【全文掲載】猪木さんの付き人も務めた高田延彦が追悼のメッセージ「アントニオ猪木がいなければPRIDEもRIZINという舞台も存在していない」

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 12月31日、大晦日恒例となった格闘技大会『湘南美容クリニック presents RIZIN.40』がさいたまスーパーアリーナで開催。第10試合終了後、アントニオ猪木さんの追悼セレモニーが行われた。

 アントニオ猪木さんへの追悼動画から、かつて猪木さんの付き人を務めていた高田延彦統括本部長がリングにあがりメッセージ。

高田「拙い言葉ですが、最後に一生懸命伝えます。お聞きください。一年を締めくくるこの日、この場所に集まった私達。そして画面を通してこの場所に思いを寄せてくれてる皆さんと、共有したいことがあります。
 今年10月1日、アントニオ猪木さんが天国へと旅立ちました。私が初めて猪木さんを見たのは、忘れもしないちょうど猪木さんの全盛期に始まった、1970年代に入った頃です。その姿を見た瞬間、全身に電気が走るような衝撃を受けた私は、14歳で猪木さんの弟子になると決心し、学校にも行かず、近所の公園で自己流トレーニングを続け、17歳で猪木さんのもとにたどり着きました。若い皆さんは、猪木さんにどんなイメージをお持ちですか?おそらく、闘魂注入ビンタや、元気ですかーのフレーズかもしれません。もちろんそれもアントニオ猪木です。しかし、少しだけ俯瞰してみてください。アントニオ猪木がいなければ、あのPRIDEも、このRIZINという舞台も存在していなかったと、私が今ここで断言したとしたら、皆さんはどう感じるでしょう?猪木さんが、全身全霊をかけて生み出したメッセージは、いつの間にか、沢山の人の心の中に根を張り、とてつもなく大きな影響となって繋がり続けています。その物語に包まれながら、私達は今、この場所にいます。つまり、日本格闘技界の源流は、猪木さん、あなたにあるということです。猪木さん、見ていてください。ここで戦う若きファイターたちは、おそらく猪木さんの全盛期を知りません。しかし、彼らは猪木さんの灯した明かりのもとで生きている。夢を追いかけている。もっと強くなれと武者震いしている。どうぞ彼らの勇敢な戦いっぷりを見守り続けてください。きっと今頃、猪木さん、この戦いを眺めながら喜んでいると思います。
 リング上の表情とは違い、満面の笑顔も非常に印象的な人でした。大きな体で、大きな声で、豪快に笑うので、空気がパーッと明るくなって、周囲が一気に光り始める。あの笑顔でみんなイチコロでした。猪木さんの、極上の笑顔も私の一生の宝ものです。猪木さん、本当にありがとうございました。猪木さんが生み出したこの壮大な物語はまだまだ続きます。皆さん、この後の対抗戦にも、熱い声援をお願いします」

 28日には両国国技館で『INOKI BOM-BA-YE×巌流島』が開催されており、同会場で榊原RIZIN CEOも「日本の格闘技の歴史、プロレスの歴史はアントニオ猪木なくしては語れないと思います。僕もほんとに猪木さんの足元にも及ばないと思いますけど、その気持ちを持って僕なりの猪木イズムを突き進んで行きたいとそう思います」と発言。
 日本格闘技界全体でアントニオ猪木さんの偉大さを感じた年末。猪木イズムは今後も様々な形で引き継がれていく。

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