防衛戦が組まれない全日本プロレスのベルトをブラックめんそーれが外敵から奪還!アモーレを抱きしめ「誰より大事にしていきます」
2日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『新春ジャイアントシリーズ2024』が開催。ブラックめんそーれが田中稔からGAORA TV王座を奪取した。
昨年1月に同王座戴冠を果たした稔は「今まで悪い意味でこのベルトだから出来ることをやってたんだ。いい意味でこのベルトじゃなきゃ出来ない闘いをやっていかないと、このベルトはいつまで経ってもおちゃらけたベルトになっちまう。他所様にもTV王座出来たでしょ?TV王座の先駆けなんだから、全日本プロレスは」とベルトの路線変更を宣言。
しかし、その後全日本のリングでは同王座の防衛戦が組まれることはなく、昨年12月に初めて全日本のリングで防衛戦を行った際には「俺が獲ったときに『このベルトをシリアスな方向に戻す』と言ったんだけど、多分全日本的には都合の悪いことを言っちゃったんで。おかげで防衛戦は組まれない」と稔が不満を爆発させていた。
そんな中、稔に噛み付いていったのはブラックめんそーれ。
めんそーれは稔とのGAORA王座戦に敗れた直後にすぐさま挑戦表明するガッツを見せており、稔は呆れながらも「全日本の選手でかろうじて獲り返そうって気があったのはブラックメンソレータムだけ」と挑戦を認めていた。
試合は、「お前中島だろう!」「ヒート!」とお互いにここにはいない人間の名前を叫びながら殴り合う展開に始まり、稔が「お前正体バレてんだよ!」とマスク剥ぎを狙う場面も。
コミカルな立ち上がりとなったが、その後は稔が徹底した腕への一点集中攻撃を展開。隙あらば腕十字を狙う稔のねちっこいサブミッションに苦戦するめんそーれだったが、ハブクローからのダブルチョップでチャンスを作ってスネーク・スパイク(※ダイビング・フットスタンプ)。
めんそーれはバズソーキックを発射も、稔がかわして投げっぱなしジャーマンからのグラウンドコブラ。さらに稔がロープに飛ぶも、めんそーれがヘッドシザースホイップから丸め込んで3カウントを奪った。
めんそーれはGAORA王座初戴冠のはずだが、「やっと、やっと帰ってきた!懐かしい、このベルトの感触!俺が必ず取り返したかった理由、GAORAじゃなきゃダメだった理由。口では言わない。でも、この懐かしい、このGAORAの感覚。それが全てだ。GAORA、これから誰より大事にしていきます。必ず!」と」長年離れ離れになっていたアモーレを取り戻したかのようにベルトを抱きしめた。
なお、今大会のメインイベントで行われた新春バトルロイヤル内にてめんそーれと立花誠吾の遺恨が勃発。立花が挑戦表明をめんそーれも受諾したことから両者の王座戦が決定的となった。
稔が“おちゃらけたベルト”と指摘したGAORA TV王座をめんそーれがどのようなベルトにしていくのかに注目が集まる。