初代タイガーマスクが40周年を迎え元・付き人の山崎一夫と笑顔の握手!「ストロングスタイルの試合を日本から世界に広めて最高のプロレスをつくっていきたい」

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 22日、東京都・後楽園ホールにて『ストロングスタイルプロレスVol.10 ~初代タイガーマスク40周年記念大会第1弾~』が行われ、デビュー40周年を迎える初代タイガーマスクが2年ぶりにリングに上がった。

 初代タイガーマスクこと佐山サトルは現在パーキンソン病の疑いで闘病中であり、ファンの前に姿を見せるときにも車椅子に乗った状態であることも多くファンからは心配の声が上がっていた。
 しかし、その英雄的な精神は衰えることはなく、昨年春にはコロナ禍に見舞われて日本中がマスク不足となった状況を憂い、東京都と神奈川県の社会福祉協議会へ合わせて2万枚のマスクを寄付し、子どもたちにマスクを届けてきた。
 さらに今年からは大阪府・泉大津市をはじめとする『こどもの居場所づくり事業』への支援を開始し、飲食業界の営業時間短縮などの影響で行き場を失った食材を各地の『こども食堂』へ提供、加えて今年2月には児童養護施設・強羅暁の星園を訪問して新一年生となる5名の児童にランドセルを贈呈するなど、暗い話題の多い時勢の中でも初代タイガーマスクは日本中を飛び回って人助けに勤しみ笑顔を届け続けている。

 そんな初代タイガーマスクも、1981年4月23日に初めてその姿を現してから40周年を迎え、今年は3大会に渡って記念大会を開催していくこととなった。

 この日の第3試合後には、初代タイガーマスク40周年記念セレモニーが実施。
 昨年のストロングスタイルプロレスの大会やジャイアント馬場没後20年追善興行で来場した際には車椅子姿であったり、リングには上がらず座ったままであったりしたタイガーだったが、今大会では約2年ぶりにタイガーがリング上へ。入場口からのエスコートは新日本プロレス時代の付き人であった山崎一夫が務めた。

 支えも無く自らの足でリングインしたタイガーは「ストロングスタイルプロレスが力道山先生から、アントニオ猪木さん、藤波辰爾さん、長州力さん、私に受けつがれた使命だと思ってます。ストロングスタイルの試合を女子プロレスの皆さんとも一緒に日本から世界に広めて、最高のプロレスをつくっていきたいと思いますのでみなさんご協力よろしくお願いします。40周年から変わったストロングスタイルを見てください。本日はありがとうございました」と挨拶。
 会場スクリーンでは、スタン・ハンセン、ピート・ロバーツ、ザ・ビリントン・ブルドッグス、長州力、藤波辰爾からのお祝いのメッセージが放映され、小林邦昭からの手紙をリングアナが代読。
 そして、山崎一夫からの花束が贈呈され、「佐山さん、ホントはこんなつもりで来たんじゃないですけど、ホントにそばで支える事ができたのかと思いまして、何もこの10年間ご恩返しができてないものですから、ちょっとでもと思ってきました。ありがとうございました」とメッセージが贈られた。

 バックステージに戻ったタイガーは、この40年について「長くもあり、短くもあり、あっという間であったりとか。ダイナマイト・キッドとかブラック・タイガー(マーク・ロコ)の死去を聞いて、寂しい思いが強いですね。40年っていうのは寂しいものだと思います。早く自分も健康にならないといけないと思いますね」としみじみ語る。
 そして、「(ストロングスタイルを)分かってくれている子たちもいっぱいいるので、それを復活させるためには、そういう子が、例えば30人くらいに増えたらありがたいと思いますね。女子プロもいい子がいっぱいいますし、頑張ってもらいたいですね。やはり、力道山先生、猪木先生、藤波さん、長州さんの後を継ぐ者がいないと、僕らがやっていかないと、潰れてしまいますので、それを是非復活させていきたいと思います」と41年目からの抱負を語った。

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