“長与千種の愛弟子”彩羽匠が復活!「自分の心を支えるのは自分自身だけだと思ってた」
19日、後楽園ホールにて女子プロレス団体『Marvelous(マーベラス)』の5周年記念大会が開催され、代表を務める彩羽匠(28)の復帰戦が行われた。
マーベラスは2016年5月3日に『クラッシュギャルズ』として一世を風靡した長与千種が旗揚げした団体。
旗揚げ戦では新旧一番弟子である里村明衣子と彩羽匠が直接対決を行い、彩羽が歴史を継承。
その後彩羽は長与の得意技であるランニングスリーや紅の二つ名を継承し、2019年にはマーベラスの代表取締役まで受け継ぐことに。
重圧を背負いながらもスターダムでの王座戦など他団体にも活躍の幅を広げていたが、昨年の10月に試合中のアクシデントで緊急搬送。右膝膝前十字靭帯損傷、右膝内側側副靭帯損傷、右膝外側半月板損傷と診断され長期欠場となってしまった。
9ヶ月ぶりとなる復帰戦の相手に選ばれたのは、素行不良と異常行動でリング内外をかき回している響(ひびき)。
この日も試合が始まるとセコンドのカサンドラ宮城とともにレフェリーの目を盗んでのラフ殺法で彩羽の右足を集中攻撃していく。
だが彩羽はあえて右足のミドルキックで響を蹴りぬくと、響のラリアットとの打撃戦を制し、最後はランニングスリーで叩きつけ3カウント。見事復帰戦を勝利で飾った。
彩羽は「リングを降りたら、自分超ネガティブ人間なんですよ。でも、リング上がったら強くいられるし、一番自分らしくいられる場所です。たくさん迷惑をかけました。自分の心を支えるのは自分自身だけだと思ってたんですよ。誰かに支えてもらうなんていままでほんとに思ってなかったです。でもほんとに今回ばかりは長与さん、スタッフのみなさん、お客さん、今ここに来ていただいている方々のおかげで今自分はリングに立ってます。本当にありがとうございました!」と涙ながらに感謝を伝えた。
復帰した彩羽は8月8日のマーベラス後楽園ホール大会へ意気込みを見せたが、7月31日から開催されるスターダムのシングルリーグ戦『5☆STAR GP』への出場も決定済み。
「もう『飛ばしすぎじゃないの?(笑)』って言われるくらいですけど、大丈夫ですから!正直、メディアの力では負けてると思います。だからスターダムで自分が結果を残して、全部、話題かっさらおうと思います!それが自分の出る理由です。自分が優勝して、赤いベルト獲って、しっかりMarvelousをガツンと上に持っていきます!」と思いを語った。