【試合詳細】7・2 新日本プロレス後楽園ホール大会 【NEVER6人タッグ】後藤洋央紀&石井智宏&YOSHI-HASHIvs天山広吉&小島聡&永田裕志 内藤哲也&SANADA&BUSHIvsタイチ&ザック・セイバーJr.&DOUKI エル・デスペラード&金丸義信&鈴木みのるvs石森太二&エル・ファンタズモ&邪道

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『映画『ゴジラvsコング』Presents KIZUNA ROAD 2021』
日程:2021年7月2日(金)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:483人

▼シングルマッチ 20分1本勝負
○飯伏幸太.
12分10秒 高角度逆片エビ固め
●辻陽太

▼シングルマッチ 20分1本勝負
●上村優也
11分3秒 パンピングボンバー→体固め
[L.I.J]○鷹木信悟

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
[鈴木軍]○エル・デスペラード/金丸義信/鈴木みのる(パンクラスMISSION)
11分8秒 マフラーホールド
[BULLET CLUB]石森太二/エル・ファンタズモ/●邪道

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
[L.I.J]内藤哲也/SANADA/○BUSHI
12分13秒 エムエックス→片エビ固め
[鈴木軍]タイチ/ザック・セイバーJr./●DOUKI

▼NEVER無差別級6人タッグ選手権試合 60分1本勝負
【王者組/CHAOS】○後藤洋央紀/石井智宏/YOSHI-HASHI
26分50秒 GTR→片エビ固め
【挑戦者組】天山広吉/●小島聡/永田裕志
※王者組が7度目の防衛に成功

後藤&石井&YOSHI-HASHIが第三世代に打ち勝ち王座防衛後に劇的和解もEVIL&東郷が襲撃しバッドエンド!内藤&SANADAがタッグ王座戦前にザックの足を徹底破壊!

第1試合


 ゴングが鳴るとじりじりと距離を詰めつつ辻が低空タックルで突っ込むも飯伏は余裕を持って対応し、じっくりとした首の取り合いから一旦距離を取る。再び組み合ってリストの取り合いから辻がエルボー連打からショルダータックル。飯伏は倒れず「来いよコラ!」とミドルキックも、辻は意地のショルダータックルでなぎ倒す。
 辻はスリーパーホールドも飯伏は「もっと極めろ!」と余裕を見せつつブレイク。エルボー合戦から飯伏がミドルキック一閃。今度は飯伏がスリーパーホールドからキャメルクラッチ。辻がブレイクすると頬をはたきながら立ち上がらせ、好きなように打撃を打たせていった上でミドルキック1発で吹き飛ばす。飯伏は串刺しブートからロープに飛ぶが、辻はカウンターのドロップキック。
 辻は串刺しジャンピングエルボー、ボディスラムからサンセットフリップ、ジャンピングボディプレス、さらに逆エビ固めを狙うが、飯伏が下から組み付いて丸め込みフットスタンプ。さらにハーフダウン状態の辻にミドルキックを連打。辻も意地のビンタ。飯伏もビンタで応戦して左右の猛連打。ロー、ソバットからロープに振るが辻がスピアーで突き刺さる。辻はジャイアントスイングから逆エビ固め。辻はリバースゴリースペシャルを狙うが、飯伏が振り払うと変形トルネードクラッチ。飯伏がキックアウトしてラリアットを叩き込み、急角度逆片エビ固めで絞り上げると辻は無念のタップ。

<試合後コメント>
飯伏幸太
「素晴らしいですね。若者とやると凄くエネルギーをもらえるというか。あんなね、回す人もなかなかいないっすよ、今。素晴らしい発想だったりを持ってるなと今日は辻から思いましたね。いやあ、本当に凄いですね。……で、一つだけ言いたいことがある。この間、上村とやった時のコスチュームを憶えてますか? 僕は1.4で穿いたコスチューム、これを上村戦で穿いて、今日のゴールド。わかりますか? 1.5東京ドーム、その時に着たコスチューム。これは将来二人が東京ドームのメインでやれるように。勝ち負けじゃないですよ。気持ちがやっぱり入ってるし、目の輝きが違いますよね。本当にギラギラしてた。自分もそうだったから。気持ち良かったな。凄い気持ち良かった。もっともっとやりたいですね」

辻陽太
「俺はこれで10試合シングルを戦った。戦う前は海外に行けない燻っている今の自分をどうにかしたいと思っていた。だがな、この10戦を終えてみて、棚橋さんや飯伏さん、オカダさんと戦ってみて、今の自分が歩んできたこの道のりは間違いじゃなかったって気づいたんだ。このまま自分を信じて俺は突き進むだけだ。海外に行こうと、日本でこのままやっていこうと俺は俺の道を進む。それだけだ」

第2試合


 ゴングが鳴るとロックアップでの押し合いから上村が離れ際にチョップを見舞い「来いよチャンピオン!」と声を張る。
 グラウンドでのヘッドロックの取り合いから上村がショルダータックルでぶつかっていくも鷹木は倒れず「来いよコラ!」と挑発。上村は「お前が来い」と鷹木の胸を小突き、鷹木のセントーンをかわしてアームドラッグから腕固め。コーナーに押し込んでエルボー連打も鷹木がショルダータックルでなぎ倒し、上村を場外に放り出して腰からエプロンに叩きつけていき、リングに戻してからは腹部を激しく踏みつけていく。さらにロープに振りながらの追走ニーからブレーンバスター。
 鷹木は「どうしたコラ」とエルボー合戦を求め、左右の連打から「まだ足りねえんだよ」と串刺しラリアット。さらにロープに飛ぶが上村はカウンターのドロップキック。
 上村はフライングフォアアームから串刺しドロップキック、バックドロップからの腕十字を見せると鷹木も慌ててロープブレイク。上村は腕へのエルボースマッシュ連打からショルダーアームブリーカーを狙うが、鷹木がスリーパーホールドで切り返し龍魂ラリアットから龍魂エルボードロップ。さらに熨斗紙を狙うが上村がバックスライドから龍魂ラリアットをキャッチしてのかんぬきスープレックスを狙うが、鷹木が残る右腕でショートレンジラリアットを叩き込み、熨斗紙からスライディングラリアットも上村はこれをキャッチして十字架固め。さらに鷹木のパンピングボンバーをかわしてジャーマン・スープレックス・ホールド。上村は雄叫びを上げてかんぬきスープレックスの体勢に入るも、鷹木が耐えると左右のビンタからロープに飛ぶ。上村もロープに飛んでスピード勝負を挑むが、鷹木が振り向きざまのパンピングボンバーを叩き込むと上村が木の葉のように舞い飛び、これで3カウントが入った。

 鷹木が上村に声をかけようとすると、上村は倒れ込みながらも鷹木の髪を掴もうとする意地を見せ、鷹木は満足げに笑いながらヤングライオン相手に眼前でIWGP世界ヘビー級のベルトを見せつけて手招き。鷹木なりに上村の健闘を讃えて去っていった。

<試合後コメント>
鷹木信悟
「(※IWGP世界ヘビーベルトを左肩にかけ)上村! お前、最高じゃねぇか。なあ? メチャクチャおい、あいつ元気いいなぁ。ヘタしたらな、飯伏より元気いいんじゃねぇのか!? なあ!? 俺らが忘れかけていた反骨心、間違いなく持ってるよ。なあ、ヤングライオンが、入場しても、試合後でも、(※ベルトを平手で叩き)このベルトに手を伸ばそうとしてんだから、素晴らしい精神だ。だが俺は! そんなヤングライオンな上村でも、“試し斬り”を撃つつもりはない! 見たろ? 最後のパンピングボンバー? あれは間違いなく“マックスパンピング”だよ。言ったろ、オイ! 次、このタイトルマッチは、お隣の東京ドームだ。(※右腕を誇示し)この右腕で、特大ホームランを打ってやろうじゃないか! もちろんボールは…飯伏幸太だ」

上村優也
「(※腹を押さえて苦しみ、しばらく言葉を発することができず)まったく…歯が立たない。(※床に両手をついて顔をうずめ)勝つどころか、まったく俺の攻撃が効いてない。ああ、悔しすぎる! (※起き上がり)…絶対、強くなって、デカくなって、あのベルトを絶対に巻いて、俺がもっとプロレスを盛り上げる。ありがとうございました!」

第3試合


 リングインするなりデスペラードが石森を奇襲しブレーンバスターで先制。みのるにタッチ。
 みのるは石森をコーナーに押し付けてボディブローから串刺しブート、さらにPKを叩き込み金丸にタッチ。
 3人で石森の顔面をコーナーで踏みつけ、金丸が後頭部に低空ドロップキック。金丸がロープに飛ぶとファンタズモが場外から足を取ろうとし、金丸がファンタズモに詰め寄った隙に石森がトラースキックを見舞い、全員入り乱れた場外戦へと発展。
 邪道と金丸の対面となり、邪道がコーナーでボディブローを連打しショルダータックル。さらにロープへ顔面をこすりつけ、ファンタズモにタッチ。
 ファンタズモは石森とタッチを回しながら背中ひっかき。
 石森は金丸の背中にエルボーから自軍コーナーに叩きつけ3人で顔面かきむしり。
 ファンタズモは金丸の顔面を挑発的に踏みつけていき、金丸の低空ドロップキックもジャンプでかわす余裕を見せるが、金丸が通常のドロップキックのフェイントから低空ドロップキックをヒットさせ両者タッチ。
 デスペラードと石森の対面となると、石森がハンドスプリング式オーバーヘッドキックを狙うもデスペラードがキャッチしてバックドロップ。デスペラードがギターラ・デ・アンヘルを狙うが、石森が巻き投げからYes Lock。デスペラードが回転しながらマフラーホールドに捕らえヌメロ・ドスに入ろうとするが石森が驚異的な腹筋力で持ち上げバスターを狙う。デスペラードが着地してトラースキックも石森がハンドスプリング式オーバーヘッドキックを喉元へとヒットさせ、両者大の字になりタッチを求めるが邪道が先にタッチを受ける。
 邪道はファンタズモとのコンビネーションからラリアット、さらにグリーンキラーで突き刺すもみのるがカットしスリーパーホールドからゴッチ式パイルドライバーの体勢。ファンタズモが延髄斬りでカット、金丸がファンタズモを延髄斬りでカット、石森が金丸を延髄斬りでカット。デスペラードがピンチェ・ロコを狙うと、石森も掟破りのピンチェ・ロコを思わせるような技を狙い、デスペラードが振り払ってロコ・モノ。さらに邪道にもロコ・モノを発射も、邪道がキャッチしてクロスフェイスオブ邪道。邪道が回転してリング中央に引き戻そうとしたところでデスペラードが首を抜き、返す刀でマフラーホールドで絞め上げると邪道がたまらずタップ。
 試合後、デスペラードと石森がリング上でベルトを挟んで睨み合った。

<試合後コメント>
エル・デスペラード
「ようやく長い長い前哨戦……そんなに長くなかったか? 言うたって、あいつがシングルの挑戦表明してからどれだけ経った? だいぶ経っただろ。まずタッグ。で、次はシングルをいただくと。まあな、3Kのほうがやるんだったら安パイだもんな。先に勝って勢いをつけようっていう気持ちはよ~くわかる。先に俺とやって……まあ勝とうが負けようが勢いっつうのはさ、やっぱ勝つとつくんだよ。だから先に3Kみてえなチャンピオンなのに強いイメージのない奴らがベルトを獲ろうとしたのはよくわかるよ。そのあとだ。勢いだけで獲れると思うか? まあ、言うても石森、お前は……まあ俺に勝手に思っているだけだぞ? これを見ている有象無象がどう思っているか知らん。世界のトップクラスの選手だっていうのはよくわかる。そのつもりだしな。だってそうだろ? 単身アメリカ行ったり、イギリスとかメキシコとかそのへんは行ったか知らんけど、要は海外で自分の名前だけでオファーを受けて、その国の人間ととんでもない試合をしてお金を稼いで生活をしていた人間だ。それだけのポテンシャルを持っている。そんな奴とやるからこそ、このベルトに価値があるんだ。俺自身に価値があるわけじゃない。そういう奴とやって俺が勝つから、ベルトに価値が生まれる。ベルトの価値ってそんなもんだろ、多分な。俺が思うに。俺自身に価値があるとは一切思っていない。だから、ベルトの価値と俺の価値を上げるためにも次のタイトルマッチは存在する。これで負けてみろ、お前。口が達者なだけで、試合で大したことは見せられず、結果も残せず、ずっとウマ娘に課金しているだけのどうしようもないレスラーになっちまう。世界一になるために俺はここで何でもしてやる。このベルトを世界一にもう一回しないといけない気がするから」

石森太二
「デスペチャンピオン様、俺の挑戦楽しんでくれているみたいで何よりだ。それに俺との戦いのあとに何かが欲しいだって? 安心しろ。3カウントのあとに圧倒的な敗北感を、お前よりもたっか~い壁がここにいるっていう現実を思い知らせてやるよ」

エル・ファンタズモ
「(あとからバックステージに現れ、持っていた水を石森に渡し)水分補給を忘れるなよ。1週間後には新IWGPジュニアヘビー級王者、”ボーン・ダディ”タイジ・イシモリが誕生する。イシモリが何てコメントしたのかは知らないが、多分俺たちはニュージャパンで一番かわいいタッグチームとかそんなとこだろう。それかきっと俺の新作Tシャツを褒めてくれてたんじゃないか? ジュニアのベルトは全てBULLET CLUBのものになるぞ。それが俺たちのゴールだ。サッポロが待ちきれないぜ。(石森に)大丈夫か? 汗びっしょりじゃん(と言って、石森の背中をタオルで拭く)。もう行くか。コメントは以上だ。(と言いつつ、一人でカメラの前に立ち)次はサッポロだな。今日はTシャツの白バージョンを初お披露目したぜ(と言いながらTシャツを広げて見せる)。ツイッターでニュージャパンの公式アカウントに販売を頼んでくれよ。さもないと来年まで待たされるかもしれないぞ。見たらさっさと呟け。じゃ、BULLET CLUBイチかわいいタッグチームの俺たちはもう行くぞ」

第4試合


 L.I.Jの奇襲からゴングが鳴り場外乱闘へ。SANADAとザックがリングに戻ると互いの攻撃をかわしあいながら熾烈な丸め込み合戦を展開しSANADAがパラダイスロックを狙うもザックが決まり切る前に腕固め。SANADAはゆうゆうとロープブレイク。タイチにタッチ。
 タイチはSANADAの腕をロープに絡めるアームロックから腕へのエルボースタンプ、川田利明がよく用いた腕を取りながらのスピンキックと見舞ってDOUKIにタッチ。
 DOUKIはコーナー上からのパトリオットミサイル。ザックにタッチ。
 ザックはSANADAに腕固め。SANADAはこれをヘッドスプリングで抜けてドロップキック。内藤にタッチ。
 内藤はザックの足を執拗にストンピングで痛めつけ、ヒザへのエルボードロップ。BUSHIにタッチ。
 BUSHIはザックの足をロープに絡めてヒザへのドロップキックからレッグロック。内藤にタッチ。
 内藤はコーナーでザックの足を激しく踏みつけ振り子式ドロップキックのフェイントから串刺し低空ドロップキック。SANADAにタッチ。
 内藤がマンハッタンドロップもザックがネックツイスト。SANADAにもネックツイストも、足が痛むザックはタイチにタッチ。
 タイチはSANADAを蹴散らして内藤にステップキック。カットに来たSANADAには喉輪。内藤にも喉輪。さらにダブル喉輪も、内藤&SANADAがタイチに2人で喉輪。対地は人にまとめてアックスボンバー。さらにSANADAに喉輪から串刺しアックスボンバーを狙うもSANADAがかわしてフランケンシュタイナー。場外に逃れたタイチにプランチャで飛んでいく。さらにTKOを狙うがタイチが着地してソバット。SANADAはローリングエルボーもタイチはジャンピングハイキックを見舞い、両者大の字になり両者タッチ。
 BUSHIとDOUKIの対面となり、BUSHIがコーナーから飛びつきティヘラからDDT。DOUKIは延髄斬りから場外に逃れたBUSHIへケブラーダ。さらにDOUKIがデイブレイクからスープレックス・デ・ラ・ルナを狙うが内藤が低空ドロップキックでカットし、タイチへマンハッタンドロップ。さらにSANADAが低空ドロップキック。ザックが入ってくると内藤の延髄斬りからドラゴンスリーパーで捕縛。さらに内藤はタイチの天翔十字鳳をキャッチしてコリエンド式デスティーノ。さらに内藤がDOUKIをBUSHIへハンマースルーし、BUSHIがコードブレイカー。続けてBUSHIがエムエックスを叩き込んで3カウント。

<試合後コメント>
内藤哲也
「次はいよいよ、札幌大会。タイチ選手は地元である北海道にチャンピオンとして、そしてメインイベントの試合ができるということで、これはもうタイチ選手のための札幌大会でしょ。しかも、7月11日、札幌2連戦2日目は、タイチ選手の応援団が“トレスミル”3,000人も! 来るらしいじゃん!? これは絶対に負けられない闘いだね。ぜひ、地元・北海道のお客様に“偉大なチャンピオンチーム”の力を、存分にお見せしてあげて下さいよ。俺とSANADA相手に、防衛できるんならね。カブロン!」

タイチ&ザック・セイバーJr.
タイチ「(※コメントスペースに膝をつき、床にIWGPタッグベルトを置いて)まったく問題ない。やっとだな、内藤。そうだよ、それでいいんだよ。そうじゃないとお前、札幌、変わっちまうぞ。まだ日があるんだから、何が起きるかわかんないんだ。対戦カードが変わるか? 大会がなくなるか? どうなるか? まだわかんねぇんだぞ、内藤。それでいいんだよ。ムカついたよ(苦笑)。ムカついてきたよ。それでいいんだよ、内藤。な? 獲りたいんだろ、純粋に俺らの(ベルト)。(俺たちは)“偉大なチャンピオン”だもんな、お前が言う。“偉大なチャンピオン”。だからこそ10年ぶりに欲しくなったんだろ? このタッグが価値上がったから。“収穫時期”だと思ったんだろ。テメェの10年前から比べて。だったらいいじゃねぇか。その素直な気持ち、本当だったら、認めてやる。(※ザックに)ついでに言うことない? 問題ない?」
ザック「(※タイチの横で床に座り込み)コレ(脚)イタイ。内藤、今日はえらく気合い入ってたじゃん。でも、本番も同じ手が通用すると思うなよ。今日はお前にしてはよくやったが、それが何だって言うんだ。タッグチャンピオンは俺たちだ。お前らにこのベルトは獲れない。こんな6人タッグマッチだろうがなんだろうがどうでもいい。BUSHIの野郎…。内藤、(札幌で)タッグチャンピオンの力をお前たちに思い知らせてやる。内藤、お前もかつては(裕二郎と)タッグで闘ってたんだよな? あのチームはどうなったんだ? それからセーヤ(SANADA)、お前はタッグのベルトを巻いてたことがあるが、それももう遠い昔の話だよな。現在ベルトを巻いているのは俺たちだ。ニュージャパンのマットで俺たちデンジャラス・テッカーズを倒せるチームはいない。今日の結果なんて重要じゃない。今日のところはお前たちが勝ったかもしれないが、札幌でお前を“トランキーロ”にしてやる。以上だ」
タイチ「(※ベルトにタオルをかけ)札幌から発売されるらしいな。俺らがこうすればもっと売れるだろう。(※立ち上がり)いいじゃねぇ。まあ、ザック、内藤のことはいいよ。内藤はあれはダメだよ。内藤のことは俺に任せろ」
ザック「札幌でやってやる(※と言い残して立ち去る)」
タイチ「(※1人で残り)SANADAは手強い。内藤は俺に任せろ。札幌でな、内藤の扱い、慣れてるんだよ。内藤はどうすればいいか、札幌でさんざんやってきたからな。全部、終わりにする」

第5試合


 永田と石井でゴングが鳴ると同時にロックアップからヘッドロック、ショルダータックルでのぶつかり合いから足を止めてのエルボー合戦。永田のビッグブートが決まるも石井は続くサッカーボールキックを回避して延髄斬りを発射。永田もこれを回避。両者タッチ。
 後藤と小島の対面となると、後藤がじっくりとヘッドロックで絞め上げショルダータックル。小島も意地のショルダータックルでなぎ倒し、コーナーでマシンガンチョップ。これをYOSHI-HASHIがカットすると、小島へ掟破りのマシンガンチョップ。これはすぐに天山がカットし、テンコジでYOSHI-HASHIにダブルブレーンバスター。テンコジが後藤へモンゴリアンチョップ&真モンゴリアンチョップを見舞い、小島のエルボードロップ&天山のヘッドドロップ。さらに天山がラリアットを発射もこれが小島に誤爆。全員入り乱れた場外戦へと発展。
 リングに戻ると後藤が小島にストンピング連打からYOSHI-HASHIにタッチ。
 YOSHI-HASHIは小島に逆水平チョップからチンロック。石井にタッチ。
 石井がコーナーで逆水平チョップを連打していくと小島の胸が裂けて出血。後藤にタッチ。
 後藤は背中へのサッカーボールキック。YOSHI-HASHIにタッチ。
 YOSHI-HASHIも小島に逆水平チョップを連打しブレーンバスター。さらにトラースキックからロープにぶら下げてからの串刺しドロップキック。さらにトラースキックを発射も小島がキャッチしてコジコジカッター。天山にタッチ。
 天山は真モンゴリアンチョップを連打してコーナーに押し込み、逆水平チョップ、ヘッドバッドと連撃。さらに串刺しラリアットからブレーンバスター。さらにアナコンダスラムを狙うが、YOSHI-HASHIが振り払ってエルボー合戦を挑む。天山が真モンゴリアンチョップを連打して打ち勝つが、YOSHI-HASHIはトラースキックからのショルダーネックブリーカー。さらにバタフライロックも天山が起き上がって外す。YOSHI-HASHIが逆水平チョップを連打すると天山は真っ向から受け止めて吼え、カウンターのニールキック一閃。永田にタッチ。
 永田はYOSHI-HASHIにミドルキックを連打し、串刺しブートからエクスプロイダーの体勢も、YOSHI-HASHIが耐えるとロープに飛んでビッグブートを発射もYOSHI-HASHIが回避してヘッドハンター。ここにCHAOSの面々がなだれ込んできて永田にトレイン攻撃からYOSHI-HASHIがラリアット。YOSHI-HASHIがカルマを狙うが、小島が必死のカット。YOSHI-HASHIが石井にタッチ。

 石井は永田のブートを耐えてパワースラム。続けてパワーボムを狙うが天山がカット。石井は天山の真モンゴリアンチョップを耐え、正面からのヘッドバッド合戦を展開。これは天山の石頭が勝り、天山の真モンゴリアンチョップ&永田の延髄斬りの合体攻撃。永田が石井にナガタロックII、天山がYOSHI-HASHIにアナコンダバイス、小島が後藤にバッファロースリーパーの三重奏。永田はナガタロックIIIに切り替えて絞り上げ、石井が体勢を変えようとすると再びナガタロックII。天山を振り切ったYOSHI-HASHIがなんとかカット。永田は石井に串刺しブートからエクスプロイダー、さらにハイキックを発射も石井がかわしてジャーマン・スープレックス。石井のダメージも大きくフォールにはいけず。石井は先に起き上がるとラリアットを狙うが、永田がこれをかわすと後藤が飛び込んできてラリアット。石井もラリアットを見舞い、YOSHI-HASHIが飛び込んできて後藤ごとハント、石井のスライディングラリアットと王者組の華麗な連携が決まる。石井は垂直落下式ブレーンバスターを狙うが、永田が着地。石井が延髄斬りからラリアットを発射も、小島が飛び込んできて永田を突き飛ばし代わりにラリアットを被弾。天山が飛び込んできて石井に強烈なヘッドバッド。さらにテンコジが俺ごとアナコンダを叩き込み、永田が石井へ渾身のミドルキックからバックドロップ。永田はバックドロップホールドを狙うが、石井がヘッドバッドを永田の顔面に叩き込んで反撃すると両者大の字になりタッチへ。
 後藤と小島の対面となると正面からのショルダータックルのぶつかり合いから激しいエルボー合戦へ。小島が怒涛の連打からローリングエルボーも、後藤はラリアットで反撃。後藤は串刺しラリアットを狙うが、小島が回避してコーナーに自爆させマシンガンチョップ。さらに「いっちゃうぞバカヤロー!」と叫ぶも後藤がラリアット。後藤は「俺が行くぞ!」と掟破りのいっちゃうぞエルボー。さらにYOSHI-HASHIと2人でトレイン攻撃からガットバスターの体勢も天山が真モンゴリアンチョップでカット。さらに後藤へテンコジカッターを狙うが後藤が耐え、カットに来た石井へテンコジカッター。さらに後藤へもテンコジカッターを狙うが、後藤が天山にラリアット、YOSHI-HASHIが小島にラリアット、永田にトラースキック。後藤&YOSHI-HASHIが小島にGYRを狙うが小島が暴れて脱出。小島が後藤に組み付いていくが、YOSHI-HASHIが隠し狭間からのランニングダブルニー。さらに後藤のPKからGYWの体勢も、小島が暴れて脱出し後藤に垂直落下式ブレーンバスター。小島はエルボーパッドを脱ぎ捨ててラリアットを発射も、後藤が下からすくい上げて牛殺し。後藤のダメージも大きくフォールにはいけず。後藤は小島のラリアットをキャッチして牛殺しのフェイントからGTRを叩き込みカウント3。

 死闘を終えた6人全員がリング上で大の字になる中、王者組がベルトを受け取って勝ち名乗り。そして石井が第三世代に歩み寄り、あわや乱闘かと思われたが石井は「オメーらとはまだまだやるからな。まだまだだ」と握手を求め、3人と握手。後藤、YOSHI-HASHIも歩み寄って6人それぞれ握手を交わした。

後藤「第三世代は……強かったです。ただ、俺達の絆はこんなところでは負けません!まもなくオリンピックが始まりますが、オリンピックより熱い試合をこれからも俺たちは見せていきたいと思います!これからの俺たちから、これからの新日本プロレスから目を反らすなよ!最後は、YOSHI-HASHIのいつもの気持ちいいヤツで締めてもらいます!」
YOSHI-HASHI「ただ、俺が言いたいのは、後藤さんが十分喋ったので、俺がもう1度念の為、確認のためにこの言葉を言わせてくれ。このNEVER6人タッグベルト、俺たちが防衛し続けるのは……え」

 YOSHI-HASHIが最後のキメ台詞を叫ぼうとした瞬間に会場が暗転し、暗闇の中からなんらかの無機物で人体をひっぱたく乾いた破裂音と王者組の悲鳴が響き、会場に明かりが戻るとリング上ではディック東郷が石井の首をスポイラーズチョーカーで絞め上げる姿をEVILがニヤニヤと笑いながら見下ろしている光景が広がる。
 そしてEVILは息も絶え絶えの石井をEVILで叩きつけ、後藤&YOSHI-HASHIが救援に来ると即座に撤退。後藤&YOSHI-HASHIは意識を失ってしまった石井を介抱しながら退場していった。

<試合後コメント>
後藤洋央紀
「一難去ってまた一難か。でも大丈夫だ。石井さんがこんなとこで止まるわけねえよ。必ず百倍に、千倍にしてやり返してくれるはずだ」
 
YOSHI-HASHI
「オイ、EVIL! ベルト投げ捨てやがって、この野郎! ふざけんな、オイ! NEVERの6人のベルト、獲れねえってわかったんだろ? EVIL、この腰抜け野郎が! ふざけやがって、この野郎! オイ、暗い所でやってやってもいいぞ、この野郎! この腰抜けが!」
 
※石井は若手に背負われてノーコメントで控室へ
 
 
EVIL
「(東郷と一緒にイスを持ってきて、それに座り)NEVERシックスメンのベルトなんてな、どうでもいいんだよ。石井、てめえが目障りなんだよ。サシで潰してやるからな、よく憶えとけ! よし行くぞ」
 
天山広吉&小島聡&永田裕志 
小島「凄く濃密な2日間だった。いや、前哨戦から辿ればもっともっと濃い数日間だった。この言葉が合ってるかわからないけど、俺は、いや俺たち第三世代はいろんな人に生かされてるんだ。それを感じた。様々な人に感謝して、この痛み、このつらさ……(と言っているところで、永田と天山が駆けつける)」
永田「(小島に向かって)ありがとうございました」
天山「コジ、すまん。最後、俺たちがセーブできなかった」
永田「申し訳ない。でも、胸張っていいと思いますよ」
小島「いや、その一言で凄え救われた。いろんな人からそうやって言われて、味方の永田裕志、天山広吉からもいろんなことを言われて、凄え濃い数日間を過ごせたと思います」
天山「俺たちが、俺たち第三世代が、団結して3人が一つになって、あいつらに立ち向かっていく。どれだけのお客さんが期待してるのか? いや、そんなことは関係ない。俺らは組みたいから組んで、あの3人の前に立って勝負してやろうやないかって、そういう気持ちでいましたけど、結果はしょうがないですよ。これで勝ったら一発で獲って、『なんやあいつらチャンピオン、軽いやんけ』って。それは言わないけど、一発でなかなか獲れないぐらいね、あいつらもしぶといし強いし、正直こんなんでやられるとは思わなかった。でも、コジに託したけど連帯責任ですよ。俺ら第三世代、もう一回明日からスクワット3000回やって、もっと鍛え直して、まだまだあいつらに負けんようにやるしかないですよね。なあ、永田!」
永田「はい。我々の諦めない気持ちというかね、もう29年、30年、この新日本マットで戦ってきた我々の意地、戦いっていうものを奴らに、我々と戦うことで改めてわかってもらえたと思う。辞めろって言われても、絶対あいつらに言われて辞めることは100%ない」
天山「ないない」
永田「何か俺たちの戦いが奴らの気持ちを動かした。それを少しだけ感じられた。あの石井が先頭切って来たのが信じられませんよ」
天山「あれはビックリ。一番サプライズだったね。あの石井がね。まさかやけど、それぐらい俺らももっともっと熱い試合であいつらの心を動かして、何か起こるんちゃうかっていうのを見せたよな、永田」
永田「俺ら与えられた試合を、数少ない試合を全力で常に戦って、いつ何時戦いの舞台を用意されても、そこに立ち向かえるよう常に我々は用意しているわけですから。だからこうやって急にタイトルマッチが決まったって、あれだけの試合ができる。棺桶に片足を突っ込んでるわけじゃない。俺らの戦いはまだまだ続く。年齢なんてクソ食らえだ!」
天山「まだまだ! もっともっと組んでまたチャレンジしようぜ! こんなんで終わりちゃう。なあ、コジ?」
永田「頑張りましょう」
天山「頑張ろうな! よっしゃ!」

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