「貴様らの意見など関係なし!」HHHがザ・ロックの抗議を一蹴しレッスルマニアでのローマン・レインズvsコーディ・ローデス戦を宣言!
日本時間10日、ABEMAにて『WWE SMACKDOWN』が放送。HHHがレッスルマニアでのローマン・レインズvsコーディ・ローデス戦について改めて宣言した。
コーディ・ローデスはロイヤルランブルにて史上4人目の連覇を果たし、レッスルマニアでの王座挑戦権を掴み取った。
コーディは昨年に続いてローマン・レインズが持つWWEユニバーサル王座に挑戦するものと見られており、ファンもこれに厚い期待を寄せていた。
しかし、今月3日放送のSMACKDOWNでは、コーディが「ハッキリ言っておくが、俺はその王座が欲しい。ローマン・レインズ、お前から全てを奪ってやる。……だが、レッスルマニアでじゃない」とキッパリ否定。その直後にザ・ロックが登場してレインズと対峙したところで放送は終了。
これにより、ロックがレインズに挑戦し、コーディはセス・ロリンズの持つWWE世界ヘビー級王座に挑戦することが確実視されていた。
しかし、この展開に世界中のWWEファンは激怒。この2年間WWEを最前線で支えてきたコーディから突然やって来たロックがレッスルマニアのメインイベンターの座を奪い取ったとみなされ、ロックおよびWWEに批判が集中。
日本時間9日に行われた公開記者会見では、大ブーイングの中でレインズとロックが登場。
ロックはこのブーイングを鼻で笑い、「この素晴らしい2人の家系図を見ろ」と“アノアイ・ファミリー”の家系図を提示。ロックの祖父である"ハイ・チーフ" ピーター・メイビアと、レインズの祖父であるアミチュアナイ・アノアイは義兄弟。ロックは「ロック様とローマン・レインズ、この一族こそが唯一のプロレス貴族だ」と血の絆で結ばれた2人でのレッスルマニア決戦を宣言し、レインズと固く握手。
しかし、ここにコーディが登場し「随分偉そうにしてるが、決定権は俺にある。俺がロイヤルランブルを制したんだ。レッスルマニアメインイベントの相手はお前だ!ローマン・レインズ!」と宣言。
レインズはこれを鼻で笑い「これは決まったことだ。お前はカスだ。親父そっくりだ」と罵倒。コーディが「もしお前の祖父がここにいたらお前を恥じるだろうな」と切り返すと、ロックは「コイツの血筋を馬鹿にするってことは、このロック様の血筋を馬鹿にするってことだ」とコーディに張り手。あわや大乱闘の騒ぎとなった。
これを受けてロックはWWEのCOOであるHHHに不満を顕にするが、HHHはファンの声を最優先してレインズvsコーディをレッスルマニアのメインイベントに決定。急転直下の事態にさらに騒動は大きくなっていった。
この日の放送オープニングではHHHが登場し、「自分の立場を勘違いして権限を見せつけようとする奴がいたからな。“議長の座”なんて関係ない。最終決定はたった1人によってくだされる。それはこの私だ。貴様らの意見など関係なし!」とロックの決めセリフをオマージュしつつレインズを批判。ファンの前で改めてレインズvsコーディのユニバーサル王座戦を宣言した。
この展開を受け、レッスルマニアでセス・ロリンズへ挑戦する選手は2月24日のイリミネーション・チェンバーでの次期挑戦者決定戦で決まることに。
今大会からランディ・オートン、ブロンソン・リード、ケビン・オーエンス、ローガン・ポール、AJスタイルズ、ザ・ミズ、ボビー・ラシュリー、アイバー、ドリュー・マッキンタイア、サミ・ゼイン、ドミニク・ミステリオ、LAナイトの12選手による予選が行われることが決定された。
この日はAJスタイルズvsドリュー・マッキンタイア、ランディ・オートンvsサミ・ゼインの予選2試合が実施。これを制したマッキンタイアとオートンがリング上で対峙したところで放送は終了した。
ザ・ロックはWWEおよびUFCの親会社であるTKOの取締役。ビンス・マクマホンが去ったWWEでは、今後はロック様が“悪のオーナー”的な役割を担っていくことになるのか。
様々な意味で新体制となったWWEの今後の展開から目が離せない。