プロレスラーを引退していた惡斗がアメリカに渡りプロレス本格復帰宣言!「残り少ない選手生命で自分のやりたいことをやらせてもらう」
15日、東京都・後楽園ホールにて『ACTwrestling 後楽園ホール公演』が開催。惡斗がアメリカに渡って“プロレスラー”として復帰することを宣言した。
2015年にスタートしたアクトレスガールズは、2022年から『プロレスを用いたよりエンターテインメント性の高い公演』へと移行。
新体制になって間もなく続々と新人が加入していき、全ブランド合わせれば旧体制アクトレスを上回る勢力を誇る団体に。それ故に公演には毎回全員が出場出来るわけではなく、限られた試合枠を巡って熾烈な“レギュラー争い”が展開されている。
さらに、2022年8月より元スターダムGMの風香がアドバイザーに就任した後にはリング上でのパフォーマンスの質が大幅に向上。旧体制アクトレスでも主力として活躍していた青野未来や茉莉、元JDスターのMARUといった以前からプロレスをよく知る実力者たちが中心人物として君臨し後進育成に力を注いできた。
そんな中、プロレスを引退していたスターダム三期生の澄川菜摘(翔月なつみ)、惡斗(安川惡斗)もアクトレスガールズに合流。“プロレスラー”ではないものの、プロレスを行うリングに復帰していた。
惡斗は今年4月にはアメリカで“プロレスラー・安川惡斗”として試合をしており、この際の渡米が惡斗に大きな影響を与えた様子。
この日は、惡斗&澄川菜摘vs茉莉&入江彩乃のタッグマッチが実施。
新体制アクトレスガールズになって合流した惡斗&澄川と、旧体制時代から屋号を護り続けてきた茉莉&入江の対戦は複雑な“世代闘争”の様相を呈した。
試合は序盤こそ惡斗&澄川が巧みな試合運びで優位に運んでいくが、新体制となってから惡斗に師事して急成長を遂げた入江が躍動し惡斗を厳しく攻め立てる。茉莉も得意の蹴撃で澄川と渡り合い、一進一退の互角の形勢のまま試合は進む。
終盤には澄川がピンチに陥るも、惡斗はACT Ωや大蛇などの大技を解禁して2人を相手に大立ち回り。これで生まれた小さな勝機を逃さず、澄川が入江に蒼魔刀からダイビング・ダブルニードロップを決めて勝利を掴んだ。
試合後、マイクを取った惡斗は「いきなりで悪いが、今日この後楽園ホールで、しばらくアクトレスガールズ休むことにした」と突然のアクトレス離脱宣言。
会場がざわつく中、惡斗は「私がいなくなったことにより、アクトレスガールズの試合で一つ席が空くってことだ。ここでどの若手が抜きん出るのか楽しみでしょうがない。アクトレスガールズはでっかくなってく。惡斗とアクトレスガールズから、まだまだてめーら目を離すなよ!以上!」と団体の未来を若手に託した。
バックステージで惡斗に詳しい話を聞けば、「アメリカに前回4月に『エンターテイメントプロレス、スゲーな!』っていうのも含めてもっとやりたいなって。ホントに行ってみてもっと学びたいことがいっぱい出来て、8月に未来さんと闘って『バチバチ楽しいな!』っていうのも含めて、まだまだ色んな、私も年齢が上の方なので、残り少ない選手生命というか、その間で自分のやりたいことをやらせてもらいたいなっていうので、急遽お休みをいただくことになりました」と内情が語られる。
既にアメリカの某団体からオファーが来ており、詳細は11月になってから先方と詰めるとのことだが惡斗は「アメリカでプロレスラー復帰」を明言。しかし、プロレスラーに“転向”するわけではなく、アメリカで経験を積んだ後にアクトレスガールズに戻ってきてその経験を団体に還元したいという意志を語った。