“ウエイトリフターvsキックボクサー”の異種格闘技戦を制したなべやかんが 最強の50代へ!

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 27日、東京都・新宿FACEにて『ベストボディ・ジャパンプロレスリング~Shinjuku Spring 2024~』が開催。なべやかんが唐澤志陽を下してBBW無差別級王座の初防衛に成功した。

 ベストボディ・ジャパンプロレスリング(BBJ)とは、『トレーニングの文化、身体づくりの文化をもっと日本中に広めたい』という思いから発足し、47都道府県全てで開催するまでに成長した『ベストボディ・ジャパンコンテスト』を起点とし、元DDTプロレスの谷口智一ベストボディ・ジャパン協会代表が「プロレス界でも健康美や肉体美を活かして活躍する選手がベストボディ・ジャパンから出てきてもいいんじゃないか」という想いを持って2018年8月に旗揚げしたプロレス団体。
 日々ボディメイクに取り組む人材を積極的にプロレス界に勧誘し、2020年には当時58歳の生え抜き選手である吉田和彦(現:ラグジュアリー吉田)が誕生。60代になっても最前線で闘い続けるゴージャス松野とタッグ王座を戴冠するなど幅広い選手層がリング上で活躍している。

 そんなBBJのエースとして君臨しているのは、芸能人としても高い知名度を誇るなべやかん。
 やかんは、153cmとプロレスラーとしては超小柄な体型ながら、かつてベンチプレスやパワーリフティングで優秀な成績を収めてきたパワーファイター。53歳を迎えた今もグッドシェイプを維持しており、年齢を感じさせない若々しさを保っている。

 この日、やかんの王座に挑戦したのは唐澤志陽。
 唐澤は、伝説のムエタイ選手であるランバー・ソムデートM16さんの弟子。“黒いライオン”の異名を取るキックボクサーとして知られ、ムエタイやキックボクシングのリングで活躍。さらに2016年からはプロレスラーとしてもリングに上っており、BBJにも初期から所属選手として参戦。ベストボディ・コンテストでもミスターモデルジャパン2019日本大会ファイナリストとなるなど、高い成績を収めている。


 最近はコミカルなキャラクターとなっている唐澤だが、試合が始まると“黒いライオン”時代の冷徹なスタイルに戻ってローキックを連打。さらにプロレスで身に付けたアキレス腱固めやヒールホールドを繰り出して徹底的に足を潰しにかかる。
 苦戦が続いたやかんだったが、痛む足でプランチャを敢行して逆転の狼煙。唐澤の必殺技であるランバーソムデート直伝ランニングローキックをその強靭な筋肉で受けきり、ハイキックをキャッチしてパワーボム。唐澤がキックアウトするも、やかんは抱え込んだ足を離さずウォール・オブ・やかん(※足抱え式急角度逆エビ固め)に捕らえてギブアップを奪った。

 マイクを取ったやかんは、「BBJは高齢者団体ですが、決して象の墓場ではございませんッ!みんな目だけはいきいきとしています!50を過ぎてどうしたらいいか悩んでいる方、よかったら我々の一員に!是非女性もリングに上っていただいて、一緒に闘いましょう!」と観衆に呼びかける。

 そして、「これから高齢者が増えていくと思うんで、勇気を与えていって。『定年したらどうしよう』って悩んでる人も、『BBJに行けば輝けるかな』って思える選択肢になればいいなと。50代以上っていうのはコンプライアンスとか、そういうのが無かった時代の昭和世代です。不適切にもほどが有る世代なんで、そういう世代がコンプライアンスを無視できるのはリングの上だけなんで。それをリングの上で存分に発揮してもらって、普段のストレスを発散していただけたらと思います」と、“セカンドキャリアとしてのプロレス”という路線を掲げた。

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