老害ファンに宣戦布告!20代同士の三冠ヘビー級王座戦を制した青柳優馬が“新時代”を背負って吼える!
17日、京都・立川立飛アリーナにて全日本プロレス『熱闘!サマーアクションウォーズ2024』が開催。青柳優馬が安齊勇馬を制して2度目の三冠ヘビー級王座戴冠を果たした。
安齊はジャンボ鶴田さんや諏訪魔ら数々の名プロレスラーを輩出してきた名門・中央大学レスリング部出身であり、華々しい成績を残して鳴り物入りで2022年に全日本プロレスに入団。
端正な顔立ちに188cm 105kgという恵まれた体格を持ち、将来の全日本プロレスのヘビー級エースとしての期待を背負って活躍。今年3月には史上最年少記録を更新(24歳10ヶ月)して三冠ヘビー級王座戴冠を果たした。
今年のチャンピオン・カーニバル覇者であり、これまで全日本を牽引してきた宮原健斗、長年全日本を象徴してきた諏訪魔からの防衛を果たすなど名実ともに新時代の旗手となった。
この日、6度目の防衛戦の相手として迎えたのは青柳優馬。
青柳は、色々あって選手・スタッフが大量離脱し、諏訪魔いわく“焼け野原”になった全日本から生えてきた希望の芽。宮原健斗とともに2010年代後半から全日本の未来を背負って闘ってきた。
チャンピオン・カーニバルでジャンボ鶴田さんが持っていた最年少優勝記録を更新(26歳6ヶ月)するなどの記録を打ち立て、後に三冠王座戴冠も果たした新時代エースの1人。堂々としたふるまいや渋い見た目から忘れがちだが実はまだ28歳であり、安齊と3歳しか変わらない伸びしろの塊だ。
この試合は全日本の未来を担う2人の“ユウマ”の対決として注目を浴びていた。
序盤から一気呵成に攻めていく安齊に対し、青柳は安齊がテーピングでガチガチに固めた左ヒザに狙いを定めて一点集中攻撃をかける老獪な手口で追い込んでいく。
場外戦の末に青柳がエプロンからの奈落式バックドロップを狙うが、安齊はエプロン上のドラゴン・スープレックスを決めて反撃開始。得意のジャンピングニーやジャーマン・スープレックスで畳み掛けていくが、青柳もジャーマンで投げ返していく意地を見せる。
青柳は死んだフリで油断を誘い、ドラゴンスクリューからロックボトム、ダイビング・エルボードロップからのエンドゲームと必勝パターンに持ち込む。さらにブーメラン・アタックを放つが、これを安齊が地対空ジャンピングニーで撃墜。
安齊は何度も必殺のギムレット(※変形パワーボム)を狙っていくが、青柳は逆打ちやジャパニーズ・レッグロール・クラッチホールドなど多彩な切り返しを見せて1度も決めさせない。最後は北原光騎さん直伝のスピンキックを側頭部にクリーンヒットさせ、必殺のTHE FOOL(※旋回式変形フィッシャーマン・バスター)を3発叩き込んで3カウントを奪った。
これにより、青柳は約13ヶ月ぶりの三冠王座戴冠。
青柳が安齊の健闘を称えていると、宮原健斗が現れて挑戦表明。自身の地元での開催となる9月1日の福岡大会での三冠王座戦を持ちかける。
これを受けた青柳は「全日本プロレスといえば宮原健斗、そして青柳優馬だ!新時代と呼ばれる奴らはめちゃくちゃすごいけど、俺達もまだまだ捨てたもんじゃないぞ!いいだろう、宮原健斗、俺と勝負だ!」と真っ向から受けて立った。
会場は圧倒的に青柳を支持し、自身への声援が少なかった宮原は捨て台詞を吐いて退場。
大歓声を背に受けた青柳は「全日本プロレスの新時代を受け入れがたい老害ファンども!全日本プロレスの新時代を応援してくれるようになった新時代ファンの皆さん、この俺青柳優馬についてこい!」と堂々の締めを行った。