「私がIWGPの歴史を創っていく」岩谷麻優がイッテンヨンで朱里を下してIWGP女子王座防衛!
4日、東京都・TOKYO DOME CITY HALLにてスターダム『イッテンヨン・スターダムゲート 2024』が開催。岩谷麻優が朱里を下してIWGP女子王座の3度目の防衛に成功した。
昨年11月の新日本プロレス×STARDOM合同興行で新設されたIWGP初の女子王座は、昨年4月にメルセデス・モネを撃破した岩谷麻優が戴冠。
同年11月には米国・ダラス大会でステファニー・バッケルを破って2度目の防衛に成功したものの、その際に右手小指を脱臼して欠場。12月29日の両国国技館大会での復帰は決まったものの、年明けに行なわれることが目されていた同王座の防衛戦には黄色信号が点っていた。
そんな中、朱里が「私は去年すごい良い1年を過ごしたと思ってます。でも、今年は動きがなかったというか、落ち着いてしまっていたなと自分自身思っていて。来年は、勝負の年、そして変化の年にしたいと思ってます。1・4、岩谷麻優のもつIWGP女子王座に挑戦したいと思ってます!」と岩谷へ挑戦表明。
これを受けた岩谷も「相手にとって、不足なし!」と満面の笑みで朱里の挑戦を受諾した。
岩谷は、まだ万全ではなく指をテーピングでガチガチで固めた状態ながらも両国国技館大会の復帰戦でムーンサルト・プレスを決めて勝利。王座防衛への意欲を見せていた。
試合は正々堂々の握手に始まるが、並々ならぬ覚悟を持って臨んだ朱里が序盤から躍動。岩谷の十八番であるバカタレスライディングキックを掟破りで繰り出し、ランニングニーやダイビング・ギロチンドロップなど普段ならば終盤に繰り出す技で試合開始早々に畳み掛ける。
岩谷は起死回生を狙って繰り出したトペ・スイシーダはかわされてしまうものの、エプロン上でのドラゴン・スープレックスを決めて逆転の狼煙。カウンターのトラースキックを的確にヒットさせていってチャンスを作り、朱里の朱世界をリバース・フランケンシュタイナーで切り返してムーンサルト・プレス。
これを返された岩谷がドラゴン・スープレックス・ホールドを繰り出すも、朱里はムクリと起き上がってバズソーキックから朱世界。さらに槍投げで顔面からコーナーにぶっ刺す非情なファイトを見せるが、岩谷は続くランニングエルボーをキャッチしてドラゴン・スープレックス。トラースキックで追撃し、最後は奥の手のフブキ・ラナで3カウント。
スターダムが事前に試合終了予定時刻として発表していた15:20ジャストで終わらせるという選手としての格の高さを世界に見せつけた。
岩谷は朱里への感謝の言葉を述べつつ「この試合、危うく負けるところだったね。マジで、マジで危なかった!疲れた!もうイッテンサン、イッテンヨン、もうちょっとねぎらってくださいよォーーーッ!」と正直な思いを叫びつつ、新日本プロレスの東京ドーム大会へハシゴするファンのために速やかに大会を締める。
バックステージでは、「疲れたぁ……キツッ、キツすぎるよ、キツ過ぎる。このベルト、防衛戦するたびに、毎回毎回頭がおかしくなる。記憶が、記憶が、飛ぶ」と精根尽き果てた様子。
しかし、「このIWGPのベルト、防衛戦が中々組まれないから、歴史を動かそうと思っても中々動かせない、中々創っていけないのがメチャクチャもどかしい。もっとこのベルトのチャンピオンとして歴史に名を刻めるようなレスラーになりたい。みんながこのベルト獲れなくて悔しいって気持ち、それを全部抱えつつも、岩谷麻優がこれからも防衛戦して、歴史を創っていく。どんな相手でも逃げない。どんな相手でも勝ち続ける。どんだけボロボロにされようとも、自分が最後このベルトを持って立ち続ける。岩谷麻優の歴史を、このベルトとともに歩んでいきます」と力強いコメントを残し、未来永劫の防衛を誓った。