ガンプロ4.18王子大会 大家&今成vs.シバター&三富、ガンプロ三大シングルマッチ

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ガンバレ☆プロレス旗揚げ記念日
日時:2015年4月18日(土)
開場:17:30 開始:18:00
会場:東京・王子Basement MON☆STAR
観衆:96人(満員)

▼第1試合 スペシャルミックストタッグマッチ 30分1本勝負
安部行洋/○神田愛実(世界プロレス協会)
10分28秒 ラリアット→片エビ固め
冨永真一郎/●加藤悠(フリー)

▼第2試合 凶暴哺乳類 vs 謎の外国人 30分1本勝負
●U.S.フィラデルフィア・パンディータ
3分16秒 アイドルマスター→エビ固め
○Mr.AKIBA

▼第3試合 ガンプロ三大シングルマッチ〜ガンバレ☆プロレス vs K-DOJO〜 30分1本勝負
●タイガーベッドシーン
9分22秒 逆エビ固め
○洞口義浩(K-DOJO)

▼第4試合 ガンプロ三大シングルマッチ〜コータローの名に賭けて〜 30分1本勝負
○浪口修(フリー)
8分56秒 Lanakila-X
●吉野コータロー(K-DOJO)

▼第5試合 ガンプロ三大シングルマッチ〜決闘!!〜 30分1本勝負
○GENTARO(FREEDOMS)
12分33秒 逆さ押さえ込み
●力(メビウス)

▼第6試合 スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
大家健/●今成夢人
15分42秒 へルズゲート
○シバター(フリー)/三富政行(ユニオン)with 河村知哉(ユニオン)

シバター、三富、河村の炎上軍が大家を血祭り!敗れた大家は藤田ミノルとタッグ結成
大家からの誘いを辞退した加藤悠が炎上軍入りし、ガンジョのトーナメント優勝宣言!

オープニング

2015-4-18ガンプロ王子_オープニング選手入場式ではいつものように今成とスーツ姿の大家が登場。しかし、そこにシバターと三富が乱入して大家と今成を襲撃。ガムテープでロープに縛り付けたシバターと三富を、ビデオカメラを担いだ河村が撮影。
さらに河村が会場リングアナと音響担当のドーカン氏に何かを渡して指示。すると会場リングアナが渡された紙を「ただいまより炎上軍の選手入場式を行います。選手入場!」と呼び上げる。

すると音響係がシバターのラップを流し、改めてシバター率いる炎上軍が登場。マイクを持ったシバターは「この度はガンバレ☆プロレスにご来場いただき誠にありがとうございます。我々炎上軍はスポーツマンシップに乗っ取り、炎上を使ってガンバレ☆プロレスをメジャーにすることをここに誓います! 本日はよろしくお願いします!」と挨拶してさっさと退場。
強引にガムテを引きちぎった大家は「ふざけるんじゃねぇよ! 入場式は興行の魂だぞ! その入場式をめちゃくちゃにして、何が炎上軍だよ! 絶対に倒してやるからな!」と悔しさいっぱいに吐き捨てると、引きちぎったガムテを投げつけながら引き上げていった。

第1試合

2015-4-18ガンプロ王子_第1試合加藤が握手を求めると、神田は応じたが安部は「自演乙のバックダンサーしてた奴となんか握手出来るかよ!」と拒否。先発で出ていった冨永は控えの神田はチラチラ見ながら安部とガブり合戦を展開。アームドラッグで投げ合った両者はドロップキックが相打ちになると、お互いにタッチ。
神田はロックアップからロープに押し込むが、体勢を入れ替えた加藤はエルボーからドロップキックを連発。ようやく神田をなぎ倒すと、冨永にタッチ。ナックルを見舞っていった冨永に続き、加藤がヘアーホイップで投げてからコーナーで顔面を踏みつける。

サッカーボールキックを叩き込んだ加藤がタッチすると、冨永はヒザを押し当ててからチンロック。串刺し攻撃を蹴りで迎撃した神田はDDTで叩き付けて安部にタッチ。ドロップキックから串刺しエルボー、串刺しダブルニーと叩き込んだ安部は旋回式ガン・スタンの体勢からニーリフト。
さらに冨永をクルクルと回してから逆さ押さえ込み。カウント2で返した冨永は目を回しながら、どさくさに紛れて加藤に抱きつくと、安部をローリングクレイドルで回していく。また目を回した冨永は今度は神田に抱きつく。

そんな状況でもドロップキックを安部に叩き込んだ冨永はドロップキックからJKを叩き込んで加藤にタッチ。ドロップキック3連発から腕十字に捉た加藤だが、安部はロープに脱出すると延髄斬りを実マットえ神田にタッチ。串刺し攻撃を狙った神田の腕をキャッチした加藤はぶら下がり式腕十字。
さらにフェースクラッシャー3連発からもう一度腕十字へ。ロープに逃れた神田だが、背後から飛び付いた加藤はおんぶ式スリーパーから腕十字にスイッチ。さらに腕固めを挟んでから三角絞めへ。安部がカットに入ったが冨永が神田を排除してから加藤と2人でダブルのフェースクラッシャー。

だが、神田も走り込んで来た加藤にカウンターのラリアットを叩き込むと、串刺し式ラリアットからブレーンバスター。続くダブルリストアームサルトをカウント2でカットした冨永だが、安部が入ってきて冨永を排除してから加藤にチンクラッシャー。そこに神田がショートレンジラリアットを叩き込んで3カウント。
するとマイクを持った神田が「今日のことはさておき、ちょっと聞いたんですけど、5月16日、何かガンバレ☆女子プロレスを開催すると聞いたんですけど、大家さん、出てきてください」とアピール。

ガンジョのシンデレラトーナメント出場を直訴した神田に対し、出場辞退した加藤「何だ?」と大家が入ってくると、神田はガンジョのシンデレラトーナメントへの出場を直訴。大家は「ベスト・オブ・ザ・スーパーシンデレラ出たいんだな? シンデレラになりたいんだな?」と尋ねる。神田が「出たいです」と返答すると、大家はその場で参加を承諾。さらに大家は「加藤! お前は頑張ってるよ! お前もシンデレラトーナメント出たいんだろ?」と尋ねる。
しかし加藤は「私は出られません。私はまだこのガンプロのリングで結果を出していません。だから私に自信がつくまではガンプロの大会には出られません」と返答。大家は「そうか。もっともっと頑張って、お前が自信がついたらガンジョはいつでもお前のことを待ってるからガンバレ!」とエールを送った。

「よろしくお願いします!」と大家と握手をして加藤がリングを降りると、神田が「私がシンデレラトーナメントに出るからには、私が優勝してシンデレラになりますので、応援よろしくお願いします」と優勝宣言してみせた。

第2試合

2015-4-18ガンプロ王子_第2試合当初出場予定だった4代目3代目J-Soulパンディータが脱走したため、急遽空輸されたUSフィラデルフィア・パンディータが謎の外国人・Mr.AKIBAと対戦することになった。
『リアルアメリカン』に乗って登場したパンディータは耳当てポーズで四方の観は客の声援を煽ると、アニメTシャツにピカチュウの帽子を被って登場したAKIBAは、いきなり英語でマイクアピール。どうやら「あなたはフィラデルフィアというアメリカで最もしょうもない地から来たようですが、私はピッツバーグという最高に素晴らしい地から来ました。そこでこの試合はピッツバーグ・デスマッチでやりませんか?」とアピールした模様。

パンディータがそのルールを承諾して試合開始すると、AKIBAは串刺しエルボーからソバット。さらにコタロー・クラッシャー(=馬跳び式フェースクラッシャー)からローリングエルボードロップ。カウント2で返したパンディータはスクールボーイ3連発。
辛くもキックアウトしたAKIBAはインプラントDDTを決めてパンディータを場外に追いやると、場外ダイブするとみせかけて猫の真似で挑発して飛ばない。リングに戻ったパンディータは回転エルボーを落とすと、立ち上がってきたAKIBAに飛び付き式エースクラッシャー。

しかしロープに逃れたAKIBAはスクラップバスターの体勢に。ところがパンディータはAKIBAの腕にしがみついて叩き付けられるのを防御。ならばとAKIBAはアイドルマスター(=旋回式コンプリート・ショット)で投げていき3カウントを奪った。

第3試合

2015-4-18ガンプロ王子_第3試合お互いに額をくっつけての睨み合いから試合が始まると、ロックアップするが洞口がコーナーまで押し込んで余裕のクリーンブレイク。再びロックアップすると、今度はロープに押し込んだ洞口だが、体勢を入れ替えたベッシンはクリーンブレイク。腕の取り合いからヘッドロックに捉えた洞口だが、ベッシンは首を抜いて逆にヘッドロック。
ロープに振って逃れた洞口だが、ベッシンはアームドラッグで投げてからドロップキック。しかし串刺し攻撃を蹴りで迎撃した洞口はショルダースルーで投げ飛ばす。ストンピングやニーを落としていった洞口は「どうした、オラ」と挑発。

エルボーで向かっていくベッシンだが、エルボー一発でなぎ倒した洞口はサッカーボールキック。コーナーに叩き付けて踏んづけた洞口はエルボー合戦に打ち勝つと、キャメルクラッチに捉えていく。どうにかロープに逃れたベッシンは延髄斬りを返すと、ランニングエルボーでなぎ倒してから左右のエルボーを連打。
さらに串刺しドロップキックからノーザンライト・スープレックス。カウント2で返した洞口は、もう一度ノーザンライト・スープレックスを狙うベッシンにニーリフトを叩き込むと、スピンキックからブレーンバスター。続くビッグブーツをかわしたベッシンはボディにエルボー。

さらにエルボースマッシュからスリングショット式ダブルニーを投下すると、ボディにヒザとヒジを叩き込んでから逆片エビ固めへ。どうにかロープに逃れた洞口は、走り込んできたベッシンを上にトスしてからそのままマットに叩き付けると、二段蹴りを叩き込む。
カウント2で返したベッシンだが、一気に逆エビ固めに捉えた洞口はギブアップを奪って勝利。試合後もベッシンを見下ろし挑発していった洞口は、食ってかかろうとするベッシンを「帰れ、帰れ」と場外に蹴り出した。

第4試合

2015-4-18ガンプロ王子_第4試合愛息と同じ名前を持つ吉野コータローが許せない浪口だが、吉野は浪口がリングインした瞬間に奇襲攻撃を仕掛けていき、踏みつけてからハンマーを振り下ろす。しかし「もっと来い!」と挑発しながらエルボーを返した浪口は、サミングからのニーリフトから倒れた吉野を蹴り飛ばす。
「もっと来い」となおも挑発した浪口は吉野のエルボーを受け止めた上で、エルボー一発でなぎ倒すと、蹴り飛ばし踏みつける。「もっと来い、根性入れて来い!」と挑発してからニーリフトを連打した浪口は、張り手からコーナーに乗って踏みつける。

コーナーに追い込んでニーリフトを連打した浪口は倒れた吉野の横っ腹を蹴り飛ばす。悶絶する吉野に乗っかってキャメルクラッチに捉えた浪口は「もっと応援してやれよ」とK-DOJOファンを煽る。「コータロー!」とまるで愛息と同じ名前を持つ男に激を飛ばすような叫んだ浪口は、吉野の顔面を踏みつけてから肘グリ。
さらに串刺しエルボーからチョップの乱れ打ち。そこからブレーンバスターで投げた浪口は「根性見せろ!」と叫びながら逆エビ固めへ。吉野は必死にロープに手を伸ばすが、どっしりと腰を落とす浪口。それでも何とかロープに辿り着いた吉野はエルボーで向かっていく。

張り手を返した浪口になおもエルボーで向かっていった吉野は、エルボーの連打から張り手を見舞うとショルダータックルでなぎ倒す。さらにコーナースプラッシュ2連発からランニングエルボー。倒れたところにジャンピング・ボディプレスを投下した吉野は肩口に担ごうとしたが、背後に逃れた浪口はヒザへの低空ドロップキックからドロップキックを叩き込むと、「まだだコータロー」と言ってから顔面へのミサイルキックを発射。そしてLanakila-Hから逆片エビ固めへ。
強烈に決まったが、これもロープに逃れた吉野。「いいじゃねぇか。まだまだやれるんだろ?」と言いながらエルボーを要求した浪口は、吉野のエルボーを受け止めた上で張り手を打っていく。しかし吉野も倒れずにエルボーを打つと、左右の張り手を連打してからオクラホマスタンピート。

さらにコーナー二段目からのフロッグスプラッシュを投下。カウント2で返した浪口はエルボーの連打から走り込む吉野をドロップキックで迎撃すると、ドロップキックからLanakila-X(=垂直落下式Lanaklia-H→エビ固め)で叩き付けて3カウント。
マイクを持った浪口は「本当はこういうの好きじゃないんだよ。マイクなんてよ。でもどうだよ、ここにいる奴らよ。こいつの試合、今日どうだった? 俺はよ、その昔ある団体に所属してこういうスタイルしか出来なかったよ。習わなかったよ。そのときはほかのこともっとやりたいと思ったよ。けどよ、そうじゃねぇんだ! 一番大事なのは何だ? 闘志だろ! 気迫だろ! 負けたくないという気持ちだろ! 今日、お前にちょっとだけそれが見えたよ。だからしょうがねぇ、俺の独断と偏見でコータロー名乗っていいよ。だけど、そういう気迫とか闘志がねぇ試合したらコータロー剥奪だ。分かったか? いいか? お前は今日、最後まで死ななかった。最後まで死ななかった。あとはその優しさを捨てて、もっと欲剥き出しで上を目指せ!」とエールを送った。

第5試合

2015-4-18ガンプロ王子_第5試合リキエンタープレイズを離れてメビウス所属となった力が、“レスリングマスター”GENTAROとシングルマッチ。GENTAROはいきり立つ力を睨み付けながらリングイン。先日FREEDOMS新木場大会で行われた蛍光灯デスマッチのキズ痕が身体に残っているGENTAROだが、力が握手を求めると厳しい表情のまま応じる。
両手で握手をして頭を下げた力は慎重にロックアップ。ジリジリとロープに押し込んだ力だが、体勢を入れ替えたGENTAROはヒザを入れてからヘッドロックでグラウンドへ。力はヘッドシザースで切り返すが、GENTAROは力の足首を掴んでレッグロックで捻り上げる。

さらにトーホールドで捻っていったGENTAROは、ヒジを落としてからレッグロック。これをヘッドシザースで切り返した力だが、スイープしたGENTAROは力を踏みつけながら立ち上がると、アームロックに捉えていく。ロープに押し込んで脱出した力は手四つの力比べへ。
一気に押し込んでいった力だが、引き込んでいったGENTAROは下から捻り上げる。腕決め袈裟固めを狙ったGENTAROだが、力はロープに脱出。力の右腕をロープに巻き付けて痛めつけたGENTAROはワキ固めに捉える。

さらに裏十字にスイッチしたGENTAROだが、力は何とかロープに逃れる。なおも力の右腕を痛めつけたGENTAROは「どうした、オラ」と挑発。空手チョップで反撃した力はラリアットを叩き込むが、GENTAROはショルダーアームブリーカー2連発。「終わりか、コラ」と挑発していったGENTAROは、なおも右腕をロープに巻き付ける。
そして喝を入れるように張り手を見舞うと、串刺し攻撃を狙ったが、ラリアットで迎撃した力はショートレンジラリアットから引き起こして逆水平チョップ。気合いを入れてチョップを打っていく力はコーナーまで追い詰めてから袈裟斬りチョップ。

ブレーンバスターを狙った力だが、逆に投げようとするGENTARO。しかし力は負けずにGENTAROをブレーンバスターで投げるとコーナーへ。しかし立ち上がったGENTAROは張り手を見舞ってからコーナーに登っていく。どうにか叩き落とした力だが、再び登っていったGENTARO。これも叩き落とした力だが、GENTAROはもう一度追いかけると、強引に雪崩式ブレーンバスター。
さらに垂直落下式ブレーンバスターで叩き付けるがカウントは2。力を引き起こしたGENTAROだが、ロープに飛ばした力はカウンターの逆水平チョップでなぎ倒すとセーバーチョップ(=ダイビング袈裟斬りチョップ)を投下。カウント2で返したGENTAROは一瞬の隙を突いてバックドロップ。

「行くぞー!」と気合いを入れた力はGENTAROをロープに振って渾身の逆水平チョップを狙ったが、かわしたGENTAROは背後にくっついて逆さ押さえ込みで3カウント。蛍光灯デスマッチのキズ痕から血を滲ませながらも勝利したGENTAROは力を見下ろす。
敗れた力から握手を求めるが、その手を降ろすように指示したGENTAROは力に「リキ、いいじゃねぇか。力、お前は力道山先生の孫だ。いいか? 今後ともそれをしっかり頭に入れておけ。俺は力道山先生と血のある奴とやれて本当に嬉しかった。これからもっとうまく、強くなれよ。俺が言えるのはそれだけだ」と声をかけるとガッチリと握手を交わす。両手でGENTAROの手を握った力は深々と頭を下げた。

第6試合

2015-4-18ガンプロ王子_第6試合①当初シバターと合体した河村知哉が負傷欠場となったため、三富政行がシバターと合体して「炎上軍」を結成。河村はカメラマンとしてセコンドにつくことに。自撮り棒を手にシバターが三富、河村と共に入場してくると、そこにガンプロ勢が奇襲攻撃を仕掛けていって場外乱闘に。
大家を客席に叩き付けた炎上軍は、今成をリングに戻すと三富がチョーク攻撃。続いてシバターがサッカーボールキックからチョーク攻撃。オープンフィンガーグローブをつけたシバターはパンチのコンビネーションからマウントを取ると、手で口を塞ぎながらギロチンチョーク。

「どうした、オラ」と挑発しながら張り手を見舞った三富は、二の腕を顔面に擦りつける。今成は頭から突っ込んでいくが、ニーリフトを叩き込んだ三富がシバターにタッチすると、グラウンドに引き込んだシバターは羽根折り固め。指まで極めていくシバターに対し、セコンドも含めてエキサイトする大家たち。
しかし三富が今成の指を掴むと、そこにシバターがフロントキック。その指を踏みつけた三富に続きシバターは蹴りとパンチのコンビネーション。だが、フロントキックを放ったシバターにカウンターのテーズプレスを決めた今成はようやく大家にタッチ。

炎上軍はダブルの攻撃を狙うが、大家は真ん中を走り抜けて反撃を試みる。しかし場外の河村が足をすくって倒し、場外に引きずり出すと、三富が馬なりになって額を叩き割る。その額にシバターが自撮り棒を突き立てていき、大家は大流血。「無様な姿だな」と言いながらカメラを向ける河村。
大家をリングに戻すと、三富は張り手を連打してから両肩に乗って踏みつける。さらに額にニードロップを落とした三富は執拗にカバーするが、大家は必死に肩をあげる。さらにシバターの蹴り脚をキャッチしてグラウンドに引きずり込んだ大家だが、スイープしたシバターはマウントパンチ。

今成が飛び込んで来るが、三富が場外に蹴り出すと、シバターは大家を蹴り倒してから鉄槌を落とす。さらに三富のフォアアームと、シバターのミドルキックの合体攻撃から、三富が急所攻撃。グロッキー状態の大家だが、どうにかヘッドバットを返す。しかし3発目をかわした三富はニーオンザベリー式キャメルクラッチに捉えると、額のキズに噛みついていく。
必死にロープに逃れた大家は、三富のブレーンバスターを踏ん張ると逆に持ち上げてから投げていく。手を伸ばす今成にタッチすると、今成は絶叫しながら三富に馬乗りナックル。しかし三富は追走してニーリフトからラリアット。今成もカウンターのラリアットを返すと、DDTからヘッドロック。だが、河村がレフェリーを抑え付けると、そこに三富が今成を投げつける。

2015-4-18ガンプロ王子_第6試合②これでレフェリーが失神。すかさずシバターが自撮り棒で大家にチョーク攻撃を極めると、河村が今成を捕まえて股を開く。そこにダブルハンドルチョップを投下した三富は垂直落下式ブレーンバスター。しかしカウントは2。シバターのミドルキックを耐えた今成はエルボーで反撃すると、ショートレンジラリアットでなぎ倒していく。
だが、と三富が入ってきて顔面へのジャンピングキック。大家も入ってきてヘッドバットを見舞うが、三富はトラースキックを叩き込むと場外に連れ出す。その間にシバターはパンチの連打から座り込んだ今成にローキック。そこからへルズゲート(=三角絞めとフットチョークの複合技)に捉えていったシバターが勝利。

エンディング

2015-4-18ガンプロ王子_エンディング三富は今成を介抱しようとする安部やベッシンを場外に放り投げると、河村がカメラで大の字の今成をアップで映し出す。「オイ、今成。お前、試合もしょっぱければ動画もしょっぱいな! いいところなしじゃないか。お前の作った何とかキャノンボール見たけど、30何歳でブレイク? 出来ねぇよ、バーカ! 出来るわけねぇだろ。悔しかったらYouTubeに動画の一本でもあげてみろ?」と挑発。
今成が「やってやるよ!」と言い返すと、シバターは「おお、あげてみろ、あげてみろ。同下あげるらしいんで見てやってください。あと何だっけ? ガンジョ? 流行らねぇよバーカ! 何がガンジョだよ。俺がもっと面白いもの考えついたから。名付けてな、炎上女子プロレスリング! 略して炎女(エンジョ)だー! しかもな、もうメンバー一人いるんだよ。カモン!」と呼び込むと、そこに現れたのは第1試合終了後にベスト・オブ・ザ・スーパーシンデレラへの出場を辞退した加藤悠。
コスチュームと真反対の真っ黒な格好で現れた加藤は「シンデレラトーナメント? この加藤悠がな、私なりのやり方で絶対に優勝してやるからお前達見逃すじゃねぇぞ」と“炎上モード”で宣戦布告。そしてシバターが「この炎上軍でガンプロぶっ潰してやるからな! 俺らがプロレスをメジャースポーツにしてやる!」と吐き捨てて炎上軍は引き上げていった。

炎上軍が引き上げたあと、倒れたままマイクを持った大家はリング上に座り込んだまま「エンジョがなんだ、上等じゃねぇか! エンジョが何なのか知らねぇけど、何でも参戦させてやるよ! ふざけんじゃねぇぞ! 俺は……アイツらにあんな馬鹿にされても、興行メチャクチャにされても……でも俺は諦めねぇ! シバター、三富! 絶対アイツらに勝つまでやるぞ! 次は5月16日、アイツらとやってやるよ。もう……俺のパートナーは決めてある! ガンバレ☆プロレスに参戦したいというプロレスラーがいる……そのプロレスラーは何年も国内で活躍し、さらに国外でも活躍していた。ただ、家族を守るためにプロレスを続けながら、家族を守るためにこの関東から地方に移住して、そして勉強をしながら家族をいまも守り続けています! 俺はその俺と同い年のプロレスラーと時には励まし合って、それで生活してきました。……そいつはプロレスをとても愛しています。俺と同じようにプロレスをメジャースポーツにしたいと思っている! 絶対にそのはずです! 5月16日、俺はそいつとタッグを組んでシバター&三富に絶対勝ちます! 5月16日、シバター&三富政行vs.大家健&藤田ミノルで、俺たちは絶対に勝ちます! そして俺は藤田ミノルとこのガンバレ☆プロレスでプロレスをメジャースポーツにします! だから俺は絶対に諦めねぇぞ! お前ら! お前ら! お前らみんな俺についてきてくれ!」と涙ながらに叫ぶと、最後は「いくぞー! ウィアー、ガンバレ☆プロレース!」で締めくくった。
最後は『BAD COMMUNICATION』に乗せて、ガンプロメンバーがユニバースと一緒に足を踏み鳴らした。

ガンプロ集会

2015-4-18ガンプロ王子_ガンプロ集会一旦引き上げた大家は今成、安部と共に再び現れるとエプロンに座ってガンプロ集会へ。
大家「あんなに言われてよ、悔しいよな今成!」
今成「俺は決めました。アイツの土俵にも乗ってやろうと思ってます。もうアイツらがここの土俵をムチャクチャにするんだったらよ! シバターと映像でもトコトン付きまとってやる俺が!」
大家「おう!」
今成「負けねぇよ。もう寝ねぇ! 一睡もしねぇ。睡眠時間ゼロじゃボケ!」
大家「今成! お前は映像で勝て! 5月16日、俺たちはプロレスで勝つ! 炎上軍? ふざけるんじゃねぇぞ! 絶対に! 絶対に! 絶対に! 俺たちが勝ちます!」
今成「大家さん、藤田(ミノル)さん来るんですね? 本当に来るんすか?」
大家「……来るよ!」
今成「連絡あったんすか?」
大家「おう。いつも! アイツは気にかけてくれた。全然俺より先輩なのに……俺のことを、ガンバレ☆プロレスのことを考えてくれてる(涙)。……だから俺はアイツと組んで、シバター&三富に勝つ! そして! 5月16日、ガンバレ☆女子プロレス、ガンジョに参戦希望者が1名……現れております。その選手は! あの名古屋のデラべっぴんプロレス所属、パピヨン朱美!」

聞き覚えのない団体名と選手の名前が飛び出し、ざわつくガンプロユニバースたち。

大家「パピヨン朱美の参戦が決定致しました」
今成「デラべっぴんプロレス……名古屋の秘境に女子プロレス団体があったってことですね?」
大家「ああ」
今成「これはビックリだ! まだまだ知らねぇことがプロレスにはいっぱいある。安部ちゃん、楽しいなプロレス!」
安部「楽しいよ!」
今成「まだまだワクワクするねぇ」
安部「ワクワクするね!」
大家「ただね、やっぱり……俺も今成も去年1年間通じて、ガンバレ☆プロレスだけじゃなく、いろんな人間と接してきました。そこで俺たちがいろいろと力が足りなくて辛い思いしたり、悲しい思いしたり、いろんなことありました。今、思い出してもホントに惨めな……すごく惨めな気持ちになります。でも俺と今成は! そん時の足りない気持ち、絶対に忘れません。ホントに悔しい。今日も負けて悔しい! 常に悔しい思いしてきました。ただやっぱり! 自分自身、俺自身、今成自身がどんなに辛いことがあってもそこでガンバル、その気持ちが必要だということをとても感じています。なあ今成」
今成「おお。これからは俺を映像をどんどん落としてね、もうサイバーバトルに突入だ! 何でも巻き込んでいってやりますよ」
大家「力が足らないからと言って、何もしない! それが一番ダメなことだと俺は思ってる! だからな、何だっていいんだよ! 間違っていたって。俺は俺で、自分の信じた道は突き進んで! 突き進んで! そこでもし間違いだったとしても、考えを正して突き進めばそれでいいだろうが! そうだろうが! だからな……俺たちはこれからも活動し続けます。プロレスをメジャースポーツにするために。だからな、お前らも何かやりたいことがあったら活動し続けろ! まず動け! まず動くことが一番大切だ!」

そう熱く叫んだ大家は最後、いつものやつではなく大家健自身のキャッチフレーズである「ガンバレ☆俺!」と叫んで旗揚げ記念日を締めくくった。

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