捨て犬レスラーが王座陥落も土井成樹の飼い犬になり満面の笑顔
28日、東京都・後楽園ホールにてDDT『Sweet Dreams!2024』が開催。平田一喜がDDT EXTREME級王座の6度目の防衛に失敗。再び野良レスラーになるも土井成樹を飼い主に定めた。
平田はDDTのコミックエースとして活躍しており、時折見せる確かな強さもアクセントとなり絶大な人気を獲得。
昨年11月には若手時代のライバルであった新日本プロレスの高橋ヒロムとのアイアンマンヘビーメタル級王座戦を行い、業界全体を巻き込んだ話題の中心人物に。平田は2023年に最もプロレス界で名を轟かせた選手の1人であると言える。
この日、平田は勝俣瞬馬を相手にDDT EXTREME王座の防衛戦を実施。
平田は今まで属していたユニット【DISASTER BOX】が解散となり、一匹狼ならぬ野良レスラーに。そこへイケメン揃いの超人気ユニット【The37KAMIINA(サウナカミーナ)】が救いの手を差し伸べて仮入部。平田をかわいがるThe37KAMIINAメンバーに対し、勝俣は「The37KAMIINAの“かわいい枠”は俺なんだよ!」と対抗心を顕に。それでもいがみ合うこと無く和やかに2人の王座戦が決まった。
『運命はどっちだ!?小嶋斗偉チャレンジデスマッチ』と題されたこの試合は、2カウントフォール以外は通常のプロレスルールを採用。2カウントフォール、ギブアップ、KO、TKO、リングアウトを一方の選手が奪った場合、小嶋斗偉選手が出来るか出来ないか絶妙な“小嶋チャレンジ”がスタート。チャレンジに小嶋選手が失敗した場合、そのフォール・ギブアップ等は無効になり再試合。成功した場合に正式な勝利となる。なお、小嶋選手にはどちらの選手が獲得したチャレンジかはわからないような工夫が施される。
試合が始まると絶好調の平田が早速2カウント奪取。
1つ目の小嶋チャレンジは『耐えてみろ!コチョコチョ30秒チャレンジ』。小嶋が15秒でギブアップしたため試合続行。
勝俣が背中を踏みつけながら逆エビ固めで平田からギブアップを奪う。
2つ目の小嶋チャレンジは『コーラ一気飲みチャレンジ』。500mlペットボトルを半分くらいまで飲んだところで噴き出してしまい失敗。試合が再開される。
平田が気迫のエルボー連打も勝俣がドロップキックからデスバレーボム。さらにバズソーキックからととのえスプラッシュ。さらにロープに飛ぶが、平田が奇跡を呼ぶ一発逆転首固めで2カウント奪取。
3つ目の小嶋チャレンジは『チャンスは10回!10本刺して黒ひげ飛ばさず出来るかな?』。小嶋が1本目でアタリを引き当て、試合続行。
勝俣が速攻で丸め込み2カウント。4つ目の小嶋チャレンジは『チャンスは3回!けん玉剣先チャレンジ』。3回目で小嶋が見事玉を刺すことに成功。勝俣が勝利を掴んだ。
見事王座奪取を果たした勝俣は、「みんなとも話してThe37KAMIINAに平田さんは必要って話になったんで。平田さん、The37KAMIINAへようこそ!」と笑顔で平田を迎え入れる。
しかし、平田は「勝俣さん!ごめんなさい!色々わちゃわちゃ楽しかったんですけどぉ、皆さんの絆が強すぎるというか。平田ってぇ、既存の仲良しグループに入るの苦手じゃないですかあ?楽しかったんですけどぉ、ごめんなさい!ということで僕は既存じゃなくて自分でユニット作ろうと思います。今までありがとうございました!新チャンピオンおめでとうございます!」とThe37KAMIINA入りを固辞。狐につままれたような顔でたたずむ勝俣を残して去っていった。
その後、セミファイナルではKONOSUKE TAKESHITAvs土井成樹の試合が行われ土井が敗北。
バックステージに戻った土井が改めて世界のトップを目指していく決意を語っていると、四つん這いの平田が「ワンワン!」と土井の周りを駆け回り始める。土井は必死に無視していたものの、我慢できずにツッコんでしまい平田ワールドに足を踏み入れる。
平田は「新しくユニット作ろうと思うんですけどぉ、僕強く無いじゃないですか?だから頼れる強くて優しい人を。そこに保護してくれた土井さん!優しく包み込んでくれた土井さん!」と土井を勧誘しようとするも、土井は「俺、平田くんに対して優しくないと思うで」と真顔で塩対応。
鋼のメンタルの平田はこれを肯定と受け取り、「世界を散歩させてください!」と笑顔。ノンストップでツッコミ続ける土井をガン無視しながら「いいか!土井さんとこの平田と誰か入れて新ユニット組んで、ワンワン駆け抜けてやるからな!」と一方的に土井を飼い主に定めた。