【試合詳細】8・31 ストロングスタイルプロレス後楽園ホール大会 【レジェンド王座】間下隼人vs将軍岡本 タイガー・クイーン&梅咲遥vsダーク・タイガー&ダーク・ウナギ ジャガー横田&藪下めぐみvs高瀬みゆき&本間多恵

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『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.25』
日程:2023年8月31日(木)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:1,288人(満員)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
日高郁人(ショーンキャプチャー)/○阿部史典(格闘探偵団)
10分9秒 澤宗紀直伝お卍固め
政宗(フリー)/●チェック島谷(GLEAT)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
スーパー・タイガー/○船木誠勝(フリー)
12分22秒 ハイブリッドブラスター→体固め
関本大介(大日本)/●宮本裕向(666)

▼SSPW女子タッグトーナメント準決勝A 45分1本勝負
[CRYSIS]ジャガー横田(ディアナ)/○藪下めぐみ(フリー)
15分18秒 飛びつき式腕十字固め
高瀬みゆき(フリー)/●本間多恵(フリー)
※ジャガー&薮下がトーナメント決勝戦進出。

▼SSPW女子タッグトーナメント準決勝B 45分1本勝負
○タイガー・クイーン/梅咲遥(ディアナ)
15分17秒 タイガー・スープレックス・ホールド
[DarkerZ]ダーク・タイガー/●ダーク・ウナギ
※がトーナメント決勝戦進出。

▼レジェンド選手権試合 60分1本勝負
【王者】○間下隼人
12分43秒 F.S.R
【挑戦者】●将軍岡本(フリー)
※間下が初防衛に成功。

間下が仇敵・将軍岡本にリベンジ成功でレジェンド王座初V!クイーン&梅咲、ジャガー&薮下が女子タッグT決勝進出!初代タイガーが初の米軍横田基地大会開催を宣言!

オープニング


 大会オープニングには平井丈雅代表が挨拶を行った。

平井代表「皆様、本日は初代タイガーマスク佐山サトルが主催致しますストロングスタイルプロレスVOL.25にお越しいただき誠にありがとうございます。2005年に産声を上げたストロングスタイルプロレス、佐山サトル、そして佐山サトルを創った、初代タイガーマスクを創った新間寿の思いとともに猪木会長が掲げたストロングスタイルを後世に残す。後進を育てる。その目的でストロングスタイルプロレスを始めて18年経ちました。これも今日ここに来ていただいている皆さま、ここにいる皆さまが佐山サトル、そして新間会長の後押しをしてくださる、現実にここに来ている方たちの思い、そのお陰でございます!本当にありがとうございます!佐山サトルは、新間寿は、一般社団法人初代タイガーマスク後援会様、そしてここにいる皆様、名前を挙げればキリがない多くの方々のお陰で、一歩一歩毎日、その思いを噛み締めながら突き進んでおります。佐山サトルが倒れて数年経ちます。2月の大会では佐山サトルが近くまで来ながらもこのリングで皆様にご挨拶することが叶いませんでした。今日は、すぐ近くまでやってきております。これもここに来ている皆様たちがいる、いろんな形で佐山サトルをまたリングの上に上げたい、リングの上で動いて、その姿を見たいという気持ちの中で様々な形のことをしてくださると思います。そのお陰で今日の佐山サトル、このリングにのちほど上がってご挨拶させていただくことができます。猪木会長がご逝去されてはや1年近くになります。ここで今一度私たちは考えなければいけないのは、その猪木会長、世界一の猪木会長にした、その横に、あそこに座られている新間寿会長が陰で支えていた、そしてその陰で支えてきた力で猪木会長は世界に羽ばたくことが出来た。その二人三脚でございましたことを今一度胸に刻みたいと思います!新間会長、いつもありがとうございます!そして、ストロングスタイルプロレスは、男子ストロングスタイルプロレスの選手、3年前よりジャガー横田様がこの団体の女子プロレス、男子に負けない女子プロレスの凄さ、それは新間会長も仰っております。佐山先生も仰っております。女子プロレスの皆様の強さをこのストロングスタイルプロレスで見てほしい。男子3試合、女子2試合、今日はその女子の初代タッグ王座のベルトを決める準決勝2試合が行われます。そして、日高郁人コーチが教える男子選手、船木さんが佐山先生がいない間、自分がこのプロレスを支えていきたいという船木選手の思い、そしてスーパー・タイガーが団体でずっと育ててきた、17年間耐えてやってきた間下が、皆様のご支援のもとに今年2月22日にレジェンドチャンピオンになりました。その防衛戦を、今日この場で初めて行われることになります。相手は将軍岡本、非常に強い選手です。将軍岡本を相手に間下が防衛できるのか!皆様、このリングは実力の世界です。佐山サトルがいるストロングスタイルプロレス、実力、強さあってのプロレスでございます。どちらが勝つかはわかりません。そしてこのリング、間下の相手として、本来第1の候補として上がるはずだった、関根“シュレック”秀樹選手。先月大怪我をして、今選手生命を休んでおります。その関根“シュレック”秀樹選手が、皆様に欠場のご挨拶をどうしてもしたいということで、今日静岡からやってきてくれました。シュレック選手、上がってください!」

 平井代表に呼び込まれ、本部席に座っていた関根“シュレック”秀樹がリングに上がる。

シュレック「こんばんは。まずは、本来今日タイトルマッチ挑戦させていただくことになっていましたが、先月、約1ヶ月位前に練習中に右膝の外側側副靭帯損傷、剥離骨折。さらに前十字も切れてますと言われて。今月いっぱいはプロレスできないということでキャンセルさせていただきました。楽しみにしていたファンの皆様、申し訳ありません(会場四方に礼)。今回挑戦させてもらうはずだったチャンピオンの間下選手。彼はね、僕たちが憧れたタイガーマスクのもとで下積み生活をしてね、ようやくチャンピオンになった。この選手が弱いわけがない。是非俺は彼と試合がしたいということで試合を組んでもらいました。その気持ちには今も変わらないので、来月から練習と試合に復帰しますが、また1から実績を積み上げて、彼が今日将軍岡本に勝てるかどうかってのは勝負は時の運なのか、結果はどうあれ間下選手に挑戦したいと思ってます」

第1試合


 4人それぞれ握手を交わし、日高と島谷の対面でゴング。
 ロックアップでの力比べからリストの取り合い。日高が軽快な動きでグラウンドに倒すも、島谷がヘッドロックで切り返してテイクダウン。日高がヘッドシザースで切り返し、クリーンブレイク。島谷が政宗にタッチ。
 リストの取り合いからヘッドロックの応酬、日高が巻き投げで抑え込むも政宗がヘッドシザースで切り返し首4の字固めも、日高が自軍コーナーに押し込んで阿部にタッチ。
 阿部が巻き投げを狙うも政宗がさらに巻き投げで切り返し、リストの取り合いへ。政宗が足払いからロープに飛び、コルバタでコーナーまでふっ飛ばして顔面をグリグリ踏みつける。耳を掴みながら引き起こした政宗が島谷にタッチ。
 島谷は「チェック!チェック!」とレフェリーの気をそらしてコーナーで顔面踏みつけ。さらにロープに振ってヒップトス。阿部が「なぁ~にがチェックだ!」と怒りのゲンコツ連打も、島谷がサミングで押し込んで政宗にタッチ。
 政宗は首投げからサッカーボールキックも、阿部が即座に起き上がって首投げからのサッカーボールキックでお返し。同じ攻防を繰り返して意地を張り合っていくが、政宗が足をキャッチして骨喰へ。阿部がロープを掴むと619で追撃してロープに飛ぶが、阿部がカウンターの低空ドロップキック。日高にタッチ。

 日高は政宗をコーナーに振ってシュリケン、さらにロープへ走るが、島谷がエプロンからミドルキック。政宗&島谷が2人で日高をロープに振っていくが、日高が2人の攻撃を誤爆させ、政宗を踏み台に島谷にスイングDDT。さらに日高が政宗にソバットからミスティフリップを狙うが、政宗が脱出しコーナートップから飛びついてのアームドラッグ。続けてリバース・スリングブレイドから島谷にタッチ。
 島谷がコーナーに上ってミサイルキックを叩き込み、引き起こして投げようとするも日高が振り払ってエルボー。そのままエルボー合戦となり、島谷が連打で押し勝ってロープに飛ぶが、日高はその瞬間に阿部にタッチ。
 阿部が飛び出していってフランケンシュタイナーから回転浄土宗、サッカーボールキック。阿部が日高に島谷を押さえさせてビンタを発射も、これが日高に誤爆。島谷が阿部にスイングネックブリーカーを見舞い、政宗と2人でトレイン攻撃。政宗のコウモリ吊り落としから島谷がその場飛びムーンサルト・プレスもカウントは2。カットに来た日高を排除も、日高がアイル・ビー・バック。政宗が日高を蜻蛉切りで排除し、阿部が政宗にアイル・ビー・バック式伊良部パンチ。
 阿部と島谷がエルボーでの打ち合いを見せ、阿部がビンタからロープに飛ぶも、島谷がカウンターのドロップキック。島谷が逆打ちを狙うが、阿部が振り払う。島谷がチェック式掌底からロープに飛ぶが、阿部がカウンターのドロップキックからアサルトポイント。これを2で返されると、阿部が伊良部パンチをクリーンヒット。日高が政宗をショーンキャプチャーで押さえる中、阿部が澤宗紀直伝お卍固めで島谷からギブアップを奪った。

第2試合


 4人それぞれ握手を交わし、スーパーと関本の対面でゴング。
 静かなロックアップからリストの取り合い、リストの取り合い、ヘッドロックの応酬からクリーンブレイク。再び向かい合って手4つから関本がヘッドロックからショルダータックル。さらにロープに飛ぶが、スーパーがソバットで迎撃しミドルキックを連打。関本が二撃目をキャッチも、スーパーが振り払って2発目のソバット。両者睨み合いながらタッチへ。
 船木と裕向の対面となると、がっぷり4つ組み合い、船木がヘッドロックに捕らえてテイクダウン。そのままダブルリストロックを狙うが裕向が足を絡め取ってレッグロック。船木はガードポジションで下から裕向をコントロールしていき、隙を見て腕十字を狙う。裕向は極めさせず足をロープに伸ばしてブレイク。再び向かい合って船木がダブルリストロックを狙ったところを裕向が自軍コーナーに押し込んで関本にタッチ。
 関本は船木にじっくりとしたネックロックからネックツイスト。さらにスリーパーホールドも、スーパーがカット。関本が逆水平チョップ、船木が掌底で打ち合っていき、打ち勝った船木がスーパーにタッチ。

 スーパーは関本にミドルキックを連打し、コーナーに振って串刺しジャンピングエルボーからタイガーネックチャンスリー。続けてミドルキックを連打し、ランニングニーを発射もキャッチした関本が持ち上げてコーナーに叩きつけ往復式の串刺しラリアット連打からバックフリップ、ボディプレスと連撃。関本はロープに走るが、スーパーがかわしてスピンキック。関本も倒れず延髄斬りを見舞い、裕向にタッチ。
 裕向は、スーパーにローキックを連打。スーパーもソバットを発射も、裕向がガードし後頭部へのエルボー。さらに掌底&ローのコンビネーションからニールキックを見舞い、ブレーンバスターを狙うフェイントからスクールボーイ、さらにその場飛びムーンサルト式ダブルニードロップからラ・マヒストラルと畳み掛けるがカウントは2。裕向はロープに飛ぶが、スーパーがかわしてニールキック。船木にタッチ。

 船木が裕向にミドルキックを猛連打し、チキンウィング・フェイスロック。そのまま引き起こしてハイブリッドブラスターを狙うが、裕向が全力で振り払ってチョップ合戦へ。打ち勝った裕向がブレーンバスターで叩きつけ、ジャーマンを狙うも、船木がクラッチを切ってアームロックをかけながらのニーリフト、掌底、浴びせ蹴り。さらに船木が掌底、膝蹴りと見舞ってロープに振るが、裕向がハンドスプリング式オーバーヘッドキックで反撃。裕向がボディスラムでセットし、世界で一番美しいと言われるムーンサルト・プレスを投下。完璧に決めるも、これはスーパーがカット。
 関本がスーパーをブレーンバスターで排除しようとするが、スーパーが着地してネックスクリューからニーリフト。さらにスーパーが裕向にキャプチュードを見舞い、船木がサッカーボールキックからハイブリッドブラスターで突き刺して裕向から3カウントを奪った。

<試合後コメント>

スーパー・タイガー
「この4人で戦うというのは、第2試合、贅沢ですね。船木選手。関本。いやあ今日は宮本くんすごいっすねあれは、本当に今後、ウチの団体掻き回されそうなんで、そこも要注意だと思ってます」

――スーパー・タイガー選手の現在の目標は
「そうですねまだまだ、簡単にベルトなんて言えたあれじゃないんで、まあ底上げの時期なのかな、と思ってるんで今まで上がってきたものをもう一度上げ直して、幅広げて、今そこに一番燃えてるんで、また改めて皆さまに伝える時が来ると。それまでは、もっと、しっかりと鍛えていきたいと思います」

関本大介&宮本裕向
宮本「強すぎるだろ・・・いい、良い経験値になりました」
関本「これでねまた、明日から、明日からの練習に身が入りますよ。まだまだ、まだまだ俺たち強くなれる」
宮本「グラウンド技もできなかったからな、悔しいな。船木さんやっぱ強えな。悔しい!あーでも絶対これは無駄にしません」
関本「無駄にはしない」
宮本「まだまだ参戦しますよ!」
関本「よーし」
宮本「よーし」
関本「明日からまた」
宮本「はい」
関本「頑張って」
宮本「練習しましょう!」
関本「いつか、日の目見よう」
宮本「日の目を(笑)日の目を見れるように頑張ります(笑)」
関本「頑張りましょう(※握手を求める)」
関本・宮本「ありがとうございました」

初代タイガーマスク挨拶


 初代タイガーマスクこと佐山サトル、初代タイガーマスクマスコットガールの野尻栞理さんが登場。

初代タイガー「本日はご来場いただきまして誠にありがとうございます。今日はイタリアからお客さんが見えています。ジョージさん、どうですか?ジョージさん、イタリアから見ていただいています。それから、アメリカ軍横田基地の空軍の将校さんたちも見に来ていただいています。みなさん応援ありがとうございます。プロレスの試合を増やしていって、このブームを先駆けて、日本のために、プロレスのために頑張っていきたいと思います。皆さん応援の程、よろしくお願いします」

 その後、前葛飾区議・日本国民党代表の鈴木信行氏から花束が贈呈。
 続けて、先日結成された初代タイガーマスク応援少年少女隊の皆さんからエール。代表して野尻栞里さんがお手紙を読み上げた。

栞里さん「私たち初代タイガーマスク少年少女応援団は、全力でタイガーマスクを応援・サポートしていくことをここに誓います。令和5年8月31日、代表・野尻栞里」

 続けて、11月20日にアメリカ軍横田基地大会が開催されることが発表。この大会は一般観衆は観戦出来ない大会とのこと。

 リング上には、横田エアベース・コミュニティセンター・ディレクターのリック・キング氏、ディレクター・オブ・リクレーショナル・フライト・横田エアベースのジョー・ハインリックス氏が登場。
 初代タイガーから友好の印として横田基地の皆さんに虎のマスクが贈呈された。

<バックステージコメント>

初代タイガーマスク&平井丈雅代表&テディ・ペルク国際部長
――横田基地プロレス開催の経緯は
初代タイガー「テディがやってくれました」
ペルク国際部長「はい。一応国際部なんで、もうそろそろストロングスタイルっていうのをなんかこう広めたいんですよね、世界に。もうちょっとグローバル、日本だけでなくグローバル的なものにしたい。まあちょっとその第一歩としてコンタクトを取って、それでいろいろ話があって米軍の方でやらせていただくことになりました」

――試合を観戦できるのは米軍の方のみか
ペルク国際部長「そこの敷地って日本じゃないんですよね、ワシントン州であってアメリカの土地なんですよね。なので入国っていう感じになっちゃうんで、まあ普段入れない。7月の4日の独立記念日以外はちょっと。今回が第1回目になるんですけど、最初で最後じゃなくてこれから広めていきたいと思うので、次の試合を成功させて、またちょっといくつかそのうちグローバル的に広めていきたいかと思います」

――日程をもう一度
ペルク国際部長「11月の20日です」

――横田基地でのストロングスタイルを見せることにはどんな意義・目的があるか
平井代表「あのやはり初代タイガーマスク佐山サトル総監はニューヨークを始めとしてマディソン・スクエアガーデンをはじめとして世界中でファイトして世界中にファンの方がたくさんいるので、これからテディ・ペルクさんは国際部部長として40年以上佐山総監と公私ともにずっとご一緒されていた方で。ペルクさん、そして佐山総監の思いをですね、ペルクさんが世界に向けて、っていうのを現実化してきた。非常にインターナショナル化の大きな第一歩だと思いますので、団体として本当に嬉しく思いますね」
ペルク国際部長「やっぱりなんか上の基地の人たちも先生のことを知ってました。アメリカでもヨーロッパでも知ってる。今日なんかでも、わざわざオーストラリアから何かレフェリーの方がなんかもう見に来たりとか。やっぱりもうマディソンでやってたときもみんな見てらっしゃるんですね。だからやっぱり基地に行っても、それを知ってる人も多いんですよ。それもあって、上手くタイアップすることになりました」
平井代表「横田基地大会はあくまでも第1弾ですので、横田基地が成功することによって日本の中でも基地がたくさんあってそこでやる中で、いずれはまた外国の米軍の基地でやる、ということも計画というか、そう思っておりますので」
ペルク国際部長「もうそろそろ世界に出たいですね」

――佐山先生は横田基地に行かれたことは
初代タイガー「あります」

――横田基地で試合をするということについて印象は
初代タイガー「シューティングの合宿で使わせてもらったんですよ。すごい広いところで。日本と米軍の基盤です。大変意義があると思ってます」

――平井さんがおっしゃったように世界進出への第一歩となるか
初代タイガー「そうですね。やりたいですね」

第3試合


 薮下と本間の対面でゴングが鳴ると、背後から高瀬が急襲。本間&高瀬がダブルのドロップキック、ダブルのDDT、サンドイッチ低空ドロップキックを決めて雄叫び。さらにトレイン攻撃を狙うも、佐藤綾子から帯を受け取った薮下が2人へ帯攻撃一閃。
 場外戦となり、高瀬が南側客席の階段をすべて使って助走をつけての攻撃を狙うが、流石に隙が大きすぎてジャガーが迎撃。
 リング上では薮下と本間の対面に。本間がフランケンシュタイナーから低空ドロップキックを見舞いロープに振ろうとするが、薮下が脇固め。本間も脇固めで返そうとするが、薮下が下から絡め取って三角絞め。本間がダブルレッグロックで切り返して首も固めようとすると、薮下が腕を取ってハンマーロック。そのままジャガーと踏みつけ攻撃を見舞い、ジャガーにタッチ。
 ジャガーが本間をドリル・ア・ホール・パイルドライバーで突き刺してから踏みつけフォールも、本間が下から絡め取ってのアンクルホールドを狙う。ジャガーは無情にもそれを振り払いさらに踏みつけ。ヒザで喉元をえぐりながら薮下にタッチ。
 薮下はジャガーと2人で顔面踏みつけ攻撃からボディスラム2連発。ジャガーにタッチ。


 ジャガーは本間をロープに振ってバックエルボーから裏拳連打。さらに顔面かきむしりからコーナーに詰めてエルボー連打から喉輪、サミングと反則攻撃で畳み掛け、コブラツイストに捕らえるも高瀬がカット。薮下が高瀬を引き剥がし、ぶら下がり腕十字。ジャガーが本間をコーナーに詰めるも、本間もジャガーにぶら下がり腕十字。さらに本間がジャガーにミサイルキックから脇固め、腕固めと捕らえていくが、薮下がサッカーボールキックでカット。本間が高瀬にタッチ。

 高瀬は本間とのダブル攻撃を宣言。コーナーに振ってトレイン攻撃からダブルのフェイスクラッシャー。さらに高瀬が本間をジャガーの上に高速ブレーンバスターで投げようとするが、ジャガーがゆうゆうと回避。本間がダメージを負っただけの形となるも、高瀬が改めてジャガーにブレーンバスターからダイビング・フォアアーム。高瀬はカミカゼを狙うが、ジャガーが十字架固めで切り返し、DDTから薮下にタッチ。
 薮下は帯を、ジャガーはイスを持ってリングに上がり高瀬をボコボコに。薮下が背中への帯攻撃連打で快音を響かせ、ロープに振って頭へのフルスイングも、キャッチした高瀬が帯を奪って殴りかかる。薮下はこれをかわしてバックドロップで叩きつけてロープに飛ぶが、高瀬がパワースラムで迎撃。高瀬は逆水平チョップの連打で攻め立て、そのままコーナーに詰めてマシンガンチョップ。さらにミサイルキックから高瀬がスピアーを突き刺すも、ジャガーがカット。
 高瀬は薮下のエルボーをキャッチしてDDTで突き刺し、スライディングラリアットで追撃。本間にタッチ。
 本間はコーナーに上ってミサイルキックを叩き込み、エルボーを放ってきた薮下を絡め取って脇固め。さらにダブルアームバーに捕らえていくが、ジャガーが背後からイス攻撃でカット。薮下が本間を押さえてジャガーがイス攻撃を発射も、これが誤爆。高瀬がジャガーにドロップキックを見舞って排除し、本間のDDTから高瀬のダイビング・ギロチンドロップ。本間がロープに飛ぶが、佐藤が場外から足払いをかけ、ころんだところに薮下が低空ドロップキック。場外に逃れた本間&高瀬へジャガーがエプロンからのウルトラタイガードロップ。
 2人をロープにセットしたジャガーがローリングギロチンドロップを見舞い、薮下がランニングエルボーからリストロック式レッグロックスープレックス・ホールド。本間が返すと、薮下がさらにバックを取るが、本間がバックを取り返す。高瀬が本間のバックを取って2人まとめてジャーマンで投げようとするも、薮下が2人へまとめて払い腰。さらに薮下が飛びつき式腕十字を極めると本間がたまらずタップアウト。

 試合後には収まりがつかない高瀬がジャガーにエルボーを見舞っていき、あわや乱闘に。すると薮下が帯攻撃で高瀬を排除し、完全勝利した上で勝ち名乗りを上げた。

<試合後コメント>

ジャガー横田&藪下めぐみ
ジャガー「ぜひこの後クイーン勝ってもらわないと。頑張ろうね」
薮下「はい」
ジャガー「私はクイーンを潰したいので、それ以外は目に入ってないので、クイーンたちが決勝まで勝ち進んでほしいと願うばかりです。まあ今日今の状態は当たり前なので、だから嬉しいも何もないし、とりあえず決勝では誰かと、ということですね」
薮下「はい、そうですね」

――団体は違うがベルトを獲ることには意欲はあるか
ジャガー「もうもらえるものとかチャンスがあったら、絶対にモノにするのが私なので、そりゃ昔からもう変わらないですよ。今回ね、薮下に頑張ってもらいたい。薮下の力で勝利を獲りたいと」
薮下「はい」

(※試合入場のため控室を出たクイーン・タイガー/梅咲遥組がコメントブース近くを通りかかる)

ジャガー「オラ!クイーン勝てよ!お前勝たないと当たれないから!遥!しっかりフォローして、勝てよ!・・・もう狙いはあそこですから、あそこのチーム」

第4試合


 DarkerZとの決戦に向け、タイガー・クイーンは新コスチュームで登場。

 DarkerZの奇襲から場外戦となる中でゴングが鳴ると、南側客席上段までなだれ込んでの乱戦に。上段通路でDarkerZの攻撃を誤爆させたクイーンが階段上からのダイブ攻撃を狙うが、ダーク・チーターが妨害し突き落とす。
 戦いの場がリングに戻ると、タイガーと梅咲の対面に。DarkerZが2人で梅咲の顔面を踏みつけていき、タイガーがヘアホイップからウナギにタッチ。
 ウナギは馬先をロープにくくりつけ、タイガー&チーターとともに顔面踏みつけ。ウナギがボディスラムで叩きつけ、タイガーにタッチ。

 タイガーは木刀を持ち込んで首を絞め上げていき、さらにフルスイングしていくが梅咲がかわしてロープへ飛び、ホップアップ式ドロップキック。クイーンにタッチ。
 クイーンはタイガーに二段蹴り、ウナギに水面蹴り、タイガーにフライング・クロスチョップ。さらにタイガー・スープレックス・ホールドを狙うが、タイガーが振り払ってエルボー合戦へ。打ち勝ったクイーンがスペースフライングタイガーボディアタック。梅咲にタッチ。
 梅咲はタイガーにティヘラから低空ドロップキック。梅咲がコーナーに上ってミサイルキックを叩き込み、ジャーマンを狙っていく。しかし、タイガーがレフェリーの気を引き、チーターがバッククラッカー。DarkerZが3人で梅咲にトレイン攻撃を見舞い、タイガーが変形ギャラリアで突き刺すもクイーンがカット。
 代わるウナギが梅咲の顔面を蹴り上げて挑発。さらにウナギがエルボー連打で畳み掛けるが、梅咲も腕を取りながら怒りのエルボー猛連打で反撃。ウナギがビッグブートで吹き飛ばし逆エビ固め。さらにウナギがロープへ飛んで貫通ビッグブートを突き刺し、両手を広げて梅咲に隙なように打撃を打たせる。梅咲は「ナメんじゃねえ!」と胸板にエルボーを連打していき、ロープへ飛んだウナギのバックを取って投げっぱなしジャーマン。クイーンにタッチ。
 クイーンはコーナーに飛び乗ってウナギへダイビング・クロスボディ。続けてクイーンがジャーマンを狙うが、ウナギが必死にロープへ。その背後からタイガーがミドルキックを見舞い、2人で向かっていくが、梅咲が飛び込んできてランニングネックブリーカードロップで2人まとめてなぎ倒す。さらにクイーン&梅咲がダブルのドロップキックで場外へと蹴散らし、クイーンが場外へのラウンディング・ボディアタック。
 梅咲がコーナー下にボディスラムでセットするとクイーンがコーナーに上っていくが、タイガーが足を取って妨害。ウナギが雪崩式ブレーンバスターで叩きつける。

 タイガーが木刀を持ち込むとTommyレフェリーが止めにかかるが、チーターがレフェリーへ暴行。タイガーが木刀攻撃、ウナギが巨大キセル攻撃を見舞い、チーターがコードブレイカー、タイガーがリバースタイガードライバー、ウナギが城門突破と猛連撃を放っていくも梅咲がカット。
 ウナギがクイーンを引き起こして大儀であったを狙うが、クイーンが振り払ってタイガー・スープレックス・ホールドの体勢。タイガーがカットのためにエルボーを放つも、これがウナギに誤爆。クイーンがツームストンパイルドライバーで突き刺し、セカンドからのヴァルキュリースプラッシュ。さらにタイガー・スープレックス・ホールドで叩きつけてウナギから3カウントを奪った。

<試合後コメント>

タイガー・クイーン&梅咲遥
梅咲「ありがとうございました。準決勝勝って、決勝進出ということで、ジャガーさんと薮下選手と決勝で戦うわけですけども、一番最初の記者会見の時に、ジャガーさんが『タイガー・クイーンを潰す』とおっしゃっていたんですけど、全然そんな言葉には自分たちは負けません。自分たちこそジャガー横田潰しでいきたいと思ってますので、みなさん決勝をお楽しみにしててください。私達が初代のベルトを巻きたいと思っております。ありがとうございました」

(※梅咲、クイーンがコメントブースを後にしようとするも。日高郁人がタイガー・クイーンに耳打ち。クイーン一人でコメントブースに戻って)

クイーン「ジャガーさんに勝って、優勝・・・します」

第5試合


 握手を拒否し、互いににらみ合う中でゴング。
 ゆっくりとリングを回り、組みかけては離れる緊張感溢れる手4つの攻防。がっぷり組合って腕力勝負となると、ウエイトで勝る将軍が圧勝。間下も全身の力を使って押し返していくも、将軍がリストをひねると間下がたまらずロープブレイク。
 再び向かいってロックアップで組み合い、将軍があっという間にロープへ押し込んでクリーンに離れる。再びロックアップで組み合ってあっという間に押し込んだ将軍だったが、間下がリバースして押し込みクリーンブレイク。
 間下が真っ向からのエルボー合戦を挑んでいき、間下が猛連打。しかし、将軍は一発食らう度に一歩ずつ前に出ていき不敵な笑み。間下がヘッドロックからショルダータックルを放つも、将軍はビクともせず。逆に将軍は蹲踞からのぶちかましで間下を場外までふっ飛ばす。
 間下がエプロンに上がってくると、将軍がランニングエルボーで場外へと落とし、そのまま追っていって場外でのエルボー合戦が始まる。圧勝した将軍が場外鉄柵、リング鉄柱、観客から奪ったイスでの攻撃など大暴れしていき、大ダメージを負った間下をリングに放り込む。

 将軍は間下をコーナーに叩きつけて串刺しのぶちかまし。顔面を踏みつけて挑発し、ボディスラムからボディプレスを発射も間下がかわして顔面にジャンピング・フロントハイキック。
 間下が串刺しバックエルボーからランニング・ケンカキック、ソバットからのSTOと連撃しクロスフェイス。将軍はなんとか足を伸ばしてロープへ。間下はチキンウィング・フェイスロックを狙うが、将軍が振り払おうとすると間下はスリーパーホールドで切り返す。しかし将軍は間下をおぶるような形で持ち上げて余裕のロープブレイク。
 間下は強烈なミドルキックを連打して将軍をハーフダウンさせ、さらにサッカーボールキックを連打。さらに「死ねぇ!」とバズソーキックを発射も、かわした将軍がチンクラッシャー。さらにコーナーへのぶちかましから百烈張り手。さらにスライディングぶちかまし。
 将軍はコーナーに上ってリバース・スプラッシュを見舞い、バックドロップを狙うが間下が長い脚をロープに絡めて耐えに耐える。将軍がロープに飛んでラリアットを発射も、間下が両手でガードし、エルボー合戦へと持ち込む。間下は野獣の眼光で将軍の猛攻を耐え抜き吼える。将軍が組み付いてカイケツを狙うも間下が十字架固めで切り返し、側頭部へのトラースキックからリアルデンジャラスバックドロップ。さらにランニング・ケンカキックからハイキック、さらにFSRで叩きつけてカウント3を奪った。

 王座戴冠時の試合後には微塵も余裕がなく息も絶え絶えといった様子だったが、この試合後には大歓声に笑顔でポーズを決めて応えるなど一皮剥けた様子を見せる。

間下「後楽園ホールにお集まりの皆様、こんばんは!今日の試合はみなさんいかがだったでしょうか!まだまだ暑い日が続きそうです。しかぁし!今日8月31日、ここ日本、いや世界、いや、宇宙で一番熱かった場所は後楽園ホールじゃないでしょうか!まだまだ強い敵を倒して、どんどん、どんどん上を目指してやる!いつもの行くぞ!ストロングスタイルプロレスは、この俺、間下隼人が引っ張っていく!文句ねえよなァ!今日もたくさんのご来場、熱い声援、ありがとうございました!またお会いしましょう!」

<試合後コメント>

間下隼人
「2年半前にここで将軍岡本に私は負けてます。その時は確か休憩明けでした。それがここまで成長して、それは将軍岡本も対戦相手に名乗りあげてくれたから、こうやって名だたる選手、レベルの他団体だとメイン級の選手たちを抑えて、将軍岡本と間下隼人、メインを飾ることできました。ちょっと感慨深いこともありますけど、将軍岡本、まだまだ腐ってんじゃねえぞと。これだけは言っておきたいですね。いつまでもくすぶってんだったら、何回でも俺が火付けてやりますよ。それぐらい強いんすから」

――欠場の関根選手とケリを付けたい気持ちはあるか
「もちろん、つけたいですね。ただ、今日戦ってた方が良かったんじゃないかと思いますけどね。将軍、あの人に勝つことによって僕はまた強くなってしまいましたから。どうせ戦うんだったら、関根”シュレック”さんも今日戦った方が良かったんじゃないですか。12月か来年かわかんないですけど、更に僕が強くなってますから。まだまだ成長期ですから。もう37ですけど」

――対戦相手が変わったことに戸惑いはなかったか
「いや、まあ、どうですかね。怪我はしょうがないと思うんで。こればっかりは。あとはやっぱり本当さっき言いましたけど、将軍岡本とライバルじゃないですけど、そういった部分でこうやって2人でメインまで上がれてるってのは、あっちはヒールかもしれないすけど、そこは個人的に嬉しいですね。何度でもやりたいです。何回でも火つけてやりますよ」

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