「防衛戦は電流爆破で。大仁田厚としかやらない」NOSAWA論外&ケンドー・カシンがアジアタッグ王座を戴冠し全日本プロレスへ強気の要求!

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 3日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『#ajpw新春ジャイアントシリーズ2023』が開催され、NOSAWA論外&ケンドー・カシンがアジアタッグ王座を戴冠した。

 昨年12月7日の後楽園ホール大会では、史上初の4WAYマッチによるアジアタッグ王座戦が行われ、大森隆男&井上雅央が王座を戴冠。この日、“NO FEAR”のTシャツを着用して試合に臨んだ大森が1999年6月に高山善廣と巻いて以来のアジアタッグ戴冠を果たし、会場は大いに沸いた。

 しかし、試合直後にNOSAWA論外がリングに乱入し「2月21日東京ドームでプロレスを引退するNOSAWA論外です。最後、全日本プロレスで思い出じゃなく記念を残したいと思って、大森元取締役、次の挑戦者NOSAWA論外どうだい?俺のパートナーは悪魔仮面、ケンドー・カシンだ」と挑戦を表明。
 論外は「やっぱり4WAYはおかしいだろ。『日本で一番古いタイトルで4WAYやるくらい成り下がったのか、全日本プロレスは』って気持ちもあるよね」と、第102代王者として現在のアジアタッグ戦線に苦言を呈していた。

 論外に勝手にパートナーに指名された形になるカシンが本当に全日本に姿を見せるのかどうかに疑問の声が集まっていたが、前日1月2日の後楽園ホール大会では、カーベル伊藤に似ていると言われる謎のマスクマン・ATMに扮したカシンが第1試合から甲斐甲斐しくセコンド業務に従事。
 その後は、大森の試合の際に正体を現して大森を襲撃し、メインイベントの新春バトルロイヤルにも乱入して大森を失格へと追い込むなど、摩訶不思議なカシンワールドを展開していた。


 井上とカシンの対面で試合が始まるも、カシンは和田京平レフェリーが「頼むよ、タイトル戦だぞ」と懇願するほどの近年稀に見る無気力試合を展開し、会場がざわつく。
 大森と論外の対面となると、論外が丸め込みの連発でガムシャラに勝利を狙いに行くが、大森には効かず。しかし、大森はカシンおよびガラガラ声の総合格闘家似の謎のマスクマンに気を取られて実質的に1vs3の戦いを挑んでしまう。井上が論外を押さえつける中で大森がアックスボンバーを発射するが、これを回避した論外が大森に急所蹴りを見舞い、そのまま首固めで丸め込んで3カウント。論外&カシンが新王者となった。

 バックステージに戻った論外は、「まず全日本プロレス、会社が大丈夫かってところから言いたい。なんでまた諏訪魔が専務に戻ってきてるんだ?それで会社が大丈夫なのか。全日本の福田社長が『全日本プロレスには電流爆破はいらない』『身体の大きい人達が闘うのが全日本プロレスだ』って仰ってたんですけど、じゃあなんでジェイクを手放したんだ?金で引き止めればよかったのに」と舌鋒鋭く全日本を批判する。
 しかし、カシンが「お金がないからじゃない?それはNOAHも一緒だよね」など隙あらばNOAHの話をしようとするため論外はたじたじに。

 論外は、幾度も電流爆破戦を行ってきた誇りにかけて「次の防衛戦は、2m・150kg以上の大きい選手2人か、それが無理だったら電流爆破で。大仁田厚としかやらない。その要求が通らないんだったら俺は防衛戦しないまま引退する」と宣言するが、カシンは「だったらNOAHでやったらいいじゃないか!NOAHで電流爆破で防衛戦やればいい!」と主張し、周囲を慌てさせた。

 全日本プロレスから流出したベルトの防衛戦がNOAHのリングで、しかも電流爆破戦で行われる可能性が急浮上した。

 なお、この日の大会では大仁田厚が乱入してヨシタツを毒霧でKOした上で全日本へ電流爆破マッチの実施を要求。これを受けた全日本は、2月4日の八王子大会で大仁田厚が出場する電流爆破マッチの開催を決定。全日本マットで電流爆破マッチが行われるのは初めての試みだ。
 カードについては現状未定ながら、この日の電流爆破マッチでアジアタッグ王座がかけられる可能性もありそうだ。

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