“第三世代”永田裕志&天山広吉&小島聡がNEVER6人タッグ王座奪取に失敗も「俺らの戦いはまだまだ続く。年齢なんてクソ食らえだ!」

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 2日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『映画『ゴジラvsコング』Presents KIZUNA ROAD 2021』が行われ、後藤洋央紀&石井智宏&YOSHI-HASHIが永田裕志&天山広吉&小島聡を下してNEVER6タッグ王座の防衛に成功した。

 前王者であったEVIL&鷹木信悟&BUSHIは昨年の東京ドーム大会でNEVER6人タッグ王座を戴冠していたが、その約7ヶ月後にEVILがL.I.Jを裏切ってまさかのBULLET CLUB入りしたことで王座は返上された。
 昨年8月に行われた新王座決定トーナメントを制して王座を戴冠した後藤洋央紀&石井智宏&YOSHI-HASHIは、その鉄壁の絆とチームワークで5度の防衛を果たし同王座の連続防衛記録を塗り替える快挙を成し遂げ、先月22日には因縁の“BULLET CLUB”EVIL&ディック東郷&高橋裕二郎を退けてさらに記録を更新。そして、その直後には“第三世代”と呼ばれ主要タイトル戦線からは遠ざかりつつあった永田&天山&小島が登場し挑戦表明を行った。

 2019年3月の旗揚げ記念日大会で行われたジェイ・ホワイトvsウィル・オスプレイ戦の試合後にジェイがオスプレイ(※当時はCHAOS所属)をイスで襲撃しようとしたところを本隊の飯伏が救出。さらにBULLET CLUBの面々に飯伏が袋叩きにされたところを棚橋弘至、オカダ・カズチカ、後藤洋央紀が協力して救出したことをきっかけに本隊とCHAOSは事実上の共闘関係となり、タッグマッチ等では同じチームで出場することも珍しくなくなっていた。こうした経緯もあり、今回は久々に“本隊vsCHAOS”が明確に敵対して真っ向からぶつかる対抗戦の構図となった。

 この日の試合は、前日に前哨戦としてそれぞれシングルマッチを行っていたYOSHI-HASHIと天山、後藤と小島、石井と永田の対面を中心に展開。試合開始直後から意地と意地をぶつけ合う正面切っての打撃戦が展開されていき、試合終盤まで両軍出し合った技はほとんど逆水平チョップやエルボーなどの打撃技。
 石井の突貫ファイトに後藤&YOSHI-HASHIのコンビネーションが冴え渡る勝利の方程式を見せていく王者組だったが、第三世代もテンコジの鉄壁のタッグワークを軸に永田が猛攻をかけるという全く同じ体制で迎撃。王者組が全員で攻勢をかけると永田が石井にナガタロックII、天山がYOSHI-HASHIにアナコンダバイス、小島が後藤にバッファロースリーパーをかける三重奏も見せた。
 最後は後藤と小島の対面となり、小島は後藤&YOSHI-HASHIのコンビネーションに苦戦しながらも1vs2の大立ち回りを演じ、垂直落下式ブレーンバスターからのラリアットを発射するが、後藤がこれをすくい上げて牛殺しで叩きつけ、最後はGTRを決めて3カウント。

 死闘を終えた6人全員がリング上で大の字になる中、王者組がベルトを受け取って勝ち名乗り。そして石井が第三世代に歩み寄り、あわや乱闘かと思われたが石井は「オメーらとはまだまだやるからな。まだまだだ」と握手を求め、3人と握手。後藤、YOSHI-HASHIも歩み寄って6人それぞれ握手を交わした。

 後藤からYOSHI-HASHIにマイクが渡り、YOSHI-HASHIが「俺たちが防衛し続けるのは永遠だ!」のキメ台詞を叫ぼうとした瞬間に会場が暗転。暗闇の中からなんらかの無機物で人体をひっぱたく乾いた破裂音と王者組の悲鳴が響き、会場に明かりが戻るとリング上ではディック東郷が石井の首をスポイラーズチョーカーで絞め上げる姿をEVILがニヤニヤと笑いながら見下ろしている光景が広がる。EVILは息も絶え絶えの石井をEVILで叩きつけ、後藤&YOSHI-HASHIが救援に来ると即座に撤退した。


 バックステージに戻った小島は「凄く濃密な2日間だった。いや、前哨戦から辿ればもっともっと濃い数日間だった。この言葉が合ってるかわからないけど、俺は、いや俺たち第三世代はいろんな人に生かされてるんだ。それを感じた」と激闘を振り返る。
 そして天山は「俺たち第三世代が、団結して3人が一つになって、あいつらに立ち向かっていく。どれだけのお客さんが期待してるのか?いや、そんなことは関係ない。俺らは組みたいから組んで、あの3人の前に立って勝負してやろうやないかって、そういう気持ちでいましたけど、結果はしょうがないですよ。俺ら第三世代、もう一回明日からスクワット3000回やって、もっと鍛え直して、まだまだあいつらに負けんようにやるしかないですよね」と再起を誓う。
 最後に、永田は「我々の諦めない気持ちというかね、もう29年、30年、この新日本マットで戦ってきた我々の意地、戦いっていうものを奴らに、我々と戦うことで改めてわかってもらえたと思う。辞めろって言われても、絶対あいつらに言われて辞めることは100%ない。俺ら与えられた試合を、数少ない試合を全力で常に戦って、いつ何時戦いの舞台を用意されても、そこに立ち向かえるよう常に我々は用意しているわけですから。だからこうやって急にタイトルマッチが決まったって、あれだけの試合ができる。棺桶に片足を突っ込んでるわけじゃない。俺らの戦いはまだまだ続く。年齢なんてクソ食らえだ!」と未だ衰えぬ闘志を見せた。

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