【試合詳細】3・21 全日本プロレス大田区総合体育館大会 【三冠ヘビー級】永田裕志vs石川修司 【世界タッグ】青柳優馬&野村直矢vs拳王&征矢学 宮原健斗&安齊勇馬&井上凌vsマサ北宮&稲村愛輝&岡田欣也

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『#ajpwドリームパワーシリーズ2023~レック株式会社presents~』
日程:2023年3月21日(火・祝)
開始:16:00
会場:東京都・大田区総合体育館
観衆:1,776人

▼シングルマッチ 10分1本勝負
●ブラックめんそーれ
5分42秒 雲外蒼天→エビ固め
○椎葉おうじ(フリー)

▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
●大森隆男/ヨシタツ/長井満也(ドラディション)
10分17秒 ラリアット→片エビ固め
○X=小島聡/天山広吉(新日本)/吉江豊(フリー)

▼Jr.TAG BATTLE OF GLORY2023 前哨戦 シングルマッチ 20分1本勝負
●ライジングHAYATO
4分7秒 エビ固め
[Evolution]○佐藤光留(パンクラスMISSION)

▼Jr.TAG BATTLE OF GLORY2023 前哨戦 シングルマッチ 20分1本勝負
●青柳亮生
13分15秒 パワーボム→片エビ固め
[Evolution]○田村男児

▼タッグマッチ 30分1本勝負
○鈴木みのる(パンクラスMISSION)/大森北斗
10分33秒 ゴッチ式パイルドライバー→体固め
[VOODOO-MURDERS/SAITO BROTHERS]斉藤ジュン/●斉藤レイ

▼タッグマッチ 30分1本勝負
[GUNGNIR OF ANARCHY]●芦野祥太郎/本田竜輝
9分4秒 バックドロップ→体固め
[VOODOO-MURDERS]○諏訪魔/KONO(フリー)

▼全日本vsNOAHスペシャル6人タッグマッチ 30分1本勝負
宮原健斗/安齊勇馬/●井上凌
17分41秒 無双→片エビ固め
マサ北宮(NOAH)/○稲村愛輝(NOAH)/岡田欣也(NOAH)

▼世界タッグ選手権試合 60分1本勝負
【王者組/ノムヤギ】青柳優馬/●野村直矢(キャプチャー)
18分56秒 ジャンピングDDT→片エビ固め
【挑戦者組/金剛】拳王(NOAH)/○征矢学(NOAH)
※第94代王者組が初防衛に失敗。拳王&征矢が新王者となる。

▼三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者】○永田裕志(新日本)
25分46秒 バックドロップホールド
【挑戦者】●石川修司
※第69代王者が初防衛に成功。

永田が三冠王座初防衛もCC出場選手たちが包囲!拳王&征矢が世界タッグ王座戴冠で諏訪魔と絶縁宣言!宮原と北宮の因縁は終了?期待の“X”はやっぱり小島聡!

第1試合


 ゴングが鳴ると互いにコールを煽り合いつつロックアップ。リストの取り合いからヘッドロックの奪い合いとなり、ブラめんがショルダータックルで先制も、椎葉はスワンダイブ式のアームドラッグ。
 椎葉は延髄斬りを発射も、これをかわしたブラめんが連続エビ固めから足を使ったアームロック、さらにヒップトスからキーロック。椎葉は上から押さえ込んで脱出し、胸板に強烈なチョップ連打。ブラめんがロープに飛ぶと、椎葉は延髄斬りで迎撃。
 椎葉は串刺しバックエルボー、延髄斬り、飛びつき式ネックブリーカーと連撃し再び串刺し攻撃を狙うが、ブラめんがダブルチョップで迎撃しスネークスパイク。これを返されると、ブラめんはトラースキックを発射し、バックスライド、スモールパッケージと続ける。椎葉はスクールボーイで切り返すも、ブラめんがキックアウトしながらクロスフェイスに捕らえる。
 椎葉がブレイクすると、ブラめんは再びスネークスパイクを発射。これをかわした椎葉が気迫のエルボー連打から飛びつき式DDT。さらに雲外蒼天(※変形ランヒェイ)で3カウントを奪った。

第2試合


 “#ajpwチャンピオンカーニバル2023 Aブロック X”の正体は、なんと新日本プロレスの小島聡。観衆は驚きの声を上げた後に大・小島コールを贈って歓迎。

 吉江と長井の対面でゴングが鳴ると、ロックアップ、手4つでの力比べからショルダータックル合戦となり、吉江が圧倒。長井はエルボー連打から「このデブ野郎!」とブレーンバスターを狙うが、吉江が軽々とブレーンバスターで返して串刺しボディスプラッシュを発射。長井はこれをかわしてブレーンバスターで叩きつけ、両者タッチへ。
 天山とヨシタツの対面となり、ロックアップでの力比べから天山が離れ際にモンゴリアンチョップを発射。ヨシタツはこれをかわしてショルダータックルで倒し、ミドルキックを連打していくが、天山がこれをキャッチして振り払いモンゴリアンチョップを連打。さらに串刺しラリアットからブレーンバスターで叩きつけ。エルボー合戦を展開。さらにモンゴリアンチョップを放つ天山だったが、ヨシタツがガードして掟破りのモンゴリアンチョップ。大森にタッチ。
 大森はヨシタツとのダブルショルダータックルからチョップ合戦を展開。ロープに飛んだ大森をマウンテンボムで迎撃しようとするが体勢が崩れて妙な形で落としてしまう。小島にタッチ。
 小島は大森にマシンガンチョップから「いっちゃうぞバカヤロー!」と全日本ファンと大合唱。コーナーに上っていくが、大森がすっくと立ち上がって雪崩式ブレーンバスター。小島と大森のチョップ合戦が展開され、小島がローリングエルボーからDDTで突き刺し、コジコジカッターの体勢も、振り払った大森がビッグブートからニールキック。大森はブルネルソンバスターからアックスギロチンドライバーを見舞うが、天山がモンゴリアンチョップでカット。
 長井、吉江、ヨシタツと飛び込んできて入り乱れる展開となり、大森がアックスボンバーを発射も、小島がラリアットで迎撃。相打ちかと思われたが大森が膝を付き、小島がコジコジカッターからニーパッドを外して放つラリアット。しかし、大森はカウンターのアックスボンバーをクリーンヒットさせ、ロープに飛んでもう一発アックスボンバーを発射。しかし、今度は小島のラリアットがカウンターでクリーンヒットし、そのまま3カウントが入った。
 
<試合後コメント>

小島聡
「皆さんこんにちは。全日本プロレスファンの皆様、お久しぶりです。私が巷で“史上最大のX”と呼ばれていた小島聡です。全日本プロレスにとっては史上最大かはわかりませんが、とりあえずX繋がりということでやってきました。2010年以来13年ぶり、そして2003年に優勝して以来、20年ぶりの優勝をこの手にしたいと思います。プロレスには夢がある。それをたくさんのファンの人に伝えていきます。ありがとうございました」

ヨシタツ&大森隆男&長井満也
ヨシタツ「Xが小島さん。もうあの人Xキャラなのかなと思って。あと、一緒に気になってた天山さんと出られたんだよ。俺、初代の付き人やらせてもらってて、やっぱ成長の跡を見せたい、いつかはやりたいと思ってて、こうして手を合わせることが出来て。それで、SNSにも書いたけど、なるべくながいことやりたいね。そこが出来たから良かったと思う。天山さんの感想聞きたいよ。今日すみません、最後、助けに行けなくて」
大森「試合前のせいで煙に巻かれて、Xだなんだって、試合に集中できるかそんなもんよお!最初っから小島だったら小島って堂々と名乗ってくればいいだけじゃないのか?ふざけやがって。なにがXだ。もったいぶって。もし今後また全日本に上がることが仮にあるんであれば叩き潰すからな!この借りは、必ず返す」
長井「おいX!次はラリアットvsアックスボンバーの対決だよこの野郎!このメンバーでもう1回リベンジだ!ビシビシ行ってやる!」
大森「まあまあまあ、そう熱くなんなよ長井オイ。長井さんはよぉ、今日は散々こうやって自分を抑えてんだけどよぉ、人を殺しかねねーからな」
長井「ええっ?!俺は温和な人物で売ってるんだから誤解を招くような言葉はやめてくれ。ビッシビシ行ってやるからな!」
ヨシタツ「大森さん、俺もフォローしてください、俺も」
大森「いやぁ……(※半笑いでそのまま立ち去り、ヨシタツも無言で追う)」

天山広吉
「いやあ、久しぶりにね、何年ぶりやろ、全日本のリングに来たのはね。前と、ウン、ガラっと変わったというか。まあリングの感触はよかったですね、全日本プロレス。今回だけじゃなく、これからもっともっと繋がるんやったらね、また全日本プロレスにもきたいなと思いました。特に今日はね、ヨシタツっていう、俺にとっては彼は今は全日本でやっとるけども、最初は新日本でスタートした。そして俺の初代の付き人をやってくれてたっていう因縁もあるし、なんていうめぐり合わせっていうかね。今日はヨシタツと肌と肌で感じましたよね。彼は何年やってるのか知りませんけど、10年、20年やってるのかな?すごいたくましくなってね。ガンガン来たからね。こっちもやられてやまるかって気持ちで行きました。とにかく、Xがなんやかんやで、コジが出てきて、彼はもうどこ行ってもトップ取れると思うし、ガンガン行ってほしいと思います。俺もチャンスが有ればまた全日本プロレスに来て、ヨシタツが持ってるベルト、アレ気になるね。ウン。あんな、1個、2個、3個持ってるかしらんけど、あれはあれで興味あると思いました。とにかくしっかり全日本プロレスまた来たいと思います」

第3試合


 じっくりとした腕の取り合いから光留がグラウンドに持ち込もうとするも、HAYATOがショルダータックルで倒し、ティヘラからのドロップキックで場外に放り出してプランチャ。リングに戻してショットガンドロップキックを放っていく。
 劣勢が続く光留だったが、「全ッ然痛くありません!」と延髄切りを発射。光留がロープに飛ぶが、HAYATOは追走ドロップキックからファルコンアロー、さらにシド・ヴィシャスを発射。これはかわされるも追撃をかわしてソバット、ニーリフト。再びシド・ヴィシャスも光留が下から捕獲式腕十字。HAYATOが上から押さえ込むも、さらに光留が丸め込んで3カウント。

第4試合


 ゴングが鳴るとロックアップでの押し込み合いからリストの取り合いとなり、一旦距離を取る。亮生が足払いからロープに飛ぶが、男児はアームドラッグ連発。亮生がドロップキックで場外に叩き出してトペのフェイントからポーズを決める。男児がエプロンに上がってくるとまたドロップキックで場外に落としてケブラーダを狙うが、男児が足を引いて落とし場外スラム。
 エルボー合戦から男児がボディスラム、エルボードロップ。逆エビ固めを狙うが、亮生が丸め込んで脱出。ロープに飛ぶが男児がショルダースルーで放り捨てて逆エビ固め。亮生がブレイクすると、男児が「投げるぞ!」とバックドロップの体勢へ。亮生は後方回転して着地し、ホップアップ式ドロップキック。
 亮生はアームドラッグからドロップキックで場外に放り出し、コーナーからケブラーダ。亮生がフィッシャーマンの体勢に入るも男児が抵抗。ならばと亮生はハンドスプリング式オーバーヘッドキックからムーンサルトプレスを発射。
 男児がかわしてバックフリップで叩きつけ、串刺しショルダータックルからフライングショルダー。さらにデスバレーボムを狙うが、亮生が暴れて着地。エルボー合戦となり、男児がラリアットを放つもかわした亮生がロコモーション式フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド。3発目を男児がブレーンバスターで切り返し、ダンロック。亮生はなんとか手を伸ばしてロープブレイク。男児は雄叫びを上げながら腕を掲げ上げ、ラリアットを発射。かわした亮生が丸め込みの連発で仕留めにかかるもカウントは2。亮生はトラースキックを顔面にヒットさせるが追撃に行く余力は無く、ダブルダウンに。
 先に起き上がった亮生がコーナーに上ってムーンサルトプレスをハッ左派も、男児がかわして自爆させ俵返からショートレンジラリアット。さらにラリアットを狙うが、亮生がトラースキックから旋風脚と反撃。男児は倒れず耐えて渾身のラリアットからデスバレーボム。これをカウント2で返されると、奥の手のパワーボムを炸裂させて3カウントを奪った。

<試合後コメント>

佐藤光留&田村男児
光留「おい見たか?!見たか?!オイ、男児ちゃん、男児ちゃん、Jr. TAG BATTLE OF GLORY、もう終わっちゃったのかな?」
男児「始まってもいねえよ(※少しなまって)」
光留「始まってねえのにこの快進撃だよ!佐藤光留&田村男児、Evolutionの2人だよ!オイ分かるかオイ?!向こうに誰がいるんだ?つまんねーとか散々いってるけど、一言言ってやるよ!お前たちの好みじゃないものすべてを『面白くない』と言うんだったら、プロレスなんかすべて『面白くない』で終わるんだ。いろんな個性があるのがプロレスだよなあ?佐藤光留も田村男児も違う人間なんだよ。だけどな!勝った人間だけが正しいプロレスなんだよ!それが全日本ジュニアだ。覚えとけこの野郎!言ってやれ!」
男児「『全日本ジュニアなんてこんなもん』って言ってた奴、永遠に忘れねえからな。おぉん?全部打ち倒して僕と光留さんが、Evolutionで優勝してやります」
光留「全勝だから全勝!男児ちゃん、Jr. TAG BATTLE OF GLORY全勝優勝、もう終わっちゃったのかな?」
田村「まだ始まっちゃいねーよ(※少しなまって)」
光留「OK!練習だ!」

第5試合


 みのるらの選手コールを待たずしてSAITO BROTHERSが奇襲し、場外乱闘となる中でゴング。
 レイが真っ向からの張り手合戦でみのるを圧倒してリングに放り込むと、首絞め攻撃でいたぶってジュンと2人で袋叩きに。みのるは1vs2の劣勢の中でチョップを放っていき、レイ、ジュンのそれぞれビッグブートを見舞って反撃。ロープに飛ぶが、SAITO BROTHERSがダブルショルダータックルで迎撃。レイは自軍コーナーでのマシンガンチョップからジュンとともに顔面踏みつけからストンピングの雨あられ。
 代わるジュンがエルボーを打ち込んでいくと、みのるは「来いよコラ」と挑発。ジュンが突っ張り連打で自軍コーナーに押し込んでいき、SAITO BROTHERSが2人で首絞め攻撃。レイにタッチ。
 レイはみのるをロープに振ってショルダータックル。ヘッドバッドから自軍コーナーでの首絞め攻撃。ジュンにタッチ。
 ジュがロープに飛ぶと、みのるはビッグブートからキチンシンクと反撃して北斗にタッチ。
 北斗はジュンのヒザに低空ドロップキックを連打してからDDT。カットに来たレイをローリングエルボーで撃退し、ジュンにRKOを発射。これを振り払ったジュンがラリアットでなぎ倒し、レイにタッチ。
 レイはロープに振ってラリアット。さらにエルボードロップ、ヘッドバッドと連撃。北斗もエルボー連打からスーパーマンエルボー、「ナメんじゃねえ!」とミサイルキックをぶち当ててみのるにタッチ。
 みのるはレイにエルボー連打から髪をモジャモジャとかきあげたあとにビンタ。レイはショルダータックルでふっ飛ばし、ジュンととともにトレイン攻撃。ジュンのビッグブートからレイのボディプレス、さらにレイのチョークスラムが炸裂するもカウントは2。
 レイは「終わりだぁ!」と首を掻っ切るポーズからパワーボムを狙うが、みのるが必死の抵抗。ジュンがカットに入り、レイとの合体攻撃を狙うが、北斗がジュンにRKO、エプロンに上がってきたTARUにジャンピングエルボーを見舞ってみのるをアシスト。みのるがレイをスリーパーホールドからのゴッチ式パイルドライバーで突き刺して3カウントを奪った。

 みのるは自ら右手を上げて北斗にエルボータッチを求め、北斗もこれに両腕で応じた。
 そしてみのるとTARUがバチバチの視殺戦を展開し、次の新たな展開を期待させた。

<試合後コメント>

TARU&斉藤ジュン&斉藤レイ
ジュン「ああ、クソッ!」
レイ「ヴァーッ!ヴァーッ!ふざけんな、あのジジイ!俺は負けてねーぞ!」
TARU「待て待て待てぃ。お前ら、アレが鈴木みのるや。どんなになあ、お前らにやられても最後の一手を持ってるのが鈴木みのるや。お前ら今日はええ勉強させてもろたな。パワーだけじゃねえ。ここ(頭)使っていかなアカンぞ。今日は勉強や」
ジュン「俺は納得がいかない。次はあの野郎ぶっ潰すぞ!」


鈴木みのる&大森北斗
北斗「俺が言いたいことは!今俺がここで言うべきことは!1つだけ。俺が4月、鈴木さんが海外に行ってる間に俺がチャンピオン・カーニバルを絶対に取る。俺がチャンピオン・カーニバルを取って、さらにこの3人は躍進すると思うんだ。俺だけが足を引っ張ってるから、俺が絶対に4月、結果を出さなきゃいけない」
みのる「おい、あのデブ、なんつった?サイトー?ああ。アイツ、プロレス教えてくれって言っただろ?俺がお前に教えてやるのはただ1つ。『黙って寝っ転がってりゃいいんだよ』。あのクソ豚野郎が。誰にケンカふっかけてんだ?お前らなんかに教えるものは1つもねーよ。俺はそういうエラソーに『プロレス教えてやるよ』『俺が見本見せてやるよ』なんて言わねーんだよ。ただ1つだけ。この大森にはどんなやつとも闘える闘い方、俺が教えてやる」

第6試合


 VOODOOの入場とともにGOAが奇襲し、芦野が諏訪魔に俵返からアンクルホールド。KONOが必死にカットすると、芦野が本田にタッチ。
 本田の串刺しラリアット、芦野のエルボースマッシュ、本田のスピアーと連撃から本田が諏訪魔へファイナルベントを狙うが、諏訪魔が振り払ってラリアット。TARU&SAITO BROTHERSがレフェリーの気を引いている間に場外に放り出し、GOAを徹底的に痛めつける。
 代わるKONOは本田に好きなようにエルボーを打たせた後にニーリフトからのバックドロップで黙らせて諏訪魔にタッチ。
 諏訪魔はブレーンバスターから逆エビ固め、カットに来た芦野をKONOがクロスフェイスに捕らえる。
 代わるKONOはロープに振ってバックエルボー。ロープに飛んでジャンピングニーを狙うが、キャッチした本田がスパインバスターで叩きつけ、芦野にタッチ。
 芦野はKONOを俵返で叩きつけ、スライディングエルボースマッシュ。さらにロープに走るが、KONOがジャンピングニーでカウンターし、諏訪魔にタッチ。
 諏訪魔はロープに飛んでラリアット。そして試合開始直後のお返しとばかりにアンクルホールド。芦野もローリングしてアンクルホールドで取り返すが、諏訪魔がバックを取り、諏訪魔のジャーマン+KONOのジャンピングニーの合体攻撃。本田がカットに来るも、KONOがネックハンギングボムで蹴散らし、諏訪魔が芦野へバックドロップを狙う。
 芦野は暴れて脱出し諏訪魔にアンクルホールド。KONOが顔面にランニングニーを叩き込む豪快なカットを見せると、諏訪魔が雄叫びを上げながらのラリアットからバックドロップで叩きつけて3カウントを奪った。

 試合後にはSAITO BROTHERSもリングに上って暴行を働き、芦野をダブルのチョークスラムでKO。死体袋に芦野を収納し、VM勢で踏みつけながら記念撮影。死体袋を担いだまま退場していった。

<試合後コメント>

VOODOO-MURDERS
(※死体袋に入った芦野を皆で楽しそうに運んでくる)
諏訪魔「スゲェなあ、これオイっ!」
ジュン「全員ぶっ殺してやるよ!見てろ!俺たちSAITO BROTHERSが全員こうしてやる!」
レイ「楽しみにしてろ!」
諏訪魔「こんなもんだなお前。全然やりたりねえやお前。いいな、これ。気持ちよさそうだな(※芦野の入った死体袋を踏みながら)」
KONO「寝てるからね(笑)試合終わったら寝てるからね(笑)」

本田竜輝
(※VMが死体袋を置き去りにし、そこへ本田が到着して中から芦野を救出)
「アァ!クソッ!大丈夫か!大丈夫か!VOODOO-MURDERS!お前らこんなことしか出来ないのかオイ!試合中も試合後も反則ばっかじゃねーか!次やったときはなあ、俺と芦野が今日以上のことをやってやるからなお前らに!覚えとけよ!」

第7試合


 川田利明風味の新コスチューム+新髪型で気合十分の井上と岡田の対面でゴングが鳴ると、荒々しいロックアップでの押し込み合いが展開され、岡田が離れ際にビンタ。井上がエルボーで突っ張るも、岡田がミドルキック。井上もミドルキックの猛連打で返礼し安齊にタッチ。岡田も稲村につなぐ。
 安齊と稲村はロックアップでの力比べからバックの取り合い、ヘッドロックの奪い合いを展開。安齊がドロップキックで先制するも、稲村はボディスラムでやり返し両者タッチ。
 ついに宮原と北宮の対面となると、宮原がフロントハイキック、北宮がタックルからのセントーンと応酬。北宮が自軍コーナーに押し込んで宮原の顔面を踏みつけると場内は大ブーイング。
 宮原と岡田の対面となると、岡田がサッカーボールキック。宮原が無表情ですっくと立ち上がってミドルキックを受け続け、場外に放り出してヘッドバッドを連打。たまらず北宮らも追っていき、全員入り乱れての場外戦へ。場外では宮原と北宮が激しくやり合う。
 井上と岡田の対面となると、井上のミドルキック連打からハーフハッチ・スープレックスを狙うが、岡田がブレーンバスターで投げ返し稲村にタッチ。
 稲村はボディスラムからエルボードロップ。北宮にタッチ。
 北宮はエルボー連打も、井上が雄叫びを上げて食い下がる。ならばと北宮は串刺しラリアットの連打からショルダースルー。さらにロープに振るが、井上がレッグラリアートでやり返し、宮原にタッチ。
 宮原は顔面へのフロントハイキックからドロップキックコンビネーション。北宮はすっと起き上がってゆっくり歩み寄り、強烈なエルボーを連打してからフェイスクラッシャー。今度は宮原がすっと起き上がって顔面へのフロントハイキック。宮原がフロントハイキックを連打していくと、北宮は顔をブルブルと奮わせて耐え、宮原のブラックアウトをキャッチしてニークラッシャーからスピアー。続けて監獄固めで捕らえるも安齊がカット。

 北宮は串刺しラリアット。もう一発を狙うが、宮原が追っていって串刺しブラックアウト。宮原がヘッドバッドも、北宮はジャーマン。宮原は即座に起き上がってブラックアウト。両者バタリと倒れ、それぞれタッチへ。
 安齊と稲村の対面となると、安齊が見事なドロップキックから串刺しジャンピングエルボー。さらにフロントスープレックスを狙うが、稲村が振り払って串刺しスプラッシュを発射。これをかわした安齊がフロントスープレックスで叩きつけるが、岡田がカット。
 安齊はダブルアーム・スープレックスを狙うが、稲村がショルダースルーで切り返し、お返しのフロントスープレックス。さらに逆エビ固めで捕らえるも、井上がサッカーボールキックでカットし、タッチを受ける。
 井上はミドルキックを連打も、稲村がエルボーで撃ち落とし、岡田と2人でロープに振る。井上は稲村のタックルを岡田に誤爆させ、稲村にドロップキックも、稲村が倒れずラリアット。宮原がカットに入り、北宮にブラックアウトを叩き込むが、北宮もサイトースープレックス。

 稲村がロープに飛ぶと安齊がジャンピングニーで迎撃し、井上がミドルキックの速射砲。さらにスモールパッケージ、スクールボーイで翻弄してバズソーキックから顔面へのローリングソバットもカウントは2。井上が突貫をかけるが、稲村がGEKITOTZでカウンターしてコーナーに叩きつけてから完璧な無双を決めて3カウントを奪った。


宮原「北宮光洋……いや、マサ北宮か。お前に1つだけ言っておこう。いつまでも先輩面して悪かったな。俺の後輩だった頃は10年前だもんな。そら人も変わるわな。おい。ただ、元先輩から言わせてもらう。マサ斎藤さんの“マサ”を取ってんだ。NOAHのテッペン早く取れよ!俺もこの1ヶ月な、北宮光洋北宮光洋と言って、俺も正直しんどいんだよ。お前に構うのもそろそろ終わりにさせてくれ。またリングで会うの楽しみにしてるよ」

北宮「おいおい、相変わらずいけすかねえマイクだよこの野郎。プロレスリングNOAHの完全勝利だ。こんな対抗戦はもうおしまいだこの野郎。(※観衆から「えーっ?!」の声)ウチらにとってはなんのメリットもないからな。あとな、宮原健斗。12年前に健介オフィスに入門したその日からお前のことがな……あんまり好きじゃなかった。興味もねーんだよ。お前が頑張ろうが知ったこっちゃねえ。金輪際関わるんじゃねえ。おしまいだ!以上!」

<試合後コメント>

マサ北宮&稲村愛輝&岡田欣也
北宮「根拠のない自信だろうがなんだろうが、俺たちの勝利だ。プロレスリングNOAHの完全勝利だ。戦前に言った通り、ウチには全日本プロレスと絡んでるメリットがねーんだよ。よって、金輪際関わることはない。宮原健斗、お前ともだ。以上っ!」
(※北宮は先に退席)
稲村「プロレスリングNOAHの稲村愛輝がこの全日本のリングで勝ったぞ。この試合も、この勝利もすべて俺の力にして、どんどんどんどんプロレスリングNOAHで強く闘っていく。以上です」
岡田「NOAHを背負って闘っている以上、誰にも負けられない。頑張ります!」

宮原健斗&井上凌&安齊勇馬
井上「ああクソッ!クソッ……今日は負けたけど、NOAHの連中、次こそはぶっ倒してやるから!」
宮原「ジュニアリーグ戦があんじゃねーかジュニアリーグ戦が!」
井上「はい!それまで、ジュニアリーグ戦もある。必ず俺のチームが全勝優勝を果たして、優勝した暁にはプロレスリングNOAHにリベンジする!」
安齊「NOAH!いや、稲村!俺はもっともっともっと強くなって絶対リベンジしてやるからな!クソッ!」

宮原「北宮光洋、マサ北宮か。リング上で言った通りだ。マサ斎藤さんのマサをかたるなら、プロレスリングNOAHのトップじゃなきゃおかしいだろ。オイ!またリングでやるのを楽しみにしてるよ。俺はいつまでもな、北宮光洋北宮光洋とお前にかまってる場合じゃないんだよ。もうチャンピオン・カーニバルが控えてるからな。Aブロックで、なんかいたな、Xさんが。メチャクチャ言いたいことあるぞ俺。なんだあのX。お前、宮原健斗が目ェ付けたぞ。X!お前のこと言ってんだよ!チャンピオン・カーニバル、X、お前だ。お前にこの後言うことあるからな!」

第8試合


 青柳と拳王の対面でゴングが鳴ると、メンチの切り合いから拳王がローキック。兼王は自らのカーフを指さして青柳にもローキックを打たせ髪を掴んでのにらみ合い。手4つでがっぷり組み合いながら拳王がローキックを連打。青柳はとても嫌そうな顔で距離を取り、低空タックルからグラウンドに持ち込もうとするも、拳王がヘッドロック。青柳が振り払ってドロップキックで場外に叩き出し、中腰で拳を前に突き出す拳王ポーズで挑発。これには拳王も怒り心頭。両者タッチ。
 野村と征矢の対面となると、リストの取り合いを展開。征矢が逆水平チョップで振り払いボディスラムを狙うが野村が逆にボディスラム。ノムヤギが2人でロープに振ってコンビネーションエルボードロップ。野村はスリーパーホールドで弱らせてからエルボー連打。ロープに飛ぶが、征矢がトップロープ越しのヒップトスで場外に落とし、拳王が追撃。4人入り乱れての場外戦へ。
 拳王は、場外戦のさなかに放送席に小島聡がいるのを発見し、「なんで小島がいるんだよ?!なんで全日本にいんだよ?!」と心底びっくりした声を上げる。

 大ダメージを負った野村だが、エルボー&チョップで征矢に対抗。征矢は腰への強烈なエルボーを叩き込んで拳王にタッチ。
 拳王は腹部へのダブルニードロップ、サッカーボールキックと見舞って征矢にタッチ。
 征矢と拳王は2人でロープに振り、征矢のショルダータックル+拳王のフロントハイキックの同時攻撃。野村がふらふらと起き上がってエルボーも、征矢はダブルチョップの連打からブレーンバスターの体勢へ。野村が逆にブレーンバスターで返して青柳にタッチ。
 青柳はフライング・フォアアームからダイビング・クロスボディ。さらにジャーマン・スープレックスを狙うが、征矢が振り払ってブルドッギング・ヘッドロック。拳王にタッチ。
 拳王は水面蹴り、フットスタンプ。後頭部へのランニングダブルニーからアンクルホールド。カットに来た野村の足もキャッチして束ね、2人へ同時にアンクルホールド。
 拳王が蹴暴を発射も、青柳がドラゴンスクリューで返してロープに飛ぶが、拳王はカウンターのミドルキック。青柳と拳王がエルボーで打ち合っていき、拳王がミドルキックに切り替えるとじわじわと有利になり、ジャーマン・スープレックスを決めるも、青柳も即座に起き上がってジャーマン・スープレックスを見舞い、一歩も引かず。両者タッチ。
 野村と征矢がショルダータックルで幾度もぶつかっていき、野村がなぎ倒して青柳と2人で連携。青柳の串刺しジャンピングエルボーから野村のスピアーが決まり、青柳のダイビングエルボードロップ。野村のフロッグスプラッシュが連続で炸裂するも拳王がカット。ノムヤギは2人で征矢をロープに振ると、征矢が野村にラリアット。青柳は征矢にロックボトム、拳王にロックスター・バスターを決めてアシスト。
 満身創痍の野村と征矢。野村はエルボーで、征矢は逆水平チョップで打ち合っていき、野村が猛連打からスピアーを決めるが、拳王がミドルキックでカット。救援に来た青柳を拳王がスピンキックで撃退して征矢に勝負を託す。

 野村が征矢に左右のエルボー猛連打からスピアーを発射も、征矢が正面からガッチリとキャッチしてブレーンバスター。さらに弾道を発射も、これをかわした野村がノムレーザー。これを返されると、ノーザンライト・ボム。さらに担いでいくが、征矢が着地してマッケンロー。拳王が足へのPFSで追撃し、征矢がデスバレーボムから弾道、ジャンピングDDTと続けて3カウントを奪った。

 拳王&征矢は大喜びでガッチリ抱き合い、征矢が拳王を肩車して観衆へベルトを見せつけているところへ諏訪魔がリングに上ってくる。

諏訪魔「おい、お前ら。そのベルトはな、俺とKONOが本当は挑戦するはずだったんだ。お前。お前らはおこぼれだ。まあいいよ。次、俺とKONOで挑戦させろ」
拳王「諏訪魔!お前とは……絶縁だ!」

(※拳王&征矢がすぐ去っていくと、諏訪魔が慌ててマイクを取って2人の背中に叫ぶ)

諏訪魔「オイ!ちょっと待て!お前、絶縁ばっかしてると周りから人いなくなるぞお前!お前は絶縁より地獄に落ちることを選べ!征矢!拳王!地獄に落ちろ!」

<試合後コメント>

拳王&征矢学
拳王「征矢!やったぞ!イエーイ!勝ったぞオイッ!やったな、征矢ッ!」
征矢「やったあ……」
拳王「俺たちが世界タッグチャンピオンになったぞ!俺たちがやっと、歴史と伝統あるこのベルト、俺と征矢で世界タッグチャンピオンになったぞ!でも変なやつが来たな。もう1度言ってやろうかオイ?リング上でも言ったけどな、オイ諏訪魔!世界タッグチャンピオンの拳王と征矢は、お前とは絶縁だ。そしてオイ、俺たち世界タッグチャンピオンになったんだオイ。オイそれがどういうことか分かるか?この世界タッグチャンピオンの所有権はもう俺たちにあるんだ。そして、NOAHにあるんだ!防衛戦、次どこのリングでやるか分かるか?おぉん?全日本プロレスのリング?ちげーよ!もちろん次の防衛戦はNOAHのリングだ!そのためになあオイ、このベルト獲ったんだ。オイこのベルトはなあオイ、見た目は汚いかもしれない。だけどなオイ、歴史と伝統、色々考えたらメチャクチャ輝かしいだろ?青柳がなあオイ、持ってるより俺たちが持ってる方がピカピカに光ってるよな?だからな、この世界タッグのベルト、今度はNOAHのリングで防衛してやるからな。オイ、テメーら、オイ、これからも世界タッグチャンピオンの拳王、そして征矢。俺たちに、付いてこいッ!」
征矢「付いてこいッ!」

第9試合


 ゴングが鳴ると、がっぷり4つに組み合って力比べ。永田がショルダーアームブリーカーを狙うも、石川はこの技を強く警戒し距離を取る。
 再び向き合って4つに組み合い、永田がグラウンドに持ち込んでスリーパーホールドも、石川が暴れて脱出し、一発で永田が怯む轟音響くエルボー。なんとか倒れず耐えてミドルキックを放つ永田だったが、石川がショルダータックルでなぎ倒す。永田はすくに起き上がって石川をフロントハイキックで蹴落とし、「来いコラ!」と挑発。場外での殴り合いに発展する。
 石川は永田に場外ボディスラムを見舞い、エプロンからのダイビング・フットスタンプという荒業を敢行。永田がリングに上ってこようとするとスライディングキックでふっ飛ばす身軽さも見せる。
 石川はリングに上げて腹部へのフットスタンプ、ロープに掴まりながらの腹部踏みつけ、ボディシザースと徹底した腹攻めを展開。永田がなんとかブレイクするも、石川は休ませること無くエルボーの猛連打で追撃。石川は距離を取ってランニングニーを狙うが、永田がミドルキックで撃ち落とす離れ業を見せ、コーナー鉄柱を使った足攻めへ。
 永田はトゥーホールド、アンクルホールド、さらに敬礼ポーズからのナガタロックI。石川がロープブレイクすると、永田はヒザへのローキック連打。石川も足を引きずりながらエルボーで反撃していき、敢えて永田のミドルキックを正面から受け止め続けた上でゴツリと音が響くヘッドバッド。
 石川は、「永田ァーッ!」と絶叫し、串刺しラリアット、ラリアットと連撃。さらにトップロープ越しに永田を持ち上げ、エプロンへ突き刺すファイヤーサンダー。半死半生となった永田はなんとか場外カウント9でリングイン。
 ふらふらと起き上がった永田に対し、石川が串刺しラリアットからダイビング・フットスタンプを狙う。永田は下からビンタで張り飛ばし、雪崩式エクスプロイダー。両者大の字でダブルダウン状態に。
 先に起き上がった永田が串刺しビッグブートからエクスプロイダーの体勢も、石川がエルボー連打で粘ってドラゴン・スープレックス。永田がすぐに起きてエクスプロイダーも、石川もすぐに起きてランニングニー。場内は永田コールと修司コールが入り乱れる全くの互角。

 石川は「永田ァーッ!」と叫んでランニングニー、ファイアーサンダー。さらにスプラッシュ・マウンテンを狙うが、永田が振り払ってローキック連打。石川はショートレンジラリアットで叩き伏せ、スプラッシュ・マウンテン。永田はなんとかカウント2でキックアウト。
 ならばと石川は奥の手のジャイアントスラムを狙うが、永田が顔面にニーリフトを見舞って脱出し、延髄斬りから石川のラリアットを巻き取って腕固めから白目式腕固め。続けて腕十字に移行すると、石川が足を伸ばしてロープブレイク。

 永田はショルダーアームブリーカーから串刺しジャンピングニー。さらにジャーマン・スープレックスからランニング・ミドル。さらにバックドロップを狙うが、石川が振り払ってエルボー合戦を挑む。これに打ち勝った石川がカミゴェからラリアットを狙うが、永田が浴びせ蹴りで迎撃し、バックドロップ。永田は側頭部へのハイキックからバックドロップ・ホールドで叩きつけて3カウント。25分46秒の激闘に終止符を打った。


 場内が大・永田コールに包まれる中で永田がマイクを取る。

永田「まずは、石川修司。ありがとう。日本マット界でありとあらゆる選手とやってきたつもりだったけど、まだまだこんなに巧く強い選手がいるとはな。でも、その石川に勝って、より自信がついたよ。まずはともあれ、三冠王座、初防衛成功ッ!もう3月半ば過ぎ、4月よりいよいよチャンピオンカーニバルが始まるらしい。当初は俺も出る気満々だったんだけどな。とりあえず今回はやめとくわ!より強いやつと闘いたいからな!」

 リングに小島を始めチャンピオン・カーニバル出場選手たちが続々とリングに上ってくる。

小島「えー、永田さん、石川選手、すごい試合見させてもらいました。ありがとうございました。2003年チャンピオン・カーニバル優勝したこの私、20年ぶりにチャンピオン・カーニバルの優勝、取っちゃうぞバカヤロー!」

宮原「なんだ取っちゃうぞバカヤローってお前コラ!ああ?!アンタがXか。アンタはいったい新日本プロレス、全日本プロレス、プロレスリングNOAH、どこの選手なんだお前は!おい小島聡さんよ、アンタどうやら同ブロックらしいじゃないか。ファンは見たいか、この試合を。どこの所属の選手かしらんが、楽しみにしてるぞ、Xさんよ!」

北斗「どん底にいた俺が、プロレス王の弟子になって、ついに4月を迎えるぜ。チャンピオン・カーニバル、初出場、そ・し・て……」

(※レイがマイクを奪い取る)

レイ「うるせえぞ。いいか、今年のチャンピオン・カーニバル、俺たちSAITO BROTHERSが勝ち進んで2人で優勝決定戦、やってやるぜ!」
ジュン「お前ら、まさか優勝できると思ってんのか?あたま大丈夫か?いいか?Aブロックを優勝するのは俺、Bブロックを優勝するのはレイだ。決勝はSAITO BROTHERSだ!」

安齊「初めてのチャンピオン・カーニバル、もちろん狙うのは初出場・初優勝。今年のチャンピオン・カーニバルは俺のことを見ててください」

ヨシタツ「俺が優勝して、永田さん、その三冠、俺が取り戻して全日本のベルト、コンプリートさせていただきます(※なぜかブーイングが起きる)」

本田「(※永田に詰め寄って)おいクソガキ!たかが1回防衛しただけだあんま調子のんなよ?オイ、俺はここにいる全員ぶっ壊してお前の前に立ってやるからな。覚えとけ。バーカ!」

石川「しゃべる、権利は、ねーかもしんなー。でももう1回這い上がって、もう1回永田のベルト、挑戦したいで、よろしくお願いします」

(※青柳がマイクを取ると、突如征矢が現れてどよめきが起きる)

征矢「BブロックXは……この俺、征矢学だ!俺がチャンピオン・カーニバル、優勝してやる」

(※小島にラリアットからストンピングを見舞って去っていく。永田がマイクを拾って青柳をチラ見)

永田「しゃべんのか?」
青柳「アンタには言いたいことが山ほどある。優勝してアンタの前に立ってやるよ」

永田「ぐだぐだ長ったらしい決意表明しやがって。まあいいや。優勝したやつ、かかってこい!よし行くぞ!1!2!3!ゼアッ!」

<試合後コメント>

永田裕志
(※疲労困憊の状態で現れ、コメント会場を見るや「あぁ、効いたなあ……イス無いのかあ……」とぼやく)
「まずは初防衛成功……と言いたいところだけど、ボロボロだあ身体が。石川修司つえーわ。ヤバかった、ホントにやばかった……。いやあ、今まで日本の色んなマット、いろんな団体で闘って、ある程度やり尽くしたと思ってたけど、時代が移り変わって、まだこんなスゴい選手がいたとは。いやあ~、初防衛なんて言ってますけど、相当の消耗ですよ。今まだ気が張ってますから立っていられますけどね、それぐらい強い相手で、でも、それに勝ったことがより自信となってこれからの永田裕志を支えてくれると思いました」

――同じ会場に天山選手、小島選手がいたことは意識したか
「いや、まあ会って久しぶりに控室では話したんだけど、天山は自分の試合終わったら帰っちゃったし、小島さんはなんか放送席にいたんじゃないですか?そうだよね?同世代がいる強みじゃないけど、やっぱり姿が見えるとちょっと嬉しいというか、気分的にもいい状態で試合を迎えることが出来たなと、会場に来て思いました」

――各選手のチャンピオン・カーニバルへのアピールを聞いて
「盛り上がってんじゃないですか?いろんなことを考えすぎてんのか、中々もっと端的に自分の決意表明すればいいのに。場慣れしてないのか分かんないけど、熱意は伝わりましたよね。あのメンバーだったら面白い試合になるでしょうし、より“打倒!永田裕志”というかね、このベルトを取り返すっていうことについて、逆にその方がファンの人は面白いんじゃないですか。永田がそこに参戦するより、“対永田”という部分で、このチャンピオン・カーニバルが1つになってアレすれば」

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