鈴木軍が11年の歴史に幕!涙と雪が舞い散るリングに飯塚高史も復活し全員集合の大団円!

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

 23日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『JRA有馬記念presents Road to TOKYO DOME』が開催され、鈴木軍が最後の試合を行った。

 2011年5月3日、福岡で始動した鈴木軍。新日本プロレスやNOAHなど数多の団体を股にかけて活躍し華々しい成果を残してきたが、今年12月14日に鈴木みのるが突然鈴木軍の年内解散を宣言。わずか半月の間に鈴木軍は様々な清算を済ませ、同月19日の『タカタイチ2人合わせて50周年サヨナラタカタイチ興行』ではタイチとあべみほの関係も1つの終りを迎えた。

 鈴木軍のラストマッチは、鈴木みのる&ランス・アーチャー&エル・デスペラード&TAKAみちのくvsタイチ&ザック・セイバーJr.&金丸義信&DOUKIとフルメンバーによる8人タッグマッチ。さらにタイチが継承した飯塚高史の魂であるアイアンフィンガーフロムヘルもともにリングインし、合計9名が集った。


 試合は結成メンバーであるみのるとタイチの対面に始まり、組み合わず真っ向からの打撃合戦を展開。
 続いて、ジュニアタッグ界の顔でもあった金丸とデスペラードのパートナー対決では、この2人だからこそ出来る読み合いに読み合いを重ねる高度な攻防が展開される。
 TAKAとDOUKIの対面では巧みなジャベの掛け合いで場内を沸かせ、ランスとザックの対面ではザックが体格差を物ともせず打撃戦を挑んでいきランスが純粋なパワーで封殺するというド迫力ファイトを見せる。
 中盤にみのるとザックの対面となると、みのるが「ヤングボーイ!」と挑発しながらナニかを伝えるかのようなエルボーの猛連打。足関節の取り合いからザックがジャパニーズ・レッグロール・クラッチホールドを決めるも即座にみのるがスリーパーホールドで切り返し、ゴッチ式パイルドライバーを狙うが、タイチがみのるをアックスボンバーで叩き伏せ、金丸がランスにウイスキーミストからのドロップキック。デスペラードが金丸をバックドロップで排除すると、DOUKIがデイブレイク。TAKAがビッグブートでDOUKIを排除すると、ザックがTAKAのみちのくドライバーIIをかわしてネックツイスト。それぞれが紡いできた歴史が交差する激しい攻防が展開される。
 全員がダウンする中、みのるが全員にストンピングで活を入れ、みのるが敵味方関係なく全員と1vs1で打撃戦を展開していく。
 みのるとタイチが相対すると、タイチは飯塚の魂をその手に装着。「来い!タイチ!」と両手を広げるみのるの喉元へタイチがアイアンフィンガーフロムヘルを突き立てるとみのるがガクリと倒れ込む。最後は、涙で顔をくしゃくしゃにしたザックが「サンキュー!スズキ!」と叫びながらザックドライバーで突き刺して3カウントを奪った。

 大の字に倒れ込んだみのるの元へ全員が駆けつけて助け起こすと、みのるが全員にマイクを回していく。

DOUKI「俺はこのメンバーの中で一番鈴木軍としての歴は短い。たった3年半かもしれないけど、鈴木軍にいたことによって俺は成長できたと思う」
金丸「いい軍団にいて、いい酒が飲めた!」
TAKA「ボス。こう呼ぶのも最後かもしれないんで言わせてください。ボス、ありがとうございました」
デスペラード「鈴木軍に合流する目的で日本に来て、結局鈴木軍で長いことやれてようやく成長できたと思ったら、無くなっちゃって。こっからどうしようかなと思ってますけど、とりあえず今日のところはこの楽しい軍団にいられたことを誇りに思いながら余韻を楽しもうと思います。ありがとうございました」
ランス「スズキサン、22年のプロレスラー生活で鈴木軍には11年いた。永遠の兄弟である日本で貴方と一緒にリングに上った11年は最高のものだった。アリガトウゴザイマス」
ザック「7年前、NOAHに鈴木軍が来た。毎日鈴木軍、チョーメンドクサイ!って思った。でもその後スズキサンが俺を鈴木軍、新日本に呼んでくれた。それが人生で一番の転機だった。スズキグンは、チームジャナイ。スズキグンは、カゾクです。ありがとうございました」
タイチ「俺たちは他のユニットに比べてこれといったものを残せなかったかもしれねえ。けど他のユニット、どの軍団にも絶対真似が出来ねえことをやってきた。だから俺たちは間違いなく、イチバンだった。後にも先にもイチバンの軍団だ。鈴木軍、11年、1度も離れず最後まで闘ってきたのは俺と貴方(みのる)だけだった。11年、俺のキャリアの半分を鈴木軍で過ごしました。この11年が無駄にならぬように、あとはまたゴミみてぇな人間に戻らねえようにこれからもしっかりと自分の道、歩んでいこうと思います。11年、楽しかったっすよ。どうもありがとうございました!」

 最後にみのるがマイクを持ち、「俺は11年前、この新日本にIWGPを獲るためにやってきて、鈴木軍を作った。そして鈴木軍は今日ラストマッチを迎えた。形は変わるけど、これからも毎日!IWGPを狙っていくぞ!」と雄叫び。大喝采を贈るファンに向け「パチパチうるせえんだよ!このブスが!」などと憎まれ口をたたきつつ、「最後は俺たちらしく締めようぜ」と「俺たち鈴木軍、イチバン!」と叫んで大会を締めた。

 リング上に雪が舞い散る演出の中、観客席から2019年2月に引退した飯塚高史が大暴れしながら登場。暴れ狂う怨念坊主を全員で押さえつけながら鈴木軍が全員笑顔で記念撮影。飯塚はアイアンフィンガーフロムヘルを持ち去ってしまい、残された面々はその様子を爽やかに笑って見送りつつリングを降りた。

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

関連記事

サイト内検索

日別

2024年3月
« 2月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

月別

ページ上部へ戻る