「そこまでルチャの世界を見せられなかった」SUGIがスペル・クレイジーを破って世界ジュニア王座返り咲き!

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 3日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2022 NEW YEAR WARS』が開催され、SUGIがスペル・クレイジーを破って世界ジュニアヘビー級王座へと返り咲いた。

 クレイジーは約20年前にTAJIRIとECWで幾度となく死闘を繰り広げたライバル。TAJIRIの帰国後もSMASHで王座をかけて対戦するなど両者の関係はTAJIRIが日本に帰国したあとも続き、2018年に来日した際にはTAJIRIとGAORA TV王座をかけて対戦していた。
 そして、昨年の世界最強タッグ決定リーグ戦にTAJIRIのパートナーとして3年ぶりの全日本参戦を果たし、リーグ戦のさなかでイザナギのマスクを剥ぐ暴挙に出た上で王座挑戦表明。「今回日本に来た目的の1つはこのベルトを獲ること」と並々ならぬ決意で昨年12月に世界ジュニア王座初戴冠を果たした。
 クレイジーはベルトを抱きしめて大喜びし、「次の対戦相手はSUGIだ。彼は最高のハイフライヤーだ。SUGIとなら最高のルチャリブレの試合を見せられる」と2代前の世界ジュニア王者であるSUGIを挑戦者に指名。メキシコと日本のルチャリブレ最高峰の闘いが実現した。


 試合はSUGIがゴングと同時のドロップキックからノータッチ・トペ・コンヒーロで追撃し、場外鉄柱にクレイジーを幾度も叩きつけていくという荒れた立ち上がり。
 戦いの場がリングに戻るとクレイジーは巧みなグラウンドテクニックで引き込んでロコモーション式ロメロ・スペシャルを見舞い、その場飛びのカンクーントルネード。SUGIも負けじと人工衛星式のコルバタで場外に投げ捨て三角飛びケブラーダを見せ、クレイジーのクレイジーボムをDDTで切り返した上で必殺のスワンダイブ式ファイヤーバードスプラッシュで3カウントを奪う完勝を果たした。

 世界ジュニア王座返り咲きを果たしたSUGIがセコンドに付いていた盟友・鈴木槙吾とMil graciasタオルを掲げて記念撮影をしようとしたところへ、1月2日に愛媛プロレスと全日本プロレスのダブル所属となったライジングHAYATOが登場し挑戦を表明。
 「今までは他団体の選手がすごい試合をして、見てて、『俺がやってやる!』って思うだけだったけど、今は違う。全日本プロレス所属として、あんたを倒す!あんたというでっかい壁をぶち破って、俺は全日本ジュニアの顔になる。この挑戦受けてください」と熱い気持ちをぶつけるHAYATOだったが、SUGIは記念撮影を遮られてげんなりしつつ「ちょっと出てくるタイミングが早かったじゃないの?出てくるタイミングと同じで、ベルトに挑戦するというのは早すぎるんじゃないか?とりあえず、挑戦は受けるよ」と応えた。

 バックステージに戻ったSUGIは、「体重差っていうのはすごく感じて、『ルチャの世界をお見せする』と言いましたが、年齢も年齢ですし、そこまでルチャの世界を見せられなかったのかなと思う」とクレイジーとの王座戦が不完全燃焼であった心残りを語り、「全日本プロレスでやるのもアレなんですけど、エル・リンダマンとかああいうのとやってみたいですけどね。まだライジングHAYATOじゃ物足りない」とぼやいて去っていった。

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