【試合詳細】10・24 RIZINぴあアリーナMM大会 【RIZINフェザー級王座】斎藤裕vs牛久絢太郎 浅倉カンナvs大島沙緒里 スダリオ剛vsSAINT 金原正徳vs芦田崇宏 阿部大治vsアキラ 中村大介vs新居すぐる

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『Yogibo presents RIZIN.31』
日程:2021年10月24日(日)
開始:14:00
会場:神奈川県・ぴあアリーナMM
観衆:4866人

▼RIZIN キックボクシングルール(肘あり):3分3R(51.0kg)
●老沼隆斗(エイワスポーツジム)
判定0-2
○奥脇竜哉(STRUGGLE)

▼RIZIN MMAルール:5分3R(57.0kg)
○伊藤盛一郎(リバーサルジム横浜グランドスラム)
2R 4分7秒 リアネイキッドチョーク
●橋本薫汰(K-PLACE)

▼RIZIN MMAルール:5分3R(57.0kg)
●中村優作(TEAM FAUST)
1R 4分52秒 TKO(グラウンドパンチ)
○伊藤裕樹(ネックスイチムエ)

▼RIZIN キックボクシングルール(肘あり):3分3R(53.5kg)
○吉成名高(エイワスポーツジム)
1R 2分30秒 TKO(3ノックダウン)
●石川直樹(team LIT)

▼RIZIN MMAルール:5分3R(66.0kg)
○白川陸斗(トライフォース赤坂)
1R 3分48秒 KO(グラウンドキック)
●山本琢也(パラエストラ千葉)

▼RIZIN MMAルール:5分3R(66.0kg)
○中村大介(夕月堂本舗)
1R 2分16秒 アームバー
●新居すぐる(Potential)

▼RIZIN MMAルール:5分3R(71.0kg)
●阿部大治(フリー)
2R 4分34秒 ノースサウスチョーク
○アキラ(武蔵村山さいとうクリニック/&MOSH)

▼RIZIN MMAルール:5分3R(66.0kg)
○金原正徳(リバーサルジム立川ALPHA)
2R 1分18秒 TKO(レフェリーストップ)
●芦田崇宏(BRAVE)

▼RIZIN MMAルール:5分3R(120.0kg)
○スダリオ剛(フリー)
1R 1分51秒 KO(スタンドパンチ)
●SAINT(Y&K ACADEMY)

▼RIZIN 女子MMAルール:5分3R(49.0kg)
●浅倉カンナ(パラエストラ松戸)
判定1-2
○大島沙緒里(AACC)

▼RIZINフェザー級選手権試合 RIZIN MMAルール:5分3R(66.0kg)
【王者】●斎藤裕(パラエストラ小岩)
2R 4分26秒 TKO(ドクターストップ)
【挑戦者】○牛久絢太郎(K-Clann)
※牛久が第2代RIZINフェザー級王者へ

DEEP王者の牛久がRIZIN初参戦で王者・斎藤を倒しフェザー級王者へ!金原が引退を撤回し復帰戦で勝利!中村大介がUWFスタイルで腕ひしぎ一本勝利!

第1試合

 老沼がジャブで牽制し左ハイ。奥脇はローで牽制していくが、老沼がミドルで返していく。
 お互いキックの牽制でなかなか前に出れず、老沼が前に出ようとすると奥脇がミドル。老沼もミドルで返し、ミドルからジャブで前に出ていくが、ミドルの応酬から老沼が左ハイ。
 奥脇の左フックが顔面に入るが、老沼は倒れずミドル。前に出ようとした奥脇をジャブでスリップさせる。

 奥脇のハイが顔面に入るがこれも老沼は倒れず。奥脇の右ハイも浅い。
 老沼が前に出るが奥脇が左右のジャブをカウンターで打ち込み、一度下がった老沼に奥脇が前に出てミドル。お互いハイキックからソバットを狙うが、これをフェイントに改めて顔面にソバット。
 お互いハイキックの応酬を見せ1R終了。

 2R、お互いミドルから老沼がローを打ち込み前に出るが奥脇がジャブを打とうとするとガードを上げて下がる。
 お互いローで牽制し、奥脇が前蹴りから老沼の前蹴りをキャッチ。老沼はパンチを打ち込んで逃れると、お互いハイで牽制し老沼の前蹴りをキャッチすると老沼が逆の足で回転蹴りもこれは当たらず。

 お互いローとミドル。奥脇が前に出るともつれてロープ際となりこれはブレイク。
 ローの打ち合いから奥脇がハイも倒し切れず。
 老沼のミドルをキャッチし左ハイもこれはガードされる。
 奥脇は前に出て殴ろうとするが当たらず、ボディへのワンツーから前に出ようとするが、老沼はハイもこれはスリップ。
 老沼はハイキックから飛び込んでカニバサミも、これは奥脇は倒れずブレイク。ここで2R終了。

 3R、お互いミドルの打ち合いから奥脇が飛び込むも老沼はジャブで撃ち落とす。
 老沼はワンツーも奥脇が首相撲から膝。
 奥脇がボディにストレートから前に出るが老沼がハイで牽制。
 お互いハイからロー。奥脇が前蹴りで距離を戻し、ワンツーも老沼はガード。
 老沼がハイも奥脇はワンツー。老沼がガードしローの打ち合いからミドルの打ち合い。
 お互い手数は多いが倒しきれず、奥脇のストレートが顔面を捕らえるがこれも浅く、老沼のハイに奥脇の右ストレートがカウンターで入るが時間切れ。

 判定2-0で奥脇が勝利した。

<試合後コメント>
老沼隆斗
――試合後の率直な感想は
「RIZINにキックルールで上がるってことは特別だと思ってたんで勝ちたい気持ちはあったんですけど、結果は負けちゃったんですけど、すごくいい経験になりました」

――相手の印象は
「前から強いと思ってたんで、そのままですね。現役のムエタイチャンピオンですごく強いと思いました」

――RIZINのリングの感想は
「会場がすごいこんな大きい会場で試合したことなかったので、すごい華のある舞台ですごく嬉しかったです」

――激しい蹴り合いがありました。笑顔が見えたような気がするのですが、その時のお気持ちは
「お互い蹴り合って、楽しくなっちゃって笑顔で闘うことが出来ました(笑)」

――今後の展望は
「今回は激しい試合でしたけど、負けちゃったんですけど、また1から頑張って、またムエタイの選手とやって、ベルトを獲って、世界の選手達と闘っていきたいと思います」

――最初は固くなっているように見えました
「緊張して固くなっちゃったかも知れないです」

――右のローが多かったが、作戦だった?
「右のローは作戦でずっと出そうと思って会長と作り上げてきました」

――アーネスト・ホースト式のようなローキックを出していました
「オランダ式と空手式とカーフキック、3種類ですね。あと速く蹴ったりとか、バリエーションを用意してました」

――パンチで来られたのは意外だった?
「近い距離で来たらパンチで来るんだろうなって想定内だったんですけど、蹴りが来ちゃったのは想定外でしたね」

――相手との差は感じたか
「今はすごく差はかなりあると」思うんですけど、自分も絶対ムエタイで取りたいと思うんですけど、日々の積み重ねでその差を埋めていきたいと思ってます」

奥脇竜哉
――試合後の率直な感想は
「初めてのRIZINで試合前はすごく緊張して、1R目、固くてあまりいい動きできなかったんですけど、2R目からほぐれて勝つことが出来ました」

――相手の印象は
「蹴りがすごく強くて、1R目はどう対応しようかって考えてやってました」

――RIZINのリングの感想は
「目標の1つの舞台だったので、すごい楽しかったです」

――蹴り合い 笑顔
「試合、いつも楽しいんで。それが顔に出たって感じです(笑)」

――今後の展望は
「今僕と同じジムの名高がすごいRIZINで活躍して大晦日とか出てるんで、僕も続けたらと思います」

――今日アップライトでなくクラウチングで構えていました。それでローキックをもらっていたが、これは作戦だったか
「そこは全然気にしてなかったです。勝手にそうなっちゃったんだと思います」

――パンチ重視ではなかった?
「蹴りで勝負しようと思ってました」

――ローキックは効きました?
「素直に言うと、効いてはなかったです」

――ドロ-判定が出たときに意外そうな表情をされていました
「僕のフルマークで勝ったかなと思ってたんで。レフェリーの方への不満じゃないんですけど、『ああそうなんだ』って思いました」

――勝敗を分けたものは何だったと思いますか
「右ミドルが全部当たって、ハイキックとかパンチとか全部当ててたんで、そこでポイント獲ったかなと思ってました」

――RIZIN継続参戦できたとしたらどういう相手と闘いたいか
「今国内の強い選手とやりたいです。誰でも大丈夫です」

第2試合

 伊藤が距離を詰めてジャブで前に出るが橋本はリングを周っていく。
 伊藤はローから前に出ようとするが橋本のワンツーが顔面を捕らえる。
 伊藤は前に出てラッシュを仕掛けようとするが、橋本がワンツーでカウンターを狙うと伊藤はタックル。橋本はコーナーを背負い耐えると、体勢を切り替えしてコーナーに押し込み、離れ際に伊藤がフックも橋本はガードしていく。
 伊藤の右フックが顔面を捕らえ伊藤がふらつくが、タックルを狙うも橋本はこれを切って顔面に膝。たまらず伊藤は立ち上がり、橋本は的確にワンツー。伊藤が右フックを当て、ラッシュを仕掛けるが橋本はこれを下がって避けると、飛び膝を叩き込み、崩れ落ちた伊藤にパウンド連打。必死にガードする伊藤が出血し、橋本はバックを取り胴締めチョークを狙うが、回転して耐えた伊藤を後ろから殴り続け、改めてチョークも伊藤は腕を入れてガード。
 何度も橋本がチョークを仕掛けるが回転して上を取り返した伊藤がガードポジションから殴ろうとするが、橋本がすぐに立ち上がると伊藤がラッシュ。橋本がタックルも伊藤は飛びつき胴締めフロントチョークもここで1R終了。

 2R、伊藤が右フックも橋本はリーチ外からジャブで顔面をとらえていく。
 伊藤はワンツーでロープを背負わせるが、橋本がワンツーストレートで膝をつかせるがすぐに伊藤がサッカーボールキックを避けて立ち上がる。
 橋本はローで牽制するが、伊藤はすぐに立ち上がり、橋本のワンツーが捕らえていくが伊藤は少しずつずらしていく。
 伊藤が飛び込んでパンチも橋本はクリンチ。
 伊藤は投げようとするが、耐えた橋本をコーナーに押し込みワンツーも、橋本はリングを周って距離を取りワンツー。
 伊藤がボディからラッシュを仕掛けようとするが橋本がタックル。これを切った伊藤が亀になった橋本にパウンド連打からチョークを狙う。だが橋本は腕を入れてガードし、伊藤は顔面に膝。さらにバックを取って胴締めスリーパー。これで橋本がタップした。

伊藤「しばらくあの、勝ちから遠ざかって最後勝ったのRIZINで2017年なんですけどやっと戻ってくることができましたありがとうございます。最初、やっぱり試合感というか先にもらってしまってほぼほぼピンチだったんですけどセコンドの勝村さんとか応援の皆さんの拍手のおかげで諦めず戦うことできましたありがとうございます。こんな試合内容じゃ堂々と胸張って言えないんですけど、来年今フライ級盛り上がってきてるんで、フライ級トーナメントどうですかね?またRIZINのリングに戻ってきたいと思います。これからも応援お願いします。ありがとうございました」

<試合後コメント>
伊藤盛一郎
――試合後の率直な感想は
「勝ったのはとても嬉しいんですけど、試合内容は全然ダメダメなデビュー戦の子みたいな試合しちゃったんで、残念です」

――執念の一本勝ちでした
「ちょっと、血の量が闘ってて、すごい血が出ててこのままじゃ止められてしまうと思ったので、早い内に仕留めないとレフリーストップで負けてしまうので、それで焦って、打撃もダメだったし突っ込みすぎてばかりだったし。けど最後、サイドバック取れたときに一回落ち着いて、ここでしっかり決め切ろうと思って、決められました」

――相手の印象は
「蹴ってくるかなって思ったんですけど、カーフキックとか最近蹴ってくるじゃないですか。右ストレートが思ったより伸びてきて、リーチがあるのは分かってて、練習相手も背の高い人と一杯やってたんですけど、それ以上に思ってきたより伸びてきましたね。それで何回ももらってしまいました」

――今後の展望は
「今回、ずっとRIZINでは負けが続いてて、今回は勝てたんですけど、今回負けたら先はないと思って挑んだし、一応勝ったは勝ったんですけど、ギリギリ生き残ったかなって感じで。まだまだ全然、『フライ級自分が盛り上げます』なんて、こんな試合じゃ言えないし。多分鼻折れてるんで、怪我を治して、来年またさらに強くなった姿を見せられるよう日々鍛錬して行きたいと思います」

――パンチをかなりもらってしまいました。パンチ伸びてきたか 早かったか
「見えてはいたんで速さはアレですけど、思ったより伸びてきましたね。『ここまでパンチ届くんだ』って。いつもだったらもらわない距離が届いてたんで、びっくりしました。そこは反省です」

――大逆転勝利に見えました。要因は何だったと思いますか
「いつも気分はスロースターターで試合は逆転勝ちが多いんですけど、応援してくれるみんなのおかげですね。応援してくれる人がいなかったら自分ここまで格闘技続けてこれなかったし、怪我して出来てないだとか、何回もやめようと思ったし、なんでこんな辛い思いして減量したり練習したりしてんのかなって考えたときに、みんなが応援してくれてるんで、応援してくれる人たちを笑顔にさせるという気持ちで今回、横浜なんでみんないっぱい来てくれたんで、最後まで諦めず戦い抜けました」

――橋本選手はフライ級のライバルになりそうか
「大きなライバルになると思います。自分の実力が全然半分も出せなかったんで自分が言える立場じゃないですけど、これからまだ若いんで、頑張って一緒にフライ級盛り上げていきたいです」

――地元・横浜で一本勝ち 地元民にメッセージ
「ここ2試合、マネル・ケイプ戦、去年の神龍選手との試合、2回とも負けてみんなの期待に添えない形になったんですけど、やっと勝手RIZIN戻ってくることが出来ました。まだまだ弱いですけど、実力つけて横浜のみんなをさいたまの大晦日につれていきたいと思うんで、皆さん応援よろしくお願いします」


橋本薫汰
――試合後の率直な感想は
「勝てた試合だと思ったんで、ホントもったいないなって思いました」

――相手の印象は
「あんま違うところはなかったですけど、動きが早いなと感じました」

――RIZINのリングの感想は
「やっぱり、今までとは全然お客様の数だったり会場の大きさが違うんで、その分ワクワクするというのはありました。楽しかったです」

――今後の展望は
「今日は決めきれなくてすごい残念なんですけど、もっと面白い試合して次はしっかり勝ちたいと思うので、これからも応援してほしいなと思います」

――打撃はかなり手応えがあったかと思いますが、足をたぐりに行ってバックを取られる形になりました
「攻められての判断ミスだったかなって思ってて。打撃でやれればと思ってたんですけど、いつも結構グラウンドに持っていく展開が多かったので、悪い癖が出ちゃったかなと思います」

――伊藤選手のチョークは予想以上にきめが強かった?
「片腕持ててる状態だったんで耐えられるかなと思ってたんですけど、そこで決めきる技術が伊藤選手は強かったと思います」

――RIZINフライ級のトップ戦線と闘える手応え生えましたか
「そうですね。やれるって手応えはあるので、次はしっかり勝ちきるまで練習しないといけないなっていうのは経験できたので、これから勝ち上がっていきたいと思います」

第3試合

 中村がローで牽制。さらに飛び込もうとするが伊藤はミドルで動きを止める。
 中村はワンツーフックも伊藤は下がってこれをスカし、お互いローの牽制から伊藤がストレートも中村がジャブで牽制しお互いのパンチが空を切る。
 伊藤がミドルで牽制し、中村もハイで牽制。
 伊藤が前に出ようとするが中村の右ストレートがカウンターに入り、倒れたかに見えたが伊藤はすぐに立ち上がり中村のラッシュに腕を伸ばして距離を取り立ち上がる。

 伊藤が前に出るが中村がカウンターを狙うが伊藤はガード。
 伊藤のミドルを中村はキャッチし転がすと、立ち上がろうとした伊藤の顔面にサッカーボールキック。すぐに伊藤が前に出てラッシュからクリンチしてロープに押し込み、テイクダウンを奪うも中村はコーナーを背負い下から蹴り上げていく。伊藤は踏みつけからパウンドも、中村は起き上がるが伊藤はフロントチョーク。
 これを抜けた中村がサッカーボールキックから距離を取る。
 伊藤がタックルも中村がバランスを崩し、立ち上がろうとしたところを伊藤がラッシュを仕掛けパウンド連打。中村は腕を掴んでこれを止めるも、伊藤はマウントからパウンド連打。亀になろうとした中村の側頭部に肘を連打しパウンド連打。これでレフェリーが試合を止めた。

伊藤「愛知県から来た伊藤裕樹です。ちょっと最初のストレートでダウンみたいになったんですけど、滑っちゃって。相手が中村選手だけに。僕がフライ級のエースになるよう練習して強くなって帰ってくるので、大晦日もいつでも練習できるのでお願いします!」

<試合後コメント>
中村優作
――試合後の率直な感想は
「ちょっと、倒すことに焦りがあったなと思います。効かせてからダウンさせて、そっからの、あそこからまとめなアカンって気持ちでいったんですけど、力みとかもあって、立ってきた瞬間に大ぶりのパンチ一発もらったときに、眼底骨折したなって分かって、そっから全然ダメでしたね。目も全然見えてなかったですし、距離感も全くつかめなくなっちゃって。もうちょい様子見ても良かったのかなとか思いました」

――1R目にヒットさせた右のパンチからは追撃に行かなかったように見えた
「いや、あそこで追撃行ったんですけど、あそこで力んじゃって思うように、行かなアカンのですけど、力んじゃって空振りじゃなくて、そこでまとめることが上手く出来なくて、相手が回復したとこで左のーバーンっていうのが目にあたって、その瞬間にわかりましたね、『あ、目ぇ落ちたな』って」

――相手の印象は
「うーん、相手の印象というより、僕自身が途中から全然あかんというか、やっぱりもらえへんようなパンチもらっちゃってるってのはあかんかったなって」

――今後の展望は
「まずちょっと目を治さないと。手術になるんかなと思ってるんですけど、しっかり治して、落ち着いてから頑張っていこうかなと」

――自分のミスが敗因と語っているが、相手の実力はどう感じたか
「実力は思ってたよりいい選手やったですね、メチャクチャ」

――パンチは重かったか
「重かったかとか、あんまもう、なんせ目にもらった瞬間、もう、これが分かってから正直試合って集中力がバーンって無くなっちゃって、なんか、『目も見えへんしどうしよう』しか無かったですね。あそこでパンチ行ったんですけど、全く距離感もわかれへん感じで振ってるんで……」

――打たれ弱くなってきたという印象はあるか
「今回、効いたとかじゃなかったんで。んー、まあ効いたんでしょうけど、打たれ弱くなったと言うより反応が落ちてるんかなってのは思ったですね」

――今後とレーニングで改善できるか
「トレーナーとも話してやっていくしかないかなと思ってます」

伊藤裕樹
――試合後の率直な感想は
「率直な感想は、もうちょっと派手にできたかなと思います」

――右のパンチ、サッカーボールキックをもらっていたように見えましたが、効きましたか
「効いてはないですけど、リング上で中村選手がスベる前に僕がスベっちゃったんで。まあそっからなんとか立て直して後半に繋げられたのは良かったと思います」

――相手の印象は
「思ってたとおり距離が遠くて詰めづらいなっていう印象はありましたね」

――今後の展望は
「今後はRIZINのフライ級で退屈してるやつ全員僕がぶっ飛ばすつもりなんで、年末も出れたら誰でもやるんでいつでも闘える準備をしておきます」

――今日の試合で思ったように出来た部分、出来なかった部分は
「思ったように出来たのは最近しっかり踏みつけやサッカーボールキックの練習してて、相手がグラウンド状態のときに踏みつけやサッカーボールキックが出たので良かったと思います。悪かったことは距離設定で相手のペースで掴まれたので、自分から仕掛けられたら良かったと思います」

――1つ前の伊藤盛一郎選手の試合を見てどうだったか
「舞台裏で見てました。別にそんな印象はなかったんですけど、最後逆転勝ちして面白い選手だなと思いました」

――フライ級の選手だが、意識するか
「RIZINでフライ級のトーナメントがあるなら確実に僕が出て、優勝して、フライ級のエースになってこれからのRIZINを背負いたいですね」

第4試合

 石川が距離を詰めようとするが吉成がワンツーミドル。さらにミドルを打ち込んでいき、石川の前蹴りをキャッチし転がす。
 吉成はプレッシャーをかけてコーナーに押し込むと、ジャブから肘を打ち込み、石川がふらつきダウン。

 石川が距離を詰めるが、吉成はリングを周り距離をとるとローからストレート。キャッチした石川だったが、吉成は首相撲で倒す。
 石川のワンツーに吉成が肘を打ち込み石川がダウン。

 吉成がワンツー。石川ががむしゃらに避けて距離をとり前に出ようとするが吉成はローで転がす。
 吉成はコーナーに押し込みワンツーも、石川が組み付くと吉成は首相撲で転がす。
 石川をロープに押し込んだ吉成がボディーにストレートから右フックを打ち込み石川がダウン。これでスリーノックダウンとなり、吉成が勝利した。

吉成「今日は応援ありがとうございました。4度目のRIZIN参戦になったんですけど、応援してくださるみなさん、会長、スポンサードしてくださっている企業のみなさんのおかげでKOという形で終わることができました。みなさまに感謝しています。年末自分もRIZINを盛り上げたいと思っていますので、階級を上げて53.5㎏でやったんですけど、その階級の強い人たちにも圧倒的な試合をできたらいいなと思っています。YouTubeチャンネルを始めたので、もしよかったらチャンネル登録よろしくお願いします」

<試合後コメント>
吉成名高
――試合後の率直な感想は
「率直に、今回階級を上げて初めての試合だったので、自分の中で不安な部分もあったんですけど、階級上げてもKOという形で追われてホッとしてます。嬉しいです!」

――同門の奥脇選手が第1試合で勝利しましたが、それは励みになりましたか
「そうですね。リュウの試合は自分も試合前だったので控室でみてたんですけど、勝ってる姿を見て刺激をもらって自分も頑張らなくちゃなと思いました」

――相手の印象は
「序盤、石川選手がプレッシャーをかけてきたんですけど、そこは作戦通りだったんですけど、そこからヒジは今回自分の中でプランになくて、でも1発目のヒジが当たって、ダメージ与えられたんでこのまま行ったほうが良いかなと思って、今回もヒジになっちゃったんですけど、最終的に倒せてよかったなと思います」

――RIZIN4戦4勝4KOです。今後の展望は
「4戦して全部KOで勝ててるんですけど、RIZINに参戦させていただくときには常にKOを狙って、見てる方を感動させたり盛り上げたりするっていうのが自分の目標なので、これから組まれた試合1つ1つ大切にして、どの試合も全力で戦います」

――53.5kgという体重で出てみて、相手と組んだときにパワーの差を感じたか
「自分は、首相撲のときに相手を崩すときに力ではなくタイミングで崩すので、それはいつもと同じタイミングでできたのでそこまで感じなかったですけど、そのまま組み続けてたらちょっとパワーの差があったのかなと思うんですけど、あんまりわかんなかったですね」

――ヒジはプランになかったと言っていたが、本来のプランは
「石川選手はガードが高いので、ボディを散らして、最後はハイキックで決めようって自分の中では思ってたんですけど、最初のヒジが上手く当たったので、石川選手も僕の肘打ちに対応ができてない部分があったので、このまま肘打ちで行きました」

――53.5kgという階級でやっていける自信はありますか
「今回は早い決着では合ったんですけど、このまま続いてたらどうなってたかも自分でもわからないので。正直、53.5だと減量が楽なので、しっかり今回が終わったんで、いっぱい食べて身体を大きくしたらもっともっと動き良くなると思うので、これからの自分にも注目していただきたいです」

――53.5kgはいろいろな団体で人気のある階級ですが、誰かやりたい相手はいますか
「53kgになってくると、強い選手はたくさんいると思うので、誰とやりたいとかは特に無いんですけど、決まった相手に向けて練習して、誰が相手でも僕のがやることはいつも同じだと思ってるので、圧倒的な試合、きれいな試合を見せたいなと思ってます」

――身体を大きくするために取り組みたいことは
「今週1回フィジカルノトレーニングをやってるんですけど、少しずつ身体を大きくしていきたいとトレーナーさんとも話して、それに向けたトレーニングだとか食事の面でも普段からご飯いっぱい食べるように意識したりすれば多分体重上がってくると思うので、体型上げるって難しいことなんですけど、動きながらスピードを落とさずに技術も変わらないまま体を大きくできればもっともっと上を目指せると思うので、いっぱい食べて、いっぱい練習します」

――身長はまだ伸びている?
「身長は165で止まったのかなって感じなんですけど、もうちょっと伸びてほしいと思ってます。でも、多分止まった感じですかね」

石川直樹
――試合後の率直な感想は
「悔しいっすね。ちょっと早すぎて何がなんだかわかんなかったってのが今の心境ですね」

――相手の印象は
「予想通りだったんですけど、作戦があって、その作戦通りに行けないくらいの距離感だったり、自分お攻撃が当たらなかったり、距離でうsね。距離が思ったより遠かったってのがありますね」

――RIZINのリングの感想は
「もう、大会までのすべてのことをやっぱり、今までの大会とは違ってスケールが大きいなって。テンション上がったんですけど、リング上がったらいつもどおり動けると思ってたんですけど……そうですね、ハイ。ぜひまた呼んでほしいと思ってます」

――今後の展望は
「ちょっと連敗なんで、ほんとに次こそ勝ちにこだわって、まずは勝ちたいと思ってます」

――「早かった」というのは相手のスピードか、勝負の展開か
「スピードはある程度予想してて、最初のダウン……記憶が曖昧なんですけど、そのときも確か見えてて、見えてたけど倒れて、倒れてすぐ起き上がって『行ける』と思ったら思ったより足に来てて、そこから何がなんだか分からなかったというか、早かったし距離が遠くて、作戦がずれちゃったって感じですかね」

――ヒジは警戒していたと思うが、もらってしまった なぜか
「右手で相手の左肘いけないように押さえてたはずなんですけど、最初のダウンのときですね。でも自分の右を下げられて食らっちゃったんだと思う。見えてたんですけどね。2回め、3回目(のダウン)は覚えてないです。パンチは痛いとは思わなかったです。ヒジだけですね。まずは勝たないといけないので、しっかりやっていきます」

第5試合

 白川が開幕飛び膝蹴り。山本はキャッチしロープに押し込むと、そのままコーナーにずらし足を刈って倒そうとする。これは一度離して距離を取る。

 山本の左右のストレートがとらえていき、白川がリングを周って中央に戻ると山本がローを打ち込んで動きを止めていき、殴り合いとなるがお互い倒せず一度距離をとる。山本のワンツーが顔面を捕らえ、白川もパンチを出していき首相撲から膝。
 山本は容赦なくパンチを振り回していきコーナーに押し込むと、足をかけて倒そうとするが白川が耐えたため一度距離をとる。
 山本がローでコーナーに押し込んで行き、白川がボディブローから右フック。これがヒットし山本の動きが少し鈍くなると白川が追撃の右フック。山本が大振りフックで振り回していくも、白川のカウンターがコツコツあたりはじめ、白川の右フックが入り崩れ落ちた山本の顔面にサッカーボールキック。
 これで白川のKO勝利となった。

白川「どうも、みなさん! 山本選手打ち合いに来てくれてバチバチな感じになりました。強かったすね、山本選手。ありがとうございました。去年の8月にRIZINデビュー戦して、情けない結果と内容で負けてしまって、たくさんの応援してくれる人の信用を裏切ってしまって、それが悔しくて日々努力してやってきました。ここRIZINで3連勝ということで少しは成長できたんかなと思ってます。これからも挑戦し続けたいんです。年末、斎藤チャンプをあそこまで苦しめたケラモフとやらせてください。ウソでもいいんで拍手してもらっていいですか(笑)自信はあります。強い奴とやって挑戦したいんです。是非お願いします。最後、YouTubeチャンネル登録お願いします!」

<試合後コメント>
白川陸斗
――試合後の率直な感想は
「すごい嬉しいです、ホッとしてるってのもあります。でも試合内容を振り返ればアカんかったなってとこも多かったんですけど、勝てて一安心ってところです」

――相手の印象は
「もっと組んできたりとか、打撃と組みで分けてくるんかなと思ってたんですけど、思いの外、想像以上に前へ前へ、そして打撃で打撃で殴り合いできてくれたんで、僕も途中までは作戦とか考えてて、それを遂行しようと思ってたんですけど、これは気持ちで応えようと思って僕も打ち合う覚悟でいって、結果的に打ち勝ったってところですね」

――今後の展望は
「とりあえず年末声かけてもらいたいですね。ケラモフとやりたいんで。それに向けて練習をまたすぐやっていこうかなって感じです」

――「打ち勝った」とお言葉がありました。パンチの打ち合いで勝てた要因は
「僕の思ったより、ボクシングの距離で山本選手が打ち合いに来てくれたんで、そこは僕の土俵やと思ってるんで、その打ち合いの距離やったら正直誰にも負ける気はしないんで、そこで打ち勝ったって感じですね」

――本来の作戦はどういうものだったのでしょう
「右回り右回りで、カーフキックだったりとか、三日月だったりとか、左ミドルとか蹴り主体の作戦を立ててたんですけど、それをさせんくらい山本選手が前に前にズカズカ歩いてきたんで、そこを無理やり作戦遂行するより打ち合おうって思って切り替えたのが勝因やったなって感じですね」

――ケラモフ選手と闘いたい理由
「単純に、斎藤選手をあそこまで苦しめたのってケラモフくらいやし、実質メッチャ強いじゃないですか。だからですね。やって、トップ戦線に絡んでいきたいです」

――大晦日までに鍛えたいところは
「ボクシングのテクニック向上も、フィジカルもさらに上げて、今回フェザー級に変えてから、フィジカルじゃ山本選手トップクラスやと思うんですよ。組まれたけど、こんなもんかって感じだったんで、僕もフィジカル強くなってる実感あったんで、打撃のスキルとか、ケラモフの名前出したからにはケラモフと勝負できる武器を磨いていこうと思います」

山本琢也
――試合後の率直な感想は
「申し訳ありません、という気持ちです」

――相手の印象は
「打撃の選手で。ハイ。予想通りの選手でした。ハイ」

――RIZINのリングの感想は
「特にそのへんも変わらず、何も感じなかったです」

――今後の展望は
「しっかり、練習が足りなかったと思うんで、打撃とかもしっかり練習してレベルアップしていきたいと思います」

第6試合

 中村がラッシュを仕掛け、新居ががむしゃらに振り回すがスリップ。
 新居のスーパーマンパンチに中村がカウンターのフックを合わせ、リングを周る新居に中村はロー。
 新居がラッシュを仕掛けると、中村はスリップして後ろに転がるが新居が追撃のパウンド連打。中村はガードして立ち上がる。
 中村は前に出ようとするが新居はストレート。再度ストレートも中村はガードを下げながら距離をとってかわす。
 新居がラッシュを仕掛けるが、中村は首だけでかわしてロー。
 新居が強引に前に前に出ていくが、中村がカウンターのジャブで崩れ落ちた新居の顔面に膝を叩き込み、投げようとするが耐えた新居が中村を担ぐが中村はそのまま腕十字。これで新居はタップアウトした。

中村「こんばんは、プロレスリングNOAH、U-FILE CAMPの中村大介です。今日ほんとにこんな大きい舞台に久しぶりに出させていただいてありがとうございます。新居選手ありがとうございます。ただ一つ言いたいですけど、これブリーフじゃなくてショートタイツと言って、プロレスこれでやってます。プロレスの格好です。よろしくお願いします。最後に、中村大介41歳、これからが全盛期です。ありがとうございました」

<試合後コメント>
中村大介
――試合後の率直な感想は
「腕十字腕十字行ってたんですけど、MMAで腕十字きめたのすごい久しぶりで、すごい嬉しいですね。久々にすかっと、一本、『まいった』させられたんで」

――相手の印象は
「圧があって、何発かもらっちゃったって下がっちゃった所あるんで。最後まで怖かったですね、力も強いって聞いてたんで、持ち上げられてひっくり返されたんで、最後まで怖かったですね」

――RIZINのリングの感想は
「やっぱり、開会式からテンション上がる演出で、自分もPRIDE、武士道、DREAMから出させていただいて、こういう大きい舞台に帰ってきたんだなっていう、ちょっとなんか……ジーンとしました」

――今後の展望は
「今、この大会もフェザー級の選手いっぱいでてて、すごい今一番盛り上がってると思うんで、その上の方でできるように、もう1個1個買っていくだけですね、自分は。今日の試合でも反省点はいっぱいあるんで、さっきもセコンドと話して、『まだまだ強くなれるね』って話をしたんで、まだまだこれからだと思ってるんで、まだまだ頑張ります」

――最後の腕十字は、飛び十字というより飛行機投げを切り返してのもの?
「そうですね。飛んだわけじゃないです。持ち上げられて、パワーすごかったんですね。でも、腕の取りっこというか、腕関については新居選手もすごい得意だと思うんで、そこで取れたのが、まだまだ錆びついてないなと思って。腕の取り合いならまだ負けないですね」

――この大舞台で一番いい勝ち方だったと思うが、この階級・この舞台での自信は付いたか
「やっぱり、自信は、今日のメインでやる牛久選手にもある程度通用したので、DEEPチャンピオンにも通用したので、そこは自信ありますね。自信持っていかないと潰されると思うんで、自信持っていきたいと思います」

――会見でも杉浦軍を名乗っていましたが、意識の中ではMMAファイターよりプロレスラー?
「はい!プロレスラーです!」

――今は杉浦軍のプロレスラーであると
「もちろん、今はNOAHの杉浦軍です!」

――レガースも試合後すぐに装着されていました
「すんません、時間取っちゃいまして(笑)脱ぎやすいレガースを作ろうと思います(笑)」

――試合直前・直後にレガースは付けたい?
「そうですね。特に、新居選手が『黒ブリーフ黒ブリーフ』って言ってたんで、あれだけ履いてるとただああいう小さいパンツを履きたいおじさんみたいに思われちゃんで、『ホントはこれが正装なんだよ』っていうのを、せっかくこういう大舞台で言いたかったんで。あの、こういうパンツは人前では恥ずかしいので履きたくないんですけど、それを言いたかったので、ちょっと手間取りましたが、レガースを履かせてもらいました」

――プロレス界の中でUWFというものが盛り上がっている。「自分こそ」という気持ちはあるか
「自分は、自分の師匠が一番Uにこだわっている方なので、その弟子なので間違いなくその血筋はあるんですけど、元々のUWFっていうのを体験している世代ではないので、あんまり自分がUだとはあんまり公には言わないようにしてまして。自分の理想のプロレスリングっていうのがUWFスタイルなんですけど、それをMMAとか今参戦させて頂いてるNOAHさんでも表現していきたいなと思っています」

――年末のRIZINに出たいという気持ちは
「プロレスは、杉浦軍興行があるんですけど……まだ言っちゃいけないのかな?全部出たいです。日にちがかぶらなければ。やっぱり、PRIDEとかの時代のプロレスラーは、PRIDEで試合して次の日に巡業に出るとか、ホントにカッコいいなと思って見てたので、可能であれば全部出たいですね」

――NOAHは元日もあります
「元日ありますね!元日、出たいですね!武道館!(笑)RIZINで頑張っていればそういうチャンスもあるかなと思ってます」

新居すぐる
――試合後の率直な感想は
「意識しすぎちゃって上がっちゃって身体硬かったんですけど、中村選手は大舞台での場馴れもあって、いい具合に力も出てて、そこでやられて、完敗だと思いました」

――相手の印象は
「大舞台で闘ってた選手なんだなあというのを感じました」

――RIZINのリングの感想は
「入場もそうですけど、入場前の煽りVとか含めて、選手がやる気出るような演出もしてくれてるんで、戦う前はすごく張り切ってたんですけど、逆にそれで緊張しちゃいました」

――今後の展望は
「あんな負け方しといてアレなんですけど、もう1回チャレンジしたいんで、その日が来るまで練習していきたいと思います」

第7試合

 アキラがリングを周り、阿部がローで牽制。
 アキラが前に出て右フックを連打してくが、阿部はガードし距離をとる。
 阿部がワンツーを当てるがこれは浅い。アキラがタックルも阿部は下がってこれをかわし、アキラの左ストレートもこれは浅い。
 ここで阿部の額から出血が見られるとレフェリーが試合を中断しドクターチェックへ。

 再開し、アキラがジャブで牽制していくが、阿部がハイキック。アキラは左右のフックから阿部が左右のフックもアキラは的確にかわしボディにパンチを散らしていく。
 阿部もカウンターのボディブローを打ち込み、アキラがタックルを仕掛けると阿部はコーナーを背負う。だがアキラが振り回しハーフガードからコツコツとパンチを落とし、阿部が立ち上がるとアキラはジャブを打ち込み向かい合う。アキラがラッシュを仕掛け、阿部も打ち合いに応じる。
 阿部のストレートが顔面を捕らえ、ふらついたアキラの顔面にラッシュを仕掛けるがアキラはタックルから立ち上がる。阿部は一度距離をとり、お互いフェイントから攻めきれず1R終了。

 阿部にロープを掴む行為があったということで警告が与えられる。
 2R、阿部が距離を詰め右ストレートを連打するがアキラは下がる。
 アキラがタックルでテイクダウンを奪い、ガードポジションからハーフガードへ。さらにマウントをとり、肩固めの状態からコツコツ殴っていき、サイドポジションに変えるとノースサウスチョークで捕らえ阿部はタップアウトした。

アキラ「今日はほんとに応援していただきありがとうございます。えー、この大舞台、KOダメです、失神じゃなきゃ。年末の五味さん、師匠もし良かったらどうでしょうか?よろしくお願いします」

<試合後コメント>
阿部大治
――試合後の率直な感想は
「沢山の人が応援してくださったんで、悔しいです。アキラ選手にあの試合をやってくださってありがとうございますと伝えたいです」

――相手の印象は
「強かったです」

――ライト級に変更しての感想は
「ライト級に初めて落としてみて、ちょっともうちょい体を慣らしていかないといけないなって実感しました」

――今後の展望は
「もう少しゆっくり休んで動き出したいと思ってます」

――ストライカーのアキラ選手がきめにきたのは意外だった?
「打ち合うかなっていう前提ではいました」

――チョークから逃げられなかった要因は
「僕の力不足でした。前に来て打撃、パンチで勝負くるかなと思ったんですけど、そこじゃなく、僕の逆を読んで寝技に持ってきたので、うまかったです」

――これからもライト級でやっていく?
「そこはちょっと考えてます」

アキラ
――試合後の率直な感想は
「失神KOさせれなかったんですけど、一本は人生で初めてのノースサウスチョークで一本取れたんで良かったと思います」

――ノースサウスチョークは、RIZINでは2019年に石渡選手が使って一本勝ちを収めた以来のものでした。意識はしていましたか
「意識はしてなかったですけど、石渡さんと作戦を立てる中で『取れる』って石渡さんが言われていたので、そこはしっかり練習してきたものが出せたかなと思います」

――五味選手への対戦表明がありました
「憧れの五味さんを超えたいっていうのはあったので。ちょっと親指がさっきの試合で折れたっぽいので年末出られるか……呼ばれてはいないんで大丈夫です(笑)あこがれの五味さんに、表明させていただきました」

――相手の印象は
「思ってたよりデカくて、間合いも遠くて、パンチも重くて、全然自分のやりたいこと出来なかったんですけど、なんとか勝てました」

――今後の展望は
「五味さんもそうですし、他のライト級ファイターたち、全員失神KOさせたいと思います」

――相手のセコンドに五味さんが付いていたことについて
「やっぱり、試合前も言ったんすけど、五味さんの前で恥ずかしい試合できないのでガンガン打ち合いに行ってました」

――試合後に五味選手に挨拶へいっていましたが、なにか声をかけられたか
「いえ。タオルで一喝入れられて終わりました(笑)」

――かつての師匠に戦いを挑む思い
「やっぱり憧れの五味さんのとこで始めた格闘技なので、いつか越えたいって思いがあります」

――今ノースサウスチョークが決まるように作戦を立てたとのことだったが、テイクダウンとパスガードができると感じていたということ?
「はい。そこまで石渡さんに見ていただきました。石渡さんが『行ける』っていうんだったら行けるだろうって」

榊原代表から発表

榊原代表「秋のですね、行楽日和にたくさんこのぴあアリーナMMにお越しいただきましてまことにありがとうございます。ここまでほんとにあの、新しい選手たち、朝倉兄弟、堀口、点心、RENAも、いままでRIZINの5年半を引っ張ってくれたトップどころが居ない中で、新しいチャレンジをRIZIN選手達とともにやらせていただきましたが、いかがですか?選手たちのファイトは届いてますかね?RIZINは、あと2ヶ月後、年末今年のピーク、そこまで全力で皆さんとともに走り抜きたいと思ってますので、ここで新しい発表をさせていただきたいと思います。まず沖縄で、次の11月20日、沖縄でやりますRENA、美憂、リングに上がって皆さんにご挨拶させていただきます。二人あがってください」

(RENAと山本美憂がリングへ)
山本「みなさんこんにちは、山本美憂です。久しぶりにリングに上がりました。今回第2の故郷沖縄で試合ができる、そして、5年ぶりですかね?RENA選手と対戦できることほんとに楽しみにしてます。あの頃よりは強くなったので皆さんに良い試合が見せれると思います。たくさんの愛を胸に戦っていきます。よろしくお願いします」

RENA「Yogiboプレゼンツ31にお越しいただきありがとうございます。私自身1年ぶりの試合、相手が山本美憂選手という尊敬する選手と試合できることほんとに、ワクワクしてます。そうですね、世の中に衝撃が走るような戦いをしたいと思いますので、すいません、応援よろしくお願いします」

(山本美憂とRENAはリングを降りる)

榊原代表「Youtubeとかインスタにあげちゃったり、わざとやったのか知らないけど東スポに抜かれちゃったり、ここでサプライズ発表しようと思ったんですけどボビー・オロゴン参戦です。大晦日、いきなりはちょっと優しすぎるかなと思って、沖縄に試合組みます。本人は色々プライベートでありましたけど、もう一回格闘技の厳しいところに戻って弔い合戦や人生やり直す事も表厳する世界に戻ってきます。どれぐらいやれるのか沖縄でボビーの現状を見ましょう。ボビーも来てます。リングに上ってください」

(ボビー・オロゴンがリングへ)

ボビー「こんにちは。ボビーオロゴンです。どうすればいい?」
榊原代表「思いの丈を伝えるんですよみんなに」
ボビー「ボビーだけ喋る?ほんとにやるの」
榊原代表「ほんとにやらないの?」
ボビー「えっと、みなさんこんにちは。あの、皆さんにご迷惑おかけしましたので、あの、今、禊の旅をしております。それで、榊原さんが、この舞台を用意してくれたから、一生懸命やらせます。どんな手を使ってでもぶっ倒したいと思ってます。みなさんよろしくお願いします。えっと、丑年だから、俺もかぞれ切れないけどアフリカは、3数えるとわかんなくなるから、こないだお母さんに聞いたら40は超えてます」
榊原代表「頑張りましょう。やりますよね?」
ボビー「え?相手は」
榊原代表「相手どうしましょう、ボビー強い相手でいいんですよね?」
ボビー「僕は相手を選んだこと無いので、榊原さんがお前をこの人ならボコボコにできるよって言ってくれる相手が一番いいんじゃないかなと。ボコボコ使っちゃダメだ禁止だから(笑)コボコボにできる相手を用意してもらえたら、僕の中では禊だと思って、それでいいと思って、ほんとにこの歳になってもできるというのを日本中の皆さん、応援してくれた皆さんのために頑張りたいと思ってます。応援してくれない皆さんもボビー頑張ってるんじゃないかなと思ってもらえる試合ぶりにしたいと思ってますんで、ほんとに榊原さんありがとうございました。この舞台ありがとうございます」

榊原代表「是非11月ボビーと戦いたいという選手対戦表明してもらえたらと思います。早めにきめてしっかりボビーの試合盛り上げていきたいと思います。そしてもう一つ最後に、11月の28日、ランドマークに続いてトリガーシリーズというRIZIN3本目の大会をスタートします。メインで、萩原京平に務めてもらおうと思ってますが、ここで京平の相手発表します。萩原京平と昇侍、この二人で11月28日、メインを張ってもらおうとそう思います。二人ともリングに上ってください。選手の発掘、大都市でしかRIZIN見ていただくことできないですけど、地方の都市に色んな形で活躍してる、京平もそうだったかもしれませんが未知なる強豪が居ます。地方のファンの人たちにもRIZIN楽しんでもらおうと思って、いきたいとそう思います」

(昇侍と萩原京平がリングへ)

昇侍「皆さん昇侍です。応援ありがとうございます。RIZINトリガー、メインイベントでの試合、自分はこのRIZINのリングで戦うことを目標にしてきました。そして今若くて勢いのある選手と対戦させていただける事ほんとに誇りに思ってます。その舞台に出させていただけること、自分は神戸で戦えることほんとに嬉しく思ってます。自分はこのリングで、命落としていいと思って試合してます。そんな試合は11月28日できると思ってます。倒すか倒されるかその戦いを見せると思います。応援よろしくお願いします」

萩原「前回ちょっと不甲斐ない試合してしまったのにも関わらず、しかもメインという場でしっかり盛り上げていきたいと思ってます。やっぱり自分はRIZINのチャンピオンになることが目標なんで、相手は全部殺してやると思ってるんで、今回昇侍もその一人になってもらおうと思ってます。昇侍選手リスペクトとしてるし、この前の試合も最高でした。今回はちょっと踏み台になってもらって、昇侍選手の名前を借りて僕をもっと有名にしていこうと思ってるんで、11月27日地元関西で試合なんで応援よろしくお願いします」

第8試合

 金原が前に出ていくが、芦田がプレッシャーをかけてストレート。金原はロープを背負うがすぐにリングを回り右ストレート。
 芦田がハイキックで牽制し、ワンツーからラッシュを仕掛けるが金原は首を振ってスカすとローで牽制。
 金原のジャブに芦田はカウンターを合わせていこうとし、金原は少し距離を取りストレートも浅い。
 芦田が突っ込んでワンツーも、金原が組み付きテイクダウンを奪うとハーフガードからマウントを取る。肩固めも芦田が回転して上を取るとボディを殴っていく。これはブレイク。

 芦田がラッシュを仕掛けるが、金原はボディに膝を叩き込み、崩れ落ちた芦田にパウンド連打。亀になろうとする芦田の側頭部に肘を落とし、マウントからサイドポジション。そのまま肩固めで捕らえるが1R終了。

 2R、芦田がミドルも金原がジャブを合わせる。芦田が左フック連打で前に出るが、金原は膝を合わせ、体勢を崩した芦田に金原が前に出てラッシュを仕掛けようとするが芦田がローで動きを止めようとするもこれがローブロー。

 再開し、芦田がハイからミドル。芦田がボディからストレート。芦田はタックルも金原はこれを切って立ち上がる。
 芦田がワンツーで前に出るが、金原の右ストレートで崩れ落ちた芦田に肘のパウンドラッシュ。これでレフェリーが試合をとめた。

金原「まず初めに芦田選手ありがとうございました。試合前にいろいろ言ってしまってすみません、知り合いというか仲間だったので自分のスイッチを入れたくて言ってしまいました。ただいま!去年1年間いろいろありまして、ほんとに格闘技大好きだなって思えました。試合までの期間本当に楽しかったです。簡単に戻ってきた訳ではなくて紆余曲折あって、所英男さん、本当に戦う覚悟の背中を見させてもらいました。面と向かうとスケベな話しかしないので、この場を借りてお礼を言わせてください。ありがとうございます。八隅会長、試合が終わったばかりの矢地くんも僕の練習に付き合ってくれて、練習仲間もそうだし、スポンサーもそうだし、全ての方に感謝を申し上げたいです。フェザーの上の奴らをゴチャゴチャにしたいと思っているので、楽しみにしていてください」

<試合後コメント>
金原正徳
――試合後の率直な感想は
「勝って、やっと勝ってホッとしてます。それだけです」

――今回、階級を上げての試合でしたが手応えは
「いやあ、手応えっていうか、メンタルですよね。バンタムのときはメンタルを結構やられてたので。でもどうしてもやらなきゃやらなきゃっていう、歯車が全体的に良くなかったんで。格闘技やってて楽しくなかった。試合がホント嫌だったので、そういう意味ではフェザー級のほうが健康でいいなって思いました」

――相手の印象は
「印象というか、1回組んだことあるんで身体の強さのイメージも組力もイメージ通りだったんですけど、思ったより距離詰めてきたなというイメージだし、逆に自分とやるならそういうふうになるのかなとも思うし。意外っちゃ意外だったんですけど、距離にも対応できた戦いができたので、自分の引き出しの多さを再確認できたかなと思います」

――今後の展望は
「展望っすか。前回それ言われて『もう辞めます』って言ったんで。展望ってなかなか難しくてね、状況にもよると思うし。リングでも言ったけど年齢が年齢なんで、コンスタントに試合できるわけじゃないので、だからといって長期休業ですっていうつもりもないですし、状況見ながら。今年手術したばっかりなので、そういうのをもあって、様子見ながらタイミング来て、話が来れば、考えたいなって感じです」

――闘っているなかでブランクは感じたか
「ブランクは感じないですね、正直。なにがブランクなのか、ブランクの意味が自分でわかってないんでアレですけど、自分のいいところと悪いところをしっかり言ってくれる仲間がいるので、仲間を信じて、仲間の言うとおりに動けば自分の力を発揮できると思ってるので。操作されてる自分が、仲間がいるから、ブランクと言うか気持ちの作り方とか、そういうのは感じなかったですね」

――所選手の活躍は影響があった?
「自分の先輩だし、年も上だし、背中を見せられてるというか。去年の大晦日、ああいう試合を見せられたときに『金原さん、もう1回やりましょうよ』って言われたときに、『俺もういいよ』と口では言いつつ、心は動かされたというのが一番大きいですね」

――フェザー級が盛り上がっているというのも復帰の要因?
「もちろんもちろん。去年バンタムでRIZINでデビューさせていただいたときも、フェザー級にコマがいなかったのでどうしてもバンタムっていう選択肢しかなかった。バンタムに堀口恭司という強い男がいたからこそがんばれたってのもあったし、今回もう1度戻ってこようと思ったのもフェザー級が盛り上がってるってのも大きな要因にはなりました」

――萩原選手を挑発していましたが、意識していた?
「あれはファッションっす(笑)たまたま目の前にいたんで。ファッションっす(笑)」

――向こうもやる気になっていたようでした
「まあいいんじゃないですか?盛り上がってくれれば。僕も、良いと思います。色々あると思うんで、そこは状況に任せて」

――誰も良いということ?
「それはよくないです!誰でも良くはないです!だから、年が年なので、コンスタントに出来ないんですよ。若手のやつとかってよりも上の強い人とやりたいっていうのが正直なとこだし。若手の壁とかいうのは、上に挑戦させてもらってからやりたい感じですね」

――1個だけ、1Rの最後、肩固めを決めきれなかった?
「ちょっと手応えは悪かったんですよ。残り時間も無かったんで。残り時間が10秒くらいだったんで、作り直す時間が無かったっすね。あれが30秒あったらもう1度しっかり作り直して決めれたっすね」

――タイミングを見て大晦日の出場も狙っている?
「所英男が出るかも知れないのでね。そこは相談しながら。ちょっとゆっくりしたいですね。コロナで旅行も行けなかったし、ちょっと1回旅行行きます。でも、やれと言われればできる準備は最低限しておきます」

――中村大介選手が一本勝ちし、試合後には「腕関節については錆びついてない」と言っていた。まだまだ俺たちもやれるという意地がある?
「中村大介さんとはQUINTETでもチームでやってたし、自分のチームだと中村大介さんが最年長なんで、それから見れば僕なんて小僧だし、まだまだなんで。30後半から男は、40代からだと思います」

――中村選手は「これからが全盛期」と言っていました
「それはないな俺は(笑)俺は多分もう、びっくりするほど強くなることはないし、落ちないように落ちないようにトレーニングするのが事実だと思うし、ちょっと休んだだけで落ちちゃうし。でも、今まで20年間格闘技やってて、そこの引き出しは誰よりも持ってる自信あるし、それを上手く積み重ねて色々試行錯誤しながらやっていきたいと思います」

――試合の主導権を取ったのは序盤の動きが大きかった?
「最初の距離設定というか、思ったより芦田が来たなっていうのがビックリしたというか、思ったより来たんで。最初の試合の対策通りにいかなかったんで、セコンドの方から『テンカオ使え』って指示が聞こえて、1回テンカオ合わせたらはまってくれたんで、それでパンチを誘ってテンカオで、っていうのは狙ってましたね」

芦田崇宏 ※病院直行のためインタビューなし

第9試合

 SAINTが前に出るが、スダリオのストレートが顔面をとらえていき、SAINTが下がるとスダリオがローからワンツー。SAINTは大きな動きで避けてミドルも、スダリオがカウンターのストレート。SAINTは構わずローを打っていき、パンチが交差すると、スダリオが顎に左ストレートを当てていく。なかなか倒れないSAINTにスダリオが膝を狙うが、SAINTががぶっていくとスダリオは膝蹴り。
 一度SAINTは距離を取ると、ミドルを狙うがスダリオがワンツー。スダリオの右フックがあたり、両手を広げ挑発すると、SAINTが前に出ようとしたところをスダリオの右ストレートがヒット。ふらつくSAINTがコーナーを背負うとスダリオの左フックが顎に入り、SAINTは前のめりに倒れKO勝利となった。

スダリオ「こんにちは。今回の試合なんですけど、対戦相手決まったんですがちょっと断られてしまっていて、その中でもSAINT選手が勇敢にやりたいって言ってくださったのでほんとにありがとうございました。今回たくさんご支援してくださった皆様ありがとうございました。また、もっともっとこれから強くなるので応援ありがとうございます。次も楽しみにしててください。ありがとうございました」

<試合後コメント>
スダリオ剛
――試合後の率直な感想は
「ホッとしてます」

――アメリカ武者修行の成果は出たか
「まだまだぶっちゃけ出せて無くて。ハードなトレーニングを毎日やってきたので、それが自信になってどういう展開になっても大丈夫だろうという強い気持ちで行きました」

――相手の印象は
「前回の、DEEPの試合、2試合目を見ると動きがないなと思ったんですけど、今回は動きを入れてきたので、変えてきたなと感じました」

――今後の展望は
「これからまた切り替えてハードな練習を積み重ねて、次に向けて頑張っていきます」

――ボディから左のコンビネーションは練習の成果か、相手の動きに合わせたか
「相手が頭を動かすボクシングの動きをして、ディフェンスうまいなとは思ってたんで、たしかに顔は避けられるんですけどボディ入れられるなと思ったんで、今回はそれで一発入れてから、上下上下で散らしていった感じです」

――今まで見ない打撃のテクニックを見せていました
「アメリカでやってきたのは主にレスリング、寝技、組み技系と、MMAのスパーリングなんですけど、細かい立ち技は最近K-1のKrushの選手と縁があって、スパーリングさせてもらう機会があって、打撃は帰ってきてから成長した感じですね」

――勝因はなんだったと思いますか
「あんまり覚えてないんですよね。興奮して楽しくなっちゃって!相手が思い切り打ち込んできてくれるってので、すごいテンション上がったし興奮しちゃったからあんまり覚えてないですね」

――肉体が変化しているように見えた。自分で進化を感じるか
「アメリカ行く前は124kgだったんですけど、帰ってきたときは115kgでビックリして。実は甘いもの大好きで、それを結構前から辞めたのでそのせいかがいま出てきたかなっていうのと、激しいトレーニングは変わらずやって、ウエイトトレーニングもサーキットもやって、よく『体重増えた?』って色んな人に言われるんですけど、知らず知らずの内に体つきが変わってきたのかなと思います。体脂肪ももともと17%とかでそこまで高くはなかったので、もうちょい落ちたのかなと思いますね」

――アメリカで一緒にスパーリングをしていたティムさんについて
「見たかったんですけど、起きたときにはSNSで負けたシーンが出てたんすごいショックでしたね。あっちですごい良くしてくれましたし、チームっていう気持ちだったのでショックでした。もちろん僕はアメリカで出会って良くしてくれた選手いっぱいいるんで、すごいメッセージくれて、頑張ってって言ってくれてたからそれに応えたいと思って今回頑張りました」

――大晦日、チャンスが生まれたと思う。シビサイ選手とリベンジマッチをしたい?
「うーん、すぐには無理だろうなと思ってて。リベンジはしたいんですけど、そこまで固執はしてないんですけど、国境が開けば海外の人と優先的にやりたいと思います」

――フィニッシュ前、拳を止めた。以前より余裕が出てきた?
「余裕もそうだと思うんですけど、試合前の心構え、名古屋大会の前はもう行き過ぎた感情だったと言うか、そのへんもコントロールできる精神的に強い選手にならなきゃと思っていたので、今回はレフェリーの方が見えた瞬間に止められましたね」

SAINT
――試合後の率直な感想は
「私はミスをした。スダリオは本当に強い選手でたくさんのことを学ばせてもらった。練習すべきことはたくさんあるが、私は必ず戻ってくる」

――相手の印象は
「印象は変わらない。彼がいい選手なのは知ってたし、彼がアメリカ帰りで勢いよく来るのは分かっていたので、印象は変わらない。いい選手だった」

――今後の展望は
「この試合は特に、この試合を経てモチベーションが上がるきっかけになった。これから、これまで以上にトレーニングをしていきたいという気持ちになった」

第10試合

 大島がボディブローで牽制し前に出て左ジャブからソバット。浅倉は冷静にいなしていくが、大島は組み付いてグラウンドにもちこみサイドポジションからヘッドロックでとらえてからコツコツとパウンドを落としていく。
 大島は足で腕をロックしていくが、浅倉はセンタクバサミで腕を捕らえて逃れようとするが、大島は体勢を切り返しバックを取って殴っていく。浅倉は回転して逃れようとするが、大島は上手くコントロールしてハーフガードからコツコツと殴り、横四方から顔面を殴っていく。
 大島は縦四方からサイドポジションになり、亀になろうとする浅倉の腕をロックして腕ひしぎを狙うが、浅倉は回転して耐えるも、大島はボディシザースから足関節を狙うが、浅倉はパウンドを落として逃れようとするがここで1R終了。 

 2R、大島がハイキックを狙うもスリップ。浅倉が飛び込むが、大島が組み付きテイクダウンを奪う。
 大島は足関節を狙うが、浅倉は足を抜いて立ち上がると上からパウンドを落としていき、大島はその腕をキャッチし絡みつきながら再度足関節を狙う。
 抜けた浅倉が上から鉄槌を落とそうとするが、大島は下から殴り、パウンドを掴んで顔面を蹴り上げていく。
 浅倉の鉄槌に大島は回転して逃れると足を取ろうとするが、浅倉は顔面に鉄槌を叩き込んでいき、大島は腕をとってから膝十字を狙うが、浅倉は回転して逃れると大島は下から顔面を蹴り上げる。
 浅倉のパウンドに合わせて大島が足を取り、グラウンドの攻防が続く中2R終了。

 3R、大島はバックブローで牽制しハイキック。浅倉はカウンターのジャブを狙っていくが、大島がボディブローを当てていく。
 浅倉のミドルがヒットすると、大島は右フックで牽制。さらにフロントチョークから後転しグラウンドに持ち込むと、浅倉は回転してそのままサイドポジション。
 浅倉は顔面に膝を打ち込んでいき、大島は足を腕に絡めようとする。浅倉はマウントを取ろうとするが、大島は足を絡めて腕ひしぎを狙うが浅倉は腕を抜いてガードポジションからパウンドを落とそうとするも、大島は腕を掴んで下から顔面を蹴り上げていく。
 嫌がった浅倉は一度立ち上がり、大島は足をキャッチしていくが、浅倉はがむしゃらにパウンドを落としていくも時間切れ。

 判定2-1で大島が勝利した。

大島「DEEP JEWELSから来ました大島沙緒里です。自分で自分のことを信用してなくて、今ででも信じられないです。子どもは上で見てると思います。これからもママファイターとして勝ち続けて、世の中のお母さんを勇気づけれるように頑張ります」

<試合後コメント>
浅倉カンナ
――試合後の率直な感想は
「結構キツいな。キツいなって感じです」

――判定2-1という結末でした
「大島選手がすごく強くて。負けだなって。負けは認めてます」

――相手の印象は
「パワーもあったし、階級1個下だったんですけどすごい強かったですね」

――今後の展望は
「落ちてしまったので、あとは上がるだけだと思います」

――1Rはキャッチというキャッチにはなったなかった。有利に運んで、捌いて上を取っていたように見えた
「下からもすごい上手くて、思った以上のパワーもあったので苦戦したなというのもあるんですけど、自分のガードの力よりかける力があったのかなと思います」

大島沙緒里
――試合後の率直な感想は
「試合終わってからも言ったんですけど、結構周りも、浅倉カンナ選手が勝つと思ってた人も多かったですし、私自身、練習でAACCの選手にやられることが多くて、正直勝つイメージが付かないまま試合を迎えたんですけど、結果的に私の得意の寝技で押し勝つことが出来て嬉しいですね」

――相手の印象は
「結構私の寝技を警戒してるのが分かったので、普段見ている浅倉選手の試合とはイメージが大分違いました」

――RIZINのリングの感想は
「周りからの声掛けとかも全然違って、試合前はすごく、いつものDEEP JEWELSより緊張したんですけど、リングに上がると周りが見えなくなるので、リングに上ってからはやりきる、強気で行けたと思います」

――お子さんとは会ったか
「本当はリングで一緒に写真撮りたかったんですけど、子供が2人いて旦那が1人で中々連れてくることが出来なかったので、リング降りてからだっこして、『ママ、ママ』って言ってくれて現実に戻りました(笑)」

――今後の展望は
「やっぱり、私はまだ先を見るというより目の前の試合を勝たないと先が見えてこないので、浅倉選手と試合して勝つことだけを考えてきたので、今すぐ次って目標はないんですけど、また試合させていただくのなら、その試合に勝つだけですね」

――下からの蹴り上げは練習していたか
「練習してないです(笑)やってるときにぱっと思いついたことなので、練習ではあの展開にならなくて、やってないです」

――ぶっつけ本番、手応えを感じた?
「練習ではすごく、AACCでは分かってるからボコボコにされるんですけど、試合になると私自身信じられないくらい動きが変わるので、私も考えてやるタイプではないので、ぶっつけ本番でした」

――攻めのプレッシャーをかけられた?
「私が下で、浅倉選手が上になってるときに乗っかってこないと言うか、パンチが来なくて、私の下からの腕十字だったり、足関だったり、セコンドの声、相手のセコンドの声も聞こえて、かなり警戒してるんだなと思いました」

――浜崎選手、RENA選手からはどのような言葉をかけられた?
「朱加さんとは話してないんですけど、RENAさんは『やったね!』って一緒に喜んでくれました」

――浜崎選手との同門対決も見えてくる
「あんまり、練習では全然敵わないので(笑)そこは考えてないです」

――1R、腕十字が決まりかかった。普段の自分の階級だったら決められたと思う?
「本来の階級でも寝技が上手い選手であれば、腕十字、ポイント抜けられたら取れないですし、そこは同じ階級だったらどうとかはないと思います」

――投げがいくつも決まったが、組むまでのアプローチが浜崎選手によくにていた
「そうですね。あんまり、今までの試合でも柔道の投げっていうのは使ってないんです。基本タックルをやっていたので、今回も足からタックル行くと思ってたので、柔道の技で投げるっていうのはあまり練習はしてなかったですね。感覚的に出ちゃった感じです。相手が大きかったので、体はつかみやすかったと言うか、身長がもう少し低かったらアレなんですけど、タックル行くより身体でひっつきに行った感じです」

――立つことより寝ることを選択した理由は
「あの展開は練習でも多くて、そこから決められることもあったのであそこから決めようと思ったんですけど、決められなかったです」

 ――旦那さんとはなにか話しましたか?
「連絡は来て、『おめでとう』『おつかれさま』って来ました(笑)」

第11試合

 牛久がミドルで牽制し、斎藤は距離を見ながらフェイントを出していく。牛久のミドルをキャッチした斎藤が左右のフックを打ち込むと牛久がスリップ。
 斎藤のボディーに牛久がワンツーで前に出るが、体勢を崩した斎藤が腕を取るが、牛久は回転してこれを逃れる。
 斎藤がワンツーをガード上から打ち込んでいき、ストレートも牛久のカウンターパンチを見て動きを止める。
 斎藤のストレートに牛久が右フックを合わせ、斎藤がミドルから組み付いてコーナーに押し込み膝。これは一度距離をとる。
 斎藤がボディにストレート。牛久が前に出るが斎藤がストレートをあわせ、牛久が前に出ようとするとジャブを当てて組み付いてコーナーに押し込む。これはブレイク。

 牛久のローに斎藤が右ストレートを合わせ、さらにワンツーを狙うが牛久がカウンターをあわせると斎藤は膝をつく。すぐに牛久が組み付いていくが、斎藤がガードポジションになるも牛久が首を掴んで動きを止めて1R終了。

 2R、牛久がミドルで牽制すると斎藤の左ストレートも牛久はガード。
 牛久がフックからミドルもこれはローブローとなりタイムストップ。

 再開し、ミドルをキャッチした牛久が左右のフック。さらにボディにストレートを打ち込み、ローで牽制。お互い飛び込むが、パンチは交差し、斎藤がワンツーも牛久はハイキックで牽制。
 斎藤はボディブローを打ち込んでいき、お互いローの牽制から斎藤がボディにパンチを散らしていく。
 ミドルの相打ちからお互い首相撲になりパンチの打ち合い。斎藤がコーナーに押し込むが、牛久が体勢を切り返し膝。これはブレイク。

 牛久は飛び膝を顔面に打ち込み、斎藤はこれで出血。ドクターチェックへ。
 斎藤は「やれるよ!」と叫ぶが、ドクターが試合をとめた。

牛久「DEEPから来ました牛久絢太郎です。まずこの試合を組んでいただいたRIZIN関係者の皆様、何より斎藤チャンピオン本当にありがとうございます。今回の試合、自分が思いきってやりたいって挑戦して、周りからはムリだよとか、すごいそういう声多かったんですけど、自分信じ続けて頑張ってればいいことあるんだなってほんとに今日思いました。だからあの、同じ感じで、悩んでる人いたら、どんな下馬評も絶対自分信じれば覆すことできるんで、そういう皆さんの力になれたらすごく嬉しく思います。RIZINフェザー級、これからどんどんどんどん盛り上げてくんで、皆さん応援よろしくお願いします」

<試合後コメント>
斎藤裕
――試合後の率直な感想は
「まだ頭が整理しきれてないですけど、ルール上は……ホントは続行したかったし……まあもらってしまった自分が悪いんですけど、あと5分やらせてほしかったなって。残り時間もありますけど、最後までやらせてほしかったなっていう本音があります」

――相手の印象は
「大きくは違わないですけど、すごく作戦を立てて戦いに挑んだのは感じました」

――今後の展望は
「今後……まあ、そうですね。できるだけ早くリマッチして、自分の中で止まった時間を動かさなきゃいけないんで、速く怪我を治したいと思います」

――飛び膝蹴りは警戒した?
「左膝は向こうの作戦だったのかなって、1Rの時点で思いました。相手のセコンドの方の指示がそういう気がしたので、事前に準備してきた技だと思います。ちょっと映像を見直さないとどういうふうにもらったのか確認してないんですけど、なんかタイミングが合ってしまったのか、反応は出来てたと思うんですけど。映像を見直して確認したいと思います」

――そこまでの展開は思い通りに進んでいた?
「そうですね。大きく狂いはなく、相手の動きもよく見えてたんですけど、一発の怖さと言うか……もう少しなんとかしたかったなという思いがあります」

――ドクターストップのあとに叫んでいた。あれは「まだやれる」というアピール?
「切れてるくらいなら自分で諦める理由にならないので、最後までやらせてほしいという本音はありました」

――何針縫ったのでしょう?
「詳しく聞いてないですけど、6針から7針くらいだと思います」

牛久絢太郎
――試合後の率直な感想は
「まあ、普通に嬉しいです。嬉しいのと、今回このチャンスを自分でアピールして、この試合が実現して、結果としてつながったことに対して本当に嬉しいです。ベルトも嬉しいですけど、その流れを自分で掴み取れたのが嬉しく思います」

――相手の印象は
「代表と一緒に対策してきたとおりだったと思います」

――決めての飛び膝蹴りは狙っていた?
「あれは狙ってました、1R目にちょっと距離感とか、自分なりに調整して、2Rでインターバル終わった瞬間に狙おうと思って。あのタイミングでちょうどよかったんで。あのタイミングで出たのは、身体が勝手に反応したと言うか」

――RIZINのリングの感想は
「リング入るまではすごく緊張してて、代表にも『緊張してる顔であんま良くない』って言われてて。でも、リングに上った瞬間、なんかすごくパワーを感じて、緊張が全然無くなって、RIZINのリング不思議だなって感じで。なんかすごくパワーを貰いました」

――新王者としての今後の展望は
「ホントに、この試合のことしか考えて無くて。ホント今後のこと全然考えてなかったので、ゆっくり考えます」

――飛び膝について、どういう分析をして狙っていた?
「僕の今までのスタイル的に、絶対タックル来るだろうって警戒が相手にあったと思うんで、タックルを切るっていうと相手の重心が下に行くので、飛び膝を狙って重心が下の相手に対して逆に上を狙ってあげることによって入るんじゃないかっていうのはずっと考えてました」

――斎藤選手のパンチは警戒していた?
「右はずっと警戒してました。あと返しの左フック。そこは僕も試合中すごく注意してました。右を思い切り振ってきたときに、結構頭を左に傾ける印象が強かったんで、僕はそこに右フックを合わせようかなとか、色々対策は考えました」
4:25 

――大晦日はフェザー級の中心になる決意は
「やっぱり、ベルトを持ったことによってすごく責任も重いなって感じます。このままじゃダメだっていうのは自分が一番わかってるんで、もっと練習して強くなります」

――浅倉未来選手がSNSで『大晦日は誰とでもやる』と
「まあ、あとは僕のちょっと今左足が痛いんで、怪我次第。今後のことは代表が話して決めるんで、今ここでは言えないですね」

――序盤はテイクダウンを奪えず、ボディも喰らっていた。チャンスが来るまで焦りは感じた?
「あ、全然ないですね。元々スタミナには自信あって、2R、3Rで仕掛けようと思ってたんで、1はちょっと様子見じゃないですけど、2、3で仕掛けようと思ってたんで焦りはなかったです。確かに1、2は相手のペースでしたね」

――DEEPファイターの強さを証明したかった?
「それは一番強く思ってました。ホントに、『やってやったぞ!』って気持ちが強かったので、試合後に思わず叫んじゃいました(笑)」

――リング上で諦めずに向かっていけば報われるという話をしていた。その心を支えていたものは
「試合が決まってから結構、づつ気合戦化とか、良くないコメントが多かったんですけど、自分を信じて、ケークランの
パワーオブドリームのみんなが僕のことを信じてくれたんで、色んなコメントが有った中で力になりました。仲間は僕を信じて練習に付き合ってくれて、パワーを貰ってより強く気持ちも固まりました」

――ドクターストップが決まったときに、斎藤選手は「まだできる」という旨の言葉を発していた
「諦めてない強い気持ちを感じました。やっぱり、チャンピオンだなって。チャンピオンって甘い気持ちじゃなれないと思うので、そういうのを強く感じました」」

――RIZINチャンピオンとしてどういうチャンピオン蔵をめざすか
「キッズとか、ちっちゃい子どもたちにもああいうRIZINのチャンピオンになりたいとか、憧れるようなファイターになりたいです。だから僕も、それに伴って、どんどん人に影響を与えられる、感動を与えられるファイターになります」

――斎藤選手からリマッチ要求があったらどうしますか
「ホントに今後のことはまだわからないんで、ここでは何も言えないです。すみません」

――帰ったら何をしたいですか
「ちょっと、母親が今、すごい心配して待ってるんで、一番最初に戻って『勝ったよ』って。僕が帰って顔を見せることで安心してもらえると思うんで、まっさきに家に帰りたいと思います」

榊原代表総括


榊原信行CEO
「遅くまでお疲れさまでした。大して遅くないですね、いつもの時間と比べると。まず、スゴかったですね、大会としてはホントに、はざまと言ったらアレですけど、今回の大会に対して割といつものRIZINよりもトップアスリートたちの試合が無いこともあって、地味な大会なんじゃないかっていうことを言われる方も多かったんですけど、たしかに、名前的にもトップの朝倉兄弟、堀口選手、天心、RENA選手とか、今までRIZINをこの5年間引っ張ってきた選手たちは出てなかったんですけど、我々RIZINとして新しくここで大会を立てて、他にもたくさん未来をタクセル選手たちが居るんだってことをファンの人にも伝えったかったですし、関係者の中でも『今大会やってホントに良かったですね』って声をいただけたので、プロモーター、イベントの主催者としてもチャレンジングな大会ではあったんですが、やってよかったですし、実り多い大会になって、未来が逆に僕らの想定していた未来の絵が全部崩れてですね、年末に向けてどういうマッチメイクをどういうストーリー展開で進めるんだっていうところは、もう1回白紙に戻して考えるくらい色んな事が起きた、新しい選手たちの躍動が見られた素晴らしい大会だったと、そう思います。今までもこういう言い方をしたんですけど、格闘技の魅力、特に上2つはオフセットというか、予定調和で終わらない結果になりましたし、全11試合の内2試合は判定になりましたけど、それ以外はKO、一本で決着がつくというドラマチックな結末も積み上げられていったと言うか、積み上げることになりましたし、出場選手たちのこの大会にかける意気込みというか、ここにしっかり照準を絞って最高のモチベーションで戦いに挑んでくれたことにこの場を借りて敬意を表したいし、未来を大きく、格闘家としての未来を1歩、2歩一気に飛び級して前進させられた選手も何人かいたなと、勝った者と負けた者のコントラストが凝縮された大会で、プロモーターとしてはありがとうございますと、これは選手・関係者の皆さんにそういう思いでいっぱいであります
 で、タイトルマッチ。メインを今回斎藤裕をオールベットしてってことで、タイトルの中でも“I am the Champion”と、斎藤裕ピンでポスターを作って、それが全部一気にガタガタガタガタと崩れるという、牛久のリング上で『やってきてよかった、これで自分も日の目を見ます』とベルト巻くときに大喜びしてそう言ってましたけど、これがあるからやめられないという結末でしたが、斎藤選手もあの一瞬の刹那の飛び膝での怪我による試合続行不可能、ドクターストップという結果なので、今後の展開の中で2人の再戦も見たいってファンもいると思いますし、プロモーターとしてもそういう機会を作っていければと想いますし、フェザー級は混沌とすると言うよりは、すべてのことがシャッフルされてですね、さあどう展開しようかというところではありますが、すごく緊張感の詰まった良い試合ではありましたね。
あとは、大島選手。どちらかというと大島選手はスーパーアトム級より1つの下の階級だと思っているんですが、十分スーパーアトム級で通用する極めの強い良い選手だと皆さんに証明するいい機会になったと思います。それ以外の選手たちのそこまで闘いぶりもどの試合も素晴らしかったので、記者の皆様の質問に答える形で補足できたらと思います。以上です」

――フェザー級戦線の大晦日についてはこれから考えるとしか言いようがない?
「そうですね。全くこれから考える感じになりますね。金原が言ってたみたいに、横一線って言葉通り、横一線に並んだかなって。牛久選手がタイトルを取ったので、牛久選手が
タイトルマッチってことに、彼が今回斎藤選手のチャレンジングなベルトをかけるって一言に、DEEPの王者としてこのワンチャンにかけて、初参戦ですから。この先、RIZINの舞台でどういうドラマを見せてくれるのかっていう期待はありますけど、ここまでの流れは一切RIZINの上では、ここからがスタートなので、フェザー級全体で年末に向けてどう進めるかは一回ゆっくり考えようと思います」

――ファンは「斎藤が勝ったら斎藤vs朝倉だ」という既定路線に見ていた人も多いと思うが、牛久選手が勝ったから、斎藤選手の枠に牛久選手がスライドするという簡単な話ではない?
「そうですね。牛久選手が斎藤選手に勝ったから牛久選手と朝倉未来という一足飛びに持っていく感じじゃないかなと思います。そこも含めてファンの人達の声にしっかりと耳を傾けて、しっかり組み立てたいなと。もう少しプロモーターとしても一捻り二捻りする必要があると思います」

――4866人という観客数については、今回斎藤選手にメインイベンターを託した上で合格点?
「ホントに会場の熱も高かったですし、十分合格点と言うか、斎藤裕という選手に託して、RIZINの王者としてのメインの仕事はしっかり果たしてくれたと思ってますし、彼にメインを託した試合は、未来との試合もそうだったのかもしれないですけど、あのときは未来が軸ですから、斎藤をピンに、軸に立てた大会を思い切ってチャレンジしましたけど、やってよかったなと思います」

――フェザー級が今混沌としているという状況は、プロモーターとしてワクワクしている?
「そうですね。両面だと思います。ワクワクしている、だからやめられないっていう格闘技の魅力が全部詰まって、色んなアップセットも起きて、どこをどう、まとめて行くかっていうところがこれから我々のそこに対してのアイディアとか、知恵比べになるのかなと。ファンの人達が求めるものを、一歩、半歩先を行って、フェザー級の熱を大晦日で昇華させるのか。これは大晦日もそうですけど、来年に向けてしっかり考えていきたいと思います」

――伊藤選手からフライ級グランプリ開催の要望がありました
「フライ級も何試合か組ませていただきましたけど、いい選手がラインナップできてきて、フライ級ならではの動き、展開が早い試合が見られたので、フライ級も今年から来年にかけて磨いていきたいですし、フライという新しい力を入れていく階級は、ヘビー級ですね。スダリオがシビサイに負けた後、その悔しさをハネに渡米してしっかりトレーニングしてきましたし、ヘビー級もしっかり力を入れていけたら良いなと思う大会でしたね」

――フェザー級グランプリはどうでしょう
「グランプリっていう形に、来年なんかは持っていってもフェザー級は面白いんじゃないかなと。ようやくコロナも落ち着いて、今日は都内19人。19人しか感染者がいない。それがすべての数じゃないけど、PCR検査を受けて陽性だったのが19人。その19人に出会うことのほうが奇跡に近いと思いますし、当然コロナとの共存・共栄はこれからもしていくんだと思いますが、11月の声を聞けば、イベントのこの半分という規制とかソーシャルディスタンスとかの規制も無くなってほしいし、無くなるんじゃないかという期待も持ってますし、外国勢の入国、日本から行く場合もそうかも知れませんが、そこの緩和も大きく前進するであろうという期待を持っているので、外国勢を入れた形で来年はグランプリをやりたいと思いますし、その最右翼はフェザー級であることは間違いないと思います」

――今日はDEEP勢が大活躍する大会でした
「佐伯さんの思うつぼになっちゃったって感じで。佐伯繁恐るべしだなってところで。DEEP、ホントに老舗ですし、コツコツ確実に大会をやってDEEPの中でしのぎを削ってきた選手たちが確実に実力を上げているということが結果として証明されたということですし、素晴らしいと思います。コロナの間で日本人選手の対戦を中心に組ませていただく中で、日本人選手たちのレベルアップに、これは全プロモーターがそういう形で日本の中の選手たちに出場する機会、試合をする機会ってものの提供が、たくさんそういう場を与えることが出来たことで確実に底上げになってるし、DEEPの選手たちはコロナ禍でも佐伯さんはしっかりと大変な中大会を続けてこられたことの1つの証というか、結果なんだと思いますし、これでコロナが明けて外国勢をしっかり迎え入れる準備が、日本の選手たちがレベルアップした中で見られる、組むことができるんで楽しみだなあというふうに思ってます」

――大晦日に関しての情報はいつ頃から発表していく?
「もちろんこの後11月20日、28日に大会をやりますんで、最終的にはその大会を待って全ラインナップってことなんですけど、当然のことながら水面下では大晦日に向けてのカード編成とか、外国勢で誰を呼ぶとかはほぼほぼ僕らも、今日のこの結果を受けて今月中には決めていきたいと思ってますから、第1弾としては割と早いタイミングで、11月20日の大会を待たずしてアナウンスさせていただけるかなと思っています。あとは11月の、ここも僕らがカード編成する上での大きな要因としては、さいたまスーパーアリーナが何人で開催ができるのかというところ。今日もさいたまスーパーアリーナの方がいらっしゃってたので話をしたんですが、『11月以降はフルでいいですよ』とか『こういうルール付のもとに7割入れていいですよ』みたいなことが、行政の方からの方向性がハッキリしないんで、当然そういう事によってマッチメイクのボリューム感も変わってきますんで。こっから2,3週間でそのへんがハッキリするかなと思うんで、11月中旬くらいには第1段のカード編成がご案内できるんじゃないかと思います」

――一部報道がありましたが、皆が楽しみにしているカードについて……
「まあ、色々、皆さんの期待感、期待を持って見ていただいて、どうなるかってことを、結果が出るのを待ってると思うんですが、現状はホントにノーコメントとしか言えないですね。知らないのにみんなが知ったかぶって色んな人が、僕の周りの人も何人かいますけど、僕は誰にも話してないですし、話すべきタイミングじゃないんで。そういうことが疑心暗鬼を生んで実現するものも実現しなかったり、違う方向でお互い答えが出せなくなってしまったりってことにもなりかねないんで、正式に決まった時点でアナウンスさせていただきたいので、少し冷静にみなさん、結果がどうあれ、お時間をいただけたらと思います」

――フェザー級グランプリの話が出ましたが、横一線の中で1つ抜けているクレベルコイケ選手について進展はありますか
「特に無いですね。んー、横一線で抜けているのか僕にもわからないですけど、戦績の中では未来には勝って、その前に3連勝してってことなのかもしれないけど、いずれにしてもクレベル選手サイドから正式に僕らにアプローチはないんですよ。だからどうしようもないっていう状況で。メディアだとかにアナウンスというか取材を受けて……もちろんゴン格さんの記事も僕も見させてもらったんですけど、記事を通じて知るって状況なんで、契約元というか、どういうイベントもそうですけどプロモーターがいて、選手がいるわけだから、真っ先にプロモーターと話し合うべきじゃないかという気がしますけどね」

――ボビー・オロゴンさんの対戦相手について
「僕らも何人か候補選手は目星をつけ始めているんですけど、彼の沖縄での正式参戦表明を受けて、『我こそは』と名乗りを上げてくれる選手がいたら、今月内には対戦相手を決めたいと思っています」

――RIZINのバンタム級、ライト級はBELLATORからの参戦もありワールドクラスのグランプリになった。フェザー級はワールドクラスのグランプリにしたいか
「外国勢が加わることでガラっと環境が変わるというか、絵が変わる、見方も変わるし。僕らとすると、コロナ禍ということで外国勢が招聘できないのが最大のネックだったので、そこの障害が抜ければ外国勢の人たちも戻ってきてもらえるでしょうし、招聘も僕らがスムースにできると思うんで、せっかくなので、ワールドクラスの選手を呼んで、ワールドグランプリとしてやりたいですね」

――UFCでは中継で選手のリーチを表示する。RIZINでもやるか
「今は入れてないですが、入れたほうが良いですか?」

――あったほうが語れる材料が増えると思います
「まあまあ、貴重な意見だと思いますが、海外の方では結果の方のヒット数がどうだったとか、何発出してどうって、数字のことを海外の人は知りたがるので、リーチも含めて最初にそれを表記することも社内で検討したいと思います。もう少し試合の中で行われてるヒット数とか色んなものも出して良いのかなと思ってます」

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