【試合詳細】7・23 TTT新木場大会 【インディー統一無差別級】TORUvs政岡純 【インディー統一6人タッグ】藤原秀旺&ガーリン・シュー・ペローズB(後藤恵介)&ガーリン・シュー・ペローズC(竹田光珠)vs黒田哲広&マスクドミステリー&瀧澤晃頼 ガッツ石島vs青木魔太郎

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『INNOVATION5』
日程:2022年7月23日(土)
開始:19:00
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:152人(満員)

▼「新木場闘会始」 30分1本勝負
○阿部史典(BASARA)
9分23秒 エビ固め
●仲川翔大(J STAGE)

▼「スペシャル6人タッグマッチ」 30分1本勝負
ツトム・オースギ(フリー)/バナナ千賀(フリー)/○木下亨平(ダブ)
9分24秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド
[渡鳥連合]塚本拓海(BASARA)/木村太輔(アライヴアンドメジャーズ)/●ジョニー・ヘイワードJr

▼「新木場異次元対決」 30分1本勝負
○ガッツ石島
12分32秒 ゴーストバスター→体固め
●青木魔太郎(ダブ)

▼「TTT認定インディー統一6人タッグ選手権試合」 60分1本勝負
【王者組】○藤原秀旺(アライヴアンドメジャーズ)/ガーリン・シュー・ペローズB(後藤恵介)(フリー)/ガーリン・シュー・ペローズC(竹田光珠)(666)
14分11秒 ロマンチックを突き抜けろ!→エビ固め
【挑戦者組】黒田哲広(フリー)/●マスクドミステリー/瀧澤晃頼
※初代王者組が初防衛に成功。

▼「TTT認定インディー統一無差別級選手権試合」 60分1本勝負
【王者】○TORU
23分45秒 垂直落下式ブレーンバスター→体固め
【挑戦者】●政岡純(フリー)
※第3代王者が初防衛に成功。

TORUが中学時代からの盟友・政岡を制してインディー統一無差別級王座初防衛!秀旺&塚本が黒田&ミステリーに引退勧告しタッグ王座挑戦表明!ガッツがゴーストバスターで悪霊退治!

第1試合


 インディー界隈の最前線で闘い続け、頂点を目指すだけではなく中堅選手として若手の壁になる立場にもなっている阿部と仲川の一騎打ち。同じ会場で見かけることも多い2人だが、シングルマッチでの対戦は初めて。

 しっかりと握手を交わしてからゴングが鳴ると、腕の取り合いからグラウンドでの首の取り合いを経て阿部がショルダータックルで倒す。阿部が突っ込んでいくも仲川がサイドキックで止めてランニングエルボー。阿部が突っ込んでいくも仲川がサイドキックで止めてランニングエルボー。阿部が突っ込んでいくも仲川がサイドキックで止めてランニングエルボー。3度同じ流れを繰り返し仲川がブレーンバスター。

 阿部が首投げからサッカーボールキックを放つと、仲川も首投げからサッカーボールキック。仲川も首投げからサッカーボールキック。同じ流れを2度繰り返し、仲川が突っ込んできた阿部をサイドキックで迎撃してスリーパーホールド。仲川が突っ込んできた阿部をサイドキックで迎撃しサッカーボールキック。仲川が突っ込んできた阿部をサイドキックで迎撃しサッカーボールキック。仲川が突っ込んできた阿部をサイドキックで迎撃しサッカーボールキック。同じ流れを3度繰り返す。
阿部が突っ込んでいくも仲川がサイドキックで止めてランニングエルボー。阿部が突っ込んでいくも仲川がサイドキックで止めてランニングエルボー。3度同じ流れを繰り返し、今度は阿部がブレーンバスター。

 阿部は回転浄土宗からサッカーボールキックを放つも仲川がかわしてサッカーボールキック。さらに串刺しバックエルボーからPK、ミサイルキックと見舞い必殺のスワントーンボムを狙うが、阿部がデッドリードライブ。阿部が突っ込んでいくも仲川がサイドキックで止めてサッカーボールキック。阿部の伊良部パンチを仲川がトラースキックで迎撃も、阿部がフランケンシュタイナー。阿部が突っ込んでいくも仲川がサイドキックで止めてランニングエルボー。阿部が突っ込んでいくも仲川がサイドキックで止めてランニングエルボー。同じ流れを3度繰り返し、阿部がアイル・ビー・バックで帰還して腹部への正拳突きからサッカーボールキックを狙うが、仲川がかわしてサッカーボールキック。仲川がカバーに入るも、阿部が下から組み付いてエビ固めに捕らえカウント3を奪った。

 試合後、散々やられたお返しに阿部がサッカーボールキックを狙うが、仲川がかわしてサッカーボールキック。阿部は腹いせにニード手島レフェリーに首投げからサッカーボールキックを狙うが、ニード手島レフェリーがかわしてサッカーボールキックを叩き込んだ。

第2試合


 “Speed of Sounds”オースギ&千賀に元GWC6人タッグ王者の木下を加えたインディージュニアオールスタータッグに対するは、渡鳥連合の塚本&木村、そして昨年北都プロレスに現れた謎の怪人・ジョニー・ヘイワードJr.という強力なチーム。

 ヘイワードが襲撃し乱闘となる中でゴング。ヘイワードはその圧倒的な怪力で千賀の首を絞めあげ、そのまま力任せに放り捨てる。さらに千賀をネックハンギングツリーで絞め上げ、背後から飛びつく形でカットしたオースギも力任せに振りほどいて木村にタッチ。
 木村は自軍コーナーで千賀の顔面をグリグリと踏みつけ、塚本にタッチ。
 塚本は千賀をロープに振ってバックエルボー。さらにチンロックで痛めつけヘイワードにタッチ。

 ヘイワードは千賀へヘッドバッドを連打して倒し、フィストドロップ。さらに十字のしるしを切って祈ってからの祈祷式パワーボムを狙うが、千賀がショルダースルーで切り返して場外に落とし、これを合図にオースギ&木下も木村&塚本を場外へ。3人がそれぞれの方向へプランチャで飛んでいくも、すべてかわされて自爆。渡鳥連合によって場外で暴行が行われる。

 塚本が千賀をリングに上げて串刺し攻撃を狙うが、千賀がブートで止めて前転式ドロップキック。オースギにタッチ。

 オースギは塚本をフランケンシュタイナーで放り捨て、コーナートップからダイビングバックエルボーを発射も、塚本がこれをキャッチして力任せに放り捨てる。さらに串刺しジャンピングエルボーからブレーンバスターホイップ。木村にタッチ。

 木村はオースギにエルボードロップ3連発。柔道をバックボーンに持つ2人は襟を取り合うかのような攻防を見せ、木村が背負投から腕十字。オースギがブレイクすると木村は再び背負投からの腕十字に捕らえるが、オースギがエビ固めで切り返し、キックアウトした木村の起き上がりにランニングニー。両者タッチ。


 木下とヘイワードの対面となると、木下がヘイワードのエルボーをスライディングでかわしてからのエルボー連打。さらにドロップキックからジャーマン・スープレックス・ホールドを狙うが、木村&塚本がカット。ヘイワードは木下にミリオンダラー・バスターから祈祷式パワーボムを狙うが、木下が首固めで切り返す。ヘイワードは軽々返してショルダータックルでふっ飛ばし、再び祈祷式パワーボムを狙うが、オースギがスワンダイブで飛んできて木下の足を掴んで着地させ、千賀が前転式延髄斬り。木下がジャーマン・スープレックス・ホールドで叩きつけて3カウントを奪った。

第3試合


 前インディー統一無差別級王者のガッツと、前GWC6人タッグ王者の魔太郎のシングルマッチ。
 ターザン後藤さんを思わせる荒々しくも王道に則ったファイトを見せるヘビー級のガッツに対し、怪奇派ギミックを持ちながらも驚異的な身体能力とテクニックを誇るジュニアヘビー級の魔太郎の対決は勝敗以前にどんな攻防が飛び出すのかという期待が高まっていたカードだ。

 試合前に魔太郎が握手を求めるも、ガッツは気味悪がって拒否。
 ゴングが鳴っても怖がるガッツに対し、セコンドの千賀が「力でねじ伏せろ!」と声援を飛ばすと、ガッツは勇気を出して組み合っていきリストを取り合うも、魔太郎がいきなり十字架固めで肩を付ける。千賀が「力でねじ伏せれば大丈夫」とさらに声援を送るも、ガッツは「俺がビビリなの知ってんじゃ~ん」と参った様子。
 ガッツはヘッドロックからショルダータックル。さらに追撃を狙うも魔太郎は死んでしまったのかピクリとも動かず。ガッツが無理やり引き起こそうとすると魔太郎がガバリと蘇生して下から組付きアームドラッグ。スプリングボード式で胸の前で両手をクロスしながらのバックアタック。

 さらに魔太郎がブレーンバスターを狙うもガッツが力でねじ伏せてボディスラム。バックエルボーからエルボードロップ3連発、スリーパーホールドで弱らせてからフライングニールキック。


さらにロープに飛んでラリアットを発射も、魔太郎がロープを引き下げてガッツを場外に落とし、ノータッチ・トペ・コンヒーロ。ガッツをリングに戻してダイビング・クロスボディから鎌固め。さらに不知火式RKOからロープに飛ぶも、ガッツがパワースラムでカウンター。

 ガッツはブルドッギング・ヘッドロックからWARスペシャル。さらに魔太郎の十字式バックアタックをキャッチしてジャーマン・スープレックスを狙うが、魔太郎がチンクラッシャーで切り返し、コーナーからのトルネードDDT。さらに必殺のスワントーンボムを狙うが、ガッツがデッドリードライブで切り返し、ラリアットを狙うが、またも魔太郎はバタリと倒れて死んでしまう。


 ガッツは「お化け退治だ!ゴーストバスター!」と叫んで引き起こそうとするが、魔太郎は下から組み付いてサムソンクラッチ。さらにジャックナイフから再び不知火式RKOを狙うが、今度はガッツがアトミックホイップのようなかたちで放り捨ててラリアット。最後はゴーストバスターで突き刺し、胸の前で両手を合わせながらの体固めで3カウントを奪った。

第4試合


 前回の新宿FACE大会にて初代TTT認定インディー統一6人タッグ王者となった秀旺&ガービー&ガーシー。
その6日後に行われた『新宿三丁目末広通り商店会プロレス』にて、秀旺がまたも瀧澤を拉致しようとし、立ちふさがった【“最高”ミステリー】黒田&ミステリーに対して自身の王座に挑戦してくるよう挑発。これを受けた黒田は「俺らタッグ王座持ってるのになんで6人タッグ王座戦やんなきゃいけないんだ」と難色を示したものの、ミステリーはノリノリ。当事者の瀧澤も巻き込んでタッグを結成し、この日の初防衛戦が決まった。

 ガービーが「おっしゃ行くぞ!うおーっ!」と叫んで1人で突っ込んで奇襲をかけていくも、ミステリーらに無言で場外に放り出され、その後は何事もなかったかのようにガーシーと瀧澤の対面でゴング。
 じっくりとしたリストの取り合いから瀧澤が自軍コーナーに持ち帰ってミステリーにタッチ。
 ミステリーはガーシーのリストを取るも今度はガーシーが自軍コーナーに持ち帰って秀旺にタッチ。
 秀旺とミステリーは手4つからグラウンドでの首の取り合いを展開も、秀旺が自身のガーエーマスクを脱いでミステリーの顔に被せるというプロレスのルール上反則なのかどうか議論が分かれる攻撃。さらにチョップ合戦を展開も、ミステリーが正面から打ち勝って黒田にタッチ。
 黒田は秀旺へチョップを連打していき、自軍コーナーに押し込んで瀧澤にタッチ。
 瀧澤は首投げからチンロック。ミステリーにタッチ。
 ミステリーは自軍コーナーで秀旺の顔面を踏みつけ、喉元へのニードロップ連打から黒田にタッチ。

 黒田はコーナーポストを使った哲っちゃん足殺し、ロープを使ったニーロック、ミステリーとのダブルショルダータックル、クロスボンバーと見舞って瀧澤にタッチ。
 瀧澤は秀旺にエルボー連打から黒田にタッチ。
 黒田は秀旺にロープを使ったアームロック。さらに串刺しラリアットを狙うが、秀旺がチャンス of LOVEで迎撃。ガービーにタッチ。
 ガービーは黒田の攻撃をミステリー&瀧澤に誤爆させ、黒田にはボディプレス。さらに黒田の上にガーシーを前落としで叩きつけようとするが、黒田に回避されガーシーがダメージを負う結果に終わり、黒田が瀧澤にタッチ。

 瀧澤はガーシーに串刺しバイシクルキック、火の玉ボムと見舞いRKOを発射も、ガーシーがキャッチして髪の毛を掴み後頭部からマットに何度も打ち付ける。さらに腰クネダンスからギロチンドロップを投下。秀旺にタッチ。

 秀旺は瀧澤にジャンピング・サイドバスターを見舞い、ロマンチックを突き抜けろ!を狙うも背面着地した瀧澤がドロップキック。ミステリーにタッチ。
 ミステリーは秀旺にダイビングラリアットからボディプレス。これをガービー&ガーシーがカットしてミステリーにダブルブレーンバスター。秀旺がムーンサルトプレスを狙ってコーナーに上るが、黒田が哲っちゃんカッターで撃墜。


 ミステリーは秀旺にラリアットを見舞い、カットに来たガーシーへチョークスラム。カットに来たガーシーともども場外に放り出し、瀧澤がプランチャで追撃してミステリーに勝負を託す。ミステリーは秀旺にもチョークスラムを狙うが、振り払った秀旺がドロップキックでミステリーの顔面を打ち抜き、ロマンチックを突き抜けろ!で叩きつけて3カウントを奪った。

秀旺「どーもこんばんは!藤原秀旺です!ま、お前ら。えーと、ガーリン軍団。ちょっとこれから込み入った話があるから、あの少年を拉致して帰ってくれ」

(※ガービー&ガーシーが瀧澤を拘束して拉致しようとするも、瀧澤は全力で脱出し逃亡。2人は瀧澤を追いかけて退場していく)

秀旺「マスクドミステリー選手、黒田哲広選手、どうぞこちらへ。込み入った話があるんで。皆さんもお気づきかと思います。私はこの2人に戦力外通告をしたいと思います。引退勧告ということで、正式に受けていただきたいと思います。あなた方はニセモノのチャンピオンであると思っているので、僕はちょっと本気を出します。次、僕のパートナー、塚本拓海選手、リングにお願いします。(※売店にいた塚本が「俺ぇ?!」と言いたげな仕草を取りながらリングイン)次回、8月20日。土曜日。あなた方の持つそのタッグベルトに、藤原秀旺&塚本拓海、渡鳥連合が挑戦します。決定!」

黒田「秀旺、やってやるよ。次のタッグで俺たちが負けたら、2人とも引退してやるよ!あ、ちょっと言い過ぎました。絶対勝ちますけど、負けても引退しないです。その気持ちでやります。分かったかこの野郎!負けたら引退してやるよ!そういうことなんで」

(※ミステリーが必死に両腕で「✕」を作って止めつつマイクを取る)

ミステリー「そんなこと言って、自分を追い込んで、前回ベルト取りましたから。次も追い込んで、我々がベルトを持って帰りましょう!8月20日、土曜日!この新木場1stRINGで!」
黒田「そして負けたら、ミステリー選手と2人で引退します。すんません、嘘ばっか言ってすみません。やってやりますよ!どーですかお客さん!(※観衆が大喝采で応える)」

第5試合


 6月19日のビッグマッチにてガッツ石島を制して悲願のTTTの至宝・インディー統一無差別級王座を戴冠したTORUの前に立ちはだかったのは、現在フリーの政岡純。
 政岡はTORUと中学時代から親交があり、活動拠点を東京に移したTORUを追いかけて大阪から上京してきた選手。GLEAT参戦などで著しい成長を見せた政岡は「もう背中ばっか見んのはごめんや。今の俺なら、自信を持ってアンタの前に立てる」と挑戦を表明。
 これを受けたTORUは「たしかに、中学・高校のときから仲ええし、マイミクですよ。けど、ここは花の都・大東京。日本の中心やぞ。そういう補正を全部捨てて、なにも知らないお客さんの前で俺とお前がなにを残せるかの闘いをしようやんけ」と、政岡を“後輩”ではなく1人の“ライバル”として認めて迎え撃った。

 試合前にTORUが握手を求めるも、政岡は拒否。代わりにTORUはニード手島レフェリーと握手を交わす。
 ゴングが鳴るとロックアップで組み合い、押し込んだTORUが再び握手を求めるも政岡はその手をはたき落として拒否。TORUがグラウンドに引き込んで首を固めようとすると政岡はするりと場外へエスケープ。ロープを上げてリングに誘うTORUに対し、政岡は敢えて別方向からリングイン。
 再びロックアップでの押し合いになり、押し込んだ政岡がエルボーを放つもTORUが回避してショルダータックル。政岡はヘッドスプリングで飛び起きて腰投げからクルックヘッドシザースで固めるも、グラウンドレスリングではTORUが一枚上手。あっという間に上を取り返し、変幻自在アームロックで政岡の動きを制御していくが、政岡が下から組み付いて首固めで転がし、指へのフットスタンプからRKO。場外でTORUの顔面を踏みつけ、先にリングに戻って赤コーナーの上に座ってTORUを見下ろしながらリングインを待つという余裕を見せる。

 TORUがリングに戻ってくると、政岡はコーナーでの顔面踏みつけから串刺しスライディングキック。さらにネックロックで固めながらロープを使ったチンクラッシャー。続けて得意の振り子式セントーンを発射も、これを読んでいたTORUがエプロンへ転がって回避し、振り子式フットスタンプで反撃。


 TORUはトップロープへの前落としからボディシザース。串刺しスライディングキックからダイビングフットスタンプ、真上に放り投げてからバレーのスパイクのように体の前面からマットに叩きつけ、腕での胴絞で絞り上げるなど腹部への攻撃を集中。
 TORUはロープに飛ぶが、政岡はスライディングで場外に出ながらTORUの足を払い、振り子式セントーン。さらに場外での攻撃を狙うが、TORUがエプロンの角に政岡を腹からぶつけ、エプロンから奈落式のDガイストを狙う。

 政岡はリング内に着地し、トラースキックで体勢を崩させセカンドロープから上半身を出す形となったTORUへハングマン式ヘデック。さらにコーナーtoコーナーでのミサイルキック、串刺しトラースキックからのメサイアDDT。体固めに入るも、政岡は自ら引き起こしてTORUの顔面に強烈なビンタ。さらに側頭部へのトラースキックからAmbitionsを狙うが、TORUがウラジゴクで切り返す。

 TORUは強烈な逆水平チョップを連打していくも、政岡はこれをかわしながらTORUの腹へのエルボーをめり込ませる。膝をついたTORUの頭頂部への踵落としから再びメサイアDDTを狙うが、TORUは空中で体勢を入れ替えて山折りで切り返すという離れ業を見せる。


 TORUはロープへの串刺しシャイニング・ウィザードから垂直落下式ブレーンバスターを狙うが、背面着地した政岡がレフェリーを盾にしてTORUの攻撃を止め、急所蹴りから2trap。これを返されると政岡は側頭部へのトラースキックからロープに飛ぶが、TORUが側頭部を貫くドロップキックでカウンター。


 最後はTORUがDガイストからの垂直落下式ブレーンバスターで3カウントを奪った。

TORU「TORUと政岡純という2人の男同士が、今日夕方16時に初対面で会って、正真正銘初対決やとしたら、今の試合はどうでしたか?(※観衆が静かに次の言葉を促す)……タイトルマッチ、この大東京のメインにふさわしい試合やったかって聞いてんねん。(※観衆が拍手)政岡、お前は強いレスラーやった。でも、俺はお前と闘う以前に新宿FACEのリングでも言ったよな。過去の俺と政岡の関係なんて抜きにして、プロレスラー同士で、リングの上だけで試合盛り上げて、どっちが勝つか決めようぜって言ったよな?俺はそのお客さんとも闘ってたつもりや。今の試合が俺とお前の思い出補正込で評価されるなら、そんなに残念なことはない。どうやったか、もう1回聞かせてくれ!今の試合、思い出補正とか抜きで、どうやった?!(※観衆が大きな拍手)まあ、戦前はそう言ったし、試合中もそのつもりやったけど、終わったら関係ない。たしかに俺とお前は中学生くらいからの仲で、お前がプロレスラーになる理由を作ったのも俺や。けどお前は、お前の道で、お前の道を歩んで東京に出てきて、1人でフリーとして活動してる。それは俺もすごく尊敬している。だからこそ!他の誰に3カウント取られようが、ギブアップ取られようが、お前にだけは負けるわけにはいかんのじゃ!お前がこの先どんな道を歩もうと、どんな未来を進もうとも、その度に俺はまたこうしてお前の前に立ちはだかって、また、勝つ。それが中学校のときに出会った俺とお前の運命ちゃうかな?お前みたいな後輩がいるから俺も頑張れる。今日のところは、ありがとう」

 TORUが握手を求めると、政岡はまたもその手をはたき落とすも、感極まった表情でTORUに抱きつき、TORUも笑顔でこれを受け入れて頭を撫でる。

TORU「というわけで、強敵・政岡純を倒して、TTT認定インディー統一無差別級王者として初防衛に成功しました!まあ、このタイミングでリング上に俺と政岡純しかいないってことは、まだ次の挑戦者は決まってないみたいやねえ?……(※いつもであれば顔を出すガービーが花道に出てくると思って伺うも誰も出てこない)……決まってないみたいやねえ。欲しがると来てくんないですよね(笑)あの新宿FACEの夜から、いやぁ~な夢ずっと見ましたよ。どんなに幸せな良い夢を見ていても、変なマスク被った奴が入ってくる悪夢にうなされてきたけど、こっちが求めたら出てこない!どうなってんのや!じゃあ分かった。次の挑戦者は未定ってことやな。じゃあ来月、再来月といつになるか分からないけど、俺はこのリング上で次の挑戦者を見つけてきますよ。やっとこのカッコいいベルトにたどり着いたんや。俺がTTTのエースとしてこのベルトを離す訳にはいかない!このベルトをかけてどんなやつの挑戦で設けて、スゲェ試合して、最後は俺がこのベルトを持ってリングを降りる。これからもチャンピオン・TORUの防衛ロードにご期待ください。ありがとうございました!」

<大会後コメント>

藤原秀旺&塚本拓海
(※秀旺が塚本と報道陣を物置のようなところに連行しつつ声明を発表)
塚本「なんだよここぉ……」
秀旺「まあ、今日見てもらったようにね、1つ言えるのはマスクドミステリー、黒田哲広。彼らに対して俺は御徒町で世論調査を行ったんだけども、98%が『引退してほしい』って声が多かった。我々の勝手な判断じゃなくて、世論の声を形にするっていうのが渡鳥連合というわけだから。パートナーの塚本拓海、大丈夫かな?」
塚本「いや、売店でこの試合見てやろうと思って、終わってから喋りだしたから『もういいや』と思ってTシャツの在庫数えてたら急に名前呼ばれて、なんのことか分からないし、世論調査とかしてからパートナー決めたほうが良いんじゃないの?」
秀旺「(※塚本を無視して)渡鳥連合はね」
塚本「聞けよ」
秀旺「渡鳥連合としてはベストメンバーで、ちゃんとタッグのベルトを取る。最終的にはシングルのベルトを全部制圧するってことになったときに、藤原秀旺&塚本拓海っていうのは出なきゃいけないってことで。言ってしまえば、ミステリー、黒田。ロートル。コイツらには基本的には負けないという判断でありますんで、皆さんの声を、そして全世界のハロプロファンに我々の力を知らしめたい。OCHA NORMAがデビューしたということもありますし、負けないように頑張っていきます」
塚本「負けたくないから。ハロプロにも」
秀旺「帰るぞ」
塚本「なんなんだここは。倉庫か?」
秀旺「帰るぞ」

TORU
「新宿FACEでガッツさんからベルトを獲った直後のリング上に政岡純が上がってきたのは意外やったっちゃ意外やったけど、アイツはアイツなりに色んな場所で経験を積んで自信をつけて俺の前に立ったんやと思うし、だからこそそれを彼のために打ち砕いてあげるのが俺の仕事かなと思いまして。リング上でも言いましたけど、思い出補正無しで東京のお客さんと勝負したかったんで。東京ってそういう街じゃないですか。俺らが幼なじみやったとか、俺がアイツをプロレス界に誘っただとか、そんなんあっても別にリング上が全てだと思うし。だからこそ今日はお客さんにああいう風に問うて、お客さんもああ言う反応を占めてしてくれてよかったと思いますし、リング上でも言った通り、アイツが俺のことを特別に思ってくれれば思ってくれるだけ、やっぱり負けるわけにはいかない。他の誰に負けようが、政岡純にだけは俺が負ける訳にはいかない。アイツがどんな道を歩んで、アイツがどんな未来を作って、どんなスゴいレスラーになっても、俺はそのたびにアイツの前に立ちはだかるし、タイムリープしてでも目の前に現れますよ。ただ1つ言えるのは、彼が俺に勝ちたいって気持ちで挑戦してきたのであれば、背負ってるものが違う。1つの団体のトップのベルトを取るってことは、そのすべてを背負ってメインイベンターとして団体を引っ張っていく覚悟がいる。その顔になる覚悟が彼にあったかどうか。まあ、あったかどうかは分かんないですけど、俺のほうがあったということですね」

――次の防衛戦について、誰も名乗りを上げて来ませんでしたが、誰かを指名するという考えはありますか
「正直、誰も来なかったというのは非常に残念だし、『TORUを倒すのってそんな美味しくないのかな』って、ちょっとショック受けちゃいましたね。じゃあ見つけに行きますよ、僕が。夢の中にまでお邪魔してくるアイツすら来てくれなかったわけですから、今日はもう落ち込みますね。まあまあ、政岡純とは気持ちいい試合できたんで。余韻に浸るだけの夜を過ごそうと思います。……何度も言いますが、政岡純に負ける訳にはいかないです。アイツの必殺技、知ってますか?変形のヘッドロックドライバー。Ambitionsっていうらしいですけど。お前、アレ俺が教えた技やろ!えぇ?!俺が7~8年くらい前に『純くんに合う技見つけたよ!これ使ってみたら?』っつったら『いいですねえ。これ使わしてもらいます』つって1回か2回使って『イマイチやな』と思って使うのやめたやろお前!それをお前、3~4年くらい前からしれっと技名変えて使い始めてお前!オイ!そんな技、俺が食らうわけにはいかへんのじゃ!俺が教えた技やからな!俺が食らうわけにはいかんぞ!その辺の含めてアイツには負けるわけにはいかん。1回捨てた技をしれっと使い始めやがって!俺が教えた技を1回捨ててまたしれっと使い始めやがってコラ!負けるわけにはいかんな、そんな奴には。またやろう」

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