力道山&長与千種と同郷のアクション女優がプロレスデビューも涙の敗北
26日、東京都・後楽園ホールにてアイスリボン『不思議の国のアイス2023』が開催。映画のタイアップ企画で花屋ユウ(はなやゆう)がプロレスラーデビューを果たした。
アイスリボンは女子プロレスラーとしてデビューすることを条件に映画出演ができるプロジェクトをかねてより行っており、映画『スリーカウント』では藤本つかさ、志田光、松本都らがデビュー。
今回10年ぶりに株式会社FAITHentertainmentの窪田将治監督とアイスリボン運営会社のネオプラスがプロレス映画制作に向け、出演をかけた新人レスラーデビュープロジェクトが始動。
映画『THE CHALLENGER-希望のリング-』は8月26日アイスリボン後楽園ホール大会にてデビューすることが映画出演の条件となっており、この日は生き残った6人が約4ヶ月の練習を経てプロレスラーとして正式にデビューを果たした。
第2試合では、咲蘭&古川奈苗&南ゆうき vs しのせ愛梨紗&小池真優香&花屋ユウの6人タッグマッチが実施。最後の1人になるまで闘い続けるという特殊な試合形式で花屋、古川、南、小池の4人がデビューを果たした。
花屋は、力道山さんや長与千種の出身地である長崎県大村市出身。
水泳歴10年、ボート歴7年で学生時代に全日本準優勝という競技者としてのキャリアが長くアクションを得意とする花屋は、「これはエンタメではないと思う部分があって。『お客さんに見てもらう』というゴールが有るエンターテイメントではあるんですけど、私たちは闘っているのでエンタメというよりはアスリートとしてプロレスと向き合わなきゃいけない」と真剣にプロレスと向き合ってデビューを迎えた。
先発で出ていった花屋は、アップライトで構えて鋭いローキックを放っていく格闘スタイルを見せて観客から驚きの歓声を浴びるも、サブミッション職人として開眼した古川の足関節技に苦戦。
パートナーの小池が古川にタップを奪われると、敵を討たんと花屋が吶喊。躍動感あふれるジャンピングニーを連打する大暴れを見せるが、下から足を絡め取った古川に人間4の字(※変形足4の字固め)を極められると無念のギブアップ。
試合後には悔し涙を見せた花屋だったが、「私は女優として生きていく上で自分の武器になるものが絶対に必要だったので、プロレスに出会って、プロレスが今私の武器になる候補ナンバーワンだと思っているので、このままプロレスも続けて、私はプロレスでも女優でもしっかり名を馳せられるような人になりたいなと思ってます」と、役作りだけで終わらせずにプロレスラー活動を続けていく意志を語った。