ベルト初挑戦の上原わかな、王者でじもん食いはならず涙!「ここから必死に練習するので、また絶対にリベンジしに来ます」
東京女子プロレスが5月6日、東京・後楽園ホールで「YES! WONDERLAND '24」を開催した。大食いやグラビアなど、タレントしても活動する上原わかながHIMAWARIとの同期コンビで、でいじーもんきー(でじもん=鈴芽&遠藤有栖)の持つプリンセスタッグ王座に挑むも“でじもん食い”はならなかった。
上原とHIMAWARIは昨年イッテンヨン(1月4日)後楽園で同日デビューした間柄。お互いが初勝利の相手であり、ライバルとして競ってきたが、ベルト獲りという共通の目的に向けタッグを結成し、初のタイトル戦に臨んだ。一方、でじもんは3・31両国国技館で水波綾&愛野ユキを破り王座初戴冠を果たし、これが初防衛戦となった。
でじもんは序盤から持ち前のスピードでかく乱を図るが、挑戦者組も必死で食らいついていく。鈴芽が上原にフェースクラッシャー、ミカヅキ流星群、遠藤が磐梯山を叩き込むも上原はカウント2で返す。上原はトライアングルランサーで遠藤に反撃もエスケープ。鈴芽のドロップキックが遠藤に誤爆すると、HIMAWARIが振り回した鈴芽に上原がドロップキック。さらに遠藤に合体式の高速ブレーンバスターで追い込む。でじもんはHIMAWARIに合体式フェースクラッシャーを見舞うと、遠藤が什(じゅう)の掟をHIMAWARIに繰り出して上原組を仕留めた。
戦前「でじもん食い」を宣言していた上原は「HIMAWARIちゃんとはライバル関係で、いざ組んでみたら、この2人ならベルト獲れるんじゃないかって思ったから。ホントに悔しくて。ベルトって誰しもが挑戦したいと思うんです。その大切な機会をいただいたのに獲れなかったのは本当に悔しい。またここから必死に練習するので、また絶対にリベンジしに来ます。ベルトを獲るまであきらめない」と涙。HIMAWARIは「やっぱりタイトルマッチってすごいハードルが高い。先輩たちの強さを改めて感じました。わかなさんと一緒なら勝てると思ったのに、私が負けちゃって。でも楽しかったね。悔しいけど、またプロレスが好きになりました」と話した。
王座初Vに成功した遠藤は「あの2人をなめてたわけじゃないけど、思ってた以上に全然すごくて。勢いが止まんねぇ。チャンピオンだけど、見せつけられた気がして。それがあったから私たちも燃えられた」、鈴芽は「挑戦者の勢いに期待される感じも、それがさらに追い風になることも私たちはよく知ってるし。2人がまさに今日それだったのかなと思ったから。改めて私たちが追われる立場になったんだってことを実感しました。私たちはあきらめないであきらめないで、このベルトに届いたので。2人があきらめないかぎり、私たちはいつでも受けて立つので。いつだってできるように守り続けたい」と笑みを見せた。
また、鈴木志乃がデビュー1年2ヵ月で悲願の自力初勝利を挙げた。元バスガイドの鈴木は2022年8月にプロレスとアイドルを両立するアップアップガールズ(プロレス)に加入。昨年3月6日、新宿FACEでデビューした。2023年デビュー組の6選手のなかで唯一、まだ白星がなかった。
この日、鈴木は同日デビューの凍雅とシングル対決。鈴木はエルボー、ドロップキック、スリーパーなどで必死の攻め。それをしのいだ凍雅はロックボトムを狙うも、かわした鈴木は後方回転エビ固めで丸め込んで電撃の3カウントを奪った。号泣しながらコメントスペースに入ってきた鈴木はしばらく言葉にならず。
鈴木「やっと勝つことができました。勝つってこんなにうれしいものかなって。初勝利という目標からずっと進めなくて、すごく悔しかった。やっとこの先の目標とか未来をみんなの前で大きい声で話せるかなと思います。皆さんの応援のおかげです。ここからがスタートだと思います」