【試合詳細】12・27 アイスリボンSKIPシティ大会 鈴季すず&春輝つくしvs星ハム子&安納サオリ 柊くるみ&宮城もち&Yappyvsラム会長&雪妃真矢&バニー及川 世羅りさ&星いぶきvs藤田あかね&トトロさつき
『アイスリボン1089 in SKIPシティ』
日程:2020年12月27日(日)
開始:12:00
会場:埼玉県・SKIPシティ多目的ホール
観衆:150人(満員札止め)
▼シングルマッチ 10分1本勝負
○尾﨑妹加(フリー)
9分9秒 ギブアップ
●真白優希
▼シングルマッチ 15分1本勝負
○山下りな(フリー)
9分36秒 ラリアット→片エビ固め
●石川奈青
▼タッグマッチ 20分1本勝負
○藤本つかさ/青野未来(Beginning)
15分8秒 ビーナスクラッチ
●松屋うの/本間多恵(Beginning)
▼タッグマッチ 20分1本勝負
世羅りさ/●星いぶき
12分41秒 動くこと雷霆の如し→エビ固め
藤田あかね/○トトロさつき
▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
柊くるみ/○宮城もち/Yappy
15分56秒 メタボリックサンド→エビ固め
ラム会長(666)/雪妃真矢/●バニー及川
▼タッグマッチ 30分1本勝負
鈴季すず/●春輝つくし
17分14秒 女の執念
○星ハム子/安納サオリ(フリー)
大晦日決戦を前にICE×∞王者すずと安納が火花!IW19戦を控えるハム子がつくしから直接勝利!リボンタッグ王者のもちが前哨戦で貫禄勝利!
第1試合
大みそかの後楽園ホール大会で初シングルマッチを行う石川と真白が、それぞれシングルマッチでRebel&Enemy軍と対戦した。まずは真白。妹加に対して、例によって「来いよ!」と片手を挙げて力比べを挑もうとするが、逆に妹加の攻撃を浴び、真白はコーナーに逃げてしまう。リング中央に引っ張り出そうとする妹加と必死にコーナーに張りつく真白の駆け引きが行われるが、パワーで圧倒する妹加が力づくで引きずり出すと、キャメルクラッチ、逆エビ固めと真白を絞め上げる。これを必死に耐えた真白ははりつけドロップキック、ボディスラムをこらえてのしがみつき、さらには妹加をのけぞらせるエルボーの連打を叩き込んでいく。勢いづいた真白はドロップキックの連打で勝負に出たが、最後はロープ際でカウンターのラリアットを浴び、腰へのセントーンからのアルゼンチンバックブリーカーにギブアップ負けを喫した。
第2試合
真白が妹加相手に存在感をみせ、続く第2試合は石川。石川は序盤から山下に対して、真っ向からパワー対決を挑んでいく。タックル、ロックアップ、ボディスラムと、パワー全開でぶつかっていった石川だが、山下はこれを逃げることなく正面から受けて立ったうえで、きっちりとパワーではね返していく。エルボー合戦にも打ち勝った山下は踏みつけ、ボディスラム、逆エビ固めと石川を追い込む。山下の猛攻を必死にしのいだ石川は、串刺しドロップキック、カウンターのクロスボディ、コーナーからのダイビングクロスボディ、そして山下をボディスラムで叩きつけ善戦するも、最後はカウンターのラリアットをまともに浴び、カウント3を奪われた。
第3試合
大みそかのオープニングマッチに参戦するJoint Army軍のうの&本間と青野による前哨戦。チームワークで勝るJoint Armyが序盤から連係をみせながら藤本、青野を攻め込むが、徐々に藤本が青野をコントロールしながら試合の流れを引き戻していく。中盤、Joint Armyが両サイドから藤本を抱え上げ、両膝をマットに叩きつける豪快な一撃を初披露。藤本の動きを止めようとするが、藤本はうのの胴着をはだけさせると、むき出しのうのの胸元に強烈なチョップを連打。ひるんだうのに青野とのサンドイッチサッカーキックを決めた藤本は、スクールボーイの連発にきたうのを切り返しのビーナスクラッチに決め、しっかりとカウント3を奪った。
第4試合
前日の道場マッチに続く、世羅vsあかねのFantastICEの前哨戦。試合はその世羅vsあかねでスタート。お互いのムーブの読み合いからあかねがタックルを決めれば、世羅はいぶきを呼び込み、コーナーにあかねを振っての串刺しダブル攻撃を決める。中盤の2度目の顔合わせでも激しいエルボーの打ち合いから世羅がセラリズムバスター、エアーズロックを決めれば、あかねもパワースラムを仕掛けるなど、一歩も退かない攻防を展開と、後楽園での一騎打ちへの期待感を大いに高めた。試合はこのところ、好調をキープしているトトロがウエイトを活かした攻撃をいぶきに仕掛け、いぶきの丸め込みの流れをしのぐと、カウンターのクロスボディから、いぶきを高々と抱えあげ、動くこと雷霆の如しでフィニッシュ。好ファイトは見せるものの、結果につながらずにいたトトロにとっては大みそかに勢いをつける大きな勝利となった。
<試合後コメント>
藤田あかね
――昨日に続き世羅選手との前哨戦2回終わって、いよいよタイトル戦です。
「(前哨戦は)直接決めたのは自分たちじゃなくて、パートナー…でも昨日も今日もどっちかと言うとパートナーの力で勝ったけど、そのパートナーのアシストで入れていないのは世羅さんのほうじゃないかなと思って。ただ、1対1だとなんかそんなに負ける気がしないし、てゆーか、そもそもノーマルルールなんで、大晦日の4コーナープロデュースとは全然違うと思ってるので。まあでも、なんて言うんでしょう?当たって、ますます楽しみになりました。久しぶりに真面目な試合をしてる気がして、これはこれで凄く楽しいです。」
――コーナーのアイテムに関してはどんなもの考えてますか?
「それは当日まで言わないつもりですけど、自分と言えばっていうものと、アメリカでやってきたアイツを組み合わせて2ヶ所自分のアトラクション的なものを作りたいと思ってます。向こうのはもうだいたい分かってるんで。」
――ベルト戦に向けての自信というかその辺はどうですか?
あかね「いや~、今回はね~、本当にね~、あるんすよ。確かにデスマッチでプロデュース興行やったりとかしてるけど、その何人かのその対戦の中だけど、その中で自分2回勝ってますからね。ピン獲ってるんで。アイテムの使い方次第では全然勝てるなと。てか、勝てるようなアイテムを用意してます。向こうにダメージがあるような。」
第5試合
リボンタッグの前哨戦。チャンピオンチームのくるみともちが揃ってリングに立ち、挑戦者チームの雪妃と6人タッグで対戦した。試合は先発に出たバニーがYappyを含む重量トリオの前に苦しめられるも、必死にしのぐと、会長がくるみを執拗なスリーパーで追い込み、代わった雪妃が蹴りのコンビネーションを仕掛けるなど、Rebel&Enemy軍が優位に立つが、徐々にくるみのパワーが、その勢いをはね返し、一発一発の重さで、Rebel&Enemy軍の動きを止めていく。終盤、雪妃らのアシストもあり、バニーが予想以上の善戦を見せたが、最後はもちがバニーをバックドロップに決めると、ダメ押しのメタボリックサンドでフィニッシュ。くるみとの連係も随所にみせ、チャンピオンとして、きっちりと試合を締めた。
第6試合
メインはもちろん、ICE×∞の前哨戦。そして年明けにIW19戦が決定しているハム子とつくしも加わってのダブル前哨戦として行われた。すずが先発に出ると、一度は先発に立った安納がハム子に交代。思わず苦笑いのすずを無視し、試合はすずvsハム子でスタートした。ハム子をドロップキックを吹っ飛ばしたところですずがつくしに交代。リングインすると同時にドロップキックを決めたつくしは、ハム子をロープにはりつけて、身動きの取れないハム子のつけまつげを取って、場外に放ると、ドロップキックを叩き込む。怒ったハム子はコーナーでの腹ウォッシュから、安納とのダブルハイアングルキックを狙うが、ハム子の足が届かず、結果、安納1人の蹴りに終わってしまう。安納がつくしをキャメルクラッチに捉えると、すかさずハム子がセクシーポーズでアシスト。ハム子は安納にキャメルクラッチを交代するように指示すると、安納にセクシーポーズを要求。これを受けた安納はつくしではなく、客席に向かってセクシーポーズを決め、ハム子からクレームを受けるがこれはスルー。さらにハム子と共にすずをコーナーに振り、ダブルのお・し・り・だーッ!を決めるかと思いきや、ハム子の動きを横でじっとながめ、ハム子がダーッを決めると、うなずきながらコーナーに戻ってしまう。自由気ままな安納だが、ハム子がどすこい逆エビ固めをすずに決めると、これに加わり、すずにキャメルクラッチ。徐々にハム子ペースに乗っかっていく。対するすず&つくしも負けてはいない。スピーディな動きで反撃に出るとハム子にダブルドロップキックを放ち、反撃に出る。10分過ぎ、ようやくすずvs安納の直接対決が実現。安納がミサイルキックを決め、エルボー合戦に持ち込むが、すずが渾身のエルボーで打ち勝ち、逆さ抑え込みを狙ってバックに回る。しかし、これを切り返した安納はポテリングへ。つくしがカットに入ると、今度はフィッシャーマンズ・スープレックスを狙う安納だが、これを戻したすずはハーフネルソン・フェイスバスターからその場飛びムーンサルトを久々に披露。さらにコーナーに上がったすずだが、これに追いついた安納はコーナー上での張り手合戦に打ち勝ち、雪崩式フランケンシュタイナー。そしてかかと落としを狙うが、これをかわしたすずが竜巻旋風脚。すかさず安納がジャンピングハイキックを決めると、すずがスピアーを放つ。ここで両者ダウン。2人の直接対決は結果的に、この1度の攻防に終わったが、終盤、カットに入る安納をすずがジャーマンに投げると、すぐに安納もジャーマンで返すなど、両者の前哨戦はイーブン。最後はハム子vsつくしの攻防となり、つくしの飛び込みエルボー、ダイビングフットスタンプをしのいだハム子が、ラリアットを叩き込む。エビ固めに決めるが、これをつくしが反転。さらにでんでんむし、ハルカゼと畳みかけるが、これもしのいだハム子が、つくしのラ・マヒストラルを押し潰しての女の執念でカウント3を奪取し、激戦を制した。
ハム子「IW19次期挑戦者の春輝つくしから直接勝ったぞ~!年内もあと、最終戦は31日大みそかの後楽園ホール大会です!そこに、高橋奈七永選手の参戦も決定しました。私は来年つくしとIW19防衛戦をやりたいって…。」
つくし「いつにしますか?今日日程決めましょうよ。ねえ。自分、このベルト絶対獲るって自信があるので、1月23日、アイスリボン後楽園大会、そこでどうですか?」
ハム子「私も後楽園ホール大会でこのベルトの防衛戦やってみたかったんだよね。つくしから後楽園ホールで防衛してチャンピオンでいたい。1月23日、チャンピオン権限で後楽園ホール大会決定でよろしいでしょうか?」
※観客から拍手
ハム子「決定します!王者・星ハム子vs挑戦者・春輝つくし、1月23日、後楽園ホール大会決定です。」
※大会後、1・23後楽園では配信がないため、1・9横浜ラジアントホール大会に変
更された。
安納「27、28、29、30、31…あと5日。あと5日ですね~。2020年の最後、一緒にぐちゃぐちゃになろうよ。ね、すずちゃん。」
すず「もちろんですよ~。楽しみですね~。あのた~ん。(安納がリングを降りるのを見届けてから)じゃあ、いなくなったので、締めますか!今日はハムさんが…ハムさんが勝ってくれたのでって言おうとしたら、敵だった~!」
※つくしが怒る。
ハム子「私の隣にいたいんだね、すず。一緒に締めよう。まあいいじゃん。珍しいじゃん、この絵面。」
すず「そうですね!いいですね。締めましょう。じゃあ今日参戦してくれた全選手、リングに上がってください!…(つくしを見て)怒ってる…つくしさんのことも大好きですよ。」
ハム子「つくし、嫌われてて大変だね~。」
すず「やめてくださいよ~。」
すず&ハム子「プロレスでハッピー!アイスリボ~ン!!」
<試合後コメント>
星ハム子アンド安納サオリ
ハム子「(ミニ照明を自分で当てながら)勝った~!次期挑戦者の春輝つくしから、直接勝ちましたよ!まあね、やっぱりつくしとは昔から何回も試合してるので、お互いの技はわかり合ってるな~って、今日改めて思いました。でもやっぱり、負けません!今日初タッグなんですよ、あのたん。」
安納「いや~、ちょっとハム子さん、色々勉強不足ですみません。」
ハム子「本当だよ~。」
安納「本当に。よく見てたんですけど。」
ハム子「本当?お・し・り・だーッ!なんて私の代名詞だよ。」
安納「はい。」
ハム子「やってくれなくてね。」
安納「すいません。」
ハム子「言うこと聞かない感じなんですね、この子。」
安納「へへへ…。」
ハム子「まあでも勝ったからね!」
安納「ありがとうございます、本当に。」
ハム子「アイスリボンに良いスパイスを与えてくれて、私は感謝してますよ。」
安納「いや~、本当ですか?そう言って頂けて…今度また、セクシー対決もお願いします。」
ハム子「ぜひ。戦っても良しな相手になれたらいいですね。はい(笑)。」
安納「(笑)。」
ハム子「あのたん崩れる、私といると。いっつもなんかクールなのに、ちょっと崩れる。みんな見たいでしょ?こういうの。私頑張りますね。お客様のために。」
安納「そうですね。楽しいな~。楽しい。鈴季すずと戦うこと、肌を合わせること、めちゃめちゃ楽しいですね。なので、31日どうなっちゃうんだろう?っていう感じです。私自身が。だからそれも含めて楽しみだな~。ぐっちゃぐちゃになっちゃいます。その姿また、見てて下さい。」
ハム子「分かった。私ね、やっぱりアイスのメンバーとしてすずに勝ってもらいたいんだけど、すずがやっぱり今突っ走ってるから…。」
安納「そうですね。」
ハム子「それを誰が食い止めるのかっていうのも気になってて、こうやってね、他団体というか、アイスリボンじゃないメンバーの選手が絡んできてベルト獲っちゃったらどうなるんだろう?どういう景色になるんだろう?っていう興味もあるので。私は見守るよ。」
安納「ありがたいお言葉をありがとうございます。次はお・し・り・だーッ!やらせてください。ありがとうございます。31日楽しみにしていてください。」
鈴季すず
「安納サオリと、今日で大みそかまでの最後の前哨戦だったんですけれども、なんかね~、試合をする度に凄い安納サオリのことを好きになる…好きってそういう好きじゃないですよ(笑)。なんか安納サオリにどんどん興味が湧くし、安納サオリのことをもっと知りたくなるし、なんかやっぱり、挑戦してきた時からまあスカしてますけど、今もスカしてるから嫌いですけど、スカしたところまでもが、なんか安納サオリの良さなんじゃないかという、試合をして思って、当たる度に新しいことしてくるし、当たる度にベルト獲るっていう気持ちが見えるんですよね。やっぱベルトを獲るっていう表情思いっ切り来てくれるとチャンピオンとしても凄いテンション上がるんで、今日はテンションが上がっちゃいました。まあでもスカしてましたね、今日も。今日もスカしてましたよ。張り手痛かったし。スカしてるからこその安納サオリを…この大みそかの試合が自分凄く楽しみでございます。」
――技よりも気持ちのぶつかり合い?
「そうなんですよ。気持ちでぶつかってる感じしますね、試合してて。なんかやっぱりこう、技を技をってなっちゃう時もあるんですけど、普通にプロレスをして試合をしてて。それよりも気持ちでぶつかることの方が自分は好きで、気持ちでぶつかる、テクニックを使って試合をするよりも、もう気持ちのぶつかり合いがとにかく好きなんで。気持ちいいです。清々しいな~、気持ちいいな~って、前哨戦でこんなになんか、まだやりたいと思うことは本当に珍しい。」
――大みそかいよいよ1対1で対戦するわけですけど、その辺の、試合に対しての自信は?
「大みそかはもう自信満々ですね。もちろん、このベルトを獲ってから8、9、10、11、12…5ヵ月。もう5ヵ月経とうとしているんですけど、早いですね、5ヵ月って。なんですけど、本当に、このベルトに対する気持ちは誰よりも強いし、このベルトを巻けるのは鈴季すずしかいないと思うので、もうそこは自信満々ですね。自信満々で、勝つ気満々なうえでの安納サオリとの防衛戦を凄く自分は楽しみですね~。そして、今日も安納サオリの顔はまだ美人なままだったかなと思うので、どんな顔を見せてくれるのか楽しみです。」
――安納選手は「一緒にぐしゃぐしゃに」って言ってましたけど。
「常日頃からぐしゃぐしゃなんで(笑)。個人的には自分は顔芸レスラーと名乗っるぐらいなので。いやいや。鈴季すずに顔芸で勝てるもんなら勝ってみろって言いたいですね。いつもいつも同じ顔してんじゃねーよ。スカしやがって(笑)。と思いますよ。」
――大みそかはデビュー記念日でもあるし、負けられない大会ですよね。
「もちろん。負けられないし、もう3年目に突入するわけで、早いですね、3年って。なんかもう本当につい最近デビューした気持ちなんで。3年目か…。でもやっぱり12月31日が記念日って凄い良いですね。もしそこで勝ったら、新しい、勝って清々しい気持ちで年を明けられるし。もう12月31日は勝って、気持ちよくベルトを防衛して、そして気持ちよく初詣にでも行きたいなと思っております。」