衣のことってホント正直全く知らなかったんですけど、貴婦人とかいってやってますけど、今回私に突っかかってきたということで。アイツほんとは貴婦人とかじゃなくて、私とジュリアみたいな熱い闘いがやりたいんじゃないかなって、闘っててそう思いました。でも、そんなのすべて自分次第なんだよって感じですよ。自分がやりたいものになれって私は思いました。桜井麻衣、メチャクチャいい顔つきしてるじゃないですか。まあ、私にはアイツがどうなろうとどうだっていいし、関係ないですけど、こうやって突っかかって来たということは、そうなんじゃないかなと思いましたね。ジュリアが毎回マリーゴールドのときに放送席から見てますけど、私もジュリアと闘うためにこのマリーゴールドのリングに立っているので。ホントにワクワクしかないです。フラストレーションメチャクチャ溜まってます」
桜井麻衣
「私は貴婦人だし、どの私も自分だから。何を言われても別にいいんだけど、Sareeeと今日、自分は忘れかけてた自分を、思い出せたと言うか。まだマリーゴールドに足りない本当の闘いに気づかせてくれたことには感謝してる。でも私はまだまだ強くなるから。またお前に闘いに挑んでやるから覚悟しとけよ」
第5試合
まずは初代UN王座決定戦に出場する野崎、青野、ボジラ、MIRAIが入場。ロッシー小川を挟んで記念撮影を行い、MIRAI&青野は一旦下がっていく。
まずは野崎とボジラによる1回戦。
ゴングが鳴ると2人はじりじりと距離を詰めて額を突き合わせながらの睨み合い。ボジラが手4つを仕掛け、野崎が応じようとするとボジラが「NO~♪」と手を下げておちょくっていく。
怒った野崎がロープに飛ぶも、ボジラはヘッドバッドで止めて投げようとする。野崎はドルミルに捕らえるが、ボジラは軽々担いでコーナーに叩きつけ、串刺しボディスプラッシュ。
ボジラは「ワンモア」と再び串刺しボディスプラッシュを放つが、野崎が回避して串刺しビッグブートからマシンガンダブルチョップ。さらに野崎がおしゃれキックからノアール・ランサーを突き刺すも、ボジラはカウント1で勢いよくキックアウト。
ボジラは起き上がってエルボーからボディスラム。さらにガッツリと体重を乗せるセントーン。さらにリバース・スプラッシュを狙っていくが、野崎はボジラの尻を引っ叩いて妨害。「かってぇ……」とぼやきながら雪崩式バックドロップで叩きつけ、顔面へのビッグブート、トラースキック、ノアール・ランサーと連撃するもカウントは2。
野崎はノアール・ランサー・ハイを狙うが、ボジラがカウンターのラリアット。一撃でグロッキー状態になってしまった野崎の髪を掴んで無理やり引き起こし、エルボー連打から「カモーーンッ!!」と自らの顔を叩いて打撃を要求。
野崎は「ちっくしょう……」とぼやきながらエルボーを連打し、飛びつき式腕十字の入りからドルミルへ。ボジラがロープを掴んでブレイクすると、野崎はノアール・ランサー2連撃からザキゴェ。ここからカバーに入るが、これもカウント1で返されてしまう。
野崎はノアール・ランサー・ハイを狙うが、ボジラがビッグブートで撃墜。足を止めてのエルボー合戦が展開されていくが、ボジラが打ち勝ってパワーボムを狙う。野崎はこれを回転エビ固めで切り返すも2で返されてしまう。
野崎がふらふらと起き上がったところでボジラがラリアット、スイングネックブリーカー、さらに「SIZE DOES MATTER!」と叫びながらのドリル・ア・ホール・パイルドライバーでぶっ刺して3カウントを奪った。
<試合後コメント>
ボジラ
「この勝利は私がベルトを巻くというストーリーの始まりに過ぎない。デカさこそが正義だということはもう周知の事実。マリーゴールドの誰も私を倒すことは出来ない!ボジラをよく見ておけ!」
野崎渚
「あぁ~……せっかくもらったベルトのチャンス、逃しちゃった。悔しい。悔しい。ボジラの未知のパワーとかなんとか言われてたけど、未知より上の言葉ってありますカードなんだアイツマジで!パワーボムだけ警戒しようとしてたけど、なにあの人?パイルドライバーも使えるの?面白いじゃん。うん。今まで若くてあれだけパワーあってって人、私のプロレス人生にそんなにいなかったなって思うんで、今負けて悔しい気持ちと、『ボジラおもしれーじゃん』っていう気持ちが入り混じってるよ。どっちかって言ったら、『おもしろい。もう1回闘わせろ』って思ってる。この先ボジラがあのベルトを獲るんだったら、一番に挑戦してやるよ。楽しみにしとけ」
第6試合
ゴングが鳴ると、ゆっくりとリングを周ってからロックアップで組み合って力比べ。MIRAIがグラウンドに引き込んでバックの取り合い、首の取り合いを展開してクリーンブレイク。
再び向き合ってロックアップからリストの取り合い、ヘッドロックの奪い合いが展開。MIRAIがロープを使ってのアームロックから低空ドロップキック、アームツイスト、ハンマーロックで固めながらのコーナースロー、ロープに絡めた腕への踏みつけ攻撃からの脇固めと青野のラリアットを封じにかかる右腕への一点集中攻撃を重ねていく。
青野は敢えて痛む右腕でのエルボーを放っていくが、普段より威力が落ちているのかMIRAIはビクともせず。ならばとカウンターのドロップキックでコーナーまでふっ飛ばし、串刺し低空ドロップキックで顔面を貫く。
さらに青野はサッカーボールキックの7連打。さらにニークラッシャーからの39ロックと足殺し。MIRAIは長時間捕まって苦戦したものの、なんとかロープを掴む。
ブレイクしたMIRAIはたまらず場外へエスケープ。青野は上から見下ろしながら「MIRAI!上がってこいよ!」と活を入れる。MIRAIが中々上がってこないのを見て焦れた青野は、場外に降りて強烈なカーフキックで足殺し。さらにラリアットを放つが、MIRAIがリング鉄柱に自爆させて右腕に大ダメージを与えた上でアームツイスト。
MIRAIは「絶対勝つぞッ!」と雄たけびを上げ、飛びつき式のコンプリートショットから腕固め。青野は足を伸ばしてなんとかブレイク。
MIRAIはロープへ飛んでラリアットを狙うが、青野がキャッチしてスイング式パワースラムで迎撃。青野は右腕を気にしながらコーナーへと上がっていき、ミサイルキックからキャプチュード。さらにスタイルズ・クラッシュを狙うが、右腕が痛んで持ち上げられない。
この隙を逃さずMIRAIはエルボー連打。青野もローキックで反撃していき、痛む右腕でのラリアット。MIRAIもラリアットで返して打ち合いとなり、双方ボロボロに。MIRAIがミラマーレ・ショックを狙うが、青野は着地。MIRAIは即座に変形ドラゴンスクリューを見舞うも、青野はフルネルソン・フェイスクラッシャーから腹部を蹴り上げる。MIRAIも雄叫びを上げながら起き上がってバックドロップで叩きつけ、ダブルダウン。
両者ふらふらと起き上がり、MIRAIのラリアットをかわした青野がレインメーカー。これをかわしたMIRAIがラリアットで叩き伏せ、SSコロンビアwithミケーレからラリアットを発射も、青野がカウンターのハイキックをクリーンヒット。さらにバズソーキックを叩き込んでフォールもカウントは2。青野はダブルアーム・スープレックスからカバーに入るも、MIRAIがひっくり返してエビ固めで切り返す。その瞬間に15分フルタイムドローを告げるゴングが打ち鳴らされた。
ここでオッキーから「5分間の延長戦を行います!」とコールされると、観衆は大歓声。2人は睨み合いながら自軍コーナーへと下がっていき、ゴングを待つ。
延長戦開始のゴングとともに両者突っ込んでいってラリアット合戦。真っ向からのぶつかり合いが続く中、青野がカウンターのラリアットを叩き込んでこれを制す。青野がMIRAIをロープにくくりつけての串刺しラリアット、スライディング・ラリアットと見舞っていき、ロープに飛んでラリアットを発射。MIRAIはこれを飛びつき式腕十字で切り返すが、青野はなんとか足を伸ばしてロープブレイク。
MIRAIがヘッドバッドの猛連打から串刺しラリアット。ロープに飛んでショルダータックルでふっ飛ばし、コーナーに上っていく。青野は下から追いすがって地対空ハイキックから雪崩式バックドロップ。さらにバッファロースリーパーで捕らえるも、MIRAIがロープに足をかけてブレイク。
青野がロープに振って「もらった!」とラリアットをクリーンヒットさせるが、MIRAIは根性のキックアウト。青野はスタイルズ・クラッシュを狙うが、MIRAIが飛行機投げで切り返しつつミラマーレで右腕を捕らえる。さんざん攻められた右腕に致命的なダメージを負っていた青野にとって致命的な状況だったが、ギブアップは断固拒否。
残り30秒がコールされると、MIRAIは技を解いてバックドロップ。さらにミラマーレ・ショックを狙うも、背面着地した青野がレインメーカー。カバーに入り、MIRAIがキックアウトした瞬間に5分フルタイムドローのゴング。
まだまだ試合を続けようとする2人をセコンド陣が必死に引き剥がす。
協議の結果、6月23日の新木場大会にて2人による1回戦のリマッチが行われることが決まった。
MIRAI「今の率直な感想。スゲー、スゲー悔しいです。悔しい。けど、こういう気持ちにさせてくれる相手をきっと“ライバル”って言うんだと思います。今日決着付かなかった。けど、自分の霊は絶対に折れません。絶対に!あの!あのベルトを!MIRAIが持ちます!勝つのはこのMIRAIだ。覚えとけ!」
(※MIRAIは先にリングから去る)
青野「無茶苦茶悔しい。確かに、メチャクチャ熱くなれて、最高に面白い選手だと思った。でも、私は絶対に!どうしても!なにがなんでも!ベルトを巻きたい!MIRAIの魂ごと奪って、へし折って、私がベルトを巻きます。皆さん応援よろしくお願いします!次は名古屋に来るときは、私はベルトを巻いてくるので楽しみにしていてください!では次の名古屋大会を皆さん楽しみにしていてください。皆さんで締めましょう!シャイン・フォーエバー!マリーゴールド!」
<試合後コメント>
MIRAI
「試合も延長戦もドロー、結局決着がつきませんでした。正直すごく悔しい。なんかね、悔しいって思わされていること自体が悔しいって気がしてきます。でもあのベルトをここ(腰)に一番最初に巻くのはMIRAIなので。それは絶対にMIRAIなので。次、新木場でしたっけ?再戦は。絶対に自分が勝って、自分が腰にベルトを巻きます。でも今日闘って、なんであんなに青野未来がSNSで『良い、良い』って噂されるのか、今日分かった気がします。でも、自分も意地があるので、折れない霊があるので、絶対に負けません。勝ちます!」
青野未来
「悔しい。今日決めるつもりで来てたので。でも15分でも20分でも足りなかったんで。それくらいMIRAIもベルトにかける思いがあるのは分かったから。次は私がそれを上回って、ベルトに一歩、絶対に近づきたいと思います。私は決めたんで。初代でベルト巻くって!絶対に成し遂げます。見ててください」