RIZIN全敗の対抗戦はルールに問題?「ユニファイドルールなら勝ってた」の声
12月31日、大晦日恒例となった格闘技大会『湘南美容クリニック presents RIZIN.40』がさいたまスーパーアリーナで開催。第11試合~第15試合では『RIZINvs.Bellator』の対抗戦が行われた。
【先鋒戦】武田光司vsガジ・ラバダノフ、【次鋒戦】キム・スーチョルvs.フアン・アーチュレッタ、【中堅戦】扇久保博正vs堀口恭司、【副将戦】クレベル・コイケvsパトリシオ・ピットブル、【大将戦】ホベルト・サトシ・ソウザvs.AJ・マッキーの5戦がラインナップされたが、終わってみると全試合判定でRIZINが全敗。
良く言えば接戦、悪く言えばRIZIN側が完封されたこの結果にベラトールのスコット・コーカー代表は「我々の選手たちはUFCだけでなく世界中どこの団体でも闘えると思う。選手層が厚くなっている証だと思う。榊原CEOがこちらに送り込みたい選手がいるならウェルカムだし、スーパーファイトをやりたいという要望があるなら受け入れていきたい。今回2人我々からジャッジを連れてきたが、日本側も8~9人でローテーションしていた。RIZINもBellatorもどちらもベテランのジャッジだったので、心配はしていなかった」と満足げな様子。
RIZINの榊原CEOは「対抗戦に関してはこの場を借りてお詫びしたいですけけど、偉そうに5連勝しますと言っておきながらひっくり返されまして、5連敗ということで。完敗でございます。まあ、色々判定のこと、これがユニファイドの判定だったらどうかとか色々ファンの方の中でも言われてますけど、いずれにしてもRIZINのルールですから。全体を通した中でのジャッジ・システムなんで、結果5つとも負けてしまった。悔しくないかって言われたらメチャクチャ悔しいですけど、現状の我々がいるポジションはここだと。ただ、すごく距離の離れた完敗ではない。非常にクロスな中での闘い、攻防が繰り広げられたし、5人の選手たちはホントにRIZINという舞台を代表してそこに誇りを持って闘ってくれたことを非常に嬉しく思いますし、メジャーリーグにそんなに簡単に勝てやしないと思いますから、今日から早速リベンジロードを選手とともに精進して前に進んでいけたらと思っております」と感想を語った。
今回ベラトール側で出場した堀口恭司は「やっぱり、技術的なものだったりとかが日本は遅れてるかなと思っていたので、自分は海外に渡ってそれを会得した。今回の結果を見ても分かる通り、技術的には劣っているのかなと思いましたね。やっぱり自分がやってるようにアメリカに行って肌で感じる。技術の差、コーチの差を感じないと人間ってわからないので。世界に出たほうがいいんじゃないかと自分は思います」と厳し目な言葉をRIZINファイターに投げかけた。
今回の対抗戦は肘アリでサッカーボールキックOK、ジャッジの採点基準もRIZINルールに則って行われた。海外団体の統一ルールとも言えるユニファイドルールで採点されていれば3勝2敗でRIZINの勝ちだったという声もSNS上では上がっていた。
今後RIZINファイターがBellatorで戦うことになれば当然ユニファイドルールで戦うことになる。ホームで全敗だった彼らがアウェイで圧勝することができるのか?リングとケージの違いもあるが、選手たちの今年の活躍に期待したい。