18年ぶりにライオネス飛鳥と長与千種のクラッシュ・ギャルズが復活!「これ一回きりで終わらせずまたやりたい」
10月1日、横浜武道館にて『クラッシュ・ギャルズ結成40thアニバーサリーイベント CRUSH GALS 40th Anniversary スペシャルライブ ーTHE TOP-』が開催。ライオネス飛鳥と長与千種が18年ぶりにクラッシュ・ギャルズを復活させた。
クラッシュ・ギャルズは1984年に全日本女子プロレスで結成され、一世を風靡した大人気タッグチーム。ダンプ松本率いる極悪同盟らと激しい戦いを繰り広げていたが、人気絶頂の中で1989年に長与が引退、1990年に飛鳥が引退したことで伝説となっていた。
その後両者復帰すると、1999年4月GAEA JAPAN横浜文化体育館大会で10年ぶりの一騎打ちに。火炎放射を浴びせて飛鳥が勝利したが、同年9月の同会場にて長与がリベンジに成功。
2000年のGAEA JAPAN旗揚げ5周年有明コロシアム大会で『クラッシュ2000』として11年ぶりにクラッシュ・ギャルズを復活させ、2005年のライオネス飛鳥引退試合でクラッシュ2000を永久封印。その1週間後に長与も引退し、GAEA JAPANを解散させていた。
2014年に長与が復帰し、新団体『Marvelous(マーベラス)』を設立。現役で活躍を続ける中で、18年ぶりにクラッシュ・ギャルズを復活させることとなった。
この日は女子プロレスの試合も行われ、次世代を担う『Next Leaders』としてグラドルレスラーのウナギ・サヤカと長与の弟子である桃野美桜がタッグを組み、日高郁人の弟子である青木いつ希と千葉密着団体2AWの紅一点・笹村あやめが対戦。
現在の女子プロレスを牽引する『Leaders』として長与の一番弟子である彩羽匠&STARDOMの葉月&里村明衣子の弟子である橋本千紘vs元UFCファイターでSTARDOMの朱里&元アイスリボンの雪妃真矢&イギリスのEVE所属の優宇が今の女子プロレスを魅せる。
そして『Legends』として、ジャガー横田&永島千佳世&DASH・チサコvsアジャコング&加藤園子&Sareeeが対戦。全女のジャガーとアジャ、GAEAデビューの永島と加藤、里村の弟子であり長与の孫弟子にあたるチサコと、井上京子の弟子にしてWWE帰りのSareeeというカードとなり、チサコとSareeeが躍動するも最後はリビングレジェンドジャガー横田が勝利した。
ライブパートはデビュー曲であり代名詞とも言える『炎の聖書』でスタート。ダンプとの敗者髪切りデスマッチ後に坊主姿で歌っていた『東京爆発娘!』や『夢色戦士』を熱唱すると、長与のリクエストで飛鳥が作詞した『Just Loving For You…』を飛鳥がしっとりと歌い上げ、「一番大事な人にいつも愛を届けましょう!」とメッセージ。
そして長与が「私達の友情っていうのは、いっぱいいろんな事がありました。そして今、改めてお互いの大切さだとか優しさだとか、時にちょっと厳しさだったりだとか、この歳になってほんとに最も大切なものに思えてきました」と語ると、飛鳥も「ほんとにいま今日このときが機が熟してるというか、心の底からこの歌を歌えると思います」と、長与のソロ曲である『友情1987』と結成5周年記念曲の『サイコー!ワンダーランド』と怒涛の選曲で前半を盛り上げる。
そして後半では氏家清春さんのリングコールでクラッシュの入場テーマ曲『ROLLING SABOT』で再登場し、「あの頃の少女たちに戻って、また新しいゴールを目指しましょう」と、TBSドラマ『毎度おさわがせします』挿入歌の『嵐の伝説』、2人で歌う事がレアな『イッキにRock'n Roll』、『日本美人 Hey JAPANESE!』、クラッシュ最後の曲である『BEAT GOES ON』を勢いのまま歌い上げる。
そしてゲストとして登場したNetflixドラマ『極悪女王』のダンプ松本役・ゆりやんレトリィバァさん、長与千種役・唐田えりかさん、ライオネス飛鳥役・剛力彩芽さんとともに『炎の聖書』を熱唱。
最後に長与は「皆さんのおかげで40年という年月をですね、無事に向かえることができました。何年もおくとですね、私達の年齢だといろんな諸事情が出てまいります」と切実な思いを語ると、飛鳥が「これ一回きりで終わらせずまたやりたいなと思います」と宣言し、クラッシュ・ギャルズのそう遠くない未来での再結成を約束。
時を越えたこの日のクラッシュ・ギャルズ復活は、女子プロレス界の次世代に継承される新たな伝説を生み出した。