【試合詳細】4・4 スターダム横浜武道館大会 【ゴッデス】舞華&ひめかvsジュリア&朱里 【ワールド】林下詩美vsビー・プレストリー 【ワンダー】中野たむvsなつぽい 岩谷麻優&スターライト・キッド&飯田沙耶&羽南&ゴキゲンです☆vs刀羅ナツコ&鹿島沙希&小波&琉悪夏&吏南

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『U-REALM Presents YOKOHAMA DREAM CINDERELLA 2021 in Spring』
日程:2021年4月4日(日)
開始:17:00
会場:神奈川県・横浜武道館
観衆:1029人(コロナ対策限定人数)

▼3WAYバトル 15分1本勝負
[Queens Quest]○妃南
7分6秒 光輪
●レディ・C
※もう1人は[Queens Quest]AZM

▼シングルマッチ 15分1本勝負
[Queens Quest]○渡辺桃
10分54秒 テキーラサンライズ
[COSMIC ANGELS]●白川未奈(フリー)

▼ウナギ・カブキ7番勝負 番外編 シングルマッチ 15分1本勝負
[COSMIC ANGELS]●ウナギ・サヤカ
13分42秒 スター・クラッシャー→片エビ固め
[Queens Quest]○上谷沙弥

▼STARSvs大江戸隊 全面戦争イリミネーション
●[STARS]岩谷麻優/スターライト・キッド/飯田沙耶/羽南/ゴキゲンです☆
4-5
○[大江戸隊]刀羅ナツコ/鹿島沙希/小波/琉悪夏/吏南
※ゴキゲンです☆が大江戸隊に強制加入。

<1人目>
[大江戸隊]○琉悪夏
8分18秒 冷凍庫爆弾→片エビ固め
[STARS]●飯田沙耶

<2人目>
[STARS]○羽南
10分3秒 飛びつき腕ひしぎ十字固め
[大江戸隊]●琉悪夏

<3人目>
[大江戸隊]○小波
11分4秒 バズソーキック→片エビ固め
[STARS]●羽南

<4人目>
[STARS]○スターライト・キッド
15分1秒 ムーンサルト・プレス→片エビ固め
[大江戸隊]●吏南

<5人目、6人目>
[STARS]●スターライト・キッド
18分14秒 両者OTR
[大江戸隊]●刀羅ナツコ

<7人目>
[STARS]○岩谷麻優
21分8秒 OTR
[大江戸隊]●小波

<8人目>
[大江戸隊]○鹿島沙希
23分58秒 起死回生
[STARS]●岩谷麻優

<9人目>
[大江戸隊]○鹿島沙希
25分30秒 起死回生
[STARS]●ゴキゲンです☆

▼ワンダー・オブ・スターダム選手権試合
【王者/COSMIC ANGELS】○中野たむ
18分50秒 トライライト・ドリーム
【挑戦者/Donna Del Mondo】●なつぽい
※第15代王者が初防衛に成功

▼ワールド・オブ・スターダム選手権試合
【王者/Queens Quest】○林下詩美
20分53秒 ハイジャックボム→片エビ固め
【挑戦者/大江戸隊】●ビー・プレストリー
※第13代王者が4度目の防衛に成功

▼ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合
【王者組/Donna Del Mondo】●舞華/ひめか
28分57秒 バズソーキック→片エビ固め
【挑戦者組/Donna Del Mondo】ジュリア/○朱里
※第20代王者組が3度目の防衛に失敗。ジュリア&朱里が第21代王者組へ

ジュリアが北斗晶からノーザンライト・ボムを受け継ぎ朱里とともにゴッデス王座奪取!スターダムラストマッチのビーが詩美に玉砕も桃と涙の和解!たむvsなつぽいの因縁渦巻く涙の乱打戦はたむに軍配!

第1試合


 横浜武道館のオープニングマッチは、前回の同会場と同じく第1試合のYouTube無料放送枠にAZMが出場し、スターダムの魅力を全世界に伝えんと発奮。
 ゴングが鳴ると、AZMは2人を相手に手4つを要求していくが、その手を取った妃南とレディ・Cが2人でロープに振っていく。AZMはドロップキックを放つが2人がこれを回避し、妃南が押さえ込もうとしたところでAZMが下からスクールボーイ。そのAZMをさらにレディ・Cがスクールボーイで押さえ込むもキックアウト。
 AZMは妃南をキャメルクラッチで固めると、レディ・Cに攻撃を指示。レディ・Cが妃南の顔面にビッグブートを叩き込み、今度はレディ・Cが妃南をキャメルクラッチで捕らえてAZMに攻撃を促す。AZMはレディ・Cの顔面にドロップキックを叩き込み、妃南の頭をなでながら「さっきはゴメンね」と謝罪して共闘を提案。
 QQの2人はレディ・Cをコーナーに振ってトレイン攻撃。さらに2人で同時のダブル大外刈りで叩きつけ、妃南にボディスラムを指示し自身はダイビングフットスタンプを狙ってコーナーに上る。すると妃南はレディ・Cを丸め込んで漁夫の利を狙い、激怒したAZMがこれをカットしてから「このクソガキ!」とミサイルキック。
AZMと妃南のエルボーの打ち合いとなり、連打で攻める妃南に対してAZMは余裕の表情で受けきってから強烈な一撃でお返し。AZMが一際大ぶりのエルボーを放つと、妃南はこれをかわしてレインメーカー式の払腰から大外刈り。
これをレディ・Cがカットに来ると、妃南は2人の攻撃をうまくいなしながら自身に向けられたAZMのドロップキックをレディ・Cにヒットさせ、レディ・Cにドロップキックを連打。レディ・Cは倒れず耐え、お返しのドロップキックを叩き込んで吹き飛ばし、ビッグブートの連打から河津掛けを狙う。

 ここにAZMが飛び込んできてレディ・Cに回転エビ固めを仕掛けると、妃南がさらにその上からエビ固め、AZMが抜け出してジャックナイフと複雑な丸め込み合戦が展開され、これをキックアウトした妃南へAZMが串刺しブートを放つと見せかけて反転しレディ・Cへブーメランアタック。さらにレディ・Cの上に妃南をブレーンバスターで叩きつけ、2人を重ねてダイビングフットスタンプ。

 これを返されると2発目のダイビングフットスタンプを発射も、2人がこれを回避し、レディ・CがAZMへチョークスラム。大技を決めて立ち上がろうとしたレディ・Cへ妃南が組付き、光輪(外道クラッチから入るローリングクレイドル)で3カウントを奪った。

第2試合


 ゴングとともに白川がドロップキックを放つも、桃は余裕を持って回避し、倒れ込む白川の腹部に容赦のない蹴り上げを連打し、顔面をグリグリとヒザでえぐる。さらに髪を掴んで引き起こしてからのボディスラム、さらに顔面踏みつけから串刺しドロップキックを連打し、両手を広げて「そんなもんか!」と挑発する。
 白川はヒザを付きながらもエルボーを連打し、桃の突撃を低空ドロップキックでカウンター。さらにフライングクロスチョップからコルバタ式河津掛け。続けて桃の足技を封じるべくアンクルロックを解禁。桃がロープに捕まってブレイクしようとするとそのまま持ち上げて叩きつけるニークラッシャーから、ロープを背にする桃へドロップキックを放つが、桃が回避し串刺しミドルキックを連打。さらにミドルキックを連打した桃はコーナーに上っていくが、白川は追いすがってコーナートップからのハングドマンDDTを敢行。

 白川はエルボー連打から回転してバックブロー。さらに後頭部へのフライングクロスチョップを見舞ってコーナーに上がっていくが、桃がデッドリードライブで叩き落とし、後頭部への蒼魔刀、正面からの蒼魔刀からチキンウイングフェイスロック。白川がぐったりと力を失うとコーナーに上ってダイビング蒼魔刀を発射も、白川がこれを回避し空中胴絞落とし。さらにコーナーからのダイビング・フォアアームを叩き込み、インプラントDDT。これを返されるとGSSを狙うが、桃が着地してクイック式の裏投げ。

 桃はトドメのハイキックを放つが、これをキャッチした白川が全身を使って両足をホールドするレッグスプレッドで絞め上げ、桃がこれをブレイクすると正面からのエルボー合戦を展開。白川は気迫の連打で打ち勝つものの、桃がハイキック一閃。さらに桃がBドライバーからテキーラサンライズで叩きつけて3カウント。

 桃は倒れ伏す白川を見下ろしながらも右手を差し出し、白川が深々と頭を下げながら両手で握り返すとニコリと笑顔を見せつつも、最後はその手を振り払って退場していった。

第3試合


 後から入場してきたウナギがコーナーに上ってポーズを決めるかと思いきや、上谷が目線を反らした瞬間に奇襲し、コーナーエルボーを連打。
 ウナギは上谷をコーナーに振っていくが、上谷は即座にドロップキックで反撃し、顔面踏みつけとボディスラムを交互に繰り出して格の違いを見せつけようとする。さらにレッグロックから逆エビ固めで試合を決めにかかるが、ウナギはなんとかロープブレイク。
 上谷がロープに飛ぶとウナギは追走ビッグブートを放つが、上谷はこれを回避し、その足を取りながらエプロンに出てロープスタンガン式ニークラッシャー。ウナギも足を引きずりながらエルボー連打で反撃し、ボディスラムからXファクター、拙者、蒲焼き者で候。と連撃。さらに突っ込んでくる上谷の攻撃をかわしてロープを使ったスタナーを見舞うと、ロープから上半身を出す形の上谷後頭部へエプロンで踵落とし。

 さらにウナギは大ふへん固めを狙うが、これを振り払った上谷がドロップキック。場外に逃れたウナギへスプリングボード式のプランチャ。ウナギをリングに戻してミサイルキックからスター・クラッシャーを狙うが、ウナギが耐えてエルボーで反撃。上谷は容赦のないエルボー連打でウナギを組み伏せると、髪を掴んで引き起こしながら顔を覗き込み、ぺちぺちと頬を張っていく挑発。

 これに奮い立ったウナギは気迫のエルボー連打を見せ、上谷の二段蹴りを顔面に被弾しても怯まず、そんなことより一献くれまいか?からこれより我は修羅に入る!。さらに大ふへん者・斬を見舞うも、上谷はキックアウトしフライングニールキック。ビッグブートで反撃するウナギを二段蹴りで吹き飛ばし、ノーザンライトスープレックスからのスター・クラッシャーでウナギを沈めた。

 試合後、上谷は倒れ伏すウナギの顎を掴んで引き起こして嘲笑し、悠々と引き上げていった。

第4試合


 まずは大江戸隊の面々が入場し、ナツコは解説席の愛川ゆず季さんを威嚇。後からSTARSが入場し、岩谷がリストバンドを観客席に投擲するのを合図にSTARSが全員で奇襲。
 まずは鹿島に照準を定め、5人でフットスタンプのトレインから5人同時の低空ドロップキック。そしてSTARSは軽妙にタッチを回しながら飯田がボディスラム、ゴキゲンがコルナツイスト、キッド&羽南がダブルのドロップキック、岩谷がサッカーボールキックと連撃していく。
 羽南が鹿島をボディスラムで叩きつけてからロープに飛ぶが、場外からナツコが足を引いて転ばせ、鹿島が貫通ビッグブートを見舞ってナツコにタッチ。
 ナツコは羽南に顔面ウォッシュを見舞うと、今度は琉悪夏も羽南に顔面ウォッシュ。
 吏南に代わると、羽南は払腰を狙うものの、吏南が腕に噛み付いて脱出しボディスラム。
 琉悪夏に代わると、ビッグブートから串刺しボディスプラッシュを見舞って吏南にタッチ。
 吏南は羽南の顔面を蹴りつけていくが、羽南はヒザを付きながらもエルボーで反撃し、ドロップキックで一矢報いて飯田にタッチ。
 飯田は吏南、そして救援に来たナツコ、小波、鹿島を次々と逆水平チョップでなぎ倒していき、琉悪夏にはジャンピングダブルチョップ。しかしその背後から吏南がドロップキックを見舞うと、払腰で追撃して琉悪夏にタッチ。

 琉悪夏は飯田との打撃戦に打ち勝ち、ビッグブートからフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド、さらに冷凍庫爆弾を投下して3カウントを奪取。飯田が脱落。

 羽南が出てくるとドロップキックの連打からコーナーに上がってダイビングクロスボディ。さらにロープに飛ぶが、ナツコが入ってきて琉悪夏とともにダブルのショルダータックうで迎え撃ち、琉悪夏とナツコがそれぞれセントーン。続けてナツコのギロチンドロップ+琉悪夏のセントーンの同時攻撃。琉悪夏は顔面へのビッグブートを連打していくが、羽南が飛びつき腕ひしぎ十字固めを決めると琉悪夏は無念のタップ。琉悪夏が脱落。

 続く小波が飛び出してくると、羽南は下から首固めで切り返し、その後さらにバックスライドを狙うも、小波は脇固めでの切り返しを狙う。これを耐えた羽南が払腰で叩きつけるとドロップキックからスリーパー。カットに来たナツコをキッドが、鹿島を岩谷が捕らえそれぞれパロスペシャルで捕縛。

 小波は首投げでスリーパーから脱出すると、お返しのスリーパーホールドからブレーンバスター。羽南の起き上がりにバズソーキックを叩き込みカウント3を奪取。羽南が脱落。

 ゴキゲンが出てくるとコルナ突きを連打も、小波がミドルキック一発で黙らせ吏南にタッチ。
 吏南はドロップキックを発射も、ゴキゲンがこれを回避して千豚♪で一矢報い、キッドにタッチ。
 キッドは吏南にスリングブレイドからコーナーへ上がろうとするが、その背後から吏南が串刺しドロップキック。さらに払い腰からの大外刈りを決め、ノーザンライトスープレックスを狙うがキッドが耐えてエルボーで反撃。キッドがロープに飛ぶと鹿島がエプロンから蹴りを見舞ってアシストし、2人でキッドのマスクを掴んで後頭部からマットに叩きつけ、2人同時のビッグブート。

 さらに吏南がノーザンライトスープレックスホールドからゴリーボムを狙うが、キッドが着地するとロープにプッシュ。エプロンからゴキゲンがコルナ突きを見舞ってロープにもたれかからせると、岩谷&キッドがダブルの619から2人同時のその場飛びムーンサルト・プレス。さらにキッドがタイガースープレックスを狙うと吏南がウイングクラッチホールドで切り返すが、キッドは冷静に体勢を入れ替えるとライトニングスパイラルからムーンサルト・プレスを投下し、3カウントを奪取。吏南が脱落。

 ここでナツコがイスを持ってリングに飛び込んでくると、キッドがそのイスを叩き落としてブーメランアタック。ナツコはこれをキャッチしてそのまま変形昇天を狙うが、キッドが着地してドロップキック。ここに鹿島が飛び込んできてキッドにドロップキックを見舞うとナツコがキャノンボールから雪崩式バックフリップ。さらに鹿島のダイビングフットスタンプ、ナツコのフロッグスプラッシュが立て続けに決まり、ナツコが変形昇天。さらにラリアットを狙うがキッドがロープを下げてナツコをエプロンに落とすと、ナツコがエプロン上でのキッちゃんボムを抜け出して場外に放り捨てようとするが、キッドはナツコを道連れに落ちていき、両者同時に脱落。

 リング上では岩谷と小波、ゴキゲンと鹿島がエルボーで打ち合っていき、コーナーへの振り合いに競り勝った鹿島&小波がゴキゲンにサンドイッチキック。さらに2人でロープに飛ぶが、岩谷がドロップキックで2人まとめて吹き飛ばし、小波にハイキックを放つも小波が回避して逆にハイキックを叩き込み、ジャーマン・スープレックス・ホールドからバズソーキック。さらにぶら下がり式首4の字、ぶら下がり式腕十字と痛めつけていくが、岩谷がエプロン上でのジャーマン・スープレックス・ホールドで叩きつけ、小波をOTR。小波が脱落。

 岩谷は鹿島にバカタレスライディングキックを見舞って引き起こすが、鹿島が左右の往復ビンタで岩谷をダウンさせると、さらにマウントを取ってビンタを連打。さらに旋回式ダブルアームフェイスバスターからダイビングフットスタンプを発射も、岩谷が回避して投げっぱなしジャーマン。さらに起き上がった鹿島の顔面にトラースキックを突き刺すとドラゴン・スープレックスを狙うが、鹿島が起死回生。完璧に決まるもゴキゲンがギリギリでカットし岩谷がバズソーキック。そして岩谷は場外で鹿島に声援を送るナツコを見ながら首を掻っ切るポーズを見せつつ鹿島にツームストンパイルドライバーからムーンサルト・プレス。さらにドラゴン・スープレックスを狙うが、鹿島が電光石火の起死回生で押さえ込み3カウント。岩谷が脱落。

 これにより、2人残った鹿島とゴキゲンのどちらかが相手ユニットに加入するという形に。ゴキゲンはダイビング千豚♪を発射も鹿島が回避。しかしゴキゲンはメゲずに「ブレーンバスターデース!」と叫んでブレーンバスターを見舞うが、下から鹿島が組み付いて首固め。ゴキゲンはキックアウトしてロープに走り、鹿島が追走ビッグブートを狙って走るも、ゴキゲンを狙って振り下ろしたナツコのイス攻撃が鹿島に誤爆。思わぬ大ダメージを負った鹿島へゴキゲンが後方回転エビ固めを狙うが、これを鹿島が起死回生で切り返して3カウント。鹿島が1人勝ち残り、ゴキゲンの大江戸隊入りが決まった。

ナツコ「沙希ぃ……怒ってるぅ……?」
鹿島「おいナツコ……勝ったよ……」
ナツコ「ありがとう。大江戸隊に来てくれて。沙希は、大切な大江戸隊!(※泣き崩れるゴキゲンをSTARSの面々が慰めているのを見て)おい、ゴキゲン!なんでそっちいんだよぉ~?」
ゴキゲン「デース!嫌ですぅ~!」
ナツコ「お前は負けたんだろぉ?!オイ、誰か捕まえとけよぉ。オイ早く来いゴラァ!(※ゴキゲンを引っ張り込む)……つーわけで、今回はゴキゲン。捕獲したんだけど、さぁ?なんかウチ、まだまだお腹空いてんだよねぇ~?こんなのじゃさぁ、満腹になんないんだよねぇ~?!ってことで、5月29日、大田区でまたお前らの中から1人、捕獲しちゃおうかなぁ?岩谷。ゴキゲンさん、返して欲しいんでしょ?だったら、やるよね?」
岩谷「必ず、ゴキゲンさんを取り返します。大田区、次は大江戸隊から誰か奪うんで。……ゴキゲンさん、また会おうね。ゴメン……」
ナツコ「悲しいねぇ~(笑)でも予告しておこう!次は岩谷麻優か、スターライト・キッド。お前らが大江戸隊になる番だ。残りのSTARSとしての時間、思いっ切り楽しんで過ごせよ?じゃーな。……そう、お前もよ、ずっとゴキゲンだとなんかムカつくんだわ。だから今日からお前は……フキゲンさんだ!」
ゴキゲン「嫌デース……」
ナツコ「おい、言えよぉ!」
フキゲン「……デース、デース、フキゲンデース」
小波「ハハハ!ハハハハ!いいねぇ、フキゲンさん(笑)おいSTARS、STARS、STARS!お前たちは……THE END!」

<試合後コメント>

大江戸隊
(※小波が満面の笑みで「嫌デース!嫌デース!」と叫ぶフキゲンの襟を掴みながらコメント会場まで連行し、あとから鹿島を除くメンバーが集結)
ナツコ「あー。疲れたわぁ。フキゲン、今のお前の気持ち言えよ」
フキゲン「……デース、デース、フキゲンデース」
ナツコ「まあ、リングで言った通り、まだまだ私はSTARSと大江戸隊のこの全面戦争、終わる気はサラサラねえ。予告した通り、次は岩谷麻優か、スターライト・キッド。アイツらが泣きながら大江戸隊に来る番だ。まあ、STARSにもうキラキラした明日なんか来ねーよ」


岩谷麻優&スターライト・キッド
岩谷「……STARSvs大江戸隊の全面戦争、ホントに、うん……勝ったと思ったんですけど、やっぱ鹿島沙希の起死回生は、ホントに起死回生だった。そこを注意してたんですけど、注意し切れなかった自分がいるんで……」
キッド「ゴキゲンさん……守ることが出来なかった……。マジで悔しいです。でも、向こうから5月29日、大田区総合体育館。『取り戻したいのでやるよね』って。当たり前ですよ。取り戻して大江戸隊をこっちに入れる。取り返す。麻優さんと、私、スターライト・キッドが狙われてるみたいですけど、絶ッ対に行かないし、絶対ゴキゲンさんを取り戻します」
岩谷「(※長い沈黙の後)まあでも、次取り返せば、いい!か……」

第5試合


 ゴングと同時に2人が突っ込んでいき、たむのスピンキック、なつぽいのトラースキックを互いにかわし、互いにヘアホイップを側転で回避するハイスピードな展開。これをたむがハイキックをクリーンヒットさせるとなつぽいは場外へとエスケープ。

 たむは追っていって場外ブレーンバスターを狙うが、背面着地したなつぽいが場外ジャーマン・スープレックス・ホールドを敢行。たむをリングに戻してロープに絡めながらのスタンド式キャメルクラッチから逆エビ固め。上半身を反ったなつぽいの頭がマットに付くほどの急角度逆エビ固めとなり、たむは悲鳴を上げるもなんとかロープに辿り着く。

 なつぽいはロープを背に座り込むたむの顔面を貫通ドロップキックで撃ち抜くと、場外に落下したたむにコーナートップからのダイビングクロスボディ。さらにたむをロープにくくりつけ、ペットボトルの水を頭から浴びせかけるという精神攻撃。なつぽいは咳き込むたむの顔面を容赦なくビッグブートで蹴りつけ、さらにエプロンからドロップキック。

 なつぽいはたむをリングに戻してダイビングクロスボディ。さらに左右の張り手からソバットというコンビネーションを繰り返していくが、たむは強烈なビンタでやり返しスピンキック。場外に落下したなつぽいにコーナートップからのダイビングクロスボディと同じ技でやり返し、コーナー上でのドラゴンスリーパーから、たむもペットボトルを手に取りなつぽいの頭から水を浴びせかける。

 たむはなつぽいをリングに戻して後頭部への串刺しバイオレットシューティング。互いにロープに飛びながら追走式の攻撃を見舞う意地の張り合いを見せ、さらに足を止めてのエルボー合戦。打ち勝ったたむがハイキックを放つも、なつぽいが回避して首固め。さらにラ・マヒストラルからエンドレスワルツで転がしていき、バックラッシュからジャーマン・スープレックス・ホールド、続けてコーナートップからフェアリアル・ギフト。

 なつぽいはフェアリー・ストレインを狙うが、たむはレインメーカー式スピンキックでの切り返しを狙う。なつぽいはこれを股抜けでかわしてジャーマン・スープレックス・ホールド。たむも即座に起き上がってジャーマン・スープレックス・ホールド。雄叫びを上げて立ち上がったなつぽいがロコモーション式ジャーマン・スープレックス・ホールドも、たむはキックアウトしてタイガースープレックス・ホールド。


 互いに限界の近い2人はふらふらと起き上がり、互いに泣きながら顔面へのビンタを打ち合う。なつぽいの涙の連打を受けきったたむは強烈なビンタ一閃からスピンキック。さらにバイオレットシューティング2連打から、自身のコスチュームを掴んで追いすがるなつぽいの顔面を踏みつけ、そのまま引き起こしてトワイライト・ドリームで叩きつけて3カウントを奪った。


たむ「なっちゃん、なっちゃん、アンタ性格悪すぎ。ねぇ、あのさ……たむのこと、まだ嫌い?」
なつぽい「大ッ嫌いだよ。たむちゃんのせいでさ、性格悪いのバレちゃったじゃん!(※たむの顔を見て)ニヤニヤすんな!私はその白いベルトに、何度だって挑戦する!絶対に諦めない!あと、今1つ目標が増えた。それは、たむちゃんを絶対倒すこと!」
たむ「生憎だけど、私はなっちゃんよりもっと先に行くよ。だからさ、なっちゃんのそのハイスピードで、早く追い越しに来てよ!」

<試合後コメント>

中野たむ
「初防衛、成功しました!もう、水でビショビショだから、ちょっと、やっぱり……ブスですかね?」

――カワイイと思います
「えへへ、ありがとうございます♪改めて、プロレスラーってのは、リングの上でしか生きれない生き物だなって思いました。私、普段はコミュ障で、あんまり人に自分の気持ちとか伝えるのとか、出来ないんですけど、喋るの下手だし。でも、リングの上だったら思う存分ありのままで生きていける。ですよね?なっちゃんは4年前から私にホントの気持ち言ってくれなかったけど、今日はちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、見せてくれたのかなって。性格悪いとこ、ホント(笑)そうやって色んな人の怨念を、どんどんどんどん吸収して、この呪いのベルトを、より深い呪いのベルトにしていくのが、私のチャンピオンとしての在り方だなと思ってます。ありがとうございました!」

――なつぽい選手とベルトをかけて対戦して、その力を感じてみていかがでしたか
「なっちゃんは、私がアクトレスの頃からずっとずっと超えられない壁だったので、変わらず強くて速くてなんでも出来て……スゴいなって思いましたよ。ずっと思ってます、それは。思ってるから、私はアクトレスを抜けて、自分自身の力で這い上がってやるって思ってここまでやってきた。だからなっちゃんのお陰でもあるんです、ここまでこれたのは。感謝してます」

――今日はなつぽい選手の呪いは感じましたか?
「いや、スゴい呪ってきたでしょ!(笑)今日っていうか、会見のときから結構呪ってきてましたよね。怖かったですよ。結構夢に出てきましたね、なっちゃんが毎晩毎晩(笑)インスタライブやったときに乱入してきたときの顔とかも結構脳裏に焼き付いて、この2日間悩まされましたね(笑)でも、そうやって怨念っていうか情念とっていうか、ホントの執念をぶつけてくれたことが私は嬉しかったです」

――シンデレラ・トーナメントの開始も発表され、白いベルトの王者として臨むことになりました
「えっと、シンデレラ・トーナメントについては色々言いたいことがあるんですけど、『シンデレラ・トーナメントで優勝すると白いベルトが獲れる』っていうジンクスがありまして。3年連続そうなってるのかな?もっとなってるかもしれないですね。でもあたし獲ったばっかりだから。『記憶にも記録にも残るチャンピオンになりたい』って言ってたし。シンデレラ・トーナメント優勝した人に獲られちゃヤダから、私が優勝するしかないって思ってます(笑)……顔ヤバいですか?(※記者が首を横に振る)うふふっ♪」


なつぽい
「スッキリしました、なんか。たむにも言われたけど、昔からいつも笑顔で、愛想振りまいてって。自分でも分かってました。いつも元気で、明るくいなくちゃいけないって。でも心の中で負けず嫌いっていう気持ちが噴火しそうなときもあって、でも、どう表現していいか分かんないけど、たむちゃんは、自分が思ってることとか気持ちとか、全部曝け出して表現してて。そんなたむちゃんが、正直カッコよかった。まぁ、『たむのせいで』って言ったけど、ある意味『たむのおかげ』で。“裏なつぽい”とか言われるようになったけど、裏も表もありのままの自分を曝け出せるようになった気がして、なんかスッキリしました。これから。これが終わりじゃないので、始まりだと思って。たむにも、そして白いベルトにも挑戦し続けたいと思います。(※宝城カイリのマークが入ったニーパッドを指しながら)大好きな選手にちなんで、絶対諦めない精神で、スターダムを駆け上がっていきます!ありがとうございました!」

第6試合


ゴングが鳴るとリストの取り合いからヘッドロック、ショルダータックルといったオーソドックスな攻防で互いのコンディションを確かめ合い、詩美がボディスラムからドロップキックを連打。ビーが場外に逃れると追っていって場外ボディスラムを狙うが、ビーが詩美をエプロンに叩きつけ、詩美が入場時に本部席の愛川ゆず季さんさんに手渡したバラを投げ捨てる。

 ビーと詩美はエルボーで打ち合い、詩美が払腰から後頭部への低空ドロップキック。さらにスリーパーホールドで絞め上げていくが、ビーはバックドロップで切り返しロープを背に座り込む詩美の顔面に貫通ドロップキック。さらにエプロンを使った場外ハングドマンDDTからコーナーに上がり、場外フットフットスタンプ。さらにテーブルを持ち出して詩美の上に載せ、エプロンからのダイビングフットスタンプ。さらに詩美をリングに上げて功労部へのミサイルキック、さらにみちのくドライバーと畳み掛けプランビーを狙うが、詩美が耐えてエプロンからの奈落式エアレイド・クラッシュ。

 詩美はミサイルキックからジャーマンスープレックスを狙うが、ビーが耐えると再びコーナーへ上がる。ビーが後ろから追いすがり、セカンドロープからの雪崩式ジャーマンで叩きつけるとVトリガーを発射も、詩美が回避して高々と放り投げる投げっぱなしジャーマンからRKO。さらにハイジャックボムを狙っていくが、ビーが回転エビ固めで切り返し、詩美の起き上がりにVトリガー。さらにビーはプランビーの体勢に入り、詩美は強引にぶっこ抜いてのアルゼンチン・バックブリーカーを狙う。ビーはこれを背面着地してジャーマン・スープレックス・ホールド。

 詩美とビーは正面からエルボーで打ち合い、ロープに飛んだ詩美をVトリガーでカウンターしたビーがプランビー。コーナーに捕まりながら立ち上がった詩美の後頭部に串刺しVトリガーを叩き込み、クイーンズ・ランディングからVトリガーも詩美はキックアウト。

 驚異的な粘りを見せる詩美にビーはさらにVトリガーを発射も、これをキャッチした詩美が下から担ぎ上げてパワーボム。さらにラリアットを狙うが、ビーはこれをVトリガーで迎え撃ち、「イチバンショッパイ!」と罵倒し続けてきた渡辺桃が得意とするBドライバーを見せる。

 ビーは再び後頭部への串刺しVトリガーからクイーンズ・ランディングを狙うが、着地した詩美がラリアットを連打。ビーはこれを倒れず正面から受け止めていくが、詩美は渾身の倒れ込み式ラリアットからジャーマン・スープレックス・ホールド。さらにトーチャーラックボムから旋回式のハイジャックボムで豪快に叩きつけて3カウントを奪った。

詩美「5度目の防衛、成功しました!トップ外国人選手を倒して、私はこの赤いベルトとともに“世界の林下詩美”になります!ビー、散々私たちのことを『ショッパイショッパイ』言ってたけど、今日勝ったのは私。お前にはもっといい日本語、教えてやるよ。『ゴメンナサイ』だ!」

ビー「詩美、貴女が何を言ってるのか意味はよく分からないけど、貴女はとっても強い女の子ね。……モモ~?ワタナベモモ~?カムヒア~♪(※仏頂面の桃がリングに上がりビーを見下ろす)モモ、モモ、モモショッパーイ!……ビーは、ゴメンナサイ、ゴメンナサイ。多分、私は怒っていたから酷いこと言っちゃった。でも、モモは、イチバントモダーチ。モモ、愛してる。詩美、愛してる。そして、スターダムのみんなも愛してる。スターダム、アリガトー!今日、この試合が私のスターダムでのラストマッチ。(※観衆から大きなどよめきが起きる)アリガトー、スターダム!アリガトー、ジャパン!マタネ!シー・ユー・ネクストタイム!」

 ビーの涙声のマイクに、詩美と桃はビーを許して和解。かつてQueens Questの仲間として闘っていた3人に戻り、笑顔で抱き合った。

<試合後コメント>

林下詩美
「私は、最強……世界で一番最強な外国人選手を倒しました。このスターダム最高峰のベルトとともに、私は世界一のプロレスラーになります。ビー……今日が最後のスターダム?ホントに、本当に今日が最後のスターダムなんですか?(※涙で声をつまらせながら)今日は、敵としてだったけど、ビーは同じQueens Questとして一緒にリングで闘ってきたし、ビーの強さも隣で、今日だってすごく感じました。これからももっともっと、一緒に高め合える選手だと思ってたのに、今日が急に最後なんて……(※涙でしばしコメント出来ず)
もちろんビーにとっても、大きな決断だったかもしれないけど、私はもっとビーと今日みたいに、たくさんぶつかり合いたかった。でも、ビーは今日で最後のスターダムって言ったけど、『またね』って言ってたから、もう一度、リングで会えると思っています。信じています。そのときは、そのときまで、まだまだ私がこのベルト、守り続けるので。ビー、また私とこのベルトかけて試合をしてください!そのときまで信じて、待ってます」

(※コメントを終えた詩美は泣きながらビーと抱き合った後に握手を交わし、ビーがコメント開始)

ビー・プレストリー
「今日はとてもハードな試合だった。詩美に会見で言ったこと、私は間違っていた。彼女は若いのに、私が思うよりもずっと大人の女性だった。彼女はチャンピオンに相応しい選手、他の誰よりも。彼女を初めて見たとき彼女が成長していく姿をずっと隣で見てきた。そして、私の思った以上に彼女は成長した。今日、彼女はそれを証明した。私よりも彼女が強いレスラーだったということを。今日、この試合が私のスターダムでの最後の試合。これは難しい選択だった。でも、今決断すべきこと、今がそのときだったということ。スターダムは最高の選手がたくさんいるリング。すべての会場、すべての大会、すべての試合でベストを尽くして闘ってきた。この会社の幸運、そしてみんなの幸運を祈っている。スターダムはもっと大きくなる」

――スターダムを離れる理由について話せますか?
「この世界では、今様々なことが起こっている。イギリスにいる私の家族も、私の力を必要としている。今がそのタイミングだったということ。私は家族と過ごしたい」

――スターダムを離れるということは、大江戸隊からも脱退するということでしょうか
「そう。今日が私のスターダムで最後の試合。アリガトー!」

第7試合


 朱里と舞華でゴングが鳴ると、両者手4つからグラウンドでのじっくりとした首の取り合いを展開。フロントハイキックを軸に攻勢に出た朱里を舞華がアームドラッグでいなし、両者距離を取ってクリーンブレイク。両者タッチ。
 ひめかが出てくるとジュリアが走り込んでビッグブートを発射も、ひめかはこれを避けていきなりのラリアットを発射。ジュリアはこれをキャッチしてアームドラッグで返そうとするも、ひめかは腰を落として投げられず耐え、正面からのエルボー合戦へと持ち込む。ひめかは雄叫びを上げながらの気迫の連打も、ジュリアはアームドラッグで切り返し「ナメんな!」と顔面へのドロップキック。さらにロープに飛ぶが、ひめかはカウンターのネックハンギングボム。

 ここに舞華が飛び込んできてジュリアに串刺しラリアット、ひめかが串刺しランニングニーを叩き込み、舞華の払腰からひめかが舞華を担ぎ上げて一緒に落下する合体ヒップドロップ。舞華にタッチ。

 舞華はボディスラムから首相撲に持ち込みニーリフトを連打も、ジュリアはアームロックDDTでこれを切り返し、コーナーに上っていく。舞華が追ってくるとコーナー上での卍固めで切り返し、カットに来たひめかは朱里がぶら下がり式腕十字で捕縛。ジュリアは舞華をデッドリードライブでエプロンに叩きつけると、エプロン上でジュリア&朱里がサンドイッチビッグブート。さらに場外に落下した舞ひめへ、ジュリア&朱里がそれぞれエプロンからのダイビングクロスボディ。

 そのまま場外戦へと突入し、ジュリア&朱里が舞華を花道へ連れ出し、花道で助走をつけてのダブルショットガンドロップキック。さらにダブルバックドロップで花道の硬い床に叩きつける。

 ジュリアは舞華をリングに戻してカーフストンプ。朱里にタッチ。
 朱里はサッカーボールキックからPKを狙うが、舞華がキャッチしてロックボトム。ひめかにタッチ。
 ひめかはジュリア、朱里をそれぞれショルダータックルでなぎ倒し、2人が同時に向かってくると同じコーナーに重ねて串刺しボディスプラッシュから2人まとめて担ぎ上げてのアルゼンチン・バックブリーカー。2人を下ろすとダブルラリアットでなぎ倒し、ロープを背にふらふらと起き上がる朱里に対してひめかがラリアットを発射も、朱里がカニバサミでロープに倒し、エプロンから顔面へのジャンピングニー。そしてコーナーに上ってダイビングギロチンドロップを見舞うと、ジュリアとともにダブルドロップキック。

 ジュリアはひめかをコーナーに上げて雪崩式スイングネックブリーカー。ジュリアはひめかを引き起こそうとするが、ひめかが下から強引に担ぎ上げパワーボムの体勢へ。ウラカン・ラナで切り返そうとするジュリアを再び持ち上げる怪力を見せるが、ジュリアはこれを回転エビ固めで切り返す。しかしひめかはクラッチを解かず下から再び強引に担ぎ上げ、アルゼンチン・バックブリーカーからJPコースター。舞華にタッチ。

 舞華はジュリアにショルダータックルから風車式バックブリーカー。さらにラリアットを発射も、ジュリアはこれをキャッチして蜘蛛の巣へ。するとひめかが背後からゆっくりと歩み寄り、ジュリアを舞華から引っ剥がしてアルゼンチン・バックブリーカー。これを朱里がカットすると、ジュリア&朱里がトラースキックをそれぞれの相手へ同時発射しDDT。ジュリアが舞華をSTFで絞め上げていき、舞華もリバースしてスリーパーホールド。さらにブレーンバスターを狙っていき、首固めで切り返そうとするジュリアをその怪力で強引にぶっこ抜いてブレーンバスター。さらに舞華はジュリアの顔面をガンガンと踏みつけていくが、ジュリアは楽しそうに舌を出して満面の笑みを浮かべる。

 ジュリアは顔面へのビンタから顔面への低空ドロップキック。さらにコーナーへと上がっていくが、舞華が追いすがって雪崩式ブレーンバスターの体勢へ。ジュリアはリング内に着地すると雪崩式バックドロップで叩きつけるが、舞華も即座に起き上がってバックドロップ。ジュリアは顔面へのドロップキックからバックドロップ。朱里にタッチ。

 朱里は舞華にミドルキックを連打し、ハーフハッチスープレックス。さらに捕獲式腕十字から腕固めに入ろうとするが、決まり切る前にひめかがカット。舞華の背負投げからひめかのランニングニー、さらに舞華がリバーススプラッシュからロープに飛ぶが、朱里はランニングSTOでカウンター。さらにジュリアとの大蛇を狙うが、舞華が2人を同時に投げっぱなしノーザンライトスープレックス。舞華はダブルラリアットを狙うが、これをキャッチしたジュリア&朱里が合体式のリバースタイガードライバーから大蛇の体勢も、ここにひめかが飛び込んできて救出すると、舞ひめが2人同時のラリアット。

 舞ひめは朱里にサンドイッチラリアットから膝をついた朱里にスライディングサンドイッチラリアット。さらに舞華が山茶花からコーナーに上っていくが、ジュリア&朱里は、雪崩式ダブルアーム・スープレックスを仕掛けるジュリアを朱里が雪崩式ジャーマンで投げ捨てる合体技を炸裂させる。

 舞華が大ダメージを負うとひめかが飛び込んできて救出し、1vs2の状況でも持ち前のパワーで圧倒。ジュリアをパワーボムで叩きつけて排除するが、その背後から朱里が投げっぱなしジャーマン。さらにそこへ復活した舞華が朱里をラリアットでなぎ倒す。

 朱里と舞華は正面からエルボーを打ち合っていき、連打で打ち勝った朱里が山折り。朱里は舞華を引き起こすが、舞華がこれを振り払ってショットガンドロップキックでコーナーに吹き飛ばし、串刺しラリアットから滞空時間の長い雪崩式ブレーンバスター。さらに舞ひめがダブルの振り子式チョークスラムで叩きつけ、舞華が朱里に炎華落とし。

 これをジュリアがカットすると舞華がラリアットを狙うが、朱里がハイキックでカウンター。さらにミドルキックを連打していくも、舞華は倒れず耐えてゴツリと鈍い音が響くヘッドバッド。バタリと倒れ込んだ朱里をスリーパーホールドで絞め上げていくが、朱里がギブアップしないと見るや再び炎華落としの体勢に入るが、朱里が背面着地してバッククラッカー。さらにランニングニーからジュリアとの大蛇を決め、カットに来たひめかを朱里がハイキックで排除。

 そして、ジュリアは北斗晶の得意技であるノーザンライト・ボムを舞華に見舞い、朱里がバズソーキックを叩き込んで3カウント。ジュリア&朱里がDDM対決を制してゴッデス王座を戴冠した。

朱里「あぁ!ヤベー!ヤベーよ!スゲーわ!ウチら、新チャンピオンになりましたァ~ッ!……結構、もう今、あったまガンガンしてて。舞華、ひめか、つえーわぁ。すげーわぁ!何回でもやりたい。でも、次はウチらチャンピオンとしてかかって来いよ。今日、春、横浜、大きな会場でDonna Del Mondo、この4人がメインを飾りました!2021年、新年度、これが、今です!……ジュリア、ところでさ、最後にさ、なんか見たことある技使ってたよね?皆さん、見たことありますよねぇ?!」

ジュリア「見たことありますか?(笑)私は、心も体も、まだまだまだまだ刺激を求めてます。だから、目に入ったもの、見て、聞いて感じたものは、隣にいるタッグパートナーの朱里、そして舞華、ひめか、2人も私にとってメッチャクチャ刺激的だったよ、ありがとう!『ジュリアと朱里を超えたい』って言ってたよね?でもね、私も朱里も、まだまだ進化していく。タッグとしても、1人の選手としても、まだまだこれからなんだよ。だからこれからもさ、Donna Del Mondo、みんなで刺激しあって、さらにトップを目指してやっていこうよ!ありがとうッ!」

(※ジュリアが舞ひめに歩み寄り、それぞれと笑顔でグータッチを交わす)

朱里「あと、ちょっと一言。……林下詩美ィ!私は、赤いベルトをずっとずっと狙ってる。どこにいるか見えないけど。……えっ、いんの?いない?!いない……い~な~い……」
ジュリア「いないんじゃない?締めちゃおっか」
朱里「締めちゃおっかぁ……」
ジュリア「やる気ないんじゃない?もしかして……」

(※ここで花道から詩美がゆっくり歩いて登場し、エプロンに上がってくる)

朱里「ドーモ!赤いチャンピオンサン!待ってました!」
詩美「ゴッデス、ベルト奪取、おめでとうございます」
朱里「ありがとうございまぁ~す♪」
詩美「この赤いベルトに挑戦したいんですか?」
朱里「(※食い気味に)したいしたいすごくしたい」
詩美「このベルトは、今日で世界のベルトになりました。そんな簡単に挑戦出来ないです」
朱里「なるほどねぇ。ウチもSWAっていうベルトを持ってて、ビーちゃんから奪取してる。世界のベルト、持ってんのよォ~♪」
詩美「そんなにこのベルトに挑戦したいなら、来週、シンデレラ・トーナメント始まりますね」
朱里「始まりますねぇ♪」
詩美「そこで優勝でもして、挑戦権獲得してください。いや、私がシンデレラ・トーナメント優勝して逆指名してあげましょうか?」
朱里「えぇっ!いいの?!ありがとう!!」
詩美「……お前さ、ちょっとは『私が優勝して挑戦します』とか言えねーの?」
朱里「(※子供のような口調で)えー、ごめーん。じゃあ挑戦させて、おねがーい?……じゃあ締めるね。ありがとう。バイバ~イ♪」

(※詩美が呆気にとられながら退場していく)


ジュリア「というわけで……1つ夢を言わせてください。これからの私たち、タッグ、スターダムのみならず、女子プロレス……いやプロレス界のナンバーワンタッグとして、これから目指していきます。プロレス界のナンバーワンタッグになることをここに宣言します!ありがとうございました!」
朱里「Donna Del Mondoはどんどん高みを目指していく!そして成長を止めない!私は、このメンバーと会えなかったら気付かなかったこと、分からなかったことが、たくさんあります。ホントに、みんな……ありがとうッ!なつぽい、ひめか、舞華、ジュリア、朱里。世界に弾ける女たち、Donna Del Mondo!みんなサラマポ♪ありがとうございました!」

<試合後コメント>

ジュリア&朱里
ジュリア「獲ったぁ」
朱里「タッグ、獲ったねェ~ッ!」
ジュリア「獲った……ありがとう!」
朱里「ありがとぉ~♪」
ジュリア「今日は朱里が最後獲ってくれたけど、このタイトルマッチ、まずあの2人が挑戦(者に指名)してくれなかったら、実現することも出来なかったし、まあユニット同士だけれども、あの2人なら私たちは本気でぶつかれるから、今日は本気でぶつかりました」
朱里「今日当たって、やっぱ最高だなってすごい思ったし、強い。強いけど、まだ超させねー」
ジュリア「まあ、リング上でも言ったけど、まだまだ私たちもね、『超える』なんて言われても、進化の途中。タッグとしても個人としてもこれからなんですよ。向こうが超えようとするなら、私たちはさらにその上をいく。まだまだこれからです。今日はその第一歩ということでベルト奪取。またチャンピオンとしてあの2人を迎え撃つ日が来るのを楽しみにしてます」
朱里「最後の技は?」
ジュリア「技っすか」
朱里「最後に出した技は?」
ジュリア「最後に出した技は、日本武道館で私を “デンジャラス・クイーン”と呼んだ、あの人はあの技で女子プロレスで時代を作ったと私は思ってます。『歴史を無視することは出来ない』って私はそう言ったことがあるんだけど、これから時代を作るには過去の歴史、偉大な力をお借りさせていただきたいと思ってます」
朱里「なんか、ウチ、ジュリアと組んで、なんかタッグの面白さっていうのを、ちょっと忘れてた部分があって、再認識出来たっていうのがすごくあるし。Donna Del Mondo自体、すごい、自分、結構、学ぶことがいっぱいあって。すごいなんか成長させてもらってる部分が多くって。だから、本当にDonna Del Mondoのメンバーに出会えたことが本当に最高なことだし、宝だなって……すごく思ってるよっ♪」
ジュリア「Donna Del Mondoはもうすぐ1年半が経つんだけどね?私と舞華、そして朱里。この3人から始まり、朱里はDonna Del Mondoにとって、私は守護神のような存在……いや、スターダムの守護神、宝だなと本当に思ってて。こんなによく分からない、ゼロから始まったユニットに入ってきてくれて、私たちに足りない格を補ってくれて、一緒にここまで大きくなれたこと、私は朱里の背中をこれからも見て成長していきたいし、まあ、刺激し合ってさらなる高みをDonna Del Mondoで目指していきたいと思います。ありがとうございました」

――朱里選手、戦後には赤いベルトへの挑戦表明がありました
朱里「そうなんです。そうなんです!ずっと、(2020年)10月3日、この横浜武道館で岩谷麻優に負けてから、自分はホントに覚悟を持ってこのスターダムに入団してやってきました。ずっとずっと狙うタイミングを見てたんですが、今日ここで、この思い出のある横浜武道館で言わせていただきました。自分があの赤いベルトを必ず巻く日がくるので。絶対に獲ります!」

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