【インタビュー】コロナ台風春の嵐で4度延期!神戸で一番諦めない男”魂のカス野郎”藤永幸司がRINGSOULで吼えた「諦めなければ鈴木みのるに勝てる!」

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 7月22日(土)&23日(日)に、メリケンパーク(神戸市)で開催されるメリケンパークプロレスフェスの主宰者で、フェス2日目23日(日)にメインイベントで鈴木みのると対戦する藤永幸司にフェスへの思いと神戸愛、そして自らの試合に賭ける意気込みを聞いた。

 藤永はかつてカス野郎プロレス・カスイチを主催し、その後プロレスリングElDorado(プロレスリング・エルドラド)の代表に。エルドラド解散後は神戸にて自主興行を続けていた。
 生まれ育った神戸の街をこよなく愛するプロレスラーが地元での大一番の対戦相手になぜ鈴木みのるを指名したのか。フェス開催を目前に控えた某日、神戸元町RINGSOULに藤永幸司を直撃した。


――コロナ、台風で中止延期を重ねたプロレスフェスがどうにかこうにかようやく開催の運びとなります。気持ち的にはいかがですか?
藤永「4度の延期で金銭的にも労力的にも心が折れそうになりましたが、ここはプロレスラーということで諦めない姿を見せなければ意味がない。こうなったらやれるまでチャレンジするのみでした!」

――そもそもKOBEメリケンプロレスの旗揚げは2021年3月27日コロナ禍まっただなかでしたね。
藤永「コロナ禍でみんなの気持ちが沈んでいるからこそ団体を旗揚げし、みんなを少しでもプロレスで元気にしたいと思いました。このコロナ禍の3年間は野外を中心にイベントを開催してまいりましたが、様々な悪条件での開催にもかかわらずファンの方はKOBEメリケンプロレスを応援してくれました。感謝しかありません」

――2019年にリングソウル20周年記念として開催の『メリケンパークプロレスフェス』は6500人の大観衆が集まったとのことでした。今回は観客動員数2日間合計2万人を目標に掲げておられますが、2万人という数字にはなにか特別な理由があるのでしょうか。
藤永「これは今回のイベントに後援として神戸市が就いてくれていることが大きいです。このプロレスフェスで全国のプロレスファンに神戸に集まってもらい、神戸を好きになってもらいたい!その目標が2万人です!そして最終的には"神戸をプロレスの街"にしたいと思っております!」

――初日はパフォーマンスとプロレス、2日目は音楽とプロレス、キッチンカーも10台以上出るという大規模な祭典でプロレスは合計10試合組まれています。両日の見どころについてお聞かせください。
藤永「このメリケンフェスはプロレス、音楽、グルメと一日中楽しめるお祭りとなっております。もちろん既存のプロレスファンの方には心の底から楽しんでもらいたいのですが、観戦無料なんでまだプロレスを生で見たことのない方、プロレスファンではない方にも見てもらいたい!プロレスの素晴らしさやプロレスが好きになるきっかけになれば一番嬉しいです。今回集まってくれたプロレスラー、アーティストの方たちはその想いに賛同してくれた仲間たちです!熱いパフォーマンスにご期待下さい!」

――全試合が熱いバトルになること請け合いだと思います。
藤永「まず、全国から様々な団体のトップレスラーたちが総勢34名参加しますが、その中でも"拳剛vsヤッシー"は特別です。長くプロレスを見ている方ならこの大河ドラマのようなストーリーの対戦に感慨深いと思います」


――藤永選手は今回二日目のメインイベントで、鈴木みのる選手とシングルで闘うわけですが現在のコンデイションはいかがですか?
藤永「私は幼少時代からアントニオ猪木さんに憧れ、山本小鉄さんに弟子入りしプロレスラーとなり、猪木さんの愛弟子に当たる鈴木みのる選手に辿り着きました。この一戦は二人のバーニングスピリットの闘いになると思います。今、筋肉より心を鍛えております」

――この大一番のテーマを挙げるとしたら?
藤永「今まで生きて来た人生のぶつけ合い。『魂の闘い』です」

――今回ようやくメリケンパークでフェス開催の運びとなりましたけど、ここに至るまでの道のりは本当に長かったと思います。モチベーションはどうやって維持してきましたか?
藤永「第1回目が2019年9月16日開催。この後コロナで2回延期になり、悪天候で2回。合計4回の延期を乗り越えてきました。その都度心折れそうになりましたが、仲間のレスラーや応援してくれるお店や企業の方に励まされ、そして何よりファンの皆さんがこのイベントの開催を楽しみにしてくれていることがモチベーションとなりました!」

――藤永さんは神戸でプロレスカフェバーRINGSOULを経営され、プロレスラーというよりも時の人やレジェンドレスラーを招いてのトークイベントやプロレス興行を企画する側としての活動を長く行ってこられたと思いますが、プロモーター藤永幸司としては現在KOBEメリケンプロレスというプロモーションのイメージはどういった感じなのでしょうか?
藤永「プロレスカフェバーRINGSOULは神戸の元町で24年経営しております。現在の店舗では本物のリングを設置し、毎週金曜日に全国から様々なプロレスラーを呼んで2試合~3試合ライブプロレスを開催しております。(メリケンフライデーファイト)おかげさまで大変好評で先日もファンモンのファンキー加藤さんが観戦に来られました!KOBEメリケンプロレスは毎週開催することでプロレスをもっと身近に感じてもらえたらと思っております」

――今回コロナで一度立ち消えた鈴木みのる選手とのシングルマッチをメインに復活させた形ですが、下馬評を傍受した範囲では鈴木みのる完全勝利しか聞こえてきません。かなり厳しい戦いになると想像できますが秘策というか対抗策は考えていますか?
藤永「やる前から負けることを考えるバカはいません。『プロレス王』と呼ばれる鈴木みのる選手ですが同じ人間です。全ての面で劣っていても"魂の強さ"では負けていないと思っています」

――そもそもなぜ対戦相手に、鈴木みのる選手を指名されたのでしょうか?藤永幸司選手と鈴木みのる選手の間には遺恨や因縁は特になかったと記憶しております。
藤永「プロレスとは何か?俺が感動し虜になったプロレス。猪木さんに憧れ、小鉄さんに弟子入りし、(遅咲きのプロレスラー藤永幸司のトレーナーは山本小鉄)鈴木みのるに辿り着いた。「神戸をプロレスの街にする!」と言い出してもうすぐ25年になるが、世間と闘うには鈴木みのるというプロレスラーしか考えられなかった」

――思い入れある神戸の街でプロレスラー藤永幸司として大観衆にどんなインパクトを残したいと思っておられますか?
藤永「諦めなければプロレスラーになれる!諦めなければメリケンパークで試合が出来る!諦めなければ鈴木みのるに勝てる!神戸を象徴する場所メリケンパークのど真ん中で人生最大の大勝負。諦めない男の集大成をお見せします!」

――それでは最後にKOBEメリケンプロレスファン、プロレスファンに向かってメッセージをお願いします。
藤永「お待たせ致しました!4度も延期になってしまい本当に申し訳ございません。しかし!溜めに溜めたパワーを一気に吐き出す極上のプロレス祭りをお約束します!是非メリケンパークで体感して下さい!」

 コロナ台風春の嵐、4度の延期乗り越え5度目のリベンジ満を持しての野外フェス。全国から神戸に34名のプロレスラー、音楽、ダンスのステージ、グルメが神戸メリケンパークに集結。
 さながらプロレス流フジロック、2日間飲んで食って笑って声援送って夏を抱きしめよう。


『メリケンパークプロレスフェス2023 7.22sat.&7.23sun. 2DAYS』
プロレス&パフォーマーの日
日程:2023年7月22日(土)
開始:13:00
会場:神戸・メリケンパーク

▼第1試合 30分1本勝負
菅原拓也/清水祐vsヒデ久保田/ヤス久保田

▼第2試合 30分1本勝負
晴斗希/クレイジーJvs岡田剛史/瀧澤昇頼

▼第3試合 30分1本勝負
菊池悠斗/カブキキッドvs高岩竜一/沙恵

▼第4試合 30分1本勝負
谷嵜なおき/木下亨平/政岡純vsヴァンヴェールネグロ/ヴァンヴェールジャック/エルファルコ

▼メインイベント 60分1本勝負
拳剛vs“brothr”YASSHI

プロレス&レゲエミュージックの日
日程:7月23日(日)
開始:13:00
会場:神戸・メリケンパーク
▼第1試合 30分1本勝負
谷嵜なおき/木下亨平/ライジングキッドvsグンソ /伊東優作/クレイジーJ

▼第2試合 30分1本勝負
柴山貴哉/大谷譲二vs清水祐/鎌倉慎司

▼第3試合 30分1本勝負
開本貴洋/マリ卍vs近野剣心/沙恵

▼第4試合 30分1本勝負
スペルシーサー/“brother”YASSHI/X(※椎葉おうじ選手負傷欠場によりカード変更・Xは当日発表)vs岡田剛史/道端剛史/Ken

▼メインイベント 60分1本勝負
BADMAX藤永vs鈴木みのる

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