【試合詳細】2・23 新日本プロレス北海きたえーる大会 【IWGP GLOBALヘビー級】デビッド・フィンレーvsニック・ネメス 【NJPW TV】棚橋弘至vsマット・リドル 【NEVER無差別級】EVILvs海野翔太 【IWGPジュニア】エル・デスペラードvsSHO 【IWGP女子】岩谷麻優vs白川未奈

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『THE NEW BEGINNING in SAPPORO』
日程:2024年2月23日(金・祝)
開始:17:00
会場:北海道・北海道立総合体育センター 北海きたえーる
観衆:3,231人

▼タッグマッチ 20分1本勝負
矢野通/○斗猛矢(フリー)
7分10秒 ラ・アダチータ2005
本間朋晃/●嘉藤匠馬

▼シングルマッチ 20分1本勝負
●永田裕志
7分56秒 腕ひしぎ逆十字固め
[TMDK]○ザック・セイバーJr.

▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
●真壁刀義/田口隆祐/ボルチン・オレッグ
7分15秒 ダブルクロス→体固め
[HOUSE OF TORTURE]○成田蓮/高橋裕二郎/金丸義信

▼8人タッグマッチ 20分1本勝負
[CHAOS]○オカダ・カズチカ/石井智宏/YOSHI-HASHI/YOH
10分55秒 レインメーカー→片エビ固め
[UNITED EMPIRE]ジェフ・コブ/グレート-O-カーン/フランシスコ・アキラ/●カラム・ニューマン

▼10人タッグマッチ 30分1本勝負
[L.I.J]内藤哲也/○鷹木信悟/辻陽太/高橋ヒロム/BUSHI
10分7秒 パンピングボンバー→体固め
[Just 5 Guys]SANADA/タイチ/上村優也/DOUKI/●TAKAみちのく(JTO)

▼IWGP女子選手権試合 60分1本勝負
【王者/STARS】○岩谷麻優(スターダム)
12分28秒 二段式ドラゴン・スープレックス・ホールド
【挑戦者/E neXus V】●白川未奈(スターダム)
※第3代王者が4度目の防衛に成功。

▼IWGPジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者/STRONG STYLE】●エル・デスペラード
16分13秒 リングアウト
【挑戦者/HOUSE OF TORTURE】○SHO
※第94代王者が2度目の防衛に失敗。SHOが新王者となる。

▼NEVER無差別級選手権試合 60分1本勝負
【王者/HOUSE OF TORTURE】○“キング・オブ・ダークネス”EVIL
15分45秒 EVIL→片エビ固め
【挑戦者】●海野翔太
※第43代王者が初防衛に成功。

▼NJPW WORLD認定TV選手権試合 15分1本勝負
【王者】●棚橋弘至
8分53秒 ブロストーン→片エビ固め
【挑戦者】○マット・リドル
※第2代王者が2度目の防衛に失敗。リドルが新王者となる。

▼IWGP GLOBALヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者/BULLET CLUB WAR DOGS】●デビッド・フィンレー
23分7秒 デンジャーゾーン→片エビ固め
【挑戦者】○ニック・ネメス
※初代王者が初防衛に失敗。ネメスが新王者となる。

GLOBALヘビー級王座戴冠のネメスが棚橋をパートナーに指名!リドルがTV王座奪取!海野はEVIL退治ならず!SHOがデスペラードを破りIWGPジュニア王座戴冠!

第0試合


 本間&嘉藤が突っ込んでいくが、矢野&斗猛矢がかわしてターザンで誘い込み「バカヤローッ!」と後頭部をはたく。さらに2人で本間にダブルショルダータックル。
 斗猛矢が本間に逆水平チョップを連打も、本間がショルダータックルで倒して嘉藤にタッチ。
 嘉藤がチョップを打ち込んでいくも、斗猛矢はビクともせず。逆に強烈な逆水平チョップ一発でなぎ倒して矢野にタッチ。
 矢野は嘉藤をヒップトスで叩きつけてコーナーマットを外し、嘉藤を叩きつける。嘉藤はドロップキックで一矢報いて本間にタッチ。
 本間は矢野にショルダータックル。コーナーに振って串刺しバックエルボーからフェイスクラッシャー。さらに小こけしを発射も、矢野が軽々と避ける。矢野は金具むき出しのコーナーにぶつけようとするが、本間がかわしてランニングバックエルボーで倒して小こけしを発射。これも矢野が回避して斗猛矢にタッチ。
 斗猛矢は本間に滞空時間の長いブレーンバスター。さらにSODを狙うが、本間がDDTで切り返して嘉藤にタッチ。
 嘉藤はエルボー連打からボディスラムを狙うが、斗猛矢が振り払ってエルボー連打。嘉藤がドロップキックで反撃してボディスラムで叩きつけ、逆片エビ固めを狙う。ロープを目指す斗猛矢に本間が小こけし。カットに来た矢野にはこけしロケット。嘉藤が逆片エビ固めを決めるも、斗猛矢がロープを掴んでブレイク。
 嘉藤がエルボー連打からロープに飛ぶが、斗猛矢がカウンターのラリアットからラ・アダチータ2005でギブアップを奪った。

<試合後コメント>
矢野通
「よし! 今日はね、登夢くんも来てくれて、そして、そしてそしてそして!(登別)市議会議員の足立知也、レスラーとしては斗猛矢! 斗猛矢選手も来てくれて、負けるわけにはいきません! これからも、これからも、もっともっと、1000回、1000回、いや2000回! 2000回叫んで、登別アピールします!」

斗猛矢
「登別市観光大使の矢野通選手、矢野さんとのご縁によって、今日はこの場に立たせていただいてます。矢野さんにはほんとに、感謝申し上げます。ありがとうございました。新日本プロレスのリング、セルリアンブルーのマット、斗猛矢、プロレスキャリア28年、50歳にして初めて、新日本のリングに立たせていただきました。
今までプロレス界のド端っこ歩いてきた人間が、1年8カ月前、右脚の大腿四頭筋という筋肉を断裂して、医師からは『もう2度とプロレスができない』と言われて、絶望を味わって。だけどリングに上がりたい一心で、復帰に向けてリハビリをして、医師も驚くぐらいのスピードで、3カ月半で復帰戦しました。
そういった経緯があって、ケガにも負けずに立ち上がって立ち向かってきたからこそ、今日、この新日本プロレスさんのきたえーる大会という大舞台に立てたと思ってます。あきらめなければ夢は終わらないと。私はこれからもですね、新日本プロレス52年の歴史、斗猛矢の50年の歴史を刻む闘いだと思ってました、今日は。
これからもこれで終わりじゃなくて、どんどんどんどん斗猛矢の生きざまを見せていいきたいと思います。今日は登夢くんと、登別のPRキャラクター登夢くんと、観光大使の矢野通選手と一緒に、登別の熱い思いを持って闘いました。登別を代表して闘いました。どうもありがとうございました!」

――明日ももう1度、(新日本プロレスのリングに)上がりますが……。
「そうですね、明日も、今日よりもさらに厚いファイトを、明日もしたいと思います。よろしくお願いします。ありがとうございます。ありがとうございました!」

嘉藤匠馬
「やっぱりヤングライオンだけど、新日本の生え抜きであるし、生え抜きとしての意地はやっぱあるから、そういった意味でよその、よその選手に負けたっていうのは、ほんとに悔しい。次、いつ借り返せるときがあるか全然わからないけど、次はオレがもっと成長して、次やる時までに斗猛矢、上回ってやるよ。ありがとうございました」

第1試合


 ゴングが鳴ると、手4つからバックの取り合い、グラウンドでの腕の取り合い、首の取り合いとじっくりとしたレスリングの攻防を展開。
 互いにローキックで牽制しあい、永田が連続ヒットを奪って倒す。しかし、ザックはオーバーヘッドキックで永田の右腕を痛打。場外に逃れた永田の肩をエプロン上から蹴りつける。
 ザックは変形のダブルアームバー、ショルダーアームブリーカーと続けていくが、永田が振り払ってネックスクリュー。永田がミドルキックの連打から串刺しビッグブート。さらにダブルアーム・スープレックスからブレーンバスターを狙うが、ザックがエルボースマッシュで振り払う。ロープにふろうとしたところで永田が河津掛けからナガタロック。ザックはなんとかロープに手をかけてブレイク。
 永田がローキック連打も、ザックがキャッチしてエルボースマッシュ。さらに腕へのミドルキックを連打も、永田がニールキック。永田がエクスプロイダーを狙うが、ザックが組み付いてフロントネックロック。グラウンドに引き倒して三角絞めに捕らえるも、永田がクラッチを切ってナガタロックII。腕固めに変形させ、場内から「白目!白目!」とコールが起きるが、永田はそれすらもフェイントに使ってナガタロックIII。これを切り返したザックが三角絞めから横に倒して腕十字でギブアップを奪った。

<試合後コメント>
ザック・セイバーJr.
「(※日本語で)ユウジ・ナガタ、ナンサイ? ゴジュウ……ゴジュウゴ? スゴイネ。キョネン、サンカン・ヘビーキュウチャンピオン?(※英語に戻り)凄いことだ。ユウジとのシングル戦は多分2回目になるけど、何度もこれまで一緒にリングに上がってきた。俺の好きなストロングスタイルだ。
さぁ、『NEW BEGINNING』だ。NEWと言いながらあまり新しいことはないがな。だが、来月からは新しいチャレンジャーがやってくる。そしてこの俺が、3度目の『NEW JAPAN CUP』覇者になる。3度とは目覚ましい功績だろう。
誰と闘うことになると思う? 新日本プロレスでもっともハンサムな男、SANADAか? 俺は技術に優れた面白いプロレスをするヤツを相手にしたいな。まぁ、ナイトーとの王座戦でもいいだろう。俺はもう何度もナイトーから白星を獲っている。でも、IWGP世界ヘビー級王座戦となると別の話だ。
(※日本語で)ナンデモイイ。(※英語に戻り)SANADAでもナイトーでもぶっちゃけ誰でもいい。大事なことは、変化の年だということだ。オスプレイもいなくなり、オカダも今週末でバイバイだ。若くて才能のある連中はたくさんいるが、まだまだ子犬だ。まだでき上がっていない。
しかしこの俺、ザック・セイバーJr.は準備万端だ! 今年こそは俺の年だ。これまで俺が築き上げてきたストーリーの集大成だ。IWGP世界ヘビー級王座を獲るだけでなく、俺が新日本プロレスを新しいストロングスタイルの時代に牽引していく!」

永田裕志
「なんか凄えマニアックな技使うよね、ザックは。日本人でああいうタイプはいたけど、やっぱりイギリス人でああいうタイプは珍しいな。ランカシャースタイルに柔術がミックスされて、いろんな闘い方を吸収している感じなんで。
まあ、ブライアン・ダニエルソンに勝った人間と、ブライアン・ダニエルソンに負けた人間として、ここは1発かまして勝利を獲りたかったところだけど、残念ながらそうはいかなかった。2年ぶりの札幌。もしかしたら今日、札幌大会は最後の選手としての試合になるかもしれないなと思ったけど、だから是非とも勝利を獲りたかったですけどね。そうは上手くいかないな。以上です」

──2人と闘った人間として、ザックとブライアン、どちらがテクニカルレスラーだと感じましたか?
「まあ、いろんなグラップリングとか技術を持っているのはザックだと。ただ、それとは別にブライアンはブライアンで、なんていうか闘い方に新日本プロレスのかつてのルーツがあるというか。
対戦相手が俺だったからそれを意識したのかもしれませんけど、やっぱりLA道場で、初期のLA道場(当時のロス道場)で彼はそういうのを猪木会長自ら習ってるんでね。そこからプロレスにドンドン同化していったっていうか、プロレスに取り込んでいった選手なんで、新日本の人間に対してそういう闘い方をしてくるのは、特にあの頃の新日本を知る永田裕志に対して、そういう闘い方で来たっていうのは凄くわかりましたよ。
まあ、どっちがテクニシャンかっていうのはあれだけど、2人ともいろんな色があって強いなっていうか、いい選手だなと。こういう時だからこそ、もっと完璧な状態で臨みたかったし、その状態で臨めなかった俺っていうのはなんか歯がゆいものがありますよ」

第2試合


 HOTが奇襲して試合が始まり、ボルチンに集中攻撃。しかし、ボルチンは3人を相手に無双。成田、裕二郎、金丸を振り回してからのサイド・スープレックス。
 代わる田口は3人にランニングヒップアタックを交互に連打していき、大見得を切ってからヒップアタックを発射も、かわされた上に金丸のアトミックドロップを被弾。成田にタッチ。
 成田は金丸とともにレッグスプレッドを見舞い、チンロックで拷問。裕二郎にタッチ。
 裕二郎はボディスラムからコーナーでの顔面踏みつけ。田口はヒップアタックをアトミックドロップで迎撃されながらも回転地獄ケツで一矢報いて真壁にタッチ。
 真壁は金丸&成田にダブルラリアット。裕二郎にテンカウントパンチからラリアット。さらにブレーンバスターを狙うが、裕二郎が手に噛み付いて脱出し河津掛け。成田にタッチ。
 成田は串刺しジャンピングフロントキックからロープを使ったギロチンモンキーフリップ。さらにプッシュアップバーで殴りかかるも、かわした真壁がラリアット。
 真壁は田口、ボルチンとともにトレイン攻撃。田口のヒップアタックが決まるも、HOTがカット。真壁は成田にキングコング・ニードロップを狙うが、金丸がエプロンからウイスキーミスト。
 リング内に転落した真壁を成田がプッシュアップバーで殴りつけ、ダブルクロスで叩きつけて3カウントを奪った。

<試合後コメント>
田口隆祐
「クソッ。許せねえな……、HOUSE OF TORTURE……。HOUSE OF TORTUREめ。(※時代劇のような口調で)成敗してくれるわ……。成敗してくれるわ……。“HUNTER CLUB(ハンタークラブ)”と名付け、ヤツらを成敗する、新しいチーム。“HUNTER CLUB”!」

第3試合


 オカダの新日本ラストマッチ2連戦初日は、CHAOSメンバーとのタッグ。放送席には後藤&矢野が駆けつけ、日本にいるメンバーは全員集合。
 オカダとオーカーンの対面でゴング。バックの取り合いから始まるじっくりとしたレスリングに始まり、オーカーンが押し込んで張り手。怒って反撃してきたオカダに対し、オーカーンがスリーパーホールド&アイアンクロー。振り払ったオカダがフラップジャックで反撃。背後からニューマンがオカダの後頭部をはたいて挑発。
 オカダがYOSHI-HASHIにタッチ。オカダ&YOSHI-HASHIがオーカーンへダブルのショルダータックルから合体エルボードロップ。さらにオカダのアシストを受けながらのドロップキックを見舞ってからYOHにタッチ。
 YOHはオーカーンにエルボー連打から串刺しバックエルボー。さらにブレーンバスターを狙うが、オーカーンがエルボーで振り払いレインメーカー式一本背負い。アキラにタッチ。
 アキラはYOHにエルボー連打から逆水平チョップ。ティヘラから串刺し攻撃を連打し、コーナートップからダイビング・クロスボディ。さらにロープに飛ぶが、YOHがかわしてネックブリーカー。アキラがトラースキックから組み付くも、YOHがファルコンアロー。両者タッチ。
 石井とコブの対面。ショルダータックルでの真っ向勝負を展開し、打ち勝った石井が帝国の面々を全員ショルダータックルでなぎ倒す。さらにジャーマン・スープレックスを狙うが、コブがボディスラムからその場飛びムーンサルト・プレス。コブはレインメーカー式ツアー・オブ・ジ・アイランドを狙うが、石井はブレーンバスターで投げ返してオカダにタッチ。
 オカダはコブにツームストンパイルドライバーを狙うが、コブが振り払ってドロップキック。ニューマンにタッチ。
 ニューマンはエルボー連打からロープに走り、ランニングフロントハイキック。さらに串刺しドロップキックからサッカーボールキックを叩き込み、ハイキックからオスカッターを決めていくが石井が必死のカット。ニューマンは旋風脚を発射も、オカダがかわしたところにYOSHI-HASHIが飛び込んできてラリアット。カットに来たアキラをYOHがトラースキックで排除。コブがYOHをショルダータックルで、YOSHI-HASHIをクロスボディで排除。石井がコブをジャーマン・スープレックスで排除。オーカーンをオカダがドロップキックで排除。CHAOS4人でニューマンを囲んでエルボー。さらにYOSHI-HASHI&YOHがダブルトラースキック、石井がヘッドバッド、オカダがドロップキックからレインメーカーを叩き込んで3カウントを奪った。

<試合後コメント>
オカダ・カズチカ
「まあ、北海道、今日明日ある中で、ちゃんと泣かずに終われたっていうのは、それで1つの成長なんじゃないかなって思います。でもね、とうとう明日かっていうね。まだまだだいぶ先だと思っていたことが、もう明日かって思うところもあるし。
まあでもね、今日泣かなかったんで、明日も笑顔でね。泣いていなくなっちゃったらみんな心配になっちゃうと思うし、だから笑顔で送ってもらえるように明日も。まあ、本当にいつも……(※しばらく言葉が詰まってから)ずるくない? 泣かなかったのに(笑)。
まあでも、本当に今日、CHAOSと組めて家族みんなと過ごせたっていう部分もあるし、明日もしっかりと。まあ本当に……(※涙をこらえるように)ライオンマークの上で闘いたいと思います。ありがとうございました」

YOSHI-HASHI
「なんか凄く、凄いなんかもういろんな思い出があるからさ。一言では本当に言えないけど、入門してから凄いキツいこととかあったけど、やっぱり彼の存在とかって凄く大きくてさ。
なんか今よりも上下関係がもっともっと厳しかった時でもさ、喋ってさ、こういう時どうしようみたいなこと、やっぱこの業界は僕よりも彼の方が先輩だから、そうやって聞いた時とか、『別にいいんすよ、そんな』みたいな感じで、凄く励ますようなことを言ってくれてさ。だから、そういうのがあって、練習生の時とかもなんかキツい時とかも耐えられたから。
まあ、これから外に行って、いろいろ凄く大変なことも絶対あると思うけど、でも他の人たちがなんと言おうと僕もそうだし、CHAOSのみんなは絶対オカダの背中を押していると思うから。まあ押していきたい。だから、どこに行ってもやっぱり仲間としてはずっとずっと続いていくし、心の絆というかさ、そういうの俺は絶対にあると思っているから、どこに行っても彼の背中を押したいと思いました。
とにかくもう本当に感謝しかないっすね。ありがとうというだけです。そして、俺は俺で頑張っていくし、これで終わったわけじゃないから。これからも頑張っていきます。ありがとうございました」

──オカダ選手との関係の中でやり残したことはありますか?
「やり残したことは、できたら、こうやってCHAOSで一緒にリングで同じコーナーで立つことが多かったけど、でももっと対角線上で立ちたかったなっていうのは正直な気持ちですかね。
もっとシングルもそうだし、タッグとかでも当たりたかったなっていうのが唯一の心残りかなと思います。でも、これで終わったわけじゃないから。まだどうなるかわかんないから。だから、とにかく自分は自分で頑張っていきます、はい。ありがとうございました」

YOH
「(※手に持ったオカダドル、そして肩にかけていたオカダTシャツを手に持って、しばらく無言で眺めてから)これから先さ、どうなるんだろうって、どこ行くのかなってさ、どうなっちゃうんだろうって考えてたんだけど、それはこの先CHAOSは、“DIRECT DRIVE”のYOHが中心で回していきます」

グレート-O-カーン
「地方再生っていうのは、もっとわかりやすい言葉で言うと、いつ何時、誰とでも、どんなルールでも闘うっていう闘魂の表れだよ。闘魂を語った男が、オカダが辞めるな。でも、いつ何時、誰とでも、どんなルールでも闘うのが闘魂じゃねえのかよ、オイ。
最後なんだろ、明日? 『G1』ではここで敗れたな。余はもちろん対戦OKだ。地方再生で闘わせろって、このコメントを通して会社にも伝えてある。あとはオカダ、お前次第だろう。舞台は揃った。タイミングもバッチリだ。頭下げてやってもいいよ。お願いします。余と闘ってください。あの時の借りを返させてもらうぞ」

ジェフ・コブ
「俺が単独でバックステージコメントをやるのは久しぶりというのは面白いことだな。それはなぜか? なぜならUNITED EMPIREは1つのまとまったユニットだからだ。誰かが去る時は誰かが台頭する。俺が動いているのを君たちが最後に見た時、そう、俺は怪我をしていたな。そのせいで少しの間リングから遠ざかっていた。だが俺は戻って来た。オスプレイが世界に向けた最後の試合を見逃すつもりはなかったさ。
だからジェフは何を考えたか? 長いプロモーションになるかもしれないが大丈夫だ。時間はある。俺たちはどこにでもいることができる。明日ここサッポロでは雪が降る。そう、この最後のツアーを振り返ってみよう。俺たちが落ちていた時、リーダーのオスプレイがいなかったことに少しがっかりした。俺が怪我をし、連れ去られた時、BULLET CLUBのWAR DOGSのヤツらに皆がやられた時のことだ。
だが、もう一度振り返ってみると、オスプレイ、アンタが休みをもらうのは当然のことだった。俺たちはアンタがいなくてもやりきれた。俺たちの誰かがいなくなった時は、他のヤツが代わりに立つ。さて、インターネットの噂話についてだ。インターネットだ。わかるだろう? あのタカタカ(キーボードを)打つやつだ。それが聞いてくるんだ、『誰がUNITED EMPIREを率いるのか?』、『誰が一歩前に出て、UNITED EMPIREを導き、俺たちが行くべき道へ戻すのか?』とさ。サンキュー。
さて、2020年、ちょっと過去の話をしようか。(※日本語で)2020ネンネ。(※英語に戻して)俺がUNITED EMPIREに加わるよう打診された時、ウィルに『俺はリーダーにはならない』と言われた。そして俺はウィルに向かって『リーダーはいらない』と言った。ウィルはずっと良いヤツだったし、今でもそうだし、ここでもそこでも良いヤツだ。
わかるか? 俺たちにはリーダーはいらない。だが、最終的にはアイツは台頭し中心となって、UNITED EMPIREのリーダーとなったのさ。さて、個人的には、グレート-O-カーンが言ったように、俺たちは皆、目的のために集まり、各々がそれぞれの部門、それぞれのユニットのエンパイアであり、そして共に団結していると信じている。だから、俺の立場としては、リーダーは必要ないと思う。
リーダー、それ自体は。今現在、グレート-O-カーンがチャンピオンベルトを保持している。だからあの男を前に置くつもりだ。アイツはチャンピオンだからな。チャンピオンだからだ。あの時、ウィルは世界ヘビー級チャンピオンだったのと同じことだ。それからウィルは怪我をした。その後何が起きたかわかるか? グレート-O-カーン、HENARE、ジェフ・コブ、俺たちが打席に上がった。俺がオカダとちょっとした抗争をしていた時、俺が前に出てリーダーボードを取った。そして俺がやられ、グレート-O-カーンやHENAREが最前線に立った。
俺が前に出た時に思ったことは、本質的に“リーダー”はいらないんじゃないかってことだ。だから誰がトップに立とうとも、何が起ころうと俺はサポートする。もし俺がトップに立った時には、UNITED EMPIREの兄弟たちが俺を支えてくれることを期待する。もしグレート-O-カーンがトップなら、俺たちは皆でアイツをサポートする。TJPがトップに立ったならば、俺たちがサポートする。フランシスコ・アキラ、アーロン・ヘナーレ、UNITED EMPIREのメンバーでトップまで来たヤツは、誰でも俺たちは支える。君たちは最終的にUNITED EMPIREは崩壊したと思っているかもしれないが、ノーだ。俺たちは互いに助け合って、この忌々しいレースを完走するつもりだからだ」

フランシスコ・アキラ
「勝たなきゃいけないのはわかってる。でも今は、オカダの新日本プロレスでのセミ・ラストマッチの試合に参戦できたことを嬉しく思うよ。このことが闘い続け、上を目指し続けるための俺の後押しになり、たくさんのパワーをくれるんだ! いつかオカダが戻って来る日までね。俺はこのジュニアヘビー級を制覇するつもりだ。そしてYOH。YOH、お前とまた闘いたいよ」

カラム・ニューマン
「なあ、このクソな国に来て以来、ずっとこうだ。『カラム、とっても良いよ。ジェイ・ホワイトみたいだ』、『カラム、とっても良いね。フィン・ベイラーみたいだ』、『カラム、とっても良いぞ。次のオスプレイだ』。だが、わかるか? 俺はそんなクソなヤツらじゃない。どのヤツらとも違う。速さのプリンス、スピード・スターのキング、カラム・ニューマンだ。
そうさ、毎回リングに上がるたびにケツを蹴られてる。だが、わかるか? リングに上がるたび、『カラム! カラム! カラム!』と歓声が起きるたびに、もっと闘いたくなるんだ。だからプリンス・デヴィットとも、ジェイ・ホワイトと呼んでもいいし、次のオスプレイと呼んでもいいさ。いつもそう言われてるのはわかってる。だが時が来れば、皆そんなクソなことは忘れる。この会社にこれまで現れたヤツの中で最高の男になってやる」

第4試合


 L.I.Jの奇襲で試合開始。場外に散っていく中でBUSHIとTAKAが残ってやり合い、BUSHIがティヘラで先制しトペ・スイシーダを狙うが、TAKAがスーパーKで迎撃。SANADAにタッチ。SANADAが出てくると、BUSHIが内藤にタッチ。
 内藤がロープに飛ぶも、SANADAが足を取ってパラダイスロックを狙う。内藤が振り払うと振り子式ドロップキックを発射も、SANADAが前蹴りで迎撃。ロープに飛んだ内藤がバックエルボーからスライディングキックを見舞いヒロムにタッチ。ヒロムがDOUKIを挑発すると、DOUKIがタッチを受けて出てくる。
 ヒロムがハサミワザから串刺しラリアット。さらにロープに飛ぶも、DOUKIがフライングクロスチョップで迎撃。トペを狙うDOUKIに対し、ヒロムが即座にリングに飛び込んでスライディングキック。ヒロムが投げようとするが、DOUKIが振り払ってトペ・レベルサ。両者タッチ。
 辻と上村の対面。上村がアームドラッグからかんぬきを狙うが、辻が振り払ってジーン・ブラスターを発射。ジャンプしてかわした上村が逆エビ固めに捕らえるが、辻がロープを掴む。上村が串刺しダブルチョップからバックドロップ。さらにドラゴン・スープレックスを狙うが、辻が前落としから顔面への膝蹴り。さらにコンビネーションキックで畳み掛けるも、上村が浴びせ蹴り。両者タッチ。
 鷹木とタイチの対面。鷹木が串刺しラリアットからグーパンチ連打。タイチもステップキックからアックスボンバーを狙うが、鷹木がかわしてショルダータックル。タイチが即座に起き上がってフロントハイキック。互いにチョップの打ち合いから鷹木がパンピングボンバーも、耐えたタイチが龍魂ラリアットにカウンターする形でアックスボンバー。タイチがTAKAにタッチ。
 TAKAがトランスレイヴからスーパーK。さらにみちのくドライバーIIを狙うが、鷹木が振り払って龍魂ラリアット。さらにヒロム、BUSHIとともにトレイン攻撃。締めに内藤がマンハッタンドロップを見舞い、鷹木がパンピングボンバー。BUSHIがトペ・スイシーダで飛んでいって救援を断ち、鷹木がパンピングボンバーで叩き伏せてTAKAから3カウントを奪った。

<試合後コメント>
タイチ「長かったような短かったような、長かったのか? まあようやくこの日が来た。まあ俺もまた無事に札幌に帰ってきて。
で、何を賭けるって? YouTubeか? 何を賭けるか決まったのか、鷹木? まあいいや。ここでグズグズ言ってもわかんねえ。直接行くわ。直接聞いてやるわ」

上村優也
「今日負けちゃったけど、明日、負けたら髪の毛はもちろんプライドも持ってかれるんだよ。絶対明日、負けるわけにはいかねえんだよ。俺が明日勝って、この札幌中の雪が溶けるぐらい熱い試合をして、俺が勝ちます。ありがとうございました!」

DOUKI
「さて、楽しい楽しい『FANTASTICA MANIA』も終わって、明日はいよいよヒロムとのシングルマッチだな。『FANTASTICA MANIA』の前、もう10日以上前になるな。誰もお前のコメントなんて憶えてないと思うけど、俺にとってはしっかりと答えたいコメントだったんだ。答えさせてもらうよ。
IWGPジュニアのベルト、『SUPER Jr.』、もちろんそれを狙って、そのために新日ジュニアにいる。そんなことは当たり前だ。でもな、お前とのシングル、ジュニアのベルト、それはよ、俺にとっては全く別価値のものなんだ。もちろんお前がベルトを持ってたら最高だったよ。
でもな、ベルトがなくたってお前はよ、俺にとって世界で一番倒す価値のある選手だ。もう1つ、ファンがどう思っている……なんかいろいろ言ってたけどよ、関係ねえよ。俺がプロレスラーになったのは、俺がプロレスラーになりたかったからだ。誰に頼まれてなったわけじゃない。だからよ、ファンがどう思ってたって関係ねえよ。
いいか? 『お前にはどうせ無理だ』、『どうせDOUKIは勝てない』、そんなことを思われても俺には関係ねえよ。テメェの力で、自分の力でソイツらの目を変えてやるんだよ。まあ、そう言っても過去お前とのシングル、4戦全部負けてるよ。いいか? 負けたヤツの言葉に力がないのは、2年前に痛いほど知らされている。
だからよ、明日はただただ勝つのみ。実力の差がどうだって? 前回のタッグマッチでお前に1本獲ってるな? ホルヘ・リベラ・スペシャル、それだけじゃない。俺はよ、もう昔とは違うんだよ。まあ、明日楽しみにしてろよ。明日が楽しみで仕方ないな」

内藤哲也
「昨日の会見で言ってたけど、SANADAはいま過去最高のコンディションらしいよ。つまり、1月4日東京ドーム大会よりも強いということ。そんな状態のSANADAが明日、俺に負けてしまったら、彼はもう立ち直れなくなっちゃうんじゃないの?
SANADAをライバルだと認めた男の、新日本プロレス最後の闘いが行われる明日の札幌大会。SANADAをライバルと認めた男に、ベルトを持ったカッコいい姿を見せられたらいいね。まあ、無理だと思うけどね、カブロン!」

辻陽太
「オイ、上村、そしてJust 5 Guys。俺はな、バカなヤツが嫌いなんだよ。1つ1つの発言、行動、それの意味をしっかりと理解してアンサーをくれよ。上村、この言葉を踏まえた上で、明日、お前の全てをぶつけてこい」

高橋ヒロム
「いよいよだな、DOUKI、DOUKI。お前の成長はこの俺が一番よくわかっている。一番よくわかっているからこそ、お前を絶対に倒してやる。じゃないとDOUKI、お前が成長しないだろう?
もっと上にな、もっと上に、もっと上に、もっともっと成長してくれないと困るんだよ。俺楽しくねえんだ。だから、俺は明日、負けるわけにはいかないんだよ。DOUKI、俺のことを精一杯楽しませてくれよ? ハハハハハ!」

BUSHI
「いよいよだな。やっとここまでたどり着いたよ。明日だよ。なあ、間に『FANTASTICA MANIA』を挟んで、この約1カ月間、Just 5 Guys、お前らと前哨戦をさんざんやってきたよ。俺にとっても、TAKAみちのく、お前にとっても明日のシングルマッチ、大事な試合になるはずだろ?前哨戦、最後の方は結果は出なかったけども、どうだ? 俺は今日元気にしているぞ。いよいよ明日だよ。なあ、楽しもうぜ」

鷹木信悟&タイチ
鷹木「鷹木信悟、無事イギリス遠征から帰りました。『FANTASTICA MANIA』ではな、ティタンのセコンドにL・I・Jのメンバーが就いて、全員集合しましたなんて、鷹木信悟忘れてるけどよ、バカ野郎! 俺はきっちりイギリスで仕事してきたんだよ。
まあゲイブ・キッドが負傷欠場したから相手は変わっちまったけど、トレント・セブンだか、セブンイレブンだか、ラッキーセブンだか忘れたが、しっかり勝利して帰ってきたぜ。誰も知らねえかもしんねえけどよ。明日だ、明日! オイ、Just 5 Guys、もう明日で決着でいいだろう。(※コメントスペースの向こう側から壁をドンドンと叩く音が聞こえ、来にする素振りをするもそのまま)3対2とか……(※音を気にしつつも、構わず続けて)4対1とか……」
タイチ「(※突然姿を現し)もういいか、そのへんで? もういいか、そのへんで?」
鷹木「(※タイチの方を向いて)オイ、なんだ、喋ってんだろ、オラ!」
タイチ「オメーも前回、俺が喋っている時に来てんだろう」
鷹木「オオ!」
タイチ「今日来てやったんだよ」
鷹木「忘れてたよ、忘れてたよ」
タイチ「結局、テメェは賭ける、賭けるって中途半端になってきたからよ。どうしたんだよ?」
鷹木「あ、そうだったか?」
タイチ「どうしたんだ?」
鷹木「イギリス行って、時差ボケで忘れちまったよ。なんだっけ?」
タイチ「知らねえよ。それはテメェの都合だろう」
鷹木「ええ!?」
タイチ「なんだ賭けるとかどうしたとか」
鷹木「オオ、そうだよ! そうだよ! SANADA、内藤がベルトを賭ける。陽太と優也が髪の毛を賭ける。なあタイチ、俺とお前もさんざんやってきた。KOPWとかシングルとかさんざんやってきた。何か賭けなきゃ、オイ、面白くねえよな?」
タイチ「足りねえんだろ、男と男のプライドの闘いじゃ? もうさんざんやってるしな、それ」
鷹木「そうだな。意地とプライドなんか当然だもんな。で!」
タイチ「どうすんだよ?」
鷹木「YouTube? お前言ってたな、YouTubeどうのこうのって」
タイチ「オメェが言ったんだろ?」
鷹木「俺か? 忘れちまったよ、大阪のことなんか。YouTubeどうこう言うんだったらよ、お前よ、札幌地元だろ? 地元で負けたらとんでもねえ恥だよな? オイ、賭けるんだったらよ、お前が明日俺に負けたら、永遠とは言わねえよ。1年間は札幌に出入り禁止っていうのはどうだ?」
タイチ「俺が負けたら札幌出入り禁止?」
鷹木「1年間出入り禁止」
タイチ「お前も?」
鷹木「優しいだろう、1年間って」
タイチ「お前が負けたらお前も札幌出入り禁止か?」
鷹木「なんでだよ」
タイチ「そうなるだろう。俺だけ出入り禁止か? オメーは負けたらなんだ? オメーも札幌出入り禁止か?」
鷹木「なんかYouTubeどうのこうのって言ってたよな」
タイチ「(※急に激昂して、鷹木に蹴りかかりながら)何をオメェ調子のいいことばっかり抜かしてんだ、この野郎!」
鷹木「突然、意味わかんねえな」
タイチ「お前の調子いいことばっかり抜かしてんじゃねえ、コラ!」
鷹木「なんだ、ビビってんのか?」
タイチ「お前が札幌出入り禁止になっても関係ねえだろう。俺は札幌出入り禁止にされたら家に帰れねえだろう、バカ野郎!」
鷹木「知らねえよ、そんなの」
タイチ「何!?」
鷹木「1年間でいいよ。1年間帰んなきゃいいだけだろう」
タイチ「じゃあ、テメェも山梨帰んな」
鷹木「そりゃ困るよ。3月8日にお前……」
タイチ「だから、テメェの調子のいいこと抜かすなって言ってんだ、コラ!」
鷹木「どうすんだよ?」
タイチ「どこ行ったんだよ」
鷹木「じゃあ、意地とプライドでいいか?」
タイチ「1年か? 1年帰れねえ。じゃあ、なんだ? YouTube、1年停止でも痛いか? じゃあ、お前、1年停止賭けるか?」
鷹木「YouTube? まあ俺も持ってる、お前もチャンネル持ってる」
タイチ「テメェが言ったんだろ、YouTube」
鷹木「1年間停止……ちょっと相談しねえといけねえな」
タイチ「ビビってんのか、お前?」
鷹木「ハハハハハ! ビビるわけねえだろう」
タイチ「別に賭けなくていいぞ、じゃあ」
鷹木「オオ、待て待て。お前、YouTube命懸けてんだろ?」
タイチ「オオ、だろうな」
鷹木「困るのはお前の方だろう?」
タイチ「そうだよ。どう見たってそうだろ」
鷹木「どっちがいい? 札幌出入り禁止なのか? YouTubeなのか? どっちの方がしんどいんだよ。しんどい方を選ばせてやるよ」
タイチ「オオ、いいとこ突くね」
鷹木「いいとこ突く(笑)」
タイチ「でもよ、俺、YouTube、いっぱい背負ってるもんあんだよ。小さいながらもやってんだよ、いろんなヤツらの思い背負って。そっちの方が力でっから。オメェも持ってんだろ?」
鷹木「持ってるよ」
タイチ「大して変わんねえ登録者数抱えてよ、やってんだろ? じゃあ、テメェ賭けろ、YouTube」
鷹木「お前ほど小まめにやってねえけどな。わかったよ。どうせ賭けるなら同じ方がいいもんな」
タイチ「どっちもリスクあるもん賭けろ。まあ、俺の方がリスクあるけどな。俺の方がさんざんやってんだよ」
鷹木「まあ確かにお前の方が長くやってるからな。長さは関係ない! 登録者はまあ確かにお前の方が少し上かもしんねえけどな、俺も登録者3万、4万背負ってんだよ」
タイチ「決まりだな、これで」
鷹木「YouTubeを背負って、YouTube賭けるんだな? 負けたら、1年間停止じゃ面白くねえよな? ベルト賭けたり、髪の毛賭けてんだ」
タイチ「そうなるよね」
鷹木「3年か……5年か?」
タイチ「3年? 5年? 面倒臭えな。消すか? 消しちまえよ。もう辞めちまえよ」
鷹木「言ったな? あんだけ命懸けてるYouTube、負けた方が削除だ! 削除でどうだ?」
タイチ「やってやるよ。負けなきゃいいだけだろ? オイ、リング上もYouTubeも同じぐらいプライドと意地、命懸けてやってんだよ。それ見してやれ」
鷹木「オシ、やろう」
タイチ「それ背負って。その方が俺も力でそうだから。やってやる」
鷹木「やるな?」
タイチ「オオ、やってやる。言ったな?」
鷹木「地元札幌でな、YouTube賭けて。最高じゃねえか」
タイチ「最後だぞ? これで最後だぞ?」
鷹木「ヨシ、いいぞ」
タイチ「今日やりたいんだったらやっとけよ。俺はやるけどな。今日でこれ最後だ。お前、言ったな? 言ったな? 言ったな、コラ!? ヨシ、わかった、コラ! 逃げんな、コラ!(※と言って引き上げる)」
鷹木「俺は昨年の4月、鹿児島でギブアップしてない、レフェリーストップで負けてんだよ。これ以上な、カッコ悪い姿見せるわけにはいかねえだろう。タイチの地元で俺が勝利してやるよ! そして、YouTubeを削除するのは、タイチだ。あとは明日、試合で見せる」

第5試合


 ゴングとともに両者突っ込んでいき、熾烈なロープワーク合戦を展開。岩谷がジャンピング・バックエルボーで先制も、串刺し攻撃を狙ったところを白川がカウンターの低空ドロップキックでヒザを撃ち抜く。
 白川は足4の字固めの形からヒザを落とすニークラッシャーなど多彩な形のニークラッシャーからロープに足をかけてのニーロック、ヒザへの低空串刺しドロップキック。さらに串刺し攻撃を狙うが、かわした岩谷が「バカタレッ!」とバカタレスライディングキック。
 岩谷はロープ際での串刺しドロップキックからダブルリストアームサルト。コーナーに上ってフロッグスプラッシュを狙うが、白川が下から追いすがって雪崩式ドラゴンスクリューで叩き落し、足4の字固め。完全に決まり切る前に岩谷がロープに逃れる。
 白川はネックスクリューから肩車で担ぎ上げるが、岩谷がリバースフランケンシュタイナー。
 両者膝立ちになりながらのエルボー合戦を展開し、岩谷が優勢となるも白川が顔面への強烈なビンタ。岩谷もビンタで返して顔面の張り合いに。ロープに飛んだ白川だったが、岩谷が追走して首投げからサッカーボールキック。さらにジャーマン・スープレックスから顔面へのトラースキック、さらにコーナーに上ってフロッグスプラッシュもカウントは2。
 岩谷はコーナーに上ってムーンサルト・プレスを発射も、白川がかわして自爆させグラマラス・ソード。さらにフィギュア・フォー・ドライバーMINAから足4の字固め。逃れようとする岩谷を白川が執念で捕らえ続けるも、岩谷がなんとかロープを掴む。
 白川はローリングエルボーからバックブローを叩き込み、インプラントDDT。さらにフィギュア・フォー・ドライバーMINAを狙うが、岩谷が着地してツームストンパイルドライバー。痛む足を引きずりながらもバズソーキックを叩き込み、串刺しバカタレスライディングキックからミサイルキック。「まだまだァッ!」と雄たけびを上げて再びコーナーに上がりダイビング・フットスタンプ。「まだまだァッ!」とコーナーに上ってムーンサルト・プレス。さらに「終わりィッ!」とドラゴン・スープレックスを狙うが、一瞬の隙を突いた白川がグラマラス・コレクションMINA。これを2.9で返した岩谷がカウンターのトラースキックからドラゴン・スープレックス・ホールド。さらにバズソーキック、トラースキック、バズソーキックと連打し、奥の手の二段式ドラゴン・スープレックス・ホールドで叩きつけて3カウントを奪った。

<試合後コメント>
岩谷麻優
「STARDOMファンのみなさん、新日本プロレスファンのみなさん、今ここで、(※IWGP女子王座のベルトを掲げながら)2.23札幌大会試合後にこのベルトを持ってコメントしているのが岩谷麻優! この4度目の防衛戦メチャクチャ緊張したし、やっぱ疲れたし、痛いし、もうメチャクチャキツかった。マジでキツかった。ホントに。こんなに苦戦するとは思ってなかった。
正直、白川未奈ナメてた。ちょっとギリギリの闘いで危なかった。マジで危なかった。でもやっぱり、このベルトに挑戦してくる人、マジでみんなホントに想いが強い。このベルトに挑戦して獲れなかった人の気持ち、自分が何もかも背負ってこのベルトの歴史を作っていく。自分の目標、このIWGPという名のついたベルトの最多防衛記録を作る。それは試合内容でも超えるし、記録でも超える。
みなさんの記憶に残る試合をこれからしていく。だから、これから数年先の岩谷麻優の覚悟と共に、このベルトと一緒に歩んでいくんで、これからも目を離さないで見守っててください。また次の防衛戦、相手まだ決まってないですけども、次の挑戦者待ってます。誰でも、いつでも待ってます。
(※祝杯用の缶ビールを手に取り)普段お酒は飲めないけども、このビール、これで乾杯して1日を良い気持ちで終えて、明日のSTARDOMの大会に向かいたいと思います。本日はありがとうございました」

――また新日本のリングで防衛戦をしたいですか?
「したいです! ホントに今日試合をして思いましたよ。やっぱり、みんな岩谷麻優、STARDOMのこと知ってくれてはいるけど、まだ『ちゃんと試合を観たことない』って人も多いと思うので。女子も負けてないよ、女子の闘いもやっぱ面白いよね。これからも新日本プロレスに華を添える、そんなつもりはないですよ。
新日本プロレス、この集客力、この知名度を利用してSTARDOMがのし上がっていく。そして今度はSTARDOMに新日本プロレスが……? いや、それはまだまだ先の話ですけど。今度はね、そういうことも考えていきたいなと思います。これからもたくさん試合をしたいです。よろしくお願いします」

白川未奈
「(※目に涙を浮かべながら)泣いてない……。IWGPは高かった……IWGPは遠かった。でも、そこで諦めないのが白川未奈だから。今まで無理と思っても、歯食いしばってやっていけば、今日も憧れだったセルリアンブルーのマットで試合ができたし、夢は諦めなければ絶対掴めるってところをSTARDOMのファン、そして新日本プロレスのファンにも、IWGP必ず獲って証明します」

第6試合


 今年の1・4東京ドーム大会で最大のライバルである高橋ヒロムを破ってIWGPジュニアヘビー級王座を戴冠したエル・デスペラード。戴冠直後のインタビュースペースで金丸義信&SHOの襲撃を受け、HOUSE OF TORTUREとの因縁防衛ロードがスタートした。
 金丸は打ち破ったデスペラードだったが、SHOは試合後に襲撃したり、マスクやベルトを強奪したりとやりたい放題。デスペラードは「お前はタイトルマッチが出来る顔じゃあない」と門前払いしようとするが、度重なる挑発についにブチ切れて「SHOが負けたらSTRONG STYLE加入」という条件を突きつけてタイトルマッチを認めた。

 まずはSHOの入場曲が流れるが、中々入場してこない。すると、中からSHOをヘッドロックで捕らえつつIWGPジュニアのベルトを肩にかけたデスペラードが登場。デスペラードはSHOをいたぶりながらリングへ連行。ここでようやく試合開始のゴングが鳴る。

 ゴングが鳴った瞬間にデスペラードがバックドロップからマフラーホールド。ロープブレイクしたSHOが逃げ出そうとするが、デスペラードはすぐに追っていく。すると、SHOは本部席からベルトを奪ってデスペラードの顔面を殴打。
 なんとかデスペラードがリングに戻るも、SHOがラリアットからスネークバイト。一度は意識を失いかけたデスペラードだったが、なんとかロープに足をかける。SHOはパワーブリーカーからショックアローを狙う。しかし、ヒザの痛みから体制が崩れてしまい、その一瞬を見逃さなかったデスペラードがヒザへの低空ドロップキック。もう1度ショックアローを狙うSHOだったが、デスペラードがスパインバスターで切り返す。

 デスペラードはさらにニークラッシャーからドラゴンスクリュー。間髪入れずにマフラーホールドに捕らえてヌメロ・ドスに移行しようとしたその瞬間に会場が暗転。暗闇の中で激しく争う声とデスペラードの声が響く。

 会場に明かりが戻ると金丸がデスペラードを痛めつけている光景が広がる。SHOがトーチャーツールを持ち出して振りかぶるが、ここに猛然と田口隆祐が駆け込んできてSHO&金丸へヒップアタック。そのまま金丸を連行していき、再び1vs1に。

 デスペラードは、リング鉄柱へ叩きつけるニークラッシャー。リングに戻してドラゴンスクリューからヌメロ・ドスでガッチリ捕らえる。SHOが上体を起こして抜け出そうとすると、デスペラードはインプラントで突き刺してからピンチェ・ロコを狙う。

 しかし、SHOはデスペラードを突き飛ばしてレフェリーにぶつけ、ブラインドを突いて急所攻撃。さらにベルトをリングに持ち込んで殴りかかるが、デスペラードがカウンターのロコ・モノ。

 場外に逃げ出したSHOがリングの下からイスを取り出し、トペ・コンヒーロで飛んできたデスペラードの顔面にフルスイング。さらにイスに座らせてから別のイスで頭をぶん殴る。
 しかし、もう一発と振りかぶったところでデスペラードが急所蹴り。怯んだSHOの顔面をイスにセットした上で別のイスでフルスイング。SHOも大ダメージを負う。

 ふらふらとリングに戻るデスペラードだったが、リングの下に潜んでいた成田蓮が突然登場。デスペラードを場外でスリーパーホールドで捕縛している間にSHOがリングへと戻り、デスペラードが場外カウントアウト負け。

 SHOは、CHAOS時代についぞ届かなかった至宝をいとも簡単に手にした。

<試合後コメント>
SHO
「(※祝杯用の席に座って、IWGPジュニアのベルトを見せながら)そういうことじゃ、この野郎、オイ。(※不気味に笑いながら)アァァァ、オイオイオイ、オイ、デスペ! ざまーみろや、オラ! オイ、オイ、これが今までのジュニアの雑魚どもと、この俺の格の違いや、この野郎、オラ! 余裕よ、こんなもん、オイ! オイ、デスペ! お前がやろうとした予選会はよ、明日、やってやるよ。この俺に挑むためにな。しかも、今年のドームをメインでやった2人が、俺に挑むために明日闘うんやぞ、この野郎、オラオラ!(※立ち上がりながら)他のヤツらとはな、格が違うんだ、この野郎、オラ! ハハハハハ! 余裕よ!」

エル・デスペラード
「(※床に仰向けに寝転がり、上半身を起こしてから)テメェらは許さん……(※と言って立ち上がり引き上げる)」

第7試合


 長年に渡って新日本プロレスの象徴であり続けたオカダ・カズチカが去ることとなり、奮起したのは26歳の海野翔太。
 オカダが去ることを不安に思うファンに向け、「これから新日本プロレスは新時代に突入する。新時代の新エースは俺だコノヤロー!」と力強く宣言し、次代の波を感じさせた。

 同じく新日本を去ることになったタマ・トンガは、「俺の代わりにEVILをぶちのめしてくれ。そしてNEVERのベルトを取り戻してくれ」と海野に願いを託した。
 この日のNEVER無差別級王座戦は、海野にとって次代の騎手としての地位を確立するための試合であり、友との約束を果たすための試合という重要なものだった。

 一方のEVILは、「前王者の邪気が付いている」としてNEVERのベルトを黒のスプレーで塗りつぶすなど悪行三昧。ファンも“EVIL退治”を海野に託していた。

 入場してきたEVILは見せつけるかのようにさらに黒スプレーでベルトを塗りつぶすが、これにブチ切れた海野が奇襲して試合開始。
 スピード感あるドロップキックなどでEVILを場外に排除した海野だったが、介入してきたディック東郷の存在に気を取られてEVILのラリアットを被弾。
 EVILは場外で海野の顔を踏みつけながら本部席のマイクを奪って「このベルトは俺のものなんだよ。分かんねーのか?テメーには指1本触れさせねーからな!」と高笑い。

 EVILは海野をリングに放り込んで逆水平チョップやサミングでいたぶり、いつの間にか東郷がコーナーマットを外していた金具むき出しのコーナーに海野を叩きつける。
 連続体固めでスタミナを奪ったEVILが場外に放り出すと東郷が暴行。再びリングに戻すが、海野はスライディングキックで東郷をふっ飛ばし、EVILにもドロップキックを見舞って逆転の狼煙を上げる。

 海野は串刺しエルボースマッシュ、フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドと連撃。しかし、EVILが仲間が助けに来たかのようなフェイントで追撃を阻止してフィッシャーマン・バスター。すると、海野も仲間が助けに来たかのようなフェイントでやり返してエプロンへの断崖式DDT。

 海野はミサイルキックからニーアッパー、イグニションと連撃しSTF。ここでゴングが打ち鳴らされると、試合終了と思った海野が技を解除。しかし、これは高橋裕二郎が勝手に本部席のゴングを鳴らしただけであり、試合は続行中。EVILはレフェリーに海野をぶつけて昏倒させ、リング上を無法地帯にする。

 東郷&裕二郎が海野を2人でいたぶっていき、EVIL&裕二郎が逆さ吊りにするなかで東郷が股間へのダイビング・フィストドロップ。2人目に登場したレフェリーがEVILに詰め寄っている間に裕二郎が海野をピンプジュースで突き刺し、EVILがEVILを狙う。

 海野はこれをリバース・ツイスト・アンド・シャウトで切り返し、ショットガンドロップキック。さらに突っ込んでいくが、EVILがレフェリーを盾にして誤爆させ、2人目のレフェリーも昏倒。
 東郷がスポイラーズチョーカーで首を締め上げ、EVILが東郷とともにマジックキラーを狙う。これを阻止した海野がEVILをスイングDDT、裕二郎に延髄斬りからジャーマン、東郷にはホップアップ式エルボースマッシュを見舞って大暴れ。
 海野はEVILにローリングエルボーからジャーマン・スープレックス・ホールド。3人目のレフェリーが現れてカウントを叩くが、2で返される。
 海野はタマの技であるガン・スタンからブレイズブレイドを叩き込み、デスライダーを狙う。これを振り払ったEVILがラリアットからダークネス・フォールズ。続けてEVILで叩きつけて3カウントを奪った。

<試合後コメント>
HOUSE OF TORTURE
EVIL「よーし、まずは乾杯するぞ。チアーズ!(※裕二郎、東郷と共にビールで祝杯をあげる)オイ、海野翔太いいか? ざまあみろってんだコノヤロー! これが現実だよバカヤロー。
(※NEVER無差別級王座のベルトを指しながら)いいかオイ、このベルトはよ、いま俺が持っている時点で、この団体で一番価値の高いベルトに上がった。そういうことだ。オイ、悔しかったらよ、獲りに来いよ。わかったか、よく覚えとけ。ウーッシ。行くぞ」
東郷「もう一杯……!(ビールをもう一口飲んで、控室へ)」

第8試合


 棚橋は昨年12月に新日本プロレスの代表取締役社長に就任。
 アントニオ猪木氏、坂口征二氏、藤波辰爾に続く4人目の選手権社長となった棚橋は、今年1月4日の東京ドーム大会でザック・セイバーJr.からNJPW WORLD認定TV王座を奪取。
 翌5日に田口隆祐を破って初防衛に成功した棚橋だったが、直後にUFCやWWEで活躍したマット・リドルがスクリーンに現れて宣戦布告。「俺の照準は新日本のエース、タナハシサンに向いている。楽しみにしてるぜ、ブロ!」と挑戦表明を行った。

 ゴングが鳴ると、手4つから始まるじっくりとしたチェーンレスリングから互いに髪をつかみ合っての意地の張り合いに発展。棚橋がブーメランアタックを放てば、キャッチしたリドルが腕十字を狙うという緊張感ある攻防が展開。
 棚橋はリングを出たり入ったりしながらエアギターを奏でる挑発でリドルのペースを乱し、プランチャ。さらにサンセットフリップを発射するが、かわしたリドルがランニングニーをクリーンヒット。

 リドルは逆水平チョップを連打していくが、棚橋は太陽ブローの連打でロープ際に追い込む。リドルはぶら下がり腕十字の形で棚橋を場外に放り出し、ひねりを加えたラ・ケブラーダ。リングに戻してセントーンからひねりを加えたムーンサルト・プレスを放つ。これをかわした棚橋がツイスト・アンド・シャウトからスリングブレイドを決める。

 棚橋がコーナーに上がろうとするが、リドルがエプロンに落としてロープ越しのジャーマン・スープレックスを狙う。棚橋はロープ越しのドラゴンスクリューからコーナーに上ってハイフライアタックを発射するが、リドルは地対空ジャンピングニーで撃墜。

 リドルが担ぎ上げると棚橋が丸め込みで粘ってドラゴン張り手。再びスリングブレイドを狙ってロープに飛ぶが、リドルが追走ジャンピングニー。すかさずブロストーン(※変形ツームストンパイルドライバー)で突き刺して3カウント。わずか8分35秒で棚橋を破る圧倒的強さでリドルが第3代王座戴冠を果たした。

<試合後コメント>
マット・リドル&ザック・セイバーJr.
リドル「元気か? (※用意されていた祝杯用の缶ビールを手に取り)これは俺のか? カメラはオンか? いくぞ。キング・オブ・ブロス(King of Bros)が、最高の会社で闘うために遂に日本へ上陸したぞ! ニュージャパン、最高の会社の社長・タナハシサンとレッスルするためにだ!
そして俺はただレッスルするだけじゃなく、彼を倒しただけじゃなく、TV王座も獲得した。最近はよくタイトルを取っている気がするな。このベルトを防衛するのが待ち遠しい。遅かれ早かれやってくるが、ここでは順調に進んでいる気がする。いい感じだ。ゲスな野郎って感じだ。俺が何を言ってるかわかるか? 誰も彼もからこのベルトを守ることはできない。
だから、最初に勝ったヤツから防衛しようと思う。このニュージャパンで俺がこの前闘った男だ。ザック・セイバーJr.。ブラザー、この前おまえが俺の名前を呼んだ時、キング・オブ・ブロスのじゃなくて、キング・オブ・ディッ●ヘッドなんて呼びやがったな。お前がディッ●ヘッドだよ、ブラザー。
お前のことは好きじゃない。お前の出身地が好きじゃない。お前の見た目が好きじゃない。お前の話し方が好きじゃない。お前の歯が好きじゃない。お前の歯はバターみたいだな、オイ。好きじゃないな。だからな、ザック、お前に手をかけ、ティザーを叩きのめすのが待ちきれないぞ。
ザックはどこだ? ザック・セイバーはどこだ? ロッカールームか? ここに呼んで来いよ! ヤツはどこだ? The Mighty Do not Kneel(TMDK)! お前はキング・オブ・ブロスにひざまずくだろう。どこだ? 俺を待たせるのか? 俺にお願いさせるつもりか? ザックは見つからないのか? (※ザックがゆっくりとやってくる。その姿が視界に入って)オォ! 俺の声が聞こえなかったのか?」
ザック「(※手を叩きながら)ヨーコソ、ヨーコソ! オメデトウゴザイマス。シンチャンピオン、オメデトウゴザイマス。おめでとう」
リドル「俺にふさわしい敬意を払えよ」
ザック「何について騒いでたんだ?」
リドル「何について騒いでたかって? 前回ここに来た時、おまえを倒したんだよ、なあ。お前はキング・オブ・ブロスにおじぎしてひざまずいたんだ。そして今、俺はこのベルトを持っている。お前はタナハシサンに負けたんだよな? どんな気分だ?」
ザック「そうだな。お前がそのチャンピオンベルトを持っているのを見るのは、ひどく気分が悪いぞ。その王座に1年分の仕事と愛情を注いだからな。だが俺にはほかに料理しなきゃいけない魚がある。来月は『NEW JAPAN CUP』があるし、IWGP世界ヘビー級王座にも照準を合わせているからな。だからまあ、お前は15分間を楽しめばいいさ。俺には15分より長くやることがあるからな。60分間必要だ」
リドル「そんなに必要ない。15分以内で終わらせるさ。10分でも5分でもいいさ」
ザック「ああ、よかった、よかった。で、俺にチャレンジしたいのか? リドル?」
リドル「ああ、そうだ、そうだ」
ザック「そうか。TMDK、お前はTMDKに挑戦したいと思っている。TMDKは挑戦を受けるが、ザック・セイバーJr.じゃない」
リドル「オッ、誰になるんだ?」
ザック「俺が選ぶ仲間の誰かだ。(※互いに缶ビールを手に取り)乾杯だ、ディッ●ヘッド(※と言って去る)」
リドル「正直なところ、ヤツはすげえヤツだ。だが、俺はあいつが大嫌いだ。みなさん、ありがとう。キング・オブ・ブロスは戻って来るぞ。そして俺は君たちの新しいTVチャンピオンだ、ブラザー。乾杯!」

棚橋弘至
「(※フロアに座り込んで、反省の弁をのべるかのように)はあ……悔しい。情けない。自分で、自分で言い訳はしないって言ったから。その言葉の意味、責任、もう1回かみしめて………もう1回……自分自身を高めて、(気持ちを)昂らして、頂点に……負けてなに言ってんだろう?
負けて……負けて言うことじゃないかもしんないけど、今の自分をなんとかしたい。なんとかする……。リドルに……うまいことやられたね」

第9試合


 2017年に創設されたIWGP USヘビー級王座だが、18代王者のウィル・オスプレイが昨年8月の両国大会でUSベルトを投げ捨て、「俺の出身地は英国なんだ」と自作のUKベルトで防衛戦を行ってきた。
 以降はIWGP US(UK)王座として運用されていたものの、同年11月の大阪大会でデビッド・フィンレーがハンマーを持ち出し物理的に2本のベルトを破壊。これを受けて同王座が廃止され、IWGP GLOBAL ヘビー級王座が新設。今年1月4日の東京ドーム大会で初代王者決定戦を制したフィンレーが王座戴冠を果たした。

 この試合には、解説として元WWEのニック・ネメス(ドルフ・ジグラー)が招かれていた。試合後にはフィンレーがネメスの眼前でベルトを掲げて挑発したことから大乱闘に発展。
 怒りが収まらないネメスはインタビュースペースに乗り込んでいってフィンレーを襲撃し、「プロレスというのは、名誉と栄光のものだ。この新しいベルトは新しいリーダーとなる者の手に渡るべきだと思う。このベルトを獲得するため、俺は何だってするつもりだ。フィンレーはただの甘やかされた子供だ。リーダーになるには、そして、凡人からトップに立つには、やはりこういう大きなタイトルを獲得する必要がある」と演説し挑戦表明。
 約2ヶ月弱の時を経て、ついにネメスが新日本マットに降臨した。

 先に入場したネメスが花道から入場してくるフィンレーを待ち受けていると、突然背後から現れたフィンレーが奇襲して試合開始。
 フィンレーは場外でネメスを痛めつけたあとにリングに放り込むが、ネメスは突っ込んできたフィンレーにカウンターの101(※スーパーキック)。

 場外に逃れたフィンレーは、追撃に来たネメスを迎撃し再び場外戦で圧倒。リングに戻してマウントナックル連打からサミングといたぶっていく。フィンレーはサミングで怯ませてブレーンバスター。さらにグラウンドヘッドロックで拷問していく。
 ニックはバックドロップでぶっこ抜いて脱出し、フライングラリアットからスイングネックブリーカー、エルボードロップの猛連打。さらにクローズラインで場外に叩き出すが、自らも勢い余って場外に転落。

 外道がフィンレーを助けようとすると、ネメスは外道に101。フィンレーは外道が取り落としたシレイリを手に取り、ネメスの膝裏に強烈な一撃。
 フィンレーは、足に大ダメージを負ってのたうち回るネメスのヒザをメチャクチャに痛めつけてから雑に放り捨てるかのようなボディスラム。さらに抱えあげてのニークラッシャーを狙うが、ニックが巧みな丸め込みで切り返してオリンピックスラム。

 ネメスはフィンレーをコーナーに詰めて連撃していくが、串刺し攻撃を放った瞬間にフィンレーがコーナーマットを外し、ネメスは金具むき出しのコーナーに自爆。
 フィンレーは、ネメスを幾度も金具むき出しのコーナーに叩きつけ、アイリッシュカースからINTO OBLIVIONを狙う。これを抜け出したネメスが飛びついていくが、フィンレーがキャッチしてトップロープ越しに場外へと投げ捨てると、ヒザから落下して大ダメージを負ってしまう。

 場外カウント19でリングに戻ったニックに対し、フィンレーはスピアーからカナディアンフェイスバスター。さらに足4の字固めで満を持してヒザを破壊しにかかる。

 なんとかロープブレイクしたネメスがふらふらと起き上がるが、フィンレーはローリングエルボーで叩き伏せ、再び足4の字固めを狙う。ニックは下から首固めで切り返すが、フィンレーが即座に起きてラリアット。フィンレーがパワーボムを狙うが、ニックが暴れて脱出し顔面へのフロントハイキックを連打。さらに101を放とうとするが、ヒザのダメージから倒れ込んでしまう。
 フィンレーはすかさずパワーボムで叩きつけてからオーバーキルを狙うが、ニックが金具むき出しのコーナーを背負って着地。突っ込んできたフィンレーをコーナーに自爆させ、ガンガンと額を打ち付ける。さらにロープの反動を使ったDDTからフェイマサーで叩きつけ、後頭部へのエルボーからデンジャーゾーンを狙うが、振り払ったフィンレーがINTO OBLIVION。両者バタリと倒れ込む。

 互いに膝立ちになりながらのエルボー合戦からフィンレーがオーバーキルを発射も、ネメスがヒザをキャッチして阻止し、ヘッドバッドで振り払う。ネメスが101からデンジャーゾーン(※ジグザグ)を決めて3カウントを奪った。

ネメス「サッポロ、ジャパン!皆は俺のことをまだよく知らないかもしれないな。だが、これからよ~く知ることになる。俺はこのベルトをかけて、いつなんどき誰の挑戦でも受けて防衛して見せる!世界中のどこでも俺がこのGLOBALヘビーのベルトに相応しい男であることを死ぬまで証明し続けてやる!サンキュー・ソーマッチ!アリガトウ、サッポロ!新日本プロレス、最高ッ♪」

 一度は退場していったネメスだが、言い忘れたことがあったのか人差し指を立てながらリングに戻ってくる。

ネメス「リクエストがあるんだ。俺はタナハシをリスペクトしている。タナハシはヒーローだ!俺はタナハシの大ファンなんだ!明日の試合でタナハシが俺のタッグパートナーになってくれたら最高だと思わないか?!みんなはどう思う?!新日本プロレス、最高ッ♪」

<試合後コメント>
ニック・ネメス
「今後の人生の最初の日という感覚だ。出来るかどうかわからなかった。自分が通用するのかどうか、自分を信じることが出来るかどうか。でも、リングにさえ戻れば、この王座(IWGP GLOBALヘビー級王座)を奪うチャンスを嗅ぎ取ることが出来ることはわかっていた。
俺こそがこの王座に相応しいことを、俺はわかっていたんだ。これはフィンレーが持つべきものではなく、ファンや家族、現役の、もう亡くなった、もしくはこれから生まれてくる未来の世界中のプロレスラーにとって大きな意味を持つものなんだ。俺にとって全てなんだ!
この王座はいつ、世界のどこであったとしても、誰と対戦することになっても、死ぬまで守り抜いてやる。俺はこの王座を信じている。それはこの俺こそが、世界最高のプロレスラーで、それをいつどこであったとしても証明し続ける。そして、新日本プロレスには、このチャンスを与えてくれたことに感謝したい。
限られた世界に身を置いていたから、外の世界で自分を証明することがこれまでなかった。この5年間、俺自身まだ行けるのかわからなかった。新日本は、そのチャンスをくれた。俺自身がやりたいと言えば、まだ出来ることを言ってくれた。この20年間、俺が築き上げてきたものの集大成が今夜だったんだ。
俺自身が終わりと言えば、そこで終わり、引退だってありえたんだ。フィンレーにはお礼を言わないといけないな。アイツが俺の顔に唾を吐きかけた時、俺は怒らなかった。アイツが俺に火をつけたんだ。そしてこの火はもう消えることはないだろう。この王座はこの先20年防衛し続けることになるかもしれない。墓場まで持っていってやる。
そして、俺はベストよりも優れていることを証明してやる。俺はこのまま帰宅して、3カ月後にかかってくる次の対戦の連絡を待つ男じゃない。もしチャンスが欲しいなら、正々堂々と俺の目の前に姿を見せて、目を合わせ、対戦を望むことを伝えればいい。そして俺がその頭を蹴り落とさないことを祈るんだ!」

──新日本プロレスで初めての試合はいかがでしたか?
「俺に出来るかどうかわからなかった。WWEでは俺がベストよりも優れていることを知っていた。だが、新日本プロレスでは、俺よりも強かったり、速かったり、俺よりも若かったり、経験値を持っていたり、ハングリーなヤツらがいるかもしれない。もしそんなヤツがいれば、俺に挑戦してこい。たった1試合の勝利ではおちおち寝ていられない。俺は年間365回の勝利が欲しい。
この2週間、俺に出来るかどうかわからなくて、眠れないし食べれなかった。そして今夜、ここ新日本プロレスでの一戦が俺を変えたんだ。新日本プロレスをより高みに牽引する。俺が約束する。この王座を奪うためには死をも覚悟しないといけない。どこでもいい。かかってこい。ズタズタに打ちのめしてやる」

デビッド・フィンレー&外道
外道「(※床にへたり込んだフィンレーに向かって英語で)ありえない、なんてことだ……!」
フィンレー「どれもこれも新日本プロレスのせいだ!」
外道「(※英語で)その通りだ」
フィンレー「(※仰向けに寝転がって)10日前、俺は新日本プロレス史上もっとも残忍なケージマッチで闘った。そして10日後、外から来たクソッタレを相手に王座防衛戦が組まれているなんてどう言うことだ!?
でも……ニック・ネメスは俺に勝っていない。スチールケージが俺に勝ったんだ。UNITED EMPIREは負けた。ウィル・オスプレイも負けた。あのケージマッチの最大の勝者は……ニック・ネメスだ。それに加えて、今日、WAR DOGSが変わるという知らせを受けた。正直言って、この状況はクソ食らえだ! フ●ック!!」

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