アジャコングがスターダムに降臨しありがたいお言葉を授ける「キャリアの長い年寄りから1つアドバイスだ」
27日、神奈川県・横浜BUNTAIにてスターダム『家出レスラー presents ALL STAR GRAND QUEENDOM 2024』が開催。アジャコングがスターダム初参戦を果たした。
アジャは、スターダム創設者であるロッシー小川と“色々あった”ことで不仲説が囁かれており、スターダムと関わることは一切なかった。
しかし、ロッシーがスターダムから去り、日本時間今月5日にフィラデルフィアで行われたSPARK女子プロレスで中野たむ&アジャコングのタッグが実現したことで潮目が変わる。たむはアジャをライバル視して対戦を求め、スターダムのリングに引っ張り出すことに成功した。
アジャコング&伊藤薫vs中野たむ&なつぽいのタッグマッチで行われたこの試合は、復活したアジャ&伊藤の【ジャングル・ジャック】が絶望的な強さをたむ&ぽいに見せつけるものに。
試合の中で圧倒的な体格差、圧倒的な実力差、圧倒的な経験差を感じるたむ&ぽいであったが、最後まで折れること無く気迫のファイトを展開。2人の気合を認めたか、終盤にはアジャ&伊藤がギアを上げる。伊藤がランニング・クロスボディで2人まとめて圧殺し、アジャが一斗缶でぶん殴る。伊藤がなつぽいに裏投げ、アジャがたむにバックドロップを見舞う競演。さらに伊藤がなつぽいにダイビング・フットスタンプ、アジャがたむにダイビング・エルボードロップを見舞う大盤振る舞いを見せ、アジャがたむから3カウントを奪った。
アジャは、倒れ伏すたむの前で寝転ぶと、たむがよくやるあざといアイドルポーズ。伊藤もなつぽいとガッチリ抱き合った。
初めてのスターダム参戦を果たしたアジャだが、「『スターダムだからこうだ』って意気込んだ気持ちは全く無いです。私はどこに行っても私なので。いつどこでやろうとも、世界中のどこに現れようとも、アジャコングはアジャコングでしかない。状況が合えばいつでもスターダムのリングに上がることはやぶさかでないので」とあっさりした様子。
そして、たむ&ぽいについては「正直言って、思ったよりやるなと思いました。スターダムのトップを張ってる人たちなわけでしょ?ってことは下手な若手のチャレンジマッチではないわけですから。だからこっちも、目一杯の、100%、120%で潰しに行かせてもらいました。きちんと受け身が取れる選手はなにをしても壊れないから。彼女たちはそれだったからこそ私たちは、やらないと獲れなかったってもあるからあそこまでやらせていただきました」とその実力に太鼓判を押した。
また、たむが「今まで復帰してからスターダムのためとかコズエンのためとか頑張ってきたけど、自分のこともちゃんと出来てないやつが大切なものを守れるわけ無い。私はもう1回夢を追いたい!自分のために闘いたい!」と胸中を吐露していたのを聞いたアジャは、「自分の闘いをしないと意味ないでしょ、プロレスラーは。自分のことは自分で守るしか無いし、自分が上がるためには自分のこと考えるしか無い。自分の背中を見せることでみんなが付いてくるってことはあると思うんで。『みんなで仲良くやりましょう』って言葉で言うよりは、テメーの背中を見せることが一番重要じゃないかなと。キャリアの長い私たち年寄りから1つアドバイスだね」とありがたいお言葉を授けた。