赤井沙希、11・12両国での引退試合は坂口、岡谷と組み、丸藤&樋口&山下と対戦!「ラストマッチまで強くあり続けたいので、隣の家の親分をぶっ飛ばしてみたい」

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 DDTプロレスが10月5日、都内のホテルで記者会見を開催し、11月12日の東京・両国国技館で行われる「赤井沙希引退試合~強く、気高く、美しく~」の対戦カードを、イラプション(坂口征夫&赤井&岡谷英樹)vs丸藤正道(プロレスリング・ノア)&樋口和貞&山下実優(東京女子プロレス)と発表した。丸藤が同団体に参戦するのは、2020年11月3日の東京・大田区総合体育館大会以来、3年ぶり。


 カード決定を受けて、赤井は「引退発表してから、今日という日まで“あと半年間ある”とずっと思っていたんですが、プロレスラーとしての命はあと1ヵ月ちょっととなってしまいました。このラストマッチに、このメンバーに集まっていただき感謝しています。先日の引退会見でも自分は“枯れて朽ちていく花ではなく、美しいまま散る花でいたい”と申していましたが、この対戦相手の3人はまさしく散らしてくれる、そんな勢いのある3人だと思っています。同じグループ会社のノアの丸藤正道選手は、世間でもたくさんの方が知っていると思います。自分はプロレスラーである限り、ラストマッチまでも強くあり続けたいと思っていますので、隣の家の親分をぶっ飛ばしてみたいと思っています。タッグパートナーに関しては、自分がつらい時もしんどい時もうれしい時も隣にいて、支えてくださった一番信頼している、この2人に立ってほしいと思い、お願いしました。まだラストマッチという実感はないんですが、プロレスラーである限り、全力で走り抜けようと思っています。皆さま、ぜひ見守っていてください」と思いを込めて語った。


 タッグを組む岡谷は「こうやって赤井さんの引退試合をイラプションでできるのはとてもうれしく思う。我々は今2冠王者なんですが、KO-Dと全日本のベルトを獲れたのは赤井さんのお陰なので感謝してます。最後の最後までイラプションをみんなに見せつけたいと思います」と話し、赤井の兄貴分の坂口は「10年前のこの時期、大阪府立で彼女と初めてタッグを組んで、それから自分のことを師事してくれて。この10年間、つらい時もしんどい時も悲しい時も楽しい時も、おそらく自分が一番そばで見てきた人間なのかと。ちょっとこれ以上は言葉が出ないんで…」と言葉を詰まらせた。


 対戦する元イラプションの樋口は「イラプション、坂口さん、岡谷、そして赤井さんには感謝と尊敬の念しかありません。試合当日にはその感謝と尊敬の念をぶつけて、プロレスラー赤井沙希の介錯をきっちり務めたいと思います」と述べた。


 赤井とは同じDDTグループ内で同時期デビューとなる山下は「このような素晴らしいカードに自分が入れてすごくうれしいです。赤井さんとは同じ年、同じ場所(両国)でデビューした同期です。これまでSNSなどで2ショットなどは載せなかったんですが、実はプライべートでご飯とかに行っていたりします。その時にはプライベートの話もしますが、プロレスの話をよくします。私が東京女子プロレスを愛しているように、赤井さんはDDTをすごく愛してる。そんな赤井さんとプロレスの話をするのが大好きでした。リング上で限られた選手のなかでも、赤井さんと蹴り合うのはメチャクチャ楽しくて、特別なものでした。なので最後に選んでもらった以上は、自分もしっかりその気持ちをぶつけたいし、赤井さん、最後まで蹴り合いましょう。楽しみましょう! ただ、赤井沙希引退試合とはなりますが、戦いなので、締めるところはしっかり締めて。丸藤選手、樋口選手もいますし、坂口選手、岡谷選手は初めての相手になりますので、しっかり勝負して勝ちを取りに行きたいと思っています」と勝負にこだわった。


 丸藤は「赤井選手、卒業ということで、“なぜここに丸藤がいるんだ?”と思う方もたくさんいると思うんですが、そもそも赤井選手がプロレスラーになる前にお会いする機会があり、彼女がプロレスデビューしてからも陰ながら見守っていました。今日こうやって会見しているDDTの皆さん、気持ちのこもった感情のこもった、そういう選手たち。おそらく他のDDTの選手たちもそういう気持ちだと思う。ここに立ててない選手たちを差し置いてという言い方はおかしいですが、僕が立つ意味をしっかり捉えてリングに立ちたいと思います。彼女がどういう終わり方をしたいのか。自分で勝ちに来るのか、仲間の力を借りて勝ちに来るのか、それとも這いつくばって終わりたいのか。俺と山下選手に蹴られ、俺と樋口選手にチョップをされ、もしもその胸元にあざをつくりたくないのならば、どうぞクッションでも入れたコスチュームを着てきてください。僕たちも思い切りやるつもりでいますし。ここで俺を指名して“最後に丸藤と試合ができて良かった”という風に、そんな楽しい思いで終わらせるつもりはないので。最後の最後にあなたに恐怖を植え付けて卒業させましょう」と厳しい言葉を投げかけた。

 この丸藤の発言について、赤井は「少しエモい気持ちにはなっていたんですが。プロレスをやる前から、お仕事でお知り合いになれて、デビューした姿も、プロレスラーとして走ってる姿も、隣の家で見てくださっていたと思っていたので。最後に丸藤選手の言葉を聞いてゾクゾクしました。やっぱりプロレスって、この緊張感と恐怖感を楽しんだ者が勝てると思っているので。プロレスの楽しさを改めて今感じました」と答えた。

 対戦相手の意向もあるが、引退試合までKO-D6人タッグ王座を保持していた場合、「ベルトをかけてもいいか?」と問われると、ボスの坂口が「今日ここに集まってる人間、この日の筋は赤井沙希の卒業であって、KO-D6人のタイトルマッチじゃないと俺らは思ってます。おそらく相手方の3人もベルトをほしくてここにいるわけじゃなく、赤井沙希を介錯しに来た3人だと思ってるんで、この試合にベルトをかける必要はないと思います」と王者組としての思いを吐露。

「最後にどういう姿を見せて、どうやって終わりたいか?」との問いに、赤井は「自分のラストマッチということで、最近プロレスを見ていない方や、初めて会場に来る方もたくさんいるとお聞きした。自分は11月12日でプロレスラーとしては終わってしまうんですけど、他の5人の姿を見ていただき、今のプロレス、そしてこれからのプロレスの魅力を感じていただき、そこにつながってほしいと思っています。自分の姿に関しては、もちろん美しく散りたいという思いはありますが、美しさというのは人それぞれ。自分は美しさにはこだわりはあるけど、造詣がきれいな状態というよりも、命をかけてすべてをやり切った姿を見せたいと思っています。1ミリも体力がないくらい全部出し切って、最後にイラプションの3人でリング上に立っている姿をお見せしたいです」とコメントした。

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