史上初の異種格闘技三冠王・鈴木悟が王座戦をぶち壊しダンカンプロレス軍団入り!
- 2021-2-25
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24日、東京都・新宿FACEにて『ベストボディ・ジャパンプロレスリング~WEDNESDAY NIGHT 2021~』が行われ、なべやかんvs伊橋剛太のBBW無差別級王座戦をぶち壊したダンカンプロレス軍団に鈴木悟が加入した。
ベストボディ・ジャパンプロレスリング(以下BBJ)とは、『トレーニングの文化、身体づくりの文化をもっと日本中に広めたい』という思いから発足し、47都道府県全てで開催するまでに成長した『ベストボディ・ジャパンコンテスト』を起点とし、元DDTプロレスの谷口智一ベストボディ・ジャパン協会代表が「プロレス界でも健康美や肉体美を活かして活躍する選手がベストボディ・ジャパンから出てきてもいいんじゃないか」という想いを持って2018年8月に旗揚げしたプロレス団体。
昨年上半期はコロナ禍によって大会を自粛してきたが、昨年8月から再始動し今年は1月から大会を開催。今大会もマスクの着用の義務化や手指・リングの消毒など感染症予防対策を万全に期して大会に臨んだ。
この日のメインイベントでは、BBW無差別級王座を持つなべやかんに伊橋剛太が挑戦。
元たけし軍団のやかんは、正規軍のエースとしてBBJに襲来したダンカンプロレス軍団(DPG)と戦っており、かつては敵であった伊橋と“打倒DPG”を掲げて共闘関係を結んだ。
昨年にはやかんがDPGのエースであったベストボディ・ベイダーから無差別級王座を、先月大会で伊橋が大鷲透とともにDPGの鉄砲玉である大和ヒロシ&諸橋晴也からBBWタッグ王座を奪取し、やかんは無差別級王座をかけて伊橋との正々堂々の頂上決戦を宣言していた。
やかんと伊橋は握手から始まるクリーンファイトを展開し、140kgオーバーとされる伊橋が54kgのやかんを体格差で圧倒しボディアタックなどの圧殺技で猛攻。対するやかんは巨漢殺しの定石である低空ドロップキックを軸とした足への一点集中攻撃で対抗し、体重差約90kgの伊橋をへそ投げ式バックドロップで叩きつけるというパワーリフティングやベンチプレスの大会で数々の優勝経験を持つやかんならではの怪力も発揮。
やかんは瞬間沸騰(ピープルズ・エルボー)から奥の手のミスティカ式ラ・マヒストラルを繰り出し、試合は終わりかと思われたが、この2人に王座を奪われて逆恨みしていたDPGの面々がリングになだれ込んで暴行を加えたことで試合はノーコンテストに。
DPGのスポークスマンである大石真翔が「伊橋!やかん!テメェらのタイトルマッチなんて今日来てるお客さんは誰も見たくねーんだよ!」と暴言を吐き、大会の終了を宣言。しかしここに伊橋の盟友である大鷲と正規軍の鈴木悟が救出に駆けつけ、「わざわざ来てくれたお客さんをこのまま返すわけにはいかねーよ!やかんさん、伊橋!まだ行けるかオイ!お前らぶっ潰してやる!ゴングを鳴らせ!」と“正規軍vsDPG”の全面抗争となる8人タッグマッチが緊急開催。
正規軍の面々はDPGの集団攻撃に苦戦し、やかんが大和のイス攻撃の餌食になろうとしたところを鈴木が救出。安堵の表情を浮かべるやかんだったが、鈴木はその隙だらけのボディに強烈なパンチから芯食う飛び膝蹴りを叩き込み、大石が3カウントを奪うという波乱の結末となった。
大石は「今日の大会の前から、こうなることは決まってたんだよ(笑)よく聞け!俺たちダンカンプロレス軍団、新メンバー!幻のプロ格闘技三冠王者・鈴木悟だぁ~っ!この面白くもないBBJ、俺たちDPGがおもしろ~いプロレス団体にしてやるからな!」と高笑いし、鈴木も邪悪な笑みを浮かべながら「よろしくぅ!」とファンに爽やかに挨拶した。
鈴木悟は第48代、第50代ボクシング日本ミドル級王者、第4代シュートボクシング日本スーパーウェルター級王者に君臨した実績ある格闘家でありながら、2018年11月に42歳にしてHEAT-UPでプロレスラーデビュー。その後はBBJに継続参戦し、2019年9月にBBWスーパーボディ級王座を戴冠し、史上初の異種格闘技三冠王を達成した。
プロレス・格闘技のキャリアが浅い選手が多い正規軍の中、ロープ際に追い込んで左右のパンチでラッシュをかけるSSC(スズキ・サトル・サイクロン)や芯を食う威力の芯食う飛び膝蹴りといった必殺技で絶対的な強さを発揮して中核選手となっていた。
正規軍の精神的支柱たる兄貴分のまさかの寝返りにファンは阿鼻叫喚。前回大会でDPGからすべてのベルトを取り戻した正規軍だったが、次回大会からはDPGの新たな悪巧みが牙を向くことになりそうだ。