「神戸をプロレスの町に」25年間神戸のプロレス振興を手掛けた藤永幸司がメリケンパークのド真ん中で鈴木みのると決死の一騎打ち!

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 23日、神戸メリケンパークにて『メリケンパークプロレスフェス2023 7.22sat.&7.23sun. 2DAYS』が開催。鈴木みのるとBADMAX藤永(藤永幸司)がシングルマッチを行った。

 藤永はかつてカス野郎プロレス・カスイチを主催し、その後プロレスリングElDoradoの代表に。同団体の解散後は「神戸をプロレスの街にしたい」という夢を持ってKOBEメリケンプロレスを立ち上げ、大規模屋外イベント『メリケンパークプロレスフェス』を主催するなど地元密着型のプロレスを展開してきた。

 今回のプロレスフェスはコロナ・台風・春の嵐で4度順延となる不運に見舞われたが、今月22日&23日の2DAYSでついに開催。
 最終日のメインでは、藤永と鈴木みのるが対戦。“プロレス界の王”たる鈴木を相手に立ち向かう姿を見せることで25年間支え続けてくれた神戸のファンたちを勇気付けたいという思いがあったという。

 神戸のファンの思いを背負ってリングに上った藤永だったが、鈴木の入場時には大観衆が一斉に「風になれ」の大合唱で歓迎。試合開始のゴングが鳴っても鈴木コールは収まらず、藤永が「おかしいやろ!ここは俺の本拠地やぞ!」とブチ切れて笑いを誘った。

 この日の神戸の最高気温は32度。グラウンドでマットに寝た鈴木が「熱い!」と文句を言って場外へと出ていき、観衆のとともに会場内を練り歩くファンサービス。場外カウントを数え始めるレフェリーを「神戸のお客さんが喜んでるんだからいいじゃないか!」と一喝すると、ファンは歓喜の大歓声。

 しかし、闘いの場がリングに戻ると雰囲気は一転。
 鈴木が強烈な蹴撃や張り手で厳しく追い込んでいき、藤永は幾度もダウン。鈴木が「こんなもんか、お前のプロレスは!」と活を入れると、藤永も気迫を漲らせて張り手の連打から渾身のハイキック。
 しかし、鈴木はこれを軽々とキャッチし、そのまま引き込んでゴッチ式パイルドライバーで3カウント。
 このゴッチ式パイルドライバーは、大いなる野望胸に神戸で踏ん張る藤永に対するエールだったのかもしれない。


 マイクを取った藤永は、4度の順延があったにも関わらずメリケンパークフェス開催を待ち続けてくれたファンに感謝の言葉を述べる。
 そして、「みんな生きてここ、メリケンパークに帰って来てくれてありがとう!コロナで先が見えない、これからどうなるかわからない中みんなよく頑張って生きてここまで待ってくれました。おかげでこのメリケンパークでフェスを開催することができました。ありがとう!来年も絶対このメリケンパークに戻ってきます。楽しみに待っててください!協力してくれたみなさん本当にありがとう!」と万感の思いを叫び、大歓声が上がるなかでメリケンパークフェスは大団円を迎えた。

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