ICE×∞王者YuuRI、善戦健闘及ばず2冠獲りならず!SOG世界無差別級王座初Vの木髙イサミに冨永真一郎が挑戦へ
ガンバレ☆プロレスが8月6日、東京・高島平区民館で「アンダー・ザ・シルバーレイク2023」を開催した。YuuRIがスピリット・オブ・ガンバレ(SOG)世界無差別級王者の木髙イサミ(BASARA)に挑むも、惜しくも敗れ2冠獲りはならなかった。初防衛に成功したイサミには冨永真一郎が挑戦することが決まった。
YuuRIは7月17日、アイスリボンの神奈川・横浜ラジアントホールでICE×∞(アイ・シー・イー・クロス・インフィニティ)王座を奪取。その勢いを駆って、同日夜のガンプロ高島平大会でイサミにアピールし、2冠獲りを宣言していた。SOG世界無差別級王座に女子選手が挑むのは、昨年10月2日、東京・板橋グリーンホールでまなせゆうなが当時王者のハートリー・ジャクソンに挑戦して以来、2度目となった。
第1試合前の公開調印式では、「イサミさんはスーパーヒーロー。スーパーヒーローを倒せば、自分がガンプロのスーパーヒーローになれる」と言い切ったYuuRIは、サッカーボールキック、エルボー連打で猛攻。イサミはアームロックでジワジワと攻め込むと、垂直落下式ブレーンバスター、ダイビング・ダブルニーを敢行もカウントは2。YuuRIは619、ジャーマン、ラリアットで反撃もスワントーンボムは自爆。丸め込みの応酬から、YuuRIがヘッドバットを繰り出せば、イサミはグーパンチを叩き込む。イサミは腕を取ると千弐四四で絞め上げ、粘るYuuRIからギブアップを奪った。
初Vを果たしたイサミは「試合前に俺のことをスーパーヒーローだと言ったが、今はどうだ? そうでもなくなっただろ。コイツいけるなって思っただろ? まだまだだ! アイスリボンのスーパーヒーローになってこい。俺はガンプロのリングでチャンピオンで上がっていたいから、ここのスーパーヒーローでいるよ。オマエはワキ役だ。ただ、俺をワキ役にしてみろ」とYuuRIの健闘を称え握手を交わした。
ここで大家健を除く、所属、レギュラー参戦選手たちが男子、女子問わずエプロンに上がると、イサミは「今のスーパーヒーローはこの俺だ。オマエら、ワキ役どもリングに入るんじゃねぇ。この俺がこの場所をワキ役のオマエらの前で締めてやるよ」とマイク。各選手がエプロンから降りるなか、冨永だけはしばらくイサミに視線を投げかけていた。
2冠獲りならなかったYuuRIは「今日を迎えるまで緊張と恐怖で。ガンプロのベルトを取り戻して2冠になると言って有言実行すると決めたのに、守れなかったのが悔しい。でも、私は自分のあるもの以上のものを出せたので今は後悔はありません。イサミさんは本当に今も変わらずスーパースターだと思いました。でも、これからガンプロのスーパースター、アイスリボンのスーパースターになるためにもっと頑張りたいと思います。倒せなかったけど、勝ちに等しいくらいの勝負ができたと思います。ベルトを取り戻したい気持ちは変わらないので、またいつか挑戦できるようにもっともっと上を目指して、プロレス界のスーパースターになります!」と前を向いた。
イサミは「言いたいことは、全部リングで言った通りですよ。追加するなら本当は勝ちはしたけど、今日のスーパーヒーローはYuuRIで、俺は勝ったけど、もしかしたらワキ役かもしれないですね。だとしても名ワキ役だからね」と女子ながら奮戦したYuuRIを称賛。
そして、この日の6人タッグマッチ(今成夢人&渡瀬瑞基&前口太尊vs翔太&高尾蒼馬&冨永)で前王者の渡瀬をJKで仕留めた冨永が、同日夜のBASARA・板橋大会に参戦し、トランザム★ヒロシに勝利。マイクを持った冨永は「イサミさん! 昼のガンプロで前王者の渡瀬から3つ獲りました。そして、たった今、BASARAの鉄人ことヒロシに勝利しました。年に1回あるかないかの調子がいい冨永ブースト期間、今なら獲れる気がします。獲るだけだったら今ならいける気がします」とアピールし、イサミが受諾した。
冨永は「いつも心の奥底で、ユニオンを辞めてなかったらどうなっていたか。かすかに思っちゃうんです。人生の選択が正しかったか、誤っていたかは結果を伴って証明するしかない。イサミさんからガンプロのベルトを獲る。これ以上の結果はないんじゃないですか? ガンプロのベルト獲って、ユニオン辞めてよかったなと証明します」と意欲。
受けて立つイサミは「変なブーストかかってんでしょ? 勝てるかもしれないけど、防衛できないかもしれないって…。それぐらい自信あるんだったら、無差別だからいいよ。今日のYuuRI、強かったよ。その上をいって勝ったから。冨永ともやって、その上をいって勝ちます。日付はお任せします」とコメントした。