【試合詳細】11・19 ベストボディ・ジャパンプロレス新宿FACE大会 島谷常寛vs政宗vs唐澤志陽vs鈴木悟 なべやかん&吉田和彦vs男色ディーノ&大鷲透&伊橋剛太 田中稔vs前口太尊

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『ベストボディ・ジャパンプロレスリング〜2021年最終戦~』
日程:2021年11月19日(金)
開始:19:00
会場:東京都・新宿FACE
観衆:325人

▼6人タッグマッチ
チェリー(フリー)/赤井沙希(DDT)/●しゃあ(愛媛)
12分32秒 逆エビ固め
石井慧介(ガン☆プロ)/アントニオ小猪木(西口)/○間取り太郎(愛媛)

▼ベストぽっちゃり・ジャパングランプリ決定戦
○伊橋剛太(DDT)
vs
●男色ディーノ(DDT)、●大鷲透(フリー)
※伊橋が優勝
※審査委員:吉田和彦
※MC:なべやかん

▼緊急決定試合 ハンディキャップマッチ
○なべやかん/吉田和彦
6分41秒 ラ・マヒストラル
[ベストぽっちゃりジャパン]男色ディーノ(DDT)/大鷲透(フリー)/●伊橋剛太(DDT)

▼シングルマッチ
○田中稔(GLEAT)
9分10秒 セカンドロープからのBDF→体固め
●前口太尊(飯伏プロレス研究所)

▼タッグマッチ
●谷口智一/高尾蒼馬(DDT)
11分47秒 スクールボーイ
ライジングHAYATO(愛媛) with キューティエリー・ザ・エヒメ(愛媛)/○イマバリタオル・マスカラス(愛媛)

▼タッグマッチ
●ゴージャス松野(DDT)/遠藤哲哉(DDT)
15分1秒 老人虐待スリーパーホールド
[ダンカンプロレス軍団]○諸橋晴也(フリー)/大和ヒロシ(フリー)

▼BBW無差別級王座次期挑戦者決定戦 4WAYマッチ
○島谷常寛(フリー)
11分4秒 フィッシャーマン・ドライバー→体固め
●唐澤志陽
※後2人は政宗(フリー)、[ダンカンプロレス軍団]鈴木悟(フリー)

BBW無差別級王座戦はやかんvs島谷のパートナー対決へ!谷口CEOがお色気攻撃にはまりまさかの敗北!アラカン王者の松野&吉田が屈辱の失神KO!ベストぽっちゃりコンテストは阿鼻叫喚!

第1試合


 赤井と小猪木でゴングが鳴ると、闘志満々の小猪木に対して赤井が手4つを仕掛ける。小猪木がジャンプしても赤井が背伸びしてしまうため届かず、小猪木は足を踏みつけてリストロックに捕らえ手首に尖ったアゴをゴリゴリと押し付ける。赤井がロープに押し込み、離れ際に「おちびちゃん」と頭をポンポン叩く挑発を行うと、小猪木は怒って突撃。赤井は小猪木のアゴをキャッチして動きを止めるが、小猪木は起死回生のコブラツイストを狙う。しかし、圧倒的な身長差からコブラツイストで巻き付くことが出来ず赤井が振り払ってビッグブート。小猪木はこれを前転で避け、互いに睨み合いながらタッチ。

 間取りとチェリーの対面となると、ロックアップで組み合おうとしたチェリーの頭に間取りの巨頭が激突。チェリーが「ロックアップできない!」と抗議すると間取りは頭を下げて謝罪も、振り向いたチェリーの顔面に巨頭がめり込む事態に。チェリーは怒ってロープに振ろうとするが、間取りも必死に振り返そうとし、土下座スタイルで巨頭の角でチェリーの向こう脛にヘッドバッド。小猪木にタッチ。
 小猪木はダイビングニードロップ、ダブルニードロップを連打し間取りに攻撃を促す。間取りがヘッドバッドを放つもチェリーが回避して誤爆させ、倒れた2人を重ねてまとめてフットスタンプ。さらに小猪木に腕十字を仕掛け、小猪木の動きに合わせて三角絞め、脇固め、腕固め、裏十字からの十字架固めと変幻自在のグラウンドテクニックを見せ、小猪木がキックアウトすると赤井へタッチ。
 赤井はサッカーボールキックから自軍コーナーに逃げ帰ろうとする小猪木の足を掴んで妨害。そのまま引きずっていってしゃあにタッチ。

 しゃあは後頭部への低空ドロップキックから鎌固め。チェリーにタッチ。
 チェリーはダブルリストアームサルトを狙うが、小猪木が振り払って弓引くナックルアロー連打からドロップキックを見舞って石井にタッチ。
 石井はビッグブートからラリアットを狙うが、チェリーが両手でガードしボディブロー。さらに熟女でドーン!と狙うが石井がガードしローリングラリアット、DDT、ニードロップと連撃。さらに串刺し攻撃を狙うが、チェリーがフランケンシュタイナーで切り返して赤井にタッチ。
 赤井はダイビングクロスボディからジャンピングミドルキック。さらにブレーンバスターを狙うが石井が着地して水面蹴り。さらに「野球チョップ行くぞ!」と宣言して放つも赤井が回避して水面蹴りでお返しし、PKを発射。石井はこれをキャッチして持ち上げストマックブロックを見舞い、間取りにタッチ。
 間取りはヘッドバッドを見舞って突っ込んでいくが、赤井にかわされてコーナーに自爆。間取りが痛がっている間に赤井がしゃあにタッチ。

 しゃあは赤井、チェリーとともに間取りにストンピングを見舞ってリンチしていくが、すっくと起き上がった間取りが手袋と巨頭を外し暴走モードに突入。女性3人の顔面に情け容赦ないビンタを見舞い、しゃあにブレーンバスターからセントーン。さらにコーナーに上っていくが、赤井が間取りに巨頭をかぶせて通常モードに戻してしまう。

 巨頭を前後逆に被せられてしまい視界を失った間取りの側頭部にチェリーが熟女でドーン!、赤井がビッグブート、しゃあがドロップキックを見舞ってフォールも石井がカット。しゃあは石井相手にエルボー合戦を挑んでいくが、石井はニーリフト、ニーアッパーで圧倒。ふらふらと起き上がった間取りにしゃあの両足を持たせ、そのまま間取りが逆エビ固めに捕らえてギブアップを奪った。

ベストぽっちゃり・ジャパングランプリ決定戦


 BBJが2022年から導入していくプロレスの大会内でコンテストを行うという企画の第0弾として行われることとなったベストぽっちゃりコンテスト。出場したのはBBJレギュラー参戦中の男色ディーノ(179cm/105kg)、伊橋剛太(158cm/130kg)、大鷲透(185cm/110kg)の3名。
 この日のために肉体を仕上げてきたという3人。大鷲はオイル(?)でテッカテカにした肉体を披露し、伊橋はしっとりと汗ばんだ皮膚の柔らかさを見せ、ディーノはブーメランパンチのすそから見えてはいけないものをチラ見せするというセクシーアピール。3人はコンテストの基準に則り、花道でのウォーキング、フロントポーズ、サイドポーズ、バックポーズを披露して満面の笑み。

 しかし、審査委員長の吉田和彦とMCのなべやかんは、この光景を生暖かい目とともに見守り、吉田は「先週のベストボディ日本大会で800人のバキバキの身体を見ていたので目が慣れない」と閉口。やかんは「脂乗ったエサでも食べたんですかね。学生時代にしか食べられない背脂マシマシ」と3人の豊満ボディを評価して吉田に審査を求めるが、吉田は「選ぶんですか……?」と嫌そうな顔。
 2人が「体の凹凸感を評価したいのに凸しか無い」「飛行機の中に持ち込んだポテトチップスの袋みたいな身体」「目はキレイなんですけど清潔感はない」「特殊な方々には刺さる」と好き勝手にボロクソ言い、最終的に伊橋をグランプリに選定。

 これまで黙って笑顔でポーズを決めていた大鷲はついにブチ切れ、「アンタら心の声が全部ダダ漏れなんだよね!好き勝手言ってくれたねえ!ベストぽっちゃりグランプリって言うから全国からぽっちゃりの猛者たちが集められると思ったから気合い入れて来てんのに、いつも出てるデブ3人並べられて恥さらしてるだけじゃないかよ?!とりあえずリング来いよオイ!」とやかん&吉田をリング上に呼び出す。
 ディーノは「リングの上でさらし者にされて、私たちがどれだけ悲しい気持ちになったかわからないの?背脂ってなによ!聞こえてんのよ!確かに伊橋はコンデンスミルクをガブのみ出来るけども!傷ついたわ!どうしてくれんのよ!」と憤慨し、「リングの上での揉め事はリングの上で決着を付けるのが我々プロレスラーの掟」と2人に試合を要求。急遽なべやかん&吉田和彦vs男色ディーノ&大鷲透&伊橋剛太のハンディキャップマッチが行われることとなった。

第2試合(緊急決定試合)


 ゴングを待たずディーノが吉田を襲撃し、乳首をまさぐりながら寝バックでガン掘り。さらに伊橋がフットスタンプからのダブルニードロップ、大鷲が背脂でテカテカの胸板へのエルボーを要求する。

 吉田はエルボーを打ち込んでいくものの、背脂で滑ってダメージを与えられず、どんどんヌルヌルしていく自分のヒジを気持ち悪がる。大鷲は逆水平チョップで吹き飛ばし、ぽっちゃり3人での肉弾カーニバルで圧殺。さらにロープに押し込みながら胸板をヌルヌルと押し付けて吉田に背脂を塗りたくっていく。


 大鷲がラリアットを狙うと、吉田はカニバサミで倒してサイドポーズ式リバース・インディアン・デスロック。ディーノはこれをリップロックでカットし、タイツを引っ張りながらのフロントポーズを決め、出てはいけないものを出しながらの男色ナイトメア。さらにロープに飛ぶが、吉田がカウンターの空中胴絞め落としを決め、やかんにタッチ。

 やかんは大鷲&伊橋の攻撃をかわして誤爆させ、大鷲にドロップキック。さらにディーノへボディスラムを狙うが、ディーノがやかんのタイツに手を突っ込んで男色クロー。うつ伏せに倒れ込んだやかんの背中に大鷲がローションを垂らし、ディーノがリングマットの上でマットプレイを開始。


 これを吉田がカットしに来ると、ディーノは2人を並べて寝かせローションでテカテカの腹部で2人に乗って男色回転体。さらに3人で2人にのしかかってぽっちゃり肉布団で前後運動するという一部のマニアにはたまらないプレイを始める。

 ディーノはコーナーに上って地獄門を開門。大鷲がたっぷりとローションを塗り込んだディーノの尻に吉田、やかんの顔面が叩き込まれていき、伊橋は意識が盲聾するやかんをボディスラムで叩きつけてからムーンサルト・プレスを発射。やかんはこれを回避して自爆させ、ラ・マヒストラルで丸め込んで3カウントを奪った。

第3試合


 2021年7月22日にキックボクサーを引退し、2021年8月にはハードヒットにて正式にプロレスラーデビューしたばかりの前口太尊がBBJに初参戦。主戦場であるガン☆プロでは高岩竜一、新井健一郎らレジェンドたちと対戦している太尊だが、この日もリビング・レジェンドの1人である田中稔と対戦。

 ロックアップでの押し合いからリストの取り合いとなり、稔がグラウンドに引き込んでいくも太尊がヘッドシザースで脱出しクリーンブレイク。

 稔がバックを取って引き倒し、そのままクロスフェイス。太尊が必死のロープブレイクを見せると、稔は肩口へのニードロップを連打してから再びクロスフェイス。太尊が再びロープブレイクしようとすると、稔はリング中央に引き戻しながら三角絞め。太尊が回転して外そうとするとうつ伏せにしてスカルファック。


 稔がコーナーにふろうとすると、太尊が振り返して串刺しドロップキック。さらに飯伏幸太直伝のドロップキックを見舞い、スリーパーホールド、グラウンドに引き込んでの胴絞スリーパーホールドで稔を失神寸前まで追い込む。

 太尊がブレーンバスターを狙うが、稔がブレーンバスター返し。さらにバックを取るが太尊がスクールボーイで切り返し、稔がキックアウトするとロープに飛ぶ。稔はソバットで迎え撃ち、サッカーボールキックからその場飛びムーンサルト・プレス。さらにセカンドロープからのBDFで3カウントを奪った。

第4試合


 高尾とHAYATOでゴングが鳴ると、エリーが「高尾さん♪高尾さぁ~ん♪」とセクシーに誘惑も、高尾は「黙れブス」と一蹴。ロックアップからリストロックの応酬を見せ、互角のまま両者タッチ。
 谷口とタオルの対面となると、谷口がヘッドロックからショルダータックル。さらにもう一発を狙うがタオルがカウンターのドロップキック。タオルは「ベストボディ!今日は投げれそうな気がします!ありがとうございました!ブレーンバスター!」と菊タローのように口上を述べてからブレーンバスターを狙うが、谷口が逆にブレーンバスター。高尾にタッチ。

 高尾は谷口とダブルショルダータックルからボディエルボーを連打しギロチンドロップ。さらに「マスク剥いでやるよ!」とタオルのマスクに手をかけるも反則カウント4で手放し谷口にタッチ。
 谷口はボディスラム連発から逆エビ固め。タオルがブレイクすると、谷口はスリーパーホールドで絞め上げながら自軍コーナーに連れ帰り高尾にタッチ。
 高尾は連続体固めでタオルのスタミナを奪い、タオルのチョップ&タブルチョップ連打を涼しい顔で受けきって強烈なエルボーでコーナーに吹き飛ばす。さらに串刺し攻撃を狙うが、タオルがミサイルキックで迎撃しHAYATOにタッチ。

 HAYATOはブーメランアタック式ミサイルキックからフェイスクラッシャー。さらにトラースキックを発射も、これをかわしてバックを取った高尾がバッククラッカーで反撃し、谷口にタッチ。
 谷口はボディスラム3連発から串刺しラリアット。さらに滞空時間の長いブレーンバスターからスピアーを狙って足踏みも、ここでエリーがエプロンに上がってきて「かいちょぉ~♪私、今日新宿に泊まりなんです♪ホテル隣なんです♪ルームナンバーはぁ、●●●です♪」といつもより具体的かつ生々しい誘惑を行うと、硬派で知られる谷口もふらふらと吸い寄せられてしまいエリーと熱いハグ。

 その隙を見逃さずHAYATOが谷口にアックスボンバーを発射も、これがエリーに誤爆。ぐったりと横たわるエリーを見たHAYATOは「これがお前らのやり方かァーッ!」と逆ギレし、谷口の打撃に怯まずハルクアップならぬハヤトアップ。谷口&高尾をダブルドロップキックで蹴散らすと谷口にファルコンアローを狙うが、ここでタオルが「HAYATOさぁ~ん!俺が行きます!俺が行きまぁ~す!」と猛烈にタッチを要求。

 タッチを受けたタオルは意気揚々と谷口に突っ込んでいくが、谷口が冷静にラリアットで迎撃し、高尾とともにダブルブレーンバスター。さらに谷口がラリアットでの決着と狙うが、HAYATOがスワンダイブ式ミサイルキックを見舞い、場外の高尾へプランチャを見舞って援護。タオルはコーナーに上ってダイビングタオルアタックを発射も、谷口がこれをキャッチしてスクープスラム。さらにラリアット2連発から必殺のジャックハマーを狙うが、背面着地したタオルがスクールボーイで3カウント。

 大金星を挙げたタオルは自らも信じられないといった様子で大喜びしながらHAYATO&エリーとともに勝ち名乗りを上げた。

第5試合


 前タッグ王者の大和&諸橋は、この日試合のなかったエリナ様を伴って入場。
 大和と遠藤でゴングが鳴ると、ロックアップでの押し合いからリストロックの応酬、さらに堅実なグラウンドでの腕の取り合いからクリーンブレイクし両者タッチ。
 松野が出てくると諸橋が場外戦へと持ち込み、エリナ様も当然の権利のように試合に参加してムチで松野を殴打。DPGの面々は代わる代わるタッチを回しながらコーナーで松野を痛めつけ、エリナ様もムチで叩いてアシスト。

 松野が弱々しいチョップで反撃していくと、諸橋は顔面かきむしりで引き倒し、すかさず大和が顔面へのスライディングキック。さらに諸橋が逆エビ固めを決め、大和がエプロンからロープを引っ張ってアシスト。松野はガクリと力尽きるも、レフェリーが松野の手を取ってロープを掴ませるという敬老精神溢れる清く正しいレフェリングを見せる。

 代わる大和はレフェリーの行いに抗議しつつコーナーマットを外して金具むき出しのコーナーに松野の額をグリグリと押し付ける。さらに松野に串刺しスピアーを発射も、松野が回避したため金具むき出しのコーナーに自爆。生還した松野が遠藤にタッチ。

 遠藤はエルボー連打からヒップトスを見舞い、カットに来た諸橋のエルボードロップを大和に誤爆させる。さらに諸橋をリバース・インディアン・デスロックに捕らえ、カットに来た大和へコブラツイストを見舞う同時攻撃。さらに持ち替えて大和を河津掛けで叩きつけ2人へ同時にダメージを与える。遠藤はスペル・デルフィンのように見得を切ってからコーナーでスイングDDTを狙うが、これを振り払った大和がゼロ戦キック。諸橋にタッチ。

 諸橋はスピアー、急所蹴りからのクォーラルボンバーを見舞いパワーボムを狙うが遠藤がショルダースルーで脱出。松野にタッチを求めるが、松野はまだ回復しておらず全力でタッチを拒否。
 仕方なく継戦する遠藤は諸橋へビッグブート、オーバーヘッドキック、トーチャーラック・ボムと見舞い、カットに来た大和もオーバーヘッドキックで撃退。さらにスワンダイブ式の攻撃を狙うが、ここで回復した松野が猛烈にタッチを要求。

 リングインの際に足を引っ掛けて倒れ込み甚大なダメージを負った松野は諸橋をロープに振ってフライングクロスチョップを叩き込むも、身体のダメージが大きいためか諸橋はノーダメージ。ならばと松野は619からゴージャススターエルボー。さらにロープに飛ぶが大和が飛び込んできてラリアットを叩き込み、2人で袋叩きにしてからダブルのブレーンバスター。遠藤がカットに入ろうとするも、エリナ様が場外からムチ攻撃で押し留め、松野は絶体絶命に。

 諸橋が松野を老人虐待スリーパーホールドで絞め落とそうとする中、松野とともにBBWタッグ王座を戴冠している吉田が救援にやってくるが、すぐに大和が捕らえて老人虐待スリーパーホールド。2人が失神してしまうとレフェリーが慌てて試合を止めた。

 試合後、大和はタッグ王座を持つ松野から完勝を収めた実績から諸橋とともにBBWタッグ王座へのリマッチを要求。しかし、ここへ前の試合で谷口から大金星を収めたタオルがHAYATOとともに現れ、「先に挑戦するのは自分たちだ」と主張。
 収拾が付かなくなり、CEOの谷口がリングに召喚されるも、裏で別件の仕事の電話をしていてリング上のやり取りを全く聞いていなかったという谷口は事態をよく飲み込めておらず、ふんわりとした対応でHAYATO&タオルの挑戦を決定。これに慌てた大和は王者からのKO勝利という実績をゴリ押しし、松野&吉田vs大和&諸橋vsHAYATO&タオルの3WAYタッグ王座戦とすることを強引に決定させた。

第6試合


 次期王座挑戦者決定戦となる4WAYマッチ。4人全員がリングに揃うと、唐澤が政宗に奇襲をかけて場外へ放り出す。同じく鈴木も島谷を場外へ放り出してキックボクシング出身の2人がにらみ合う。
 「格闘技をやっていたときに鈴木さんを尊敬していたが、今はぽっちゃりしてて残念」と語っていた唐澤は圧倒的な体格差のある鈴木に蹴撃戦を挑み、互いにミドルキックで打ち合っていく。そこへ政宗&島谷が戻ってきて唐澤を場外に放り出し、鈴木にダブルドロップキック。共闘姿勢を見せた2人だったが、政宗が即座に島谷へ攻撃。島谷はドロップキックで反撃して場外に放り出し、4人全員で入り乱れながら場外戦を展開。

 場外戦のさなか、花道で政宗にブレーンバスターを決めた唐澤が政宗をリングに放り込んでセントーンアトミコ。さらに串刺しバックエルボーを見舞うが政宗も串刺しバックエルボーでお返しし、首4の字固めへ。その政宗に島谷がさらに首4の字固めをかけ、鈴木が3人まとめてステップオーバーして逆エビ固め。

 鈴木は3人をそれぞれコーナーに振って串刺しラリアットを見舞っていくが、政宗はブートで反撃しミサイルキック。3人を場外に放り出して三角跳びプランチャで押しつぶす。
 政宗は島谷をリングに放り込んでチンクラッシャー、ココナツクラッシュ、スイングネックブリーカー、コウモリ吊り落としと連撃。さらにカットに来た唐澤も捕らえ、唐澤へのリバースDDT+島谷へのコンプリートショットを同時に決める熟練の技術を見せる。


 政宗は島谷を骨喰に捕らえるが、鈴木がカットして芯喰う飛び膝蹴り。さらに鈴木が島谷にハイキックを放つも、島谷がキャッチして延髄斬り。さらに唐澤が飛び込んできて島谷にジャンピングニーを発射も、島谷は両手でガードすることに成功。着地した唐澤が放ったバズソーキックを島谷がかわすと、これが鈴木にヒット。島谷は、自身に背を向けた形になった唐澤をスクールボーイの形で転がし、スライディングニー。さらに必殺のフィッシャーマン・ドライバーを狙うが、唐澤が首固めで切り返す。

 唐澤は島谷の強烈なエルボーに耐えながら怒涛のミドルキック連打で島谷を蹴り倒すと、ノーザンライト・スープレックス・ホールド。これを返されると唐澤がロープに飛ぶが、島谷が顔面をぶち抜くカウンターのドロップキックを叩き込み、フィッシャーマン・ドライバーで突き刺して3カウントを奪った。

 試合後、パートナーの勝利に大喜びのやかんがリングに上ってきてマイクを取る。

やかん「おめでとう!タッグパートナーがやってくれると思いましたよ!勝利した島谷選手に大きな拍手!正直、勝ってもらって嬉しかったんですけど、我々6人タッグで組んでるんで、この選手の強さはよく知っています。だからこそ、楽しみです!是非、いい試合やろう!」
島谷「やかんさん!自分はやかんさんとシングルマッチで、その無差別のベルトをかけてメインイベントでやるっていう、この意味を自分は理解しているつもりです。色んな思いがあります。その色んな思いの1つとして、俺たち、身体は小さいけど、プロレスラーは夢、見せれるっていうのをこの俺達の戦いで証明したいと思います!やかんさん!正々堂々と自分と熱い試合しましょう!よろしくお願いします!」
やかん「このリングが小さく見えるくらい大きい試合やろう!皆さん応援に来てくださいよ!正々堂々、頑張ります!それでは皆さん、年内最後のベストボディ・ジャパンプロレス、ご観覧いただきありがとうございました!来年はさらなる大きな試合がいっぱいあると思いますので、皆さん是非応援に来てください!よろしくお願いします!それでは最後、締めたいと思います!B!B!J!ありがとうございました!」

<大会総括>

谷口智一CEO
――メインイベントの結果、やかん選手と島谷選手の無差別級王座戦が決まりました
「島谷選手、やかん選手と6人タッグチームのチームメンバーなので、チーム同士で闘うというのは複雑な気持ちもあるんですけど、やはりシングルのベルトは1人だけの王座なので、いま勢いに乗っている2人。小柄だけどパワーもあって筋肉もしっかりついている2人の頂上決戦はすごく楽しみです。いいカードが決まったと思います」

――セミファイナルでは思わぬ乱入劇から3WAYでのタッグ王座戦が決まりました
「リング上でも皆さんにお伝えしたように、ちょっと控室で別件の仕事の電話をしておりまして、試合を見ていない状態から選手から呼ばれて、そこの状況を見て私の判断でOKしたんですけど、ああいう流れの中で勢いのあるチーム同士が3WAYでやるってのはいいことだと思います。楽しみな試合が増えましたね。ただ、ベテラン2人もプロレスの経験云々より人生経験があって、そういう全ての経験値をリング上で発揮してもらえると思うんで、良い試合になると思います」

――今日は新たな試みとして、プロレスの大会の中でコンテストが行われました
「ベストボディ・ジャパンの中で、いま細身だったり、筋肉がある、マッスルモデル部門、フィットネスモデル部門だったり、その中間であるベストボディ部門であったりをコンテストでやってるんですけど、ぽっちゃりであったり、先日の記者会見で発表したような女性のセクシーボディのコンテストもプロレスのエンターテイメントのリング上で開催して、ゆくゆくは本体のベストボディ・ジャパンコンテストといろいろと融合させて、さらに盛り上げていけたらと思っています」

――今大会が年内最終興行となりましたが、2021年の振り返り、そして2022年に向けての抱負をお願いします
「どこの団体さん、スポーツ団体さん、会社さんもそうだと思うんですが、昨年2020年、今年2021年とコロナに苦しめられた年でした。一旦コロナの感染者数が落ち着いた状況ですが、まだ油断はできない状態です。ただ、2021年ラストの今大会では満員に近いお客さんが来てくれました。たくさんの選手がいて、たくさんのお客さんがいます。そういったプロレスのお客さんに支えていただきながら、選手も盛り上げていただいて、コロナの中だからこそ一致団結してがんばれたと思います。これを来年以降、当然コロナが落ち着き次第にはなると思うんですが、2022年も一丸となって盛り上げていきたいと思っています」

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