前代未聞の「ネタバレ禁止興行」は狂乱に次ぐ狂乱で幕!4人の上野勇希が2人のアントーニオ本多&2人の平田一喜と対決
DDTプロレスが4月21日、神奈川・鶴見青果市場で「ネタバレ禁止興行 vol.1」を開催した。これは大会当日の深夜24時まで試合内容、試合結果等、報道及び観客のSNS投稿を一切禁止したもの。
第3試合では昨年10月のフェロモンズ解散後、初めて男色ディーノと飯野雄貴が対峙したが、ディーノと組んだ正田壮史がディーノのタイツを着用し、2人のディーノが出現。飯野と組んだ瑠希也は封印されたはずの飯野“セクシー”雄貴に扮し、Oバック姿も披露。恒例の今林久弥GMを巻き込んだハレンチな攻防で無効試合に。
第4試合では新体操&アマレス&学生プロレスの異種格闘技戦という何とも無理なルールで、アマレス出身の西垣彰人(彰人)と高鹿佑也がしのぎを削り、新体操出身の遠藤哲哉はプロレス技を使わず徹底した芸術点狙い。最後はハヤブサさんをモチーフとした学生プロレスラーだった「はやぶちゃ(HARASHIMA)」がファイアーバード・スプラッシュで高鹿を仕留めた(カウント1で決着のルール)。
セミファイナル(第5試合)では、MAOの代わりに出場したティラノサウルス井上が、久々に登場したスーパーハードコア勝俣、To-yと組み、高木三四ロボ (withマッドドクターヒゲ)、パクリ無双(阿部史典)、スーパーハードコアクリス組と対戦も、大混戦で勝俣とパクリ無双が両者リングアウトに。
メインイベント(第6試合)は、上野勇希vsアントーニオ本多&平田一喜のハンディキャップマッチ。これはちゃんとした試合になるのかと思いきや、平田のコスチュームを着た須見和馬が、本多のコスチュームを着た樋口和貞が登場し、1vs4の構図に。するとTo-y、勝俣瞬馬が上野のコスチュームで現れる。ここにセミファイナルの延長戦でティラノサウルスと高木三四ロボが出てきて場外戦を展開。ティラノサウルスが脱皮すると、上野のコスチュームを着たMAOが出現。リング上には4人の上野が、2人の本多と2人の平田が戦うという異様な状況に。8人がメガネをかけてダンスを踊ると、控え室から全選手が登場してリングを囲み、全員でダンシング。平田の奇跡を呼ぶ一発逆転首固めを返した上野は、本多と平田を2人まとめてクロスフィックスで丸め込んで3カウントを奪取。リアル上野が勝利を挙げ、狂乱に次ぐ狂乱の興行が幕を閉じた。
前代未聞の大会を総括した彰人副社長は「BOYZとか野郎Zとかいろんなブランドがあって。コロナで止まって、それをやらなくなって、DDTならではの新しいものを作っていきたいと。SNSが主流の世のなかで、もっと内に向いて行こうと。そこに来たお客さんとだけで作れる共犯意識というか。今回は24時に情報を出す形でやってみたんですけど、もっとブラッシュアップして、年に1、2回やれるようなお祭りにしていこうかと。昔のDDTでできていたようなことが難しくなって、こういう座組だったら昔に戻ったようなこともできると思うんです。ビアガーデンとも違う1個の楽しみとして、こういうのも提供していければ。次回やるとしたら、SNSに上げてくれるなというのもありかなと。新たにやれるものができたんじゃないかと思いました」とコメントした。