SKE48の荒井優希が後楽園ホールのファンの前で敗北も「ワクワク出来た試合になりました。すごく楽しかったです!」

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 17日、東京都・後楽園ホールにて東京女子プロレス『Additional attack』が開催され、SKE48の荒井優希が初のシングルマッチを行うも敗北を喫した。

 AKB48グループのメンバーたちが多数出演した2017年放送のTVドラマ『豆腐プロレス』に、荒井は“バブリー荒井”の名で出演。
 その後、2018年10月にDDTプロレスのアイアンマン王座を須田亜香里(オクトパス須田)が奪うと、須田を松村香織(クイウチ松村)が襲撃しベルトを奪う。その松村を荒井が倒し、DDT後楽園ホール大会での王座戦に進出する。
 王者として後楽園ホールのリングに上がった荒井はバトルロイヤルで最後の二人まで残るも、福岡県のローカルアイドルグループ・LinQの元メンバーである東京女子プロレスの伊藤麻希に敗北しベルトを落としていた。
 2年半が経過し、今年5月4日の後楽園ホール大会で本名でのプロレスデビュー戦を行った荒井は、必殺のFinally(かかと落とし)を披露するも伊藤を相手にギブアップ。今月6日にはデビュー1ヶ月でさいたまスーパーアリーナのリングで試合を行った。

 当初は月に1度程度の出場予定であった荒井だが、「色んな会場に出てみたい」とプロレスに意欲を見せ、6月だけでこの日の後楽園ホール大会の他、26日の両国KFC大会にも出場が決定。この日は荒井のデビュー後初となるシングルマッチが行われた。

 荒井の相手は、初代タイガーマスクこと佐山サトルの秘蔵っ子として知られ、東京女子プロレス随一のパワーファイターに成長した舞海魅星(まいうみみらい)。
 魅星は「荒井さんのファンの皆さん、SKEファンの皆さん、会場に来て、荒井さんと一丸になって、闘いにきてください。それでも自分は折れません。この試合ではプロレスの痛み、苦しみとかだけじゃなく、楽しさとか自分の知ってるプロレスの魅力を荒井さんにも、見に来てる皆さんに伝えたいと思います」と、荒井と荒井が背負っているすべての存在を相手にプロレスを魅せる覚悟を見せていた。


 試合開始直後からじっくりとしたヘッドロックの奪い合いとなり、荒井がビッグブートで先制してみせるものの魅星はさして効いたような素振りも見せず、ヒザに狙いを定めて監獄固めなどを軸にじっくりとした足攻めを展開。
 魅星は荒井に好きなようにエルボーを打たせていく余裕を見せるが、魅星がラリアットを狙ったところで荒井がカウンターのバックエルボーからグラウンドでの胴絞めスリーパーホールドへと持ち込み、あわや大金星という場面も見せる。荒井はさらにビッグブートからのFinallyも決めるが、これを耐えた魅星が強烈なラリアットで叩き伏せてからミラマーレ(変形チキンウイングアームロック)で固めてタップを奪った。

 試合後、魅星は「自分もなんですけど、荒井さんはプロレスラーとして発展途上だと思うので、技とかじゃなくて向かってくる目つきとか表情とか、感情をぶつけようという部分が『ヤバいな』と思いました。今日は舞海魅星の最大の武器である折れない魂が上回ったんじゃないかなと思います。荒井選手、またいつでも闘いたいと思います」とキャリア2年目とは思えない落ち着きと包容力を見せる。

 対する荒井は「『自分がどこまで出来るんだろう』という不安が大きかったんですけど、自分が今できることは出来たと思うし、今回の試合に関しては後悔とかはなくて精一杯出来たから、今日出せなかったこととか無いくらい出せたので次に向けて練習を頑張りたいと思います。ワクワク出来た試合になりました。すごく楽しかったです!」と笑顔。
 そして初のシングルマッチの感想を聞かれると、「誰かと一緒のほうがすごく心強くて(笑)ホントに心細くて寂しい気持ちでいっぱいだったので、タッグとかで闘ったほうが自分は安心できて心の底から楽しめるなって思いました」とグループアイドルとしての得意分野を伸ばす意向を語りつつ、「今日の試合でちょっと強くなれた気がして、やらせてもらってよかったなと思います。私は毎回の試合で成長を見せたいので、26日の試合ではなにかしら成長した姿を見せたいです」と迫る9日後の試合に向けて気炎を上げた。

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