「プロレス界からいなくなるわけじゃない」ジュリア率いる“ドンナ・デル・モンド”が発展的解散を果たし4年間の歴史に幕!

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 4日、東京都・TOKYO DOME CITY HALLにてスターダム『イッテンヨン・スターダムゲート 2024』が開催。Donna Del Mondoが発展的解散を宣言した。

 Donna Del Mondo(DDM)は、女子プロレス界全体を巻き込む移籍騒動を巻き起こしたジュリアが2020年1月にMAKAIから来た朱里&JUST TAP OUTから来た舞華と3人で結成したユニット。その後は他団体からスターダムにやってきた選手が続々と加入していき、最大で8人が属する“外様”の最大勢力として名を馳せた。
 最初こそ外敵のような立ち位置にあったDDMだが、結成から4年の時を経て完全にスターダムに無くてはならないユニットに。朱里、ジュリアに続き、舞華も昨年12月に赤いベルトを戴冠するなど結成時のメンバーが全員スターダムの頂点を極めた。

 この日のセミファイナルでは、舞華&メーガン・ベーンvsジュリア&鈴季すずのタッグマッチが実施。
 この試合は元々はジュリア&舞華vsすず&メーガンのタッグマッチとして組まれていたが、舞華が赤いベルトを巻いた姿を見たジュリアが「舞華と闘いたい」とカード変更を要求。これが認められ、ジュリア&すずの姉妹タッグと、“Divine Kingdom”舞華&メーガンという豪華カードが実現した。

 試合が始まると、タッグリーグ優勝から王座戴冠まで果たしているDivine Kingdomがタッグとしての完成度で上回っていくが、ジュリア&すずも長年の絆で対抗。かつてドリームタッグで1度組んだ際に繰り出した連携攻撃なども再び繰り出して食い下がり、試合は一進一退。
 最終盤は、ジュリアとメーガンの対面。ジュリアがメーガンに雪崩式ダブルアーム・スープレックスを狙ったところにすずがジャーマンを合わせる変形摩周を狙うが、舞華がすずごと上の3人を雪崩式パワーボムで叩きつける超豪快な合体攻撃を炸裂。メーガンがフライング・ラリアットをクリーンヒットさせてカバーに入るが、その瞬間に時間切れ引き分けを告げるゴングが鳴り響いた。

 試合後にマイクを取ったジュリアは、DDMの現メンバーである桜井まい、テクラをリングに上げて全員集合。
 ジュリアは「DDMは最初、私と舞華と朱里の3人で立ち上げたユニットです。そうそう、あの時は3人でよく酒を飲んで、まだデビューしたばかりの我々は食らいつくのに必死で、3人で『それぞれのやり方で絶対てっぺん獲ってやろうぜ』って、飲みながら約束したよね?舞華が両国で赤いベルトを巻いた瞬間から、私はその誓いはもう果たされたのかなと思っている。つまり、そう。DDM、色々あった4年間だったけど、今日で、解散します」と衝撃の解散宣言。

 しかし、元々心は1つであったDDMのメンバーはジュリアの考えを尊重。発展的解散を受け入れ、互いに別れの言葉とリング上での再会を誓う。
 舞華はジュリアとは別の道へ。テクラは身体の限界を感じてしばらく休養へ。そして桜井だけは姉貴分として慕うジュリアにこれからもついていく思いを明かした。

 そして、ジュリアは「DDMは解散しちゃったけど、それぞれの選手は別に居なくなるわけじゃないんだから。プロレス界からね。だから、ちゃんと目を離さずに見とけってことです。ホントに4年間、色々皆さんのことをお騒がせしたり、たくさんありましたけど、ほんとに、たくさんの応援ありがとうございました!」とファンへ深々と一礼。
 そして最後はジュリアの「桜井、テクラ、MIRAI、なつぽい、ひめか、舞華、朱里、そしてジュリア、我々、世界に弾ける女たち、ドンナ・デル・モンド!アリーヴェデルチ!」とDDM歴代全メンバーの名前を挙げる口上から舞華の「さらばだ!」で締めた。


 その後、“無所属”を強調したジュリアは、同じく無所属のすずに向けて「お前がイヤでもたまに組むことはあるぞ。これはもうしょーがねーからな。もうイザコザは無しだよな?」と恐る恐るといった様子で問いかける。
 これを受けたすずは「やってやるよ!(イザコザは)無しだよ!(笑)」と笑顔。これからはジュリアとすずのタッグも多く見られる日が来るかもしれない。

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