【試合詳細】5・24 ドラディション後楽園ホール大会 藤波辰爾&永田裕志&LEONAvs宮原健斗&関本大介&綾部蓮 越中詩郎&船木誠勝&AKIRAvs長井満也&黒潮TOKYOジャパン&MAZADA 田中将斗&納谷幸男vs石川修司&吉田綾斗

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『DRADITION 2024 DRAGON EMPIRE PHASE-2』
日程:2024年5月24日(金)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:825人

▼シングルマッチ  10分1本勝負
△チチャリート・翔暉(2AW)
10分0秒 時間切れ引き分け
△秦野友貴(HEAT-UP)

▼吉江豊MEMORIAL タッグマッチ 30分1本勝負
LEONA/●三州ツバ吉
9分35秒 リバース・スプラッシュ→体固め
倉島信行/○田島久丸

▼タッグマッチ 30分1本勝負
TAMURA☆GENE☆(HEAT-UP)/○将軍岡本(フリー)
11分19秒 カイケツ→片エビ固め
羆嵐(フリー)/●アンディ・ウー(フリー)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
田中将斗(ZERO1)/▲納谷幸男(DDT)
11分22秒 両者リングアウト
▲石川修司(フリー)/吉田綾斗(2AW)

▼6人タッグマッチ 45分1本勝負
越中詩郎(フリー)/船木誠勝(フリー)/○AKIRA(MAKAI)
14分57秒 ムササビプレス→片エビ固め
長井満也/黒潮 TOKYOジャパン(フリー)/●MAZADA(フリー)

▼スペシャル6人タッグマッチ 60分1本勝負
藤波辰爾/○永田裕志(新日本)/LEONA
18分56秒 バックドロップ・ホールド
宮原健斗(全日本)/関本大介(大日本)/●綾部蓮(全日本)

藤波がLEONAに「猪木さんから習ったことを伝授する」と気炎!宮原がLEONAを子供扱いで圧倒!ホームで吉江豊さんの追悼セレモニーが実施

第1試合


 ゴングが鳴ると、ロックアップでの力比べ。秦野が押し込んでクリーンブレイク。向き合って手4つからリストの取り合い、ヘッドロックの攻防。秦野がロープに振るも、チチャがかわして走り打点の高いドロップキックで先制。
 チチャは首投げから強烈なサッカーボールキック。さらにPKを放つも、秦野がキャッチ。チチャはチョップで振り払ってロープに飛ぶが、秦野がガットショットで止めてスライディングキック。秦野はボディスラムからエルボー連打。飛行機投げで転がしてから腕固めに捕らえる。そのままコーナーに詰めて逆水平チョップ、ロープに腕を絡めてのアームロック、腕への串刺しドロップキックで連撃。
 チチャは強烈な逆水平チョップを連打して秦野をふっ飛ばす。ガットショットで止めた秦野がボディスラムからアームブリーカー。セカンドコーナーから腕へのギロチンドロップを見舞う。秦野はさらにハンマーロックに捕らえながらのフロントネックロック。これを振り払ったチチャがミスティカから顔面へのスライディングキック。

 チチャは串刺しバックエルボーから顎先をぶち抜く串刺しドロップキック。さらにアルゼンチン・バックブリーカーからのバックフリップで叩きつけ、バズソーキックを発射。これをかわした秦野がスイングネックブリーカーで切り返し、コーナーに上ってミサイルキック。
 追撃を狙う秦野だったが、チチャが逆水平チョップ一発で秦野を怯ませる。チチャは逆水平チョップ、秦野はエルボーバッドで打ち合っていき、チチャがミドルキックを放つと秦野がキャッチして丸め込む。続けてノーザンライト・スープレックス・ホールドで叩きつけるもカウントは2。
 秦野は足で左腕を固定しながらの変形アンドレで絞り上げていくが、チチャが上下をひっくり返してクロスフェイス。さらに変形させてボーダーシティ・ストレッチも、秦野が下から丸め込む。キックアウトしたチチャがサッカーボールキックからアナコンダバイスを狙うが、これをひっくり返した秦野が強引にエビ固めへ。チチャがキックアウトしたところで10分フルタイムドローを告げるゴングが鳴らされた。

第2試合


 LEONAと倉島の対面でゴング。LEONAが低空タックルで足を刈って倒し、首の取り合いに。レスリング技術で上回る倉島がグラウンド戦で圧倒していくが、なんとかスタンドに戻したLEONAがロープに押し込んでブレイク。ロックアップでの力比べが展開され、倉島が自軍コーナーに押し込んで田島にタッチ。LEONAも下がっていってツバ吉にタッチ。
 ツバ吉はグラウンドに寝ながら足を絡め取っていくが、パワーで勝る田島が振り払って距離を取る。ツバ吉がミドルキック、田島が逆水平チョップで打ち合っていくが、終始田島が優勢。ハイキックを見舞って田島を怯ませたツバ吉だったが、追撃を狙ったところで田島が追走してボディスプラッシュ。倉島にタッチ。
 倉島はツバ吉にブレーンバスター。もう1度投げようとするが、倉島が足を取ってアキレス腱固め。倉島はロープまで転がっていってブレイク。ツバ吉はローキック連打からフロントネックロックに捕らえつつLEONAにタッチ。

 LEONAは倉島にエルボードロップ。さらにローキック連打からロープに飛ぶが、倉島がSTOで迎撃。倉島は得意のステップオーバー式の腕固めから腕十字に入るが、ツバ吉がカット。LEONAは左手首のバンテージを外しながら痛みを気にする様子を見せるも、倉島は構わずジャーマンでぶん投げようとする。なんとか振り払ったLEONAがエルボースマッシュからドラゴン張り手を連打。両者タッチ。
 ツバ吉は田島にサッカーボールキックからLEONAと2人でロープに振って行くが、田島がダブルラリアットでなぎ倒す。さらに、田島がLEONAに、倉島がツバ吉にスティンクフェイス。相手を入れ替えてもう一発スティンクフェイス。
 さらに田島が「吉江さん!」と叫んでからツバ吉へリバース・スプラッシュ。吉江さんの必殺技で3カウントを奪った。

吉江豊さん追悼セレモニー


 第2試合終了後にはそのまま吉江さんの追悼セレモニーが実施。
 リング上には第2試合に出場した4人が残り、新たに藤波辰爾、長井満也、永田裕志がリングに上がる。
 その後、吉江さんの妻・美奈さん、実兄のよしえつねおさんに写真・花束が想定された。

藤波「本日はご来場いただきありがとうございました。ただいま吉江くんの追悼試合が行われました。今日も吉江くんが出てたらいいなと思ったんですけど……。吉江くんは皆さんに愛され、日本中のプロレスファンから吉江コールが鳴り止まずにいました。まだまだ十分闘えた男です。今ドラディション、前身の無我ワールドではね、本当に一生懸命、選手だけではなく色んなことに尽くしてくれた選手です。ファンの皆さんにご挨拶に回って、色んなことをやってくれました。本当に感謝が尽きません。未だに本当に残念でなりません。これからも、今日リングで今闘った選手からね、どこかで吉江選手が飛んできそうな雰囲気がありましたね。どうぞこれからもプロレスを見る度に吉江くんの姿がどこかにあるように、いつまでもいつまでも吉江くんを覚えていてください。今日は本当にありがとうございました!」

 その後、追悼の10カウントゴングが行われた。

第3試合


 将軍と羆嵐の対面でゴング。じっくりとしたロックアップでの力比べを制した羆嵐がクリーンブレイク。再び組み合うも、今度は将軍がヘッドロックで絞り上げてじっくり苦しめていく。羆嵐はぶっこ抜いてアルゼンチン・バックブリーカーで切り返すが、将軍はさらにヘッドロックで絞り上げて脱出。羆嵐は「ハンパじゃねーな……」とぼやきながら下がっていき、両者タッチ。


 タムジェネが足払いをかけてロープに飛び、アームドラッグの応酬。タムジェネがコルバタからのドロップキックを決めて先制するも、アンディがエルボー連打で反撃。タムジェネもチョップで切り返して打ち合いに。制したタムジェネがロープに飛んでアックスボンバーを発射も、かわしたアンディが水面蹴り。羆嵐にタッチ。
 羆嵐は逃げ帰ろうとするタムジェネを踏みつけて阻止し、串刺しスプラッシュを狙う。タムジェネはこれを馬跳びで乗り越えて将軍にタッチしようとするが、羆嵐がキャッチ。突然会場に誰かの入場曲が鳴り響き、場内がどよめきと爆笑に包まれる。
 タムジェネはその隙にアンディを踏み台に羆嵐へクロスボディを放つが、羆嵐が振り払ってコーナーシュート。タムジェネはウルトラ・タイガー・ドロップで切り返して将軍にタッチ。
 将軍は羆嵐をぶちかましでふっ飛ばし、串刺しスプラッシュ。さらにスライディング・ショルダーから滞空時間の長いブレーンバスター・スラム。さらにラリアットを狙うが、羆嵐がカウンターのドロップキック。アンディにタッチ。
 アンディは羆嵐のラリアットをかわして丸め込みで翻弄。さらにミサイルキックからスクールボーイ、回転エビ固めと翻弄。羆嵐がセントーンで追撃し、アンディがバズソーキック。さらに羆嵐がアンディを埼玉に乾杯!で将軍の上に投げ落とす荒業を見せる。
 タムジェネがこれをカットし、2人まとめてヘッドシザーズ・ホイップ。タムジェネはアンディをブレーンバスターで叩きつけ、「将軍!チャンスだぁ~!」と負けフラグを立てる。将軍がアンディにボディプレス。さらにタムジェネが大声で将軍へ追撃を促すと、イラっとしたのか将軍がタムジェネをチョークスラムでアンディの上に投げ落とす。
 将軍はタムジェネを場外に放り出してからアンディに強烈なラリアット。さらにカイケツで叩きつけて3カウントを奪った。

第4試合


 田中と石川の対面でゴング。ロックアップでの力比べは石川が圧勝。離れ際にエルボーを見舞うと、田中も即座にエルボーで打ち返し、場内が大歓声に包まれる中で足を止めての打撃戦へ。これは痛み分けに終わり、両者アゴを押さえながらタッチへ。
 納谷と吉田の対面。ロックアップでの力比べは納谷の圧勝。納谷が離れ際にチョップを見舞うと、吉田が飛びついてヘッドロックからショルダータックルでぶつかっていく。納谷はビクともせず「どうしたオラッ!」と挑発。吉田は幾度もぶつかっていくが、納谷は仁王立ち。吉田が「お前が来いコラ!」と挑発し、納谷が走ったところで吉田がフライングフォアアームで迎撃。吉田がロープに飛ぶが、納谷が追走ランニングニーリフトで動きを止め、ボディスラムからエルボードロップ。田中にタッチ。
 田中は吉田の膝裏へ蹴りを入れた後にレッグロック、ヒザへのニードロップから再びレッグロックと足へ集中攻撃を見舞ってから納谷にタッチ。
 納谷は両手を広げて「どうしたオラッ!」と挑発し、吉田に好きなようにエルボーを打たせてからニーリフト。ロープ際にボディスラムで叩きつけてから全体重をかけて踏みつけていく。田中にタッチ。
 田中は納谷とともに吉田をロープに振ってダブルショルダータックル。さらに田中がブレーンバスターを狙うが、吉田が振り払ってジャーマンを狙う。田中はこれをDDTで切り返して串刺しラリアット。吉田もトラースキックで反撃するが、田中は倒れずラリアット。田中は弾丸エルボーでふっ飛ばして串刺しラリアットを狙うが、吉田がジャンピングニーで迎撃し、フライング・ネックブリーカー。両者タッチ。
 納谷と石川の対面。実にダイナミックなショルダータックルでのぶつかり合いから足を止めてのエルボー合戦。納谷が雄叫びを上げながら石川をショルダータックルでふっ飛ばし、田中とともにトレイン攻撃。田中のスライディング・ラリアットから納谷のダイビング・エルボードロップの連撃が決まるもカウントは2。

 納谷はランニングニーを発射も、石川がキャッチして大外刈り式のバックブリーカー。さらに吉田のビッグブート&石川のニーリフトの連撃から石川のランニングニー+吉田のトラースキックのサンドイッチ攻撃。
 石川は納谷にスプラッシュマウンテンを狙うが、納谷は振り払ってミドルキック連打からラリアット。石川は倒れず耐え、串刺しラリアット。納谷もラリアットで返して正面衝突も、石川が打ち勝ってなぎ倒す。田中がカットに来るも、吉田がジャンピング・ビッグブートで場外に排除。
 石川が納谷にランニングニーを叩き込み、セカンドからのダイビング・フットスタンプを狙うが、納谷が地対空ビッグブートで場外に叩き出す。納谷はエプロンからの空対地サッカーボールキックを発射も、石川がキャッチして場外に引きずり下ろす。

 4人入り乱れて観客席にまでなだれ込んでいく場外戦が展開。そのまま場外カウント20が数えられ、両リン決着となった。

第5試合


 前回に続き、長井が「なぁ~にが45周年だコラッ!」と越中に突っかかって視殺戦。
 越中と黒潮の対面でゴングが鳴ると、黒潮がひたすらに逃げ回る。越中の背後から長井が一撃入れて場外に放り出し、4人入り乱れての場外戦へと発展。越中がケツ攻撃で黒潮をボッコボコにしていく。
 越中は、黒潮をリングに放り込んでヒップバッド連打。船木にタッチ。

 船木は黒潮にミドルキック、ニーリフトを連打し、ロープに振ってバックエルボー。さらにチキンウィング・フェイスロックで絞り上げると黒潮は白目をむいて失神寸前になりながらもロープを掴む。船木は張り手の連打で追撃してAKIRAにタッチ。
 AKIRAは船木とともにロープに振ってダブルショルダータックル。AKIRAはサーフボードストレッチからスリーパーホールド。黒潮がなんとか抜け出し、AKIRAの追撃をかわしてチンクラッシャー。「フィニッシュ!イケメンスペシャル!」とイケメンスペシャルから延髄切りを決め、場外に放り出すと長井が観客席に叩き込んで追撃。
 代わるMAZADAがタッチロープをほどいて手に取り、AKIRAに首絞め攻撃。さらにレフェリーの目を盗んで股間へのニードロップを見舞い、鼻をつまみ上げる形でのフェイスロック。さらにレフェリーの目を盗んで股間へのニードロップ。長井にタッチ。

 長井はAKIRAにショルダークローからチンロック。黒潮にタッチ。
 黒潮はAKIRAの鼻をつまみ上げながらチョップ。次は耳をつまみながらチョップ。続けてジャケットパンチからイケメンクラッチもカウントは2。MAZADAにタッチ。
 MAZADAはAKIRAにチョップを打たせていき、倒れ込む際に足を振り上げて急所蹴り。長井にタッチ。
 長井は「越中よく見とけこの野郎ッ!」と挑発してからAKIRAに串刺しバックエルボー、串刺しマシンガンキック。さらに串刺しラリアットを狙うが、AKIRAがブートで止めてフライング・ラリアット。越中にタッチ。

 越中は長井にヒップバッド。場外に放り出し、エプロンからのミサイルキックヒップ。長井をリングに戻し、さらにヒップバッド連打から河津掛け。続けてブレーンバスターを狙うが、長井がブレーンバスターで投げ返し、黒潮にタッチ。
 黒潮は越中にもイケメンスペシャルを宣言しつつミサイルキックを狙う体勢へ。しかし、コーナー上で観衆を煽る時間が長すぎてかわされて自爆。船木にタッチ。
 船木は黒潮をエルボーで倒して串刺しミドルキック連打からのサッカーボールキック。黒潮はこれをキャッチして雄叫びを上げるも、船木が強烈なビンタ。黒潮はKOされるも、ネックスプリングで起き上がって満面の笑み。再び船木がビンタでKOも、黒潮がネックスプリングで起き上がってジャケットパンチ。両者タッチ。
 AKIRAとMAZADAの対面。エルボーの打ち合いからMAZADAがブレーンバスターを狙うが、AKIRAが着地ししてDDT。トレイン攻撃から越中のヒップアタックが決まり、AKIRAがシャイニング・ウィザードも黒潮&長井がカット。
 黒潮がジャケットパンチ、長井がエルボーバッドをAKIRAに交互に打ち込んでいく。黒潮が「せーの!で一緒にいきましょう!」とダブルブレーンバスターを狙うが、全く息が合わず長井単体でのブレーンバスターに。

 MAZADAがAKIRAにラリアットを狙うも、AKIRAがガードして延髄切り。越中がコーナートップからのミサイルヒップを叩き込み、船木がサッカーボールキックで追撃。最後はAKIRAがムササビプレスを投下してMAZADAから3カウントを奪った。

第6試合


 宮原が藤波を強く意識して突っかかっていくも、LEONAがその間に割り込んで宮原と対峙。藤波が出ていこうとするも、LEONAは「俺が行きます!」と父を自軍コーナーまで押し戻す。

 LEONAと宮原の対面でゴング。ロックアップでの力比べは宮原の圧勝。宮原は離れ際に優しく頭を撫でる挑発を行うが、LEONAはドラゴン張り手からエルボー連打。さらにフライングフォアアーム。宮原は場外にエスケープも、LEONAはすぐに追っていって場外戦で追撃。宮原にエルボー連打で自軍コーナーに押し込んで藤波にタッチ。

 大・ドラゴンコールが起きる中、藤波は宮原と対峙。素早いバックの取り合いからリストの取り合い。藤波がヘッドロックからテイクダウンを奪うも、宮原が即座にヘッドシザースで切り返す。これをLEONAが顔面を蹴飛ばしてカットしようとするが、宮原は技を解かず。藤波は自力で脱出してヘッドロックで捕らえながら永田にタッチ。永田が出てくると、宮原は敬礼ポーズで挑発しながら関本にタッチ。
 永田と関本の対面。ロックアップでの力比べで圧勝した関本が逆水平チョップ。永田は怯みながらもエルボーバッドで反撃し、正面からの打ち合いに。永田がミドルキックで関本をぶっ倒し、アームブリーカーで痛めつけながらLEONAにタッチ。
 LEONAは関本にエルボードロップからサンセットフリップ。エプロンから声援を送る宮原をラリアットで倒そうとするが、キャッチした宮原が場外に引きずり出し、全員入り乱れた場外戦へと発展。
 場外ではLEONAが必死のエルボー連打も、宮原が涼しい顔で受け止めてヘッドバッド。宮原がLEONAをリングに放り込むと、関本がボディスラムで叩きつけて綾部にタッチ。
 綾部はLEONAを顔面からコーナーに叩きつけ、倒れたLEONAの上に座って休憩する余裕を見せる。宮原が「もっと応援しろ!子供を!」と観衆を煽っていく中、LEONAは綾部にエルボー連打。綾部はこれを余裕で受け切ってボディスラム。宮原にタッチ。

 宮原は「お父さん来なさいよ!お父さん!」と藤波を挑発しつつLEONAにフロントハイキック。さらにスリーパーホールドからドラゴンスリーパーをかけようとするフェイントを見せつけて挑発を重ねる。宮原はLEONAの顔面にフロントハイキック。LEONAは必死のエルボー連打も、宮原が受け切ってフロントハイキック。さらにシャットダウン・スープレックスを狙うが、LEONAが振り払ってエルボー連打からダブルアーム・スープレックスを狙う。振り払った宮原がヘッドバッドからラリアットを放つも、キャッチしたLEONAがダブルアーム・スープレックス。藤波にタッチ。

 藤波は宮原をロープに振るが、宮原がガットショットからスリーパーホールド。さらにショルダータックルで藤波を吹っ飛ばすと、場内からは大ブーイングが飛ぶ。宮原はコーナーに上って観衆を挑発してからフロントハイキックを放つが、藤波がキャッチしてドラゴンスクリュー。LEONAにタッチ。

 LEONAは宮原にエルボー連打からロープに振るが、宮原が前転でかわして得意のドロップキックコンビネーション。LEONAもむくりと起き上がって顔面蹴りからエルボー連打。宮原は「効かねえよ」と強烈なエルボーで返してフロントハイキックを発射も、キャッチしたLEONAがドラゴンスクリューから足4の字固め。長時間捕まって苦戦した宮原だったが、なんとかロープを掴んでブレイク。
 LEONAは宮原へローキック連打からドラゴン張り手。さらにロープに飛ぶが、宮原がカウンターのフロントハイキックを叩き込んで関本にタッチ。
 関本はLEONAに逆水平チョップを連打し、ロープに括り付けてマシンガンチョップ。さらにバックドロップで叩きつけ、コーナーに振って串刺しラリアットを狙う。LEONAはバックエルボーでカウンターし、フェイスクラッシャーから顔面への低空ドロップキック。永田にタッチ。

 永田は関本にミドルキック連打から串刺しビッグブート、エクスプロイダーと連撃。さらにブレーンバスターを狙うが、関本が着地してスピアー。綾部にタッチ。
 綾部は永田の顔面にビッグブート。永田は鬼の形相でエルボーを発射。真っ向からのエルボー合戦となり、打ち勝った綾部がロープに振ってドロップキック。宮原&関本が入ってきて永田にトレイン攻撃を見舞い、関本が渾身のラリアット。さらに綾部がランニング・ネックブリーカー・ドロップを見舞うもカウントは2。綾部はデスルーレットを狙うが、永田が着地して脇固めからナガタロックII。宮原&関本がカットに来るも、藤波が宮原に、LEONAが関本にドラゴンスリーパーを仕掛ける親子競演を見せる。


 永田は綾部にバックドロップを狙うが、綾部が振り払う。LEONAが加勢に来ると、綾部がLEONAを捕らえ、藤波に見せつけつようにドラゴン・スープレックスを狙う。怒りの藤波がこれをカットし、綾部の蹴り足を取ってドラゴンスクリュー。LEONAが綾部に串刺しドロップキックを見舞い、永田が延髄切りからバックドロップ・ホールドを決めて綾部から3カウントを奪った。

 試合後も勢いが収まらないLEONAは宮原を襲撃しようとし、他選手が総出でこれを止めにかかる。
 なんとか混乱が収まると、出場選手陣がリング上に集合。記念撮影を行った後に藤波がマイクを取る。

藤波「本日は最後までのご観戦、本当にありがとうございました。3月は本当に自分が大会出られなくて申し訳ありませんでした。久々のリングでしたが、中々動けなかった。今日はLEONAがね、自分の力を思う存分出し切っていました。これから彼がシングルでも闘っていく姿にこれからどんどんご期待ください。本日は誠にありがとうございました!温かいご声援、本当にありがとうございました!」

<試合後コメント>

永田裕志&LEONA
永田「綾部は見た目がオカダみたいだねえ。コスチュームがオカダみたい。少しずつ良くなってますね。全日本プロレスは大きい選手ににはいい環境で、ウチよりも全日本プロレスの方が合ってると思います。今日はLEONAの気持ちが良かったね」
(※LEONAが合流)
LEONA「永田さんありがとうございました!」
永田「若い内は後先考えずにいっぱいやっとけばいいんだよ。とにかく足らないところは色々あるかもしれないけど、気持ちだけは今日伝わりましたね。見ててゲキを飛ばしたくなるような。いい意味で。目が死んでなかったんで。それはファンの声援とかでいくらでも元気になるんで。いいものはすごく持ってると思いますね。今日の気持ちを忘れずにこれから精進してやっていけばこれからいいレスラーになる。まあ、こういうアドバイス言えるような立場になって来ましたけど(笑)まあこのやる気はしっかりお客様に伝わってる。あとは本人の努力次第だと思います。以上です」
(※永田が敬礼して先に退場)

LEONA「チームは勝ったかもしれないけど、自分の手で勝ってない。だからあんまり喋りたくない気持ち。ただ、ただ、ファイトはもちろんだけど、声に出さないと伝わらないこともあるから。負けたくない。負けたくないんだよ!憎しみとか、そんなんじゃなくて、悔しくて、相手に勝ちたい!そしたら、そんな相手でも憎くなってくるくらい、背中を追いかけたくなるんだよ。相手は実績もキャリアも全部上かもしれない。でもそんな者同士でも、このプロレス、あのリングの中では闘っていいんでしょう?!俺はそう教わってきた。だから、声に出して、ファイトに出して、立ち向かわなきゃいけない。この痛み、この悔しさ、絶対に忘れない。そして、あの背中、宮原健斗の背中を絶対に逃さない!クッソ!」

宮原健斗
「藤波さんの息子、名前なんつったっけ?アイツしつこいなあ!試合終わってんだろ。続きもないんだからもういいだろ。アイツ勘違いしてんだよ。前相手にしてあげたのは俺のサービスだからな?1回限りだ。2度目はねーと思ってよ。アイツしつこく来たな。3度目が有るか無いかはお前次第だ。ただ、ねーだろーな。今のままじゃ。そんなことはさておきよ、今日大事だったのは、藤波辰爾さんと触れ合うことだ。どんな修羅場をくぐり、身体を触った瞬間に、どんな感じ方をするのか。俺はそれを今日感じに来たんだ。最初に手を合わせた瞬間に、あの人がくぐってきた、あの昭和の殺伐とした時代をくぐり抜けてきた闘争心というものを俺は体中から学ばせてもらったよ。今日来た理由はそれだからな。藤波辰爾さんと触れ合うことで何かを感じることがある。俺は今日触れることが出来て体で感じたからね。5月29日、さあ安齊勇馬!今俺はレジェンドに触れ、温故知新も俺の中に入ったからつえーぞ。お前みたいな顔だけのスーパールーキーには三冠ベルトは重いな。5月29日、俺が三冠ベルトを獲って全日本プロレスを次のステージに行こうじゃないか」

藤波辰爾
「いやあ、久々。足が思うように動きません。気ばっかり焦って。また違う、今までにない成長というか、LEONAが向かっていくっていう。なんちゅうのかな、これから厳しさっていうのかな。宮原くんがLEONAを相手にしてないっていうか余裕を持って彼はまだLEONAを受け流してると言うか。それはLEONAも分かってるでしょうし。これからLEONAがいつ宮原をLEONAが本気にさせるかっていうね。最後みたいに流されずに彼が向かう。とにかく自分がああいう大きい相手でも向かっていくって気持ちを大事にして欲しい。前回のことも僕は伝え聞いてはいたけどね、それを今日僕も目の当たりにしてね、次が楽しみだなと。僕はこれまで以上に彼自身の苛立ちとか、行動を見ていくでしょうし。そういう意味では……まあ僕はそんな感じでね、何を彼に伝えられるかってのをね。猪木さんから習ったことを、猪木さんから学んだことを彼にこれから伝授していきたいなと。今日はいいものを見たような気がします」

――宮原選手と触れ合ってみての感想は
「彼自身がちょっと僕に集中できないっていうか、どうしてもLEONAが宮原の方に向いてるから気が散るのか。本来はもうちょっと僕とぶつかって。まあ全盛期の人間と僕はどこまでやれるかっていうね。僕は全てのいろんな部分で受けきってみようって覚悟で上がったんだけどね、そういう意味では勝つ自信は無かったんだけど。次の機会は彼の持ってうものを受けてみようかなと思います。噂に違わぬものを持ってる選手で。彼は顔だけじゃない部分を持ってるんでしょうね」

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